スキット 世界観が一緒だけどシステムは異なります
ベルベット「…………」
エドナ「どうしたの?目を閉じてなにか悩んでるみたいだけど」
ベルベット「なんか……おかしいのよ……」
ザビーダ「おかしい?…………悩みなら聞くぜ」
エドナ「ゴンベエの惚気話はやめてよ……なにがおかしいのよ?」
ベルベット「ちょっと家計簿を見たんだけど…………朝昼晩のご飯よりもお菓子代の方が馬鹿みたいに掛かってるのよ……冷静になって色々と振り返ってみたの。この時代に来てから、私、かなりお菓子を作ってるわ」
エドナ「そうね……美味しいわよ、ベルベットのお菓子。お金の事なら気にしちゃダメよ。ゴンベエが稼いでくるから。絶対に貴女とアリーシャに経済的な面で苦労を掛けたくないって言ってるし」
ザビーダ「エドナちゃんが惚気話してどうすんだ…………けどまぁ、お菓子を多く作ってるかどうか聞かれればその通りだな。飯よりもお菓子を多く作ってるし食ってるって自覚はある」
ベルベット「振り返ってみれば…………この時代に来てから色々とおかしいのよ。オレンジグミとか言うのを食べないと強い術技使えないし、歩いてたら勝手にお菓子を作ってるし……料理を作るよりもお菓子を作ってる時間の方が長い気がするわ」
エドナ「別にいいじゃない、節約してるわけじゃないしダイエットしているわけでもないのだから……」
ザビーダ「もしかしてアレか?幸せ太りってやつか?」
ベルベット「してないわよ!……ただ、この時代と私が災禍の顕主やってた頃の時代が大きく異なっているって……見た目とかが変わってないし、中身も大して変わってないのに、なにかが大幅に変わっている気がするのよ。戦い方も徹底的に相手の弱点を突かないと相手を仰け反らせる事が出来ない、神依前提のバトルな気がするわ」
アイゼン「なんだ、気付いていなかったのか?」
エドナ「お兄ちゃん、ベルベットの違和感に心当たりがあるの?」
アイゼン「ああ……世界観が違うんだ……先に生まれた結果、後に生まれたものと矛盾をしている。その結果、色々と違和感を感じる……オレもそうだ。単体で戦うのが当たり前なシステムの筈なのに人間+天族のシステムになっていて違和感を感じる」
ベルベット「システムが違う……言われてみれば、そうね……歩いていれば気付けばお菓子を作るのもシステムが違うから?」
アイゼン「ああ、そうとしか言えない……それでも理由を求めているのならば、聖隷、いや、天族にとって食事は絶対不可欠なものではない。娯楽の中の嗜好品の一種に過ぎない。娯楽としての食事ならば必然的に甘い物を求めるのが普通だろう……まぁ、オレは甘い物以外も好んで食うが」
エドナ「私はやっぱりなんだかんだで甘い物に落ち着くわね」
ザビーダ「俺は甘い物も酒もイケる口だな……」
ベルベット「……やっぱりおかしいわね、気付けばお菓子を作ってる自分が居るのわ……次、なにが食べたい?」
エドナ「パルミエがいいわ」
スキット ジャパニーズスナック
ゴンベエ「はい、お菓子完成」
エドナ「…………なにこれ?」
ゴンベエ「いい感じの小豆が手に入ったから作ったんだよ」
エドナ「いや、だからなにこれ?この紫色なのは?」
アイゼン「コレは羊羹だな、東の異大陸から伝わる小豆を甘く炊いて出来たあんこというペーストをゼリーで固めた伝統的なスイーツだ」
ゴンベエ「間違いじゃねえけども、微妙に違うぞ……甘い物を食べたいって言ってるから作ったけども……あんこはダメなのか?」
エドナ「ダメって言うか……食べた事が無いわ……美味しいの?」
ゴンベエ「あ〜…………まぁ、日本と言う国に来たらケーキとかよりもちょっと食べてってよとは言いたいお菓子だな……」
アリーシャ「エドナ様、見た目は華やかではないですが味はとても上品です」
ベルベット「結構クセになるわよ」
エドナ「…………」
ゴンベエ「嫌なら無理して食うなよ」
エドナ「別に、食べないなんて言ってないわよ…………ゴンベエ、異大陸の人間なのよね?」
ゴンベエ「この大陸と異なる大陸の人間という定義で表せばそうだが……どうしたんだ?」
エドナ「やっぱりお菓子とか全然違うの?」
ゴンベエ「……そもそもでエドナが普段から食べたいって主張してるのはお菓子じゃなくてスイーツじゃねえの?」
エドナ「お菓子はスイーツじゃない、なにを言い出してるのよ?」
ゴンベエ「違うぞ」
ザビーダ「口で説明するよりもお菓子の1つでも作ったらいいんじゃねえの?」
ゴンベエ「それもそうか……じゃ、ちょっと待ってろ。スイーツじゃないお菓子作ってくるから」
数時間後
ゴンベエ「ん〜材料的にコレぐらいが限界か……」
アイゼン「ほぉ……中々の数だな……見たことが無いお菓子があるが果たしてオレの舌を唸らせる事が出来るかどうか……っ!?」
エドナ「かっら!?……水、水!?」
アリーシャ「エドナ様、こういう時は牛乳が1番です!」
ゴンベエ「あ〜ダメだな。本家に近付けてねえや」
エドナ「なによこれ!滅茶苦茶辛いじゃない!」
ザビーダ「いや、待ってくれ……ん……おぉ……染みる………辛いには辛いけども、それがクセになる美味さだ!」
アイゼン「このお菓子はなんだ?」
ゴンベエ「ハバネロくん」
エドナ「ハバネロって滅茶苦茶辛い唐辛子じゃない!?それを使ったお菓子って罰ゲームなの!?」
ゴンベエ「コレが癖になって美味いって言う奴は言うが……お前、辛いのダメなのか?」
エドナ「私は辛い物よりも甘い物が好きなのよ」
ザビーダ「まだまだ子供だな、エドナちゃんは……このクッキーは醤油の味がするな」
アイゼン「いや、コレはクッキーじゃない。確か煎餅だったか?……コレも結構イケるな」
ベルベット「揚げたジャガイモをオーブンで焼いてもう1度揚げただけの芋なのになんで美味しいの……」
ゴンベエ「……この大陸、食の文明が発展してるのか?中途半端ななのか?どっちなんだ……一応は甘い物を作ってるぞ」
エドナ「……なにこれ?」
ゴンベエ「雪見だいふく的なの……コレをホットミルクとあんこで割った物でお汁粉もどきをすればなぁ……」
エドナ「…………美味しいじゃない!」
ゴンベエ「そりゃあな……さっきアリーシャが見た目に関して言ってたから、ちゃんとしたキレイな見た目の和菓子も作ったぞ」
アイゼン「桜の花びらに、紫陽花、鯛の形をしている……芸術の領域だな」
エドナ「でも、中身が全部あんこなのよね?……ん…………なんで飽きないの?おかしいわね」
ゴンベエ「さぁ……たい焼きもどら焼きも原材料大して変わらないってのに全く異なるスイーツだからな……あ〜でもやっぱりクオリティ低いな」
ベルベット「あんたが認める基準がよく分からないんだけど……コレじゃダメなの?」
ゴンベエ「オレの中途半端な技量のお菓子だとこの大陸じゃ売れても日本じゃ絶対に売れねえよ……日本のお菓子、無駄にクオリティ高くてコスパがいいんだよ」
アリーシャ「コスパも……この鯛の形をした物は幾らぐらいなんだ?」
ゴンベエ「う〜ん……1ガルドが10円だったら15、14ガルドぐらいじゃねえの?」
ザビーダ「いやいやいや、流石にそれは無いだろう。薄利多売にしても利益でねえぞ?」
ゴンベエ「いや、出るぞ……1ガルドが10円だと換算するならば、余裕で3ガルド販売で利益出せるのもあるぞ?」
エドナ「…………チョコ系は……クッキーの上にチョコをかけてるだけね……」
ゴンベエ「アルフォート、トッポ、ポッキー、コアラのマーチもどき、きのこの山、たけのこの里、ブラックサンダー、他にも色々とあるけども極端な話をすればクッキー生地の上か中にチョコレートをコーティングしてるだけだが」
エドナ「……なんで、全部味と食感が違うの?どうなってるの?」
ゴンベエ「他にも色々とあるぞ。タピオカミルクティー作りたかったけども、タピオカが無かったからコーヒーゼリーをシェイクしてコーヒー牛乳に混ぜた物とかカレーせんとかぼんち揚げとかおにぎりせんべいとか、宇治金時とかSOYラテとか」
エドナ「……ゴンベエの国じゃ当たり前なの?」
ゴンベエ「極々普通の物だ、言っとくが素人が作ってるから味のクオリティは落ちてるぞ……日本じゃもどきと言われて売れないのは確かだ……」
アイゼン「職人の国か……独自の文明を築き上げていると言うのか…………」
ゴンベエ「海に囲まれた島国で、海外からあんまり脅威が迫ってこなかったからなぁ……」
エドナ「ゴンベエ、この大陸で作れそうなお菓子じゃなくて珍しいお菓子を今度から作りなさい」
ゴンベエ「オレとお前の価値観が異なるからなにが珍しいのか分からねえよ」
スキット 日本最強のお宝
ザビーダ「陸路を走る大地の汽笛、海を渡るラインバック号……ゴンベエが異大陸の住人でこの大陸の何十倍も文明が発展しているのは知っていたが、いざ見せられればここまでのものとはな」
ゴンベエ「言っておくが、ラインバック号も大地の汽笛も蒸気機関で色々とコスパ悪くてそれよりも上位互換に近い代物が日本じゃ当たり前だ」
アリーシャ「それってこの大陸で作れないのか?」
ゴンベエ「作れるか作れないのかの話になれば作れるけども、素材の段階で詰むんだよ」
ベルベット「ラフィが残した鉱石じゃダメなの?」
ゴンベエ「まぁ、ダメだな……シンプルに数が足りなかったり質が悪かったりする……工業の世界に入るからしゃあねえけども」
エドナ「どうにかならないの?……私、もうエアコン無しの生活が出来ないんだけど」
アイゼン「冷蔵庫でキンキンに冷やしたコーヒー牛乳を風呂上がりに飲めない生活にはなりたくない」
ベルベット「洗濯機で洗濯物を1度にまとめ洗い出来るのを知ったら……」
ゴンベエ「見事なまでにどっぷり漬かってやがるな……」
ザビーダ「……じゃあ、逆によ、なんかこっちに来て苦労してる事とかないのか?」
ゴンベエ「……無いと思ってんのか?……アホほどあるぞ……米が美味しくないとかさ……」
ベルベット「なによ……私の料理に文句があるの?」
ゴンベエ「ベルベットの腕じゃなくて米の品種が悪いんだよ。ジャポニカ米を食いたいのにカリフォルニア米っぽいのがこの大陸主流なんだよ」
アリーシャ「ジャポニカ……こう、細長い米とまんまるな米があるのは知っているが……」
アイゼン「細長い米は普通に炊いてもパサついていて汁気が多い料理に合うな……まんまるな米だが、違うのか?」
ゴンベエ「大分違う……もうな、ベルベットの料理の技術で誤魔化す事が出来てるけども不満はあるんだぞ」
エドナ「それ、ただ単に貴方の舌が肥えているからじゃないの?」
ゴンベエ「んなわけないと言いたいが……日本人って米とか飯に関してはこだわり強くて、日本にはトチ狂ったお宝があるからな」
ザビーダ「狂ったお宝って……ジークフリートよりもか?」
ゴンベエ「比べる事すら烏滸がましい最強のお宝だよ……イかれてる」
ベルベット「神依の元になった術式があるジークフリートよりイかれてるって……」
アイゼン「どんな願いでも叶える……いや、その手のお宝に関しては大抵は最悪な仕組みがあってどんな願いでも叶える事は出来ない……」
エドナ「なんなの、そのお宝って?」
ゴンベエ「米、酒、山海の食材が無限に出てくる米俵と鍋」
アリーシャ「……えっと………………イマイチ、ピンと来ないのだが?それの何処がイかれているんだ?」
エドナ「食材が無限に出てくるだけ、よね?」
アイゼン「……そんなのが、そんな夢みたいなお宝があるのか!?いや待て。この手の宝は裏があるパターンだ。なにか裏があるだろう!」
ゴンベエ「全部根こそぎ食ったらダメでほんの少量残しとかなきゃダメなだけ……後は宗教的な意味合いで食べられないとかの制限を無視してくるとかパン粉とか小麦粉とかは鰹節が出ないぐらいだ」
ベルベット「そ、そんなお宝が……」
アリーシャ「…………反応の差が…………」
ザビーダ「アリーシャちゃん、ゴンベエの話がマジなら……飢えに苦しむ事が無くなるんだぜ?」
アリーシャ「っ!?」
ザビーダ「俺達は人の盛栄と衰退を多く見てきた、衰退の一途を辿る大きな原因として飢えがある。餓死したという奴も多い……人間にとって絶対の恐怖である飢えの苦しみを開放させるって、ヤバいにも程があるじゃねえか!?」
ゴンベエ「でも、それが原因で人の営みである農耕が廃れていくからコレは人の手に余る物だって神様に返したんだ」
ベルベット「そりゃあまぁ……無限に食材が出るお宝があればわざわざ農耕する必要は無くなるわよね……」
ゴンベエ「ヤバすぎるお宝だからな、アレは……仮に悪用されたら、まともに太刀打ち出来ねえ……ま、手に入れる事が出来ねえし、見ることもねえから空想上の物だと思えばいい」
エドナ「それ世間じゃフラグって言うのよ」
スキット ソウルフードは裏切れない
アイゼン「ゴンベエが現れてから、あの馬鹿が導師になるまでどんな感じだったんだ?」
アリーシャ「どんな感じと言われても、自転車と言う乗り物に乗ってコーラや石鹸なんかの雑貨品などを売っていたが……それがどうしたんだ?」
アイゼン「少しだけ気になってな……あいつはこの大陸の人間じゃなくて色々と新鮮だろう。文化の違いを感じなかったのかとな」
エドナ「なにか面白いエピソードとかないの?」
ゴンベエ「そういう面白さを求めるのは……精々ジュースが発酵して酒に変わってたぐらいだ」
エドナ「充分に面白いエピソードじゃない……苦労してるところは苦労してるんでしょ?」
ゴンベエ「まぁ……飯関係は結構苦労したな……地元がパンの消費量多いけども、パンを主食に出来るかどうかと言われればNOだな」
アリーシャ「そういえば、ゴンベエは米や味噌なんかに執着していたな……出来が悪かったり好みじゃないと言えば美味しくない、不味いとハッキリと……」
アイゼン「米や酒、塩、味噌なんかはこだわり抜いた一品じゃなければならない……お前は米が主食だったな」
ゴンベエ「ああ、米と水の国で税金の代わりに米を献上してた国だからな。米だけは妥協出来ねえ……米の国と書いて、あ、違う国だ」
ザビーダ「やっぱり土地が違うと飯は変わるものか?」
ゴンベエ「大分変わる……つか、外国の飯が単純に美味しくなくて日本の飯の方が美味くて……1回油断して卵かけご飯作ったら死にかけた事もあったな」
ベルベット「火を通してないタマゴなんて食べたらダメでしょう!?」
ゴンベエ「この大陸の衛生管理の面が緩いだけで地元じゃ食えるんだって!今は地方領主になったから養鶏関係にも手を出せる!」
アイゼン「つまり半熟じゃない生の卵がいけるのか……」
ゴンベエ「そう!卵かけご飯、海苔の佃煮、ひじきの煮物、この3つがあれば余裕で3週間は過ごせる」
エドナ「貴方……一応は男爵でしょ。なんでそんな地味なのを好むのよ。もうちょっと派手なのを食べようとは思わないの?」
ゴンベエ「いや……ソウルフードだけは裏切る事が出来ねえんだよ……大体、飯に妥協する奴の気持ちがオレには分からねえよ……料理が出来ない奴が理解出来ねえ」
アリーシャ「うっ!?」
エドナ「私達天族は食べなくてもいい種族なのよ。食事は娯楽品の一種として食べてるわ」
アイゼン「エドナ……娯楽品の一種ならばむしろ妥協する方がおかしい。娯楽とは求める物だ、追求する物だ、例え理解者が共感者が少なくてもだ」
ベルベット「まぁ……極端な話、味を追求しなかったら素材をただ焼くだけお湯で茹でるだけ最悪な場合、生とかもありえるから食事は追求しないとダメよね……」
アリーシャ「やっぱりその…………ゴンベエは料理上手を求めている、のか?」
ゴンベエ「なにを言い出すかと思えば……料理は上手とか下手とかじゃなくて生きていく上で必要な事だから、出来て当然のものだろ?1人の人間がいい歳して卵焼き1つまともに焼けないのは恥だぞ」
アリーシャ「ぐ……ふぅ……そんな職人みたいな卵焼き作れない……」
ゴンベエ「いや、卵焼き用のフライパンを使えば長方形に簡単に焼けるだろ?」
アリーシャ「───」
エドナ「もうやめて!アリーシャのライフは0よ!」
ゲーム的な話をすればゴンベエがおやつ作りをすればうまい棒とか胡麻煎餅とかポテトチップスが出来る
コラボは?
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仲間と共鳴し合うRPG
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