テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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オリジナル書き始めたでござる


ヘタレクソザコナメクジ童転生者

 

 ゴンベエに見合い話がやって来た。

 ゴンベエの持つ技術は凄まじい物だ。大地の汽笛や電話を量産する事が可能だと言っている。オリハルコンの様に稀少な鉱石が必要かと聞かれれば必要でなくクロガネの様に超一流の職人じゃないと制作に携わる事が不可能というわけでもない。ものづくりで生計を立てている物ならば容易に作る事が出来る代物だ。

 

『アリーシャ、ちょっと苦しいから……どうにかしてちょうだい』

 

「………………っ……………申し訳ありません。私の中に入らずに出てください………浄炎狐舞………」

 

 ゴンベエを取り込もうという考えはよく分かる。

 馬鹿をやっているように見えるがとても思慮深い一面を持っており、エドナ様の言う通りゴンベエを取り込む事に成功すればこの災厄の時代を終えた次の時代で商売や政治の実権を握ることが出来る。

 

 ベルベットが見合い相手の肖像画を燃やしている。

 ただ普通に燃やしているんじゃない。悍ましい程の穢れを纏った炎で燃やしている。ベルベットの嫉妬による炎で何時も使っている邪王炎殺黒龍波並に穢れを宿している。

 

 エドナ様は頭の中で穢れをどうにかしてほしいと頼み込んでいる。

 私はエドナ様を体から追い出して穢れを焼く浄化の炎を出して……無言で私に充てがわれた部屋に向かった。

 

「……………………なにをやってるんだ、私はぁああああああああああ!!!!」

 

 ベッドの上にボスンと顔を埋めると私は大声で叫んだ。

 なにをやっているんだ。なにを言っているんだ私は!エドナ様の言うとおり、確かに私は末端なものの王族であることには変わりはない。だから私と結婚すれば全てが丸く納まる…………なにを、なにをやっているんだ私は!!

 

 エドナ様の言っていることは間違いではないが、やろうとしていることは倫理的に大間違いだ。

 結婚とは愛し合う関係に発展しなければ発生しない事で……一気に色々と段階をすっ飛ばしている。お見合いからはじまる政略結婚というのは正直な話、好きではない。恋物語の様な大恋愛に憧れを抱いていないかと言えば嘘になるが……物語と現実は大きく異なる。

 

 母が一般市民、父が末端とは言え王族であるからそれを嫌という程に自覚している。

 身分を越えた大恋愛の末に結婚をしたと本などの物語でハッピーエンドを迎えるだろうが、ハッピーエンドのその先は書かれていない。

 ハッピーエンドのその先は……恐らくだが苦しいものだろう。ただの一般市民と上流階級の人間では色々と勝手が異なる……最低でもゴンベエの様に成り上がる事が出来るような人間でなくてはならない。

 

「穢れがまだ感じる…………ベルベットは物凄く怒っているのだろうな………」

 

 一応は浄化の炎で穢れを焼いたのだが、それに追いつかないレベルで穢れが溢れている。

 ベルベットは物凄く怒っている……当たり前と言えば当たり前だ。自分の気持ちに素直になって自分をこの時代に連れてきた責任を果たせとゴンベエに詰め寄っている。ゴンベエの事が大好きで、見知らぬ誰かに取られるのは腹が立たない方がおかしい。私が同じ立場でも許すことは出来ない事だろう。

 

「入るぜ、アリーシャちゃん」

 

「ザビーダ様、申し訳ありませんが今は私の中には」

 

「いやいや、そこまでいかねえよ」

 

 この胸の内をどうすればいいのかが分からないでいるとザビーダ様が部屋に入ってきた。

 ベルベットが放っている穢れがキツくて私の中に一旦避難をしようと考えているのならば申し訳ないのですが私の中に今は入らないでほしい。

 ザビーダ様に断りを入れようとすればザビーダ様はそうじゃないと言うので槍を手に持って簡易的な結界を展開し、穢れから身を守る。

 

「お、こんな事も出来るんだな」

 

「ええ、まぁ…………色々と特訓して来ましたから…………はぁ…………」

 

「…………誰が悪いか、悪者が欲しいって言うならゴンベエを悪役にしなよ」

 

「え!?」

 

「顔に出てるぜ……見合い話を断る理由で、政略結婚みたいな事をしていいのかって悩んでるんだろ?」

 

「……はい…………」

 

「アリーシャちゃん的にはゴンベエの事をどう思ってんの?」

 

「その、ゴンベエは私のこ」

 

「おっと、そういう惚気話を聞きたいんじゃねえよ…………異性として好きか嫌いか、この二択。どういう部分が好きとかを聞きたいんじゃねえ」

 

「…………………」

 

 2つある内の1つを選べばそれで構わない。

 ザビーダ様はゴンベエのどんなところがいいのかなどは大して興味を抱いていない。問題は私がゴンベエの事が好きか嫌いか…………っ…………。

 

「そのっ……えっと…………好き、です……………」

 

 今まで何度か勢いに身を任せた末に言ってしまった事は多々ある。

 こうして人前でハッキリと異性として大好きだと言うのは中々に無い…………

 

「一人言なので無視してくれて構いません…………私はゴンベエと出会って1年ぐらいの関係です。ゴンベエがこの大陸とは違う果てしなく遠いところからやって来た事を分かっています。どうしてこのグリンウッド大陸に来たのか、どうしてあの水車小屋で不便な生活をしていたのか深くは聞かない様にしています…………ただ…………とても楽しかったです」

 

 ゴンベエは頭の螺子が何本か吹っ飛んでいる。

 変なところで常識はあるのに、躊躇いが無かったりして……あまり威張ったり口にしないが持論の様な物を持ち合わせている。

 メルキオルの問いかけに対して「めんどくさい」と答えた。やる気が無いという意味合いで「めんどくさい」と言ったのかと思っていたが、ゴンベエは色々と深く考えた末に「めんどくさい」と答えている。エレノアはゴンベエの「めんどくさい」の意味を理解していなかった事をゴンベエに謝罪していた。

 

「私の知らない世界をゴンベエは知っていた。ゴンベエは損得勘定を一切考慮せずに私の知らない世界に連れて行ってくれた……ザビーダ様に会えたのもベルベットに会えたのも、マオテラスと災禍の顕主の始まりの時代に迎えたのも全てゴンベエのおかげです」

 

 何時だってゴンベエが居てくれたから私は前を歩く事が出来た。

 道を歩けとは言わず、道が存在しているという事だけを教えてくれた。私が嫌だと言えば、色々と納得するように説得したりしてくる。

 ゴンベエと私の価値観等の感覚は大きく異なる。ゴンベエに対して憧れは抱いていない。ゴンベエはゴンベエの感覚を、私は私の感覚を持っていて、今は偶然にも噛み合っている。ゴンベエならばそういうだろう。

 

「吊橋効果というヒロインが危機的な状況に陥っているのを助けてるから好意を抱くとはまた違う、純粋にゴンベエの事が好きで…………異性として愛してます…………」

 

「そっか……だったらよ、潔く告白しろよ。胸の内に思いを留めても、心の何処かで諦めきれてねえんだろ?」

 

「……ベルベットとゴンベエはお似合いの関係だと私は思っています。ゴンベエはやる気が無いだけで真面目にやれば物凄い人間で、平穏を臨んでます。ベルベットも平穏を臨んでいて、やる気が無いゴンベエの尻を叩いて二人三脚で……」

 

 ベルベットは非の打ち所が無い女性だ。

 ゴンベエの好みの容姿をしており、女子力が高い。災禍の顕主のベルベット・クラウとして活動していた頃は常に怒ろうと必死になっていたが、今はそんな事をしなくてもいいと肩の力を抜いていて……ゴンベエと一緒に居る事を喜んでいる。

 

「でも、諦められないなら……1回ぶつかれ。ザビーダお兄さんが唯一出来るアドバイスだ」

 

「……」

 

 ザビーダ様はそう言うと部屋から出て行った。

 ベルベットはあの時、永遠の眠りにつこうとしていた。それがゴンベエは嫌だと理を無理矢理捻じ曲げた。だからゴンベエはこの時代に連れてきた責任を果たさないといけない。至極真っ当な事だ。ベルベットの覚悟を決意をゴンベエは踏み躙ったのだから。

 

「でも…………でもっ……………嫌だ…………」

 

 ゴンベエと過ごした時が最も長いのはこの私だ。ゴンベエの性格を1番理解しているのも私だ。ゴンベエの事が1番大好きなのも私だ。

 こんな感情を持ったら確実に穢れるんじゃないかと思ったが……この気持ちを無理に偽っていたら一生後悔する。

 

「私はゴンベエが好きだ、大好きだ。ベルベットよりも好きだ。ゴンベエの能力なんてどうでもいい、ゴンベエの人柄が好きなんだ…………ゴンベエと結婚したい。ゴンベエと一緒になりたい。ゴンベエとHな事がしたい。ゴンベエに抱き着きたい。ゴンベエの匂いを嗅ぎたい。ゴンベエと一緒の布団で寝たい。ゴンベエと手を繋ぎたい……………ああ、なんだ………」

 

 こんなにも単純な事だったか。

 

 心の何処かで抑えていたものが見ようとしなかったものを認識した。自分の気持ちに偽りを無くした。

 貴族とか王族の義務とかモラルとかを一切気にしないようにした……その結果がゴンベエを狂おしいぐらいに愛しているという気持ちが分かった。

 

「愛おしい嫁がいて新婚ホヤホヤだから重婚なんて考える暇は無い!妻であるベルベット以外を愛するつもりはない!コレでいいでしょ!」

 

「……まぁ、そうだよな……」

 

 気持ちの整理がついたのでゴンベエ達の元に向かった。

 ベルベットの怒りは納まっておらず悍ましい穢れを纏っており、ベルベットは公爵達上流階級の人達から送られてきた手紙の返信を書く。

 ゴンベエもベルベットを裏切るわけにはいかないと返信の内容についてそれで構わないと頷いていた。

 

「……アリーシャ」

 

「エドナ様、ザビーダ様…………穢れで苦しむ可能性があるので、私を器にする術を解除してください」

 

「アリーシャ、貴女まさか!?」

 

「お願いします……多分、私はもう限界みたいです…………ゴンベエ…………」

 

 ベルベットの元にはザビーダ様とエドナ様が居たので私との契約を解除する様に要求する。

 構わない……これ以上は自分の気持ちに嘘をつく理由にはいかない。私はゴンベエに思いっきり抱きついた。

 

「子供もいい、性処理の道具でもいい……でも、私も貴方の女にしてください……私はもう我慢する事は出来ない……ナナシノ・ゴンベエが大好きなの」

 

「……………………あ〜………………………いやいやいや………………あのさ…………………」

 

「ゴンベエの国では一夫一妻の制度かもしれない。ゴンベエの国ではとうの昔に貴族の制度が廃止されている……デモクラシー?その制度が導入されていて……………ゴンベエにとって戸惑う事も分かっている……だが、無理なんだ」

 

 王家のナイフを取り出すと私は穢れを発した。

 色々と考えた。考えに考えた……どうしてこうなったかはどうでもいい。

 

「ゴンベエに捨てられて政略結婚で他の男に抱かれるぐらいならば命を落とす……ゴンベエ、私のはじめてを貰ってくれ。そうすれば私は中古品になる。女としての価値は大きく下がる……私がゴンベエの物になればゴンベエに言い寄る虫を寄せ付けない盾になれる…………受け入れるならキスをして。快楽の為に胸や尻を揉んでくれ…………無理ならば潔くこの世から身を引く。安心して、呪いとかは一切しないよ」

 

「おまっ、お前……脅しじゃねえか!?」

 

「そうだよ、私はゴンベエを脅してるよ……卑怯な真似って言われても構わない。今の私は穢れを発してる……間違ってるって言われても構わない……ゴンベエと一緒になれるなら、私ゴンベエを脅すよ」

 

 プスリと喉元にナイフを突き刺す。 

 痛みは感じるけれども、恐怖は抱いていない……ううん、違う。ゴンベエに今ここで拒まれる事には怯えている。

 

「…………キスしてくれないんだね………うん。ゴンベエとベルベットはお似合いのカップルだから……子供も優秀な子になる……ありがとう、ゴンベエ。ゴンベエとの1年ちょっとはとっても楽しかったよ」

 

「だぁあああああ!!やめろ、やめろぉおおおおお!!」

 

 ゴンベエは結局はキスをしてくれなかった。

 なら、死ぬかとナイフで喉を抉ろうとするのだけどゴンベエが私の腕を掴んで王家のナイフを奪った。

 

「…………キスして…………ううん、Hな事をしてもいいよ……」

 

 私を選んだって事は私の事をお嫁さんにしてくれるっていう証拠だよね。

 ゴンベエにキスを迫る……ここまで来たのならばゴンベエと色々としたい。ゴンベエに迫るのだが、ゴンベエは悩んでいた。

 

「ベルベット……王家のナイフでオレを思う存分にぶっ刺してくれ…………無理、もう無理だ!!オレには無理だ!ベルベットに幸せに生きてほしいって思いもあるし、アリーシャを殺したくない!!どっちかを選べって言われても無理だ!!」

 

 ゴンベエは私の右手を握る。ゴンベエはベルベットの左手を握る。

 今にでも泣きそうなゴンベエは無理無理と震えつつもしっかりと私達の手を握ってくれている。

 

「どっちかを選ぶのは無理だからどっちも選ぶ!……オレ、貴族なんだから重婚しても問題ねえんだ!!」

 

「遂に開き直ったわね…………ヘタレ男爵」

 

「るせぇぞ、諸悪の根源!違法ロリが!」

 

「私は悪くはないわよ、アリーシャと結婚すれば言い寄られる事が無くなるってアドバイスしただけでこうなったのは今の今までアリーシャの気持ちを蔑ろにしていた貴方が悪いわよ!貴方なんだかんだでアリーシャを色々と連れ回してるじゃない!アリーシャがこうなったのは貴方のせい!」

 

「っぐ……………という事でベルベット……刺すならば刺してくれ。覚悟は」

 

「赤ちゃん」

 

「え?」

 

「私にあんたの子供を産ませて……あんたとの繋がりが、今の時代を生きているって証がほしいのよ……」

 

「…………段階を色々とすっ飛ばしている。数年の間はベルベットとイチャイチャしたいっ……その、子供に嫉妬してしまいそう…………」

 

「…………じゃあ、キスして……毎日したい時にキスして。どっちが1番とかはどうでもいいからここで私と結婚したって認めて……じゃないとあんたを殺して世界を滅茶苦茶にした後に自殺するわ」

 

「お前もか……」

 

 ベルベットまでゴンベエを脅す。

 ここでゴンベエが逃げるというのならば私達は迷いなく命を絶つ。その辺りに関しては躊躇いというものがない。

 

「なんでお前そこまで奥手なんだよ?そりゃ上流階級の人間以外は一夫一妻が当たり前で、今の時代は上流階級の人間も一夫一妻がいいんじゃねえかってなってるけどよ」

 

「…………色々とさ、見たんだよ……」

 

 何時もならばズボラだったり変なところで躊躇いがないゴンベエだが恋愛関係に関してはかなり奥手、ヘタレと言われても仕方がない事だ。

 ザビーダ様はどうしてそんなに奥手なのか疑問に思った。

 

「昔の女か?」

 

「違う……オレは、大人になれてない人間だ……そこで嫌になる程に色々と見せられた。ベルベットやアリーシャの様に人間としてしっかりとした人は確かに居るが、それはほんの一握りな存在だ。アイゼンも分かってるだろ?」

 

「まぁ……希有な存在だが……」

 

「オレは見せられたんだ、クソみたいな現実を……経済は息詰まって会社は潰れて大人達は自分のことを優先して、頑張っても報われない社会を生き抜かないといけなくて、クソみたいな老害はただ単に無責任に頑張れとか言うだけなのを……オレはブッキー(友達)に無責任に頑張れって言葉を使った………ヘタレって言われても構わねえよ…………ホントの意味で1人前な人間じゃないし結婚関係では自信がねえんだ」

 

「…………お前にとっての1人前、ハードルが高すぎないか?」

 

 ゴンベエはゴンベエなりに思い悩んでいる。

 私やベルベットと結婚するに相応しい人間なのかどうかを。アイゼンはゴンベエの理想としている1人前な人間の理想像があまりにも高すぎるんじゃないのかと疑問を抱く。

 

「あんたが1人前だって言える条件はなんなのよ?」

 

「…………何なんだろうな……転生者(オレ達)はかなりの捻くれ者で……悟りの世代の人間になるように教育されてるからな」

 

「悟りの世代?」

 

「大きな目標や夢などのために行動するのではなく、現実的に必要最低限の生活を求める傾向がある世代の事だ……人間欲張ればなんだかんだで痛い目に遭うからな…………あ〜……………………う〜…………」

 

「ヘタレ!私とアリーシャがこんなにも一緒になりたいって言ってるのよ!!受け入れるのが男ってものでしょうが!!」

 

 思い悩んでいるゴンベエに言葉を投げかけるベルベット。

 ここまでしてもバッサリと選ぶ事が出来ないゴンベエに呆れておりベルベットはゴンベエに詰め寄り……キスをした。

 

「……言い方を変えるわ!!私とアリーシャはあんたの、ゴンベエのものじゃない。ゴンベエが私とアリーシャの所有物なのよ!!」

 

「……オレは」

 

「構わないよ!!ゴンベエがなんであれゴンベエを受け入れる!!」

 

「……そっか…………………分かった…………オレが幸せにするんじゃない。オレを幸せにしてくれよ」

 

「……じゃあ、キスして……政略結婚って事でもいいから……」

 

 私とベルベットの発言で遂にゴンベエは折れてくれた。

 私とも結婚してくれるという証を求めてゴンベエに近づけてば……ゴンベエは私にキスをしてくれた。

 

「舌を入れてくれないの?……あ、ザビーダ様達が居るからだね!」

 

「待ってくれ、お願いだから……結婚式は挙げられないし……処女を貰うのはせめてヘルダルフとマオテラスの問題を片付けてから…………」

 

 普通のキスだった事に不満を抱いたけども、冷静になって考えてみれば天族の方々が居る。

 ゴンベエには露出癖は無いのを知っているので寝室に向かわないといけないねと考えているとゴンベエは手で顔を抑えていた。

 

「取りあえずはヘルダルフをぶっ倒してから数年間はイチャイチャさせてくれ……こんな色々と不景気で世界を混沌に貶めている馬鹿が居る時代で子供なんて作っても大変な目に遭う。泰平の世を築き上げねえと……取りあえずはアリーシャとベルベットが居るからお見合いは断るよ……」

 

「ヘタレ」

 

「るせぇ、年増ロリ…………あ〜………………………色々な意味でハズレな世界だ…………」

 

 ゴンベエは私の事を受け入れてくれた。

 脅しで受け入れさせたと言われようが構わない。狂ってると言われようとも構わない……ゴンベエが私を受け入れてくれたおかげで私は穢れを発さなくなって槍を握れば纏わりついていた穢れが消え去った。




スキット 知らない世代

エドナ「ねぇ、ゴンベエ。兵器とかは作れるの?」

ゴンベエ「唐突だな……ザビーダのジークフリートとか神依みたいな神秘的な力を持っていない、人を殺す事に特化したタイプの兵器の作り方はちゃんと知ってるぞ……液体の爆弾とか作れるし、火薬の原材料である硝酸をプラチナやウンコから作れる……知りたいのか?」

エドナ「人殺しの道具の作り方なんて興味は無いわ……ただ……」

ゴンベエ「ただ?」

エドナ「それだけ力があるなら権力程度に怯えてどうするのよ?貴方が災禍の顕主を片手間に倒せるぐらいに強いだけじゃなくて沢山の人を殺すも活かすも出来る技術を持ってるのでしょ?その技術を一子相伝にしておけば将来が安房じゃない」

ゴンベエ「……あのな…………それは無理があるぞ?」

エドナ「なんでよ?」

ゴンベエ「先ず、1年や2年じゃない、数十年単位の平穏な世の中を築き上げる事に成功すると社会はどうなると思う?」

エドナ「……戦争が起きない?」

ゴンベエ「戦争が起きない間はなにをするかって聞けば……平穏な世の中を保つ為に色々とする。江戸時代の様に武器を作る職人よりも雑貨品を作る職人が増える……戦争をしない世の中になれば物流がスムーズになって様々な技術が生まれる。オレの持っている技術だって大元を辿れば外国との貿易が盛んになった結果発見されたり生まれたりした技術だ……多分見つけることが出来るようになる」

エドナ「じゃあ、尚更技術を独占したらいいじゃない。安定を選びなさいよ」

ゴンベエ「日本みたいに完全な島国なら技術の独占はありだが、やり過ぎれば反発が起きる…………平穏な世の中が当たり前になって兵器を持たないのが当たり前になることだってある」

エドナ「兵器を持たない=平和って違うわ。高潔な人間も堕ちる時はとことん堕ちる、そこから大きな争いになる……貴方はそれをハッキリと知ってるのでしょ?」

ゴンベエ「オレが生きている時とオレの力を知っている人間が居る間ならば暴力という物に身を任せても構わねえよ……けど、問題はその後だ。オレやベルベット、アリーシャは後70年もしたらポックリと逝く。何処までが全盛期なのか分からない……オレ達がくたばって、オレ達の事を知っていた世代がくたばって、オレ達の事を情報だけ知っている世代になったとしよう…………絶対に調子に乗る…………というかだ、暴力で解決したり武力を持ってますよアピールしてみろ、絶対に泥沼化するからな。お前達みたいに寿命が長くて飯とか食わない色々と超越した存在ならまだしも、人間は色々とダメなんだよ」

エドナ「じゃあ、公爵達からの見合い話は断るのね」

ゴンベエ「アリーシャには悪いがアリーシャを盾にする……暴力で物事を解決するのは最低な事だ。オレは知っている、暴力で物事を解決しない討論、話し合いで解決する世の中を。そういう世の中を築き上げねえと……くだらねえ戦争を繰り返す、その結果がマオテラスの悲劇だ……エドナ、先に言っておく」

エドナ「なによ改まって」

ゴンベエ「暴力で物事を解決するのは最低な事で世の中、なにが正しいのか分からない、絶対的に正しいものはないんだ……仮に核兵器レベルのヤバい兵器を所有してみろ、危険視されてさらなる力なんかに抑えつけられる。力を力で対抗すればより強い力が現れて負ける。個という力でどうにもならない団結の力だってある……頭で理解出来ても心で納得する事が出来ない事は何時かは反発する。なんだったら頭で理解出来なくて心で納得する事も出来ない理不尽だって世の中には沢山あるんだ」

エドナ「例えば」

ゴンベエ「やる気が無いなら帰れって言ったくせに本気で帰ろうとすれば先生が死ねって言えば死ぬのかって論点をズラすクズ教師とか……人間の心はゴム毬と同じなんだ。抑えつければ反発する……オレ達を生で知っている世代が居なくなれば確実になにか起きる……子孫の代に負の遺産を受け継がせたいか?幾らオレが秩序を持った悪人だとしても子孫の代に負の遺産を受け継がせたくねえ…………とにかく、暴力で物事を解決出来るって脅したら、暴力以外の力で物事を解決しようとしてくる。下手に暴力に走れば、皆で築き上げたルールに殺される……人の社会ってのはそういう風に出来てる」

エドナ「ルールが人を守るものじゃないの?」

ゴンベエ「ちげえよ、人がルールを守る事によって安定が生まれる、皆が我慢することで規律が生まれる……まぁ、世の中には皆で決めたルールを書き換えたり盾にしたりする馬鹿が居る。そういう奴は大抵地獄に落ちるしロクな最後は迎えねえ……アリーシャはそういう奴をちゃんとした場所で裁きたいって思ってる……っと、話がズレたな。とにかく兵器を所有すれば暴力以外の力で抑えつけられる、色々と白い目で見られる…………アレだぞ、暴力に頼るって言うのはホントのホントに最終手段で脅しの道具にもあんまり使ったらいけねえんだぞ?暴力ってのは人が生み出す力で分かりやすい物だけれども直ぐに衰えるもので無理に抑えつければ確実に反発する。暴力以外の力を持つのが世の中を色々と上手く生き抜く方法だ」

エドナ「……戦わずして勝つのが1番ってことね」

ゴンベエ「そういうことだ……」

エドナ「理不尽過ぎるじゃない」

ゴンベエ「ならルールを生み出す事が出来るぐらいに成り上がるしかねえ……と言ってもデモクラシーじゃない世襲制な国じゃ難しい事で……デモクラシーを導入しても上流階級の人間に敵わないクソみたいな社会だからなぁ……あ〜ホント世の中クソだ」








天王寺「はい、Q&Aのコーナー!活動報告で質問を寄せているのでどしどし応募してください。全て答えれるかどうか怪しいです。作者、基本的になにも考えてないので。メインパーソナリティは俺こと童子切安綱の天王寺と」

ゴンベエ「アシスタントのゴンベエで〜す……いやぁ、アシスタントとか珍しいな」

天王寺「たまにゃええやろう……ほんじゃま、質問いくで」

Q スパロボシリーズやルパン三世vs名探偵コナンのようなクロスオーバー作品の世界に転生することはありますか?

天王寺「あるで……ただ何処の国スタートとかはその時によって異なる」

ゴンベエ「コナンの世界線はなんだかんだでサザエさん方式だから、新一の同級生とか大学生スタートが割と多い。ルパン三世側からスタートは先ず無いな……スパロボも主に主人公の勢力に居るパターンが多いな」

A あります。


Q 転生システムから外れる条件として改宗が挙げられましたが、他にシステムから外れる条件はあるのでしょうか?

例えば死霊術の類いで魂を縛り上げて使役し命を弄んだとか
自分本意な理由で国を滅ぼす大虐殺を実行したとか
遺伝子を弄くり回したりキメラを造ったりして生命倫理?をゴミのように捨てたりとか

一応事前に人格矯正を含めた転生の為の教育期間はあるそうですけど、それだって別段必ずしも従ってそうすべしと言う訳では無さそうですし


天王寺「転生者の資格剥奪は……転生者以外に自分達が転生者でこの世界は漫画とかアニメでとか言うのはアカンかった筈や」

ゴンベエ「並行世界理論を極めすぎた結果、この世界が漫画だった並行世界が見えたとかアカシックレコードの一部が見えたとかで未来知識を誤魔化したりするが自分達が転生者って言うのは原則禁止だ……後は……別の世界に行くとかだな」

天王寺「ワールドトリガーの世界におんのにブラッククローバーの世界に行こうとするとか禁止や……ただ遊戯王GXから遊戯王DMとか5Dsの世界に行くのは、世界観が繋がってる世界の一部はギリギリセーフやった筈や……その辺は曖昧やな」

ゴンベエ「外道な事をしてってのは先ず聞かねえな……快楽の為に殺人をするヤベえ奴とか世に言う社会のゴミ的な人間は転生者になる為の訓練で確実に脱落する。世界征服とかを企むという馬鹿な事は基本的にはしねえ……だって後の事とかめんどうだから。絶対的な不老不死ならば、世界征服をしても世界を上手く回せるけれども、何時かは死ぬ命ならば世界征服は無理…………クソ長い人類の歴史で有名なのに世界征服が出来てねえのは寿命も関係してるって習ったわ」

天王寺「悪役言うても快楽の為にとかはおらんな……高遠のおっさんは悪の根がある人間を開花させる才能を持ったりしとるけども、その辺に関してはお咎めは無いし……テンプレな転生者なんておらん。堅実な人間しか転生者になれへんな」


A 何事にも例外があるけれども基本的にはそういうタイプの人種は訓練の段階で落ちます。
  転生者になる為には真面目じゃないと駄目で、自分が転生者である事を言っちゃいけなかったりワールドトリガーの世界からブラッククローバーの世界に行こうとするとか転生先が気に食わないから自殺するのが禁止だったりします。


Q 後、どんなに教えたってやる奴はやる(それが各々で悟りを開いた狂人なら尚更)のに実際にやった前例(虐殺や産業破壊、転生先のリセマラ)の話が見られないって事は狂人ですら躊躇うような大きなデメリットくらいはあるのでしょうか?それともそう言うヤバい方向(Diesの獣殿みたいなのやシルヴァリオのギルベルト&ダインスレイフのような光の亡者)で悟ったのは漏れ無く飽いていれば良い、餓えていれば良いのだとか遅咲きの花を見守るぐらいは偽善をやらせて貰うとかになるまで再教育か一度完全に人格を均して磨り潰すコース送りになってたりします?

天王寺「デメリット……逆に言うけども現代社会で何度も人生を送るのはデメリットやからな。俺、こうみえても10回以上横綱に昇格しとるけど結構苦しいところは苦しいで」

ゴンベエ「持論は持ってるけれども倫理観は基本的には現代日本人のままだ……自殺すれば次の世界に転生できるってわけじゃねえ。そういうことをしてると転生する権利を剥奪されて確実に地獄に落とされるらしい……ていうか転生者の中には生前に自殺した奴も普通に居るからな」

天王寺「虐殺はともかく産業破壊とかは現代日本以外の世界でやる奴はやっとる……繁忙期なのにティル・ナ・ノーグの学園都市に呼び出された社長がなんの躊躇いもなく経済による支配を企んでるで」

ゴンベエ「旦那、それネタバレ」

A 元々上には上がいるのを知っているので、上に怒られないぐらいには調子に乗る。
  転生先が気に食わないからリセマラしようとすれば転生者の資格剥奪はあります……虐殺はともかく産業破壊に関してはあんまり語ってないけども、一部の転生者はやっている。テイルズオブザレイズでとある転生者が経済による支配をやる予定。

ゴンベエ「いや……ゴリラ作者マジでなんも考えてねえな…………ん?」

天王寺「ちょっ、ダイレクトで質問来とるやん。困るで、ちゃんと質問コーナーあんのに送ってけえへんって」

ゴンベエ「え〜っと……」


Q 転生者にも色々とタイプがあるらしいですが、どういうタイプとどういう人が頂点に位置するんですか?

ゴンベエ「おぉ……今までは転生者の日常関係の質問を寄越さねえ奴等ばかりだと思っていたが、こういうのだよ。こういう感じの質問を待ってたんだよ」

天王寺「せやな。転生者という概念の設定ばかり語っててキャラを深堀りさせるタイプの質問あんま来てへんからなんや新鮮やな……けど、質問コーナーに送らなアカンからな!そこは今度から注意してな!」

ゴンベエ「え〜……転生者も色々とタイプがあるから細かに分ければかなりややこしい。バトル系、おっさんの趣味を美少女にやらせる日常系、普通の転生者、心理バトルエグいくらい強い転生者、どんな世界でも強い万能タイプと色々とある……オレと天王寺の旦那はバトル系特化の転生者で魔法とか体術とか一部を除けばなんでも出来る……あ〜……天王寺の旦那は回復系も出来るんでしたっけ?」

天王寺「ハッハッハ、コレでもなんでも出来る……俺だけを見ろ、この戦いは俺の物やって証明出来るからな……逆になんでお前回復系だけ出来ひんねん?」

ゴンベエ「オレも逆に聞きてえぐらいっすよ……料理のトップは閻魔の三弟子の相棒の味澤匠、高遠聖矢、秋山雀……」

天王寺「技術開発関係はぶっちぎりで浦原のおっさんやな……スポーツ系は色々と怪しいな……」


A 殴り合いのバトル系で1番強いのは磯野勝利(いそのかつとし)、2番目は墨村守美狐、3番目から10番目まではコロコロと変わりゴンベエは9番目、天王寺は6番目ぐらい

  殴り合い以外のバトル(遊戯王とかポケットモンスターとか)は1番は秋山亮、1番と比較しても似たりよったりな実力だけども2番は武東遊戯で同列だけども万能タイプな海馬瀬戸、3番目は高遠耀一、深雪がコレに分類されており12番目ぐらい

  技術開発関係は1番はぶっちぎりで浦原喜介、物凄い差が開いて2番目に阿雅佐博士、3番目に万能タイプな海馬瀬人

  料理関係はぶっちぎりの1位が3人居て閻魔の三弟子と呼ばれる3人の相棒の味澤匠、高遠聖矢、秋山雀

  日常系とかおっさんの趣味を美少女にやらせる系とか恋愛系とかスポーツ系の転生者には頂点は居ない。というかなにを持ってして頂点に位置するか曖昧である為に頂点の標が無い。日常系の世界に居たら色々とヤバい事をするという奴の代表と言えば高遠耀一と転生する度に櫻井孝宏キャラになる男、闇堕ち系ヒロインを作ったりヒロインを独身貴族にするクソ野郎である。

番外編

  • 続 異世界プルルン転生記
  • ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
  • 攻略戦 決戦KCグランプリ
  • まゆゆんの貧乏くじ
  • アルピ交通事務局オリジナルのネタ
  • んなのより早く続き書かんかゴリラ作者
  • 他の書く暇あるなら他の小説を更新しろ
  • ちょこっとテイルズオブザレイズ編
  1. 目次
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