テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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リーガルハイのBGM聞きながらハイテンションで書いたからクソです。
今回はクソなので面倒だったら今回の話は見なくてもいいです。


最近さ、Aiイラストハマったんだよ。
作者は画力がゴミだからさ、それに頼るしかなかったんだよ。



糸目、カンフーウェア、三つ編み、額に中の文字、泥鰌髭

で絵を書いてもらっても中々に理想通りに行かねえよ。
Aiイラストの使い方を間違ってる自覚はあるが、それはそれで見てみたいと頑張ってるんだけどね。


無料で会員登録しとかなきゃダメなAiイラストでやってるからな……今回のはAiイラストです。

お前が憎んでいるのは憑魔でも天族でもない。
希望の対価に犠牲を要求する、この世界のルールそのものだ。そんなルール、ぶっ壊せ。ぶっ壊して、世界を変えろ。

という台詞を入れたかったけども入れる部分が分からなかった。

何度も言うけどリーガルハイのBGM聞きながらハイテンションで書いたからクソです。


開き直るしか道は無い

 

「誰だ!?」

 

「アリーシャの師匠のオバハン」

 

 ミスリルというRPGでは定番とも言える素材で出来た剣を渡して来ようとした護法天族から奪った。

 何者かと思えばアリーシャの師匠であるオバハンであり、アリーシャとオレ以外は面識が無いので説明をしたが警戒心は一切解こうとしない。

 アイゼンが聞いてくるので答えた

 

「貴様、相変わらず目上の者に対して口の利き方がなっていないな」

 

「生まれだけで目上って何時の時代の話をしている?オレはもう既に男爵だ、テメエよりは上だ」

 

 オバハン呼ばわりされると眉毛がピクリと動いた。オレの口の利き方がなっていないと言ってくるが、テメエよりも既に上の地位にいる。

 権力を振りかざすのはアレだけども……睨み合いが続く中でエドナが呟く。

 

「貴女、私達が見えるの?」

 

 護法天族の会話を聞いていた為にミスリルの剣を奪えた事に気付く。

 このオバハンは天族を認識することが出来ている。今の今まで、それこそライラが堂々と寝転んでいた聖堂に対して一切のツッコミを入れなかったのは謎だ……そう思っているとオバハンから禍々しい穢れが溢れ出る。

 

師匠(先生)、その武器は危険です!今すぐに手放してください」

 

「……フッ……」

 

「お……支配下に置いたぞ」

 

 禍々しい穢れを纏っているミスリルの剣はオバハンを穢れで飲み込もうとする。

 しかし、オバハンは気力1つで押し退けるどころか禍々しい穢れを自分の支配下に置いた……が、穢れが消えていない…………

 

「天族を認識している、穢れを放っている……ロクロウ以上に人の形を保った憑魔か」

 

「その通りだ」

 

 天族を認識することが出来る方法の1つで、憑魔化がある。

 原理は忘れたが、目の前に居るオバハンは憑魔になっている、その仮説を立てて……それを認めた……

 

「大体分かった、1番最悪なパターンだな…………テメエが裏でハイランド戦争推進派を始めとするあれやこれやを手引きしてる奴か」

 

 今の一連のやり取りだけで大体分かった。分かってしまった。

 ハイランドの政の中枢に居るんじゃないかと思っていたヘルダルフの使者、それがオバハンだ。

 

「え…………」

 

 オレの発言にアリーシャは固まった

 

「ほぉ、たったコレだけで何故そう言い切れる?」

 

「むしろコレだけの判断材料があるのに何故そう言い切れない?」

 

「質問を質問で返すな」

 

「質問する前に1つでも仮説を立てろ……おっと、歳食いすぎて自分がなにを言ってるかも直ぐにボケる老化が進んでるか、認知症は大変だな」

 

「煽らないで……なんでヘルダルフの手先って言えるの?」

 

「……業魔病が流行ってるって聞いてなにが思い浮かぶ?」

 

「なにって、憑魔化でしょ?」

 

 ヘルダルフの手先だと分かった理由をエドナも分かっていない。

 スゴくザックリと分かりやすく言ってやろうと先ずは業魔病に関して問いかければ、当然の如く憑魔化の事だと返ってくる。

 

「あの頃は大半の人は原理や理屈は知らないけども、業魔病を知っていた。けど、今の人達は業魔病を、憑魔の単語を知っているか?」

 

「…………私達天族と一緒に行動してなかったら知らないこと……なんで知ってるの?」

 

「なんでもなにも……教えてもらったんだろ?憑魔の単語を知っている人間に。災禍の顕主に」

 

 今のオレ達にとっては業魔病や憑魔のワードは極々普通の事だ。

 だが、大抵の人はそのワードを知らない。自分が憑魔なのかという自覚すらまともに無い。1000年前の様に業魔病という病気が流行ってて感染して自分が業魔化したと言えるのならまだしも、この時代で自分が憑魔化したと自覚してるのは早々に無い。

 

「私が憑魔であることを自覚してるだけでそこまで分かるとは……相変わらず知恵は回る食えない男だ」

 

「あいにく、オレを食っていいのはアリーシャとベルベットだけなんだよ」

 

師匠(先生)、何故ですか!?ヘルダルフの様に子供でも分かるような明確な悪にどうして加担するのです!戦争を手引きしてるのですか!?」

 

「決まっているだろう……今の世界を滅ぼす為だ」

 

「…………オバハンはヘルダルフと密接に繋がってるんだな…………」

 

「ああ、私こそがハイランドで戦争推進派を手引きしている間者だ」

 

「ん〜……じゃあ、この際だから聞くけどもアイツは結局のところなにがやりたいんだ?自分を騙した奴に対する復讐か?それだったら完全に無関係な奴に当たるなよ、八つ当たりだ」

 

 ショックで目の色が変わるアリーシャ。

 今の世界を滅ぼすとオバハンは言い切ったのでこの際だからとヘルダルフの真の目的を聞く。

 アイツはロクロウ以上に自我を保っている。ベルベットに近い感じだろうが、目的が全くと言って見えない。それこそ人類絶滅を願っている明確に見える悪……の割にはそれこそが正しいと確信犯だ。

 

「……師匠(先生)……どうして憑魔に?いえ、憑魔になって感覚が狂っているのですね。今すぐに虚空閃で元に」

 

「……昔語りをするのはババ臭いが」

 

「既にババアだろうが!」

 

「…………ならば、言ってやろう。アリーシャ、お前とはじめて出会った頃には既に私は憑魔だった」

 

「…………」

 

 ありえないと言いたげな顔で精神が乱れているアリーシャ。

 こんな状態では虚空閃を撃つことは出来ないのでオレが強制的に浄化してやろうかと考える。

 

「嘗ての戦で私は憑魔になる道を選ばなければ死んでいたのだ……私はくだらない妬みで味方に襲われて憑魔となった……先に言っておこう、私を浄化すれば私は人として死ぬだろう」

 

「っ……」

 

 外道だな、この野郎が。アリーシャにとって尊敬している人であるオバハン、浄化すれば死んでしまうことを言えばアリーシャは震える。

 浄化さえすれば元に戻る、頭が1度スッキリとしてそこから話し合いが出来るなんかが一切通じない。ブラフの可能性も存在してるが……オレが殺したら意味は無いか。

 

「話を戻そう……災禍の顕主の目的は至って単純だ……世界中の人間を苦しませることで不幸にならない世界を作ること……全人類憑魔化だ」

 

「今度はそっちか……」

 

 アルトリウスは穢れのないの人間のみを作り上げる、ヘルダルフは穢れのある人間のみを作り上げる。

 方向性は違うだけで呆れる…………何時もみたいにデラボンで倒してもアリーシャは立ち直る事が出来ねえ…………

 

「あ〜めんどくせえ……」

 

 殴って倒す以外の手段を用いなければならねえ。

 オレは深雪みたいに善人じゃねえ、ブッキーみてえに普通の人じゃねえし、アイツみたいに我が道を行く人間でもねえ。

 ここであってはならないことはマルトランが逃げることだが、アリーシャを本気で折りにかかっている。

 

「ベルベット、アリーシャの手を握ってやれ」

 

「……」

 

「ゴン、ベエ……」

 

「さて、何故そんなしょうもねえ答えに至ったんだ?一応は秩序を持った悪人だから話は聞いてやるよ」

 

「穢れにあらがうのと穢れに身を任せる、果たしてどちらが人間的だ?」

 

「……はぁ〜……はぁ〜…………オバハン、曲がりなりにもオレよりも歳上なんだろ?いい歳してその程度の事しか言えねえの?」

 

 めんどくせえ……めっちゃめんどくせえ!オバハンの出してきた質問に対して嫌気が差す。

 もうさぁ、めんどくせえよ

 

「穢れに逆らう事が人間的だと?」

 

「ちっげえよ、どっちもだよ!どっちも人間的なんだよ。この手の問題は数学みたいに正しい答えは存在してねえんだよ。欲望や感情に身を任せるのも人間的、感情に身を任せない様に理性で律するのも人間的だ」

 

 なんでこうも2極端なんだよ?あまりにもアホな発言だ、この手の問題は数学みたいに正しいと言える答えはねえんだぞ?

 どちらも人間的に言えば、黙る……え、なに?もう論破した感じ、じゃないよな…………

 

「ゴンベエ」

 

「最後の悪役はオレがやる」

 

 ヘルダルフという明確に見える悪の使者ならばとアイゼンは殺すことを考える。

 最後の一手は、始末するならばオレがする……オレがやらなきゃいけねえことは……あ〜もうめんどくせえよ!

 

「全人類憑魔化して苦しんで不幸にする世界を作り上げるって時点で色々と破綻してるんだよ!」

 

「不幸を感じるのは幸福の味を知っているから、とでも言いたいのか?」

 

「……世の中、下には下が居るんだよ!」

 

「……は?」

 

「は?じゃねえよ、聞いてなかったのか?世の中、下には下が居るんだよ!」

 

「……上じゃないのか?」

 

「え、こういうのって上じゃないのか?」

 

 オバハンもザビーダもなにを言ってるのかがマジで分かっていない。

 世の中には上には上がいると言うけれども、それと同時に下には下が居るんだよ。エドナは眉を寄せている。

 

「誰もが苦しみ不幸が無い世界って言うけどよ…………皆、なんだかんだで苦しんでるんだぞ?ザビーダは殺しを救いと思わなきゃいけなかった。アイゼンは死神の呪いに苦しんだ。エドナはドラゴンになったアイゼンを見て苦しんだ。アリーシャは力の無い自分に苦しんだ。ベルベットも……苦しくない人間なんていねえんだよ!オレだって本音を言えば苦しいよ!義理のお姉さん的なのが婚姻届にサインしただけで結婚とかふざけてるの?って脅されたんだぞ!親にこんな絶世の美女の嫁さん貰えたって報告出来ねえの苦しいんだぞ!」

 

「ちょっと貴方の愚痴を零す場所じゃないわよ」

 

「でも、それでも人は乗り越える……自分ではない他の誰かを蹴落とす事によって自分が他よりもマシな存在、下には下が居ると感じて幸福になる。誰もが苦しむって言うけど、苦しむことで不幸にならないって結局のところなんなんだよ?我慢しないことか?感情のままに生きることか?違うだろ?感情的になっても苦しいものは苦しいんだよ!辛いものは辛いんだよ!」

 

「…………」

 

 いっそのこと開き直る様な姿を見せてやる。なんかこう、立派な事を言って論破したりするのはオレには向いてねえよ。

 

「誰もが苦しむ事で苦しみから開放するって考えだろうが、その苦しみは平等?不平等?そもそもでその全人類憑魔化はオバハンみたいに憑魔化して『あ、自分憑魔です』って自覚してるパターンか?大抵は自我を失ったり確信犯なパターンだぞ?獣みてえに暴れるだけじゃ不幸とか幸せとか一切分からねえよ」

 

「……それは……苦しみは不平等だ」

 

「不平等だったら苦しみにならねえよ!ホントの苦しみとは苦しいと感じない事なんだよ。幸福の味を知っていると分かるのが不幸を感じた時だと言うが苦しみを感じる時は不幸を感じる時なんてのは存在しねえ、幸福の味を知って不幸だと言うんじゃない自分がそもそもで不幸だと感じてない事が真の不幸で苦しみなんだよ!自分が不幸だと感じたのは自分が幸福を知っているのと同じだから!下には下が居ると自覚出来ればそれはもう苦しみとは無縁の存在になるんだよ……果たしてそれは不幸なのか?苦しいのか?どっちなんだ?」

 

「……ならば苦しみは平等に与える」

 

「それ意味分かって言ってんのか?絶対に意味が分かって言ってねえだろ!ものは試しだ、その物騒な力で平等な苦しみをこの石ころにやってみろ」

 

 オレは適当に神殿を破壊した。

 やってみろと言えば、オバハンはメルキオルのクソジジイみたいに穢れをぶつけて石を憑魔化させた……

 

「おい、コレの何処が平等な苦しみだ!全人類憑魔化計画破綻してんじゃねえか!」

 

 案の定な結果になった。やっぱりなんにも分かってねえよ……オバハンもなにが言いたいのかが分かってない。

 

「ゴンベエ、感情的になるのはいいがオレ達にも分かるように説明してくれ……お前が嘗て言っためんどくさいの時と同じ様に」

 

「……だってこいつ、オバハンと同じ見た目になってねえだろ?」

 

「……なにを当たり前の事を言っている?石が私になるわけないだろう」

 

「はぁ?なに言ってんだ?自分とは同じ見た目になってないなら不平等だろう?」

 

 このオバハン、マジで……いや、狂ってるのはオレの方なんだがな。

 

「巨乳で苦しむ、貧乳で苦しむ、イケメンで苦しむ、美女で苦しむ、ブサイクで苦しむ、背が高くて苦しむ、背が低くて苦しむ……この時点で不平等だろ?」

 

「……っ……」

 

「苦しみを平等に与えるって事は同じにしなきゃならねえんだよ。エドナが合法ロリの貧乳と煽って苦しめるのとベルベットが実年齢1000歳の巨乳ババアと煽って苦しめるのとじゃ方向性が違う!その時点で平等じゃねえよ」

 

「「おい」」

 

 後で殴られるだろうな……。

 

「まぁ、確かにイケメンで苦しむ、ブサイクで苦しむとか人によって苦しいことは大きく異なる……全員に平等に苦しんでもらうならば、全員が同じ見た目、同じ体重、同じ背丈で……って、全員を同じ思想にするのはアルトリウスの鎮静化と同じじゃねえか!全員同じじゃ意味ねえだろ!」

 

 オレの言っている事にも一理あるなと頷くザビーダだが、やってることはアルトリウスの鎮静化と大して変わらねえ。

 

「ホントに平等に苦しみを与えるならば、先ずは自分と同じ容姿、同じ考え、同じ心の憑魔を作れるようになってから言えや!」

 

「出来るわけないでしょ、そんなこっ…………ああ、確かに破綻してるわね」

 

 開き直りまくった。その結果、シリアスな空気は流れずにベルベットは呆れる。

 しかしここで分かる。平等に苦しみを与える事は出来ないという現実的な問題が。

 

「苦しみを感じない事こそが真の苦しみ!世界中の皆が全員同じ容姿、食ってるものも味わう苦痛も皆が同じ!そうすることではじめて平等になる!ブサイクで苦しんでる人は全員が同じ顔のブサイクになって本当ならば苦しい筈が全くと言って苦しまない!だって優劣の差が無くなるんだから!」

 

「それ根本的な部分が破綻してない?ていうか幸福になってない?」

 

「でしょうね!でも、真の苦しみっていうのは不幸や苦しいって事を感じなくなる事だからな!幸福と不幸は人によって感じ方が異なる!人間が男と女で分かれてる時点で優劣の差は嫌でも生まれるんだよ!」

 

 エドナにもっともらしいツッコミを入れられるがオレは気にはしない!

 

「物は色々と考えようだぞ。自分よりも不幸な人間を全て幸福にすれば自分は最も苦しんでる1番の不幸な人間になる!自分よりも幸せな人間を全員不幸に叩き落とせば自分が1番の幸せ者になる!そして大抵の人は他者を蹴落とし幸せになろうとする!それが自我と理性を併せ持つ心を持った生物のみが出来る唯一無二の特権だから!心を持った生物が背負う業だから!オレ達だって意識してるか無意識なのかは分からないが他者を蹴落とさなかった事は無かったとは」

 

「……まれ……」

 

「あん?」

 

「黙れと言っているんだ!!」

 

 オバハンはブチギレた。

 もっともらしい正論とかをぶつけてるわけでなく、確かに言われてみればそうかもと思えるような一種の仮説の様なものを意見を立てただけだ。

 ただそれだけなのにキレた……今の自分を、今までの自分を全て否定しかねない事を言っているかもしれない、頭で理解する事は出来ても心で納得する事が出来ねえんだろうな。

 

「オバハン……人生はプラマイ0だって話があるだろう?『人生はプラマイ0だ、幸福な人間もそれ相応の大変な苦労を積み重ねてるとか』『まあおよそそんな意味で』『だから皆平等って言いたいんだろうが人生はプラマイ0だって言う奴は決まってプラスなんだ、最終的には幸せだからそんな常套句を言えるんだよ』っと、コレじゃあヘルダルフが求める皆が苦しんで不幸になる世界も認めてる……う〜ん、あ、アレだな。人は平等ではない。努力せずに足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な身体を持つ者、生まれも育ちも才能も、人間は皆違ってる。人は争い、競い合い、そこに進歩が生まれる。平等を求める事こそが間違いであり、全員が同じく苦しめば幸福になるという理論は時には幸福も感じない、平等こそ悪だ」

 

「黙れぇええええええええ!!!!!」

 

「不平等という現実を受け入れろ!努力するのは当たり前だがそこで生まれる過程も時には結果以上に大事なものなんだ、競え争え比較しろ!そうすることで成長して発展する、そして犠牲は沢山出る。それが群れをなす社会だ……なんか初歩的な事すら分かってないっぽいから言ってやろう」

 

 

 

 既に怒ってるけども、コレを言えば確実に呆れる。

 開き直るのにも程があると言われるだろうが、言ってやろう

 

 

 

 

 

 

 

「よそはよそ!うちはうち!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………よくそこまで開き直る事が出来るわね……」

 

 あまりのクソっぷりにエドナは引いている。

 

「そらそうだ。人間のクソみたいな部分を沢山見てきた。それと同時に人間のいい部分も沢山見てきた。そしてその2つは切っても切れない、片方だけを選ぶのは無理なんだ!プラスもあればマイナスもある!じゃあ、どうすればいいのか?逃げる!開き直る!よそはよそ。うちはうちでいいんだよ!価値観はそれぞれ不平等だろ」

 

「クククッ……ハーッハッハッハ!!そこまで開き直るか普通!」

 

 清々しいまでに開き直っているオレにザビーダは大笑いする。地獄育ちの転生者はそういう事が出来るんだよ。

 

「嘆いてる暇があれば口じゃなくて体を動かせ、文句の1つがあるならば自分からいい方向に変えてやろうと考えろ、どうやって笑顔にするか考えろ……お前達の考えも1つの正論だと理解するが共感はしない、だってめんどくせえし分からねえし分かりたいとも思わねえから!」

 

「開き直る、か………………ああ、そうだな。お前みたいに開き直る事も大事だな」

 

 オレの言っている事に関してアイゼンも納得をする。

 開き直る事は時には大事なことなんだよ。

 

「だったら偽りの苦しみを!不幸を与えてやる!!」

 

「オバハン、ヘルダルフをボコボコにしたオレに勝てると思ってんのか?また認知症か?」

 

 過去にボコボコにした事を忘れたとは言わせねえぞ?

 禍々しい穢れを纏ったミスリルの剣を一閃すれば……オレ、ではなくアリーシャに向けて穢れを纏った真空波的なのを飛ばした。

 

「愛する妻を無くせば偽りであろうとも貴様は苦しみのドン底に、不幸になる……」

 

「おぉい、なんか本質見失ってね?……」

 

 ま、無駄だろうがな。

 アリーシャに向かって飛ばした穢れを纏った真空波だったが、アリーシャは自分の真名を告げることなく闇属性の神依的なのに切り替わり、左腕の盾で防いだ。

 

「はぁ…………ゴンベエ…………」

 

「呆れて笑い話にすらならないか?オレは基本的には愉快な道化なんだぞ?」

 

「いや……いい…………ベルベットが自分の為に戦った。ライフィセットが自分を犠牲にして世界を救おうとした、マオテラスは羽ばたく翼を与えた……ならば、私も私の道を行くだけだ……師匠(先生)が明確に見える悪に加担していた、世界中の人間が憑魔になれば苦しめば不幸から開放される、皆が不幸になれば幸せになる……だが、人間は多様性を持った生き物。人の数だけ道がある…………ありがとう、ゴンベエ」

 

「おっと、勘違いするなよ?オレはあくまでも道の存在を教えることは出来る、だがその道を歩けば自分の求める答えが存在しているなんて言ってねえのを」

 

 他人にまで自己犠牲なんかを強くなることは強要しちゃいけねえ。

 強くならなきゃいけない環境だと自覚させたりするのはいいことだが、弱いままでも構わねえ……そう言うのを守りたいと思うのが善人だ。

 

師匠(先生)……いきます!」

 

「地獄を知らない平和論者の小娘如きが頭に乗るな!」

 

「アリーシャ!」

 

「アリーシャちゃん!」

 

「問題ねえよ」

 

 オバハンに突っ込んでいったアリーシャをエドナとザビーダは心配する。

 憑魔になっているオバハンは強いだろう。伊達に蒼き戦乙女なんていう痛々しい渾名をつけられていないのだから。神依使った方がいいんじゃねえのかと思うのもわかる。

 けど……アリーシャだって積み上げてきた物がある。苦しかったことも楽しかったことも沢山ある。そしてそれを杖にして一歩ずつ一歩ずつ前を歩いてきた。

 

師匠(先生)、貴女からすればまだまだ私は小娘でしょう!だからどうしたんですか?夢を見ることは現実とぶつかり合うことは誰しもあることじゃないですか!」

 

「っ……」

 

「アリーシャちゃんが勝ってる?」

 

「いや、それどころか優勢だ!」

 

 アリーシャはオバハンと戦う。オバハンは強いけども、アリーシャがそれを軽く上回る。

 手を抜いているのかと見てみればアリーシャがただただ純粋に強いのだとアイゼンは気付いた。

 

「地雷閃!」

 

「なっ!?」

 

「ミスリルの剣があんなにも簡単に……」

 

「エドナ……アリーシャの槍とベルベットの剣は、オリハルコンの太刀でも敵わない神の太刀を越えようと人生を注ぎ込んだ職人が自分の腕で作り上げた物じゃないから使いたくねえって言ってたヤバい素材で出来てる。余裕でオリハルコンを砕くことが貫くことが出来る逸品なんだ……ミスリル如きが勝てるわけねえだろ?」

 

 地雷閃を一振りし、受けに回ったオバハンのミスリルの剣を叩き折った。

 エドナはミスリルの剣を簡単に叩き折った事に驚くのだが、オレ達は驚かない。それだけアリーシャの槍を心を鍛え上げていたんだから。

 ミスリルの剣が叩き折られて、ありえないと言いたげだが直ぐにアリーシャとの間に大きな実力差が生まれている事に気付きアリーシャは石突の部分を向けた。

 

破岩突(はがんづき)!」

 

「っ…………」

 

「今の感覚……肋骨が折れたでしょう……っ……」

 

「どうだ?平和論者の小娘の信念も悪くはねえだろ?」

 

 最後の最後で非情になりきる事が出来ていないアリーシャ。

 ここはさも知れず間に入り込んでアリーシャがどう足掻いてもオバハンを殺せない、浄化する事も出来ないと気付かせない。

 

「貴様が……貴様は……何故、何故この様な平和論者で頭の中が馬鹿な小娘に力を貸す?争う事や他者を蹴落とすことが本質だと分かっているはずなのに何故だ!!」

 

「ん〜…………あ〜……………逆に聞くけども、なんでダメなんだよ?」

 

「なに?」

 

「有能な怠け者は指揮官にせよ、有能な働き者は参謀に向いている、無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる、無能な働き者は殺すしかない……アリーシャは無能な働き者に該当するだろう」

 

 ゼークトの軍隊論だかなんだか忘れたけども、そんな感じだ。

 アリーシャが有能か無能かと聞かれれば無能だ、しかし働きものであり余計な事をしでかしてしまう。貴族が裏で賄賂を渡して他国との情報交換は大事な事なのにアリーシャはそういうのを理解することが出来ずに突進した。無能と言っても当然な事だろう。

 平和論者で頭の中がお花畑だと言われればその通りだろう。

 

「でも、思いだけは誰よりも純粋で真っ直ぐで本物で優秀だろ?」

 

「─────」

 

「そんな頑張ってる奴の力になりたいって…………ああ、そうか、そういうことか……」

 

 スレイ達にああだこうだ言っているのに大して力を貸さない。

 スレイをやろうと思えば道を教える事が出来るのにしていない、めんどくせえの一言で終わらせている。でも、アリーシャには沢山力を貸している。なんでかって聞かれる事は無かった。アイゼン達もなんだかんだでアリーシャには甘いと思っててそういうものだと認識していた。

 

「オレ、アリーシャの事が大好きなんだ。人として異性として」

 

「え…………えっ…………ええっ!?ゴ、ゴゴゴゴ、ゴンベエ!?」

 

「ハハハ!なんだよ!こんなシンプルな事になんで全く気付く事が出来なかったんだよ!相変わらずオレはダメ人間な未熟者だよ!オレがアリーシャに力を貸すのは頑張ってるアリーシャが大好きだから!側に居て支えてあげたいって思ってたからだ!」

 

 なんだよ、なんでこんな初歩的な事に気付かなかったのか!

 1年以上じっくりと時間をかけて今やっと悟る、気付く。オレはアリーシャの事が大好きなんだって事に。





スキット 奇跡の1枚

アイゼン「……」

ゴンベエ「どんな感じだ?」

アイゼン「……微妙だな……わざわざ氷菓子を食いにここまで来ない」

ゴンベエ「やっぱりか……」

エドナ「なにをしてるの?」

ゴンベエ「氷を売って利益を上げることが出来てるのかの計算、純粋な氷だから利益率が高い筈なんだが」

アイゼン「伊達に災厄の時代じゃない……何かと物入りで、ゴンベエがあれこれ買うから収益よりも支出が大きい……わざわざここまでアイスクリームをはじめとする氷菓子を食いに来る必要性はない」

エドナ「まぁ、普通の土地で食べるアイスよりも暑いところで食べるアイスの方が美味しいし……アイスの為にこんな辺鄙な所に来ないわよね」

ゴンベエ「辺鄙言うな……なんか商売考えねえとな……他と同じ事をしても利益が上がらねえからな……なんかねえか……」

エドナ「カメラを使った商売でもしたら?」

ゴンベエ「オレの持ってるカメラは一発パシャリで写真撮れるけども……あ〜……」

エドナ「ああだこうだ考えるよりも、とりあえず挑戦しなさい……あ、いいとこに来たわね」

ベルベット「どうしたのよ?」

エドナ「ベルベット、モデルになりなさい」

ベルベット「……は?」

アイゼン「成る程……ベルベットをモデルにするんだな」

エドナ「ええ……レッツゴー!」

ベルベット「ちょ、なによ急に!」



【挿絵表示】



【挿絵表示】



ゴンベエ「おぉ……なんかスゴく加工が入ってるけども、おぉ……左腕包帯外しても問題ねえの?」

ベルベット「まぁ、別に……私達が生き抜いた証だからつけてるだけよ。後、どういう原理かは知らないけど喰魔の手から元に戻せば巻き付いてるの……その、変かしら?ずっとあんな格好だったし、今更普通の格好とか」

ゴンベエ「いやいや、何時もの格好もいいけどこういうのも好きだよオレは……ベルベットはなんでも似合う」

エドナ「いっそのこと花嫁衣装を着させて……ベルベットならば行き遅れの心配は無いわ!」

ザビーダ「エドナちゃん、そういうこと言ったらダメだってば」



???「ふぅん、転生者達に1問1答の質問コーナー……今回はどの遊戯王とデッキが好きなのか?オレは当然、遊戯王DM!そして世界を制覇したブルーアイズだ!」

ゴンベエ「あ〜オレは……アニメ的な意味で好きなのは5Dsで、特にチーム太陽戦が好きだ。好きなデッキは全ての召喚が出来るEM魔術師オッドアイズデッキ、時代的な意味では遊戯王ARC−Vの頃……ZEXALやってた頃は基本的にはエクシーズ、5Dsやってた頃はシンクロを目立たたせたけどもARC−Vの頃はシンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、融合、儀式全てが取り上げられて強化されただろ?あの頃が好きだ……EMEmは地獄だが」

ヒナコ「私はサイバーエンドでアニメはVRAINS……グォレンダァが印象的で脳筋なのが好きよ」

吹雪「僕はインフェルニティで5Dsで満足街編が大好きかな……5Dsから遊戯王のイカれ具合が加速したところが大好き」

深雪「私はサイバースですね!アニメはGX、高橋先生の書いた遊戯王の後を繋ぐことに成功してて先の読めない展開がとても楽しかったです」







 ゴンベエってアリーシャ大好きなの?

 好きって思いとかが無ければ過去に連れて行かない。ゴンベエ、悪人だからね。

コラボは?

  • 仲間と共鳴し合うRPG
  • 生まれた意味を知るRPG
  • 伝説のRPG(真実と向き合うRPG)
  • 全てやれ
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