「メルキオルのクソジジイと同じで質量を持った幻術を掛ける事が出来るならば、それを応用して天族を認知させられる筈だ」
「成る程……その手を考えたことが無かったな」
サイモンが使い物にならねえポンコツかと思ったがメルキオルのクソジジイと同じ幻術使いだった。
メルキオルのクソジジイの幻術の恐ろしさはオレ達が嫌でも分かっている。オレもアリーシャの幻を見せられたし、アイゼン達も何度も何度も騙されている。メルキオルのクソジジイの幻術がメルキオルのクソジジイ特有の術でなくそれ専用の天族による幻術だったのははじめて知った。
それを応用して幻術によって認知させる方法はあるんじゃねえかと考えればアイゼンはその手があったかと考える。
「メルキオルの幻術は俺達にだけ幻を見せたり幻覚を起こさせるわけじゃねえ、地脈の大地の記憶の様に全員が見れる幻だ……例えば術者自身が知らない奴でも知ってる奴の記憶から擬似的に再現して作り上げる……」
「確か、エドナ様を再現されましたね」
「そうなの?」
「ええ……アイゼンの隙を作る為にね……今思い返せばあんた達も動揺してたわね」
メルキオルのクソジジイの幻術を思い出す。黛さんの影が薄いとはまた方向性が異なる力で幻術、質量を持った幻術。
メルキオルのクソジジイはベルベットの故郷すらも擬似的に再現した。メルキオルのクソジジイは四聖主やカノヌシの力を使ってねえ。サイモンの様に幻術が使える天族を使役しての術、ジャンルで言えばビエンフー?……いや、マギルゥはなんだかんだで自力でやってるっていビエンフー言ってたな。
「とりあえず、孤児達でザビーダが見えるように実験してみるか」
「お、俺でいいのか?」
「エドナとアイゼンだぞ?」
「……俺じゃねえとダメだな」
「あんたもあんたでダメでしょう。もう誰もツッコミを入れないから言うけどもなんで上半身裸なのよ?」
「色々とあったんだよ」
エドナとアイゼンが認知されればどうなるのか?
そもそもでエドナはワガママだし、アイゼンは……子供に手出しする奴じゃねえけども属性で言えば悪属性に近いんだよな。
「ザビーダを見れるようにしてくれ」
「っ……」
「……ゴンベエ、やりすぎだ」
色々とあるかもしれねえけども、とりあえず実験してみるしかない。
机上の空論並べても意味はねえんだからとサイモンにザビーダを見る事が出来る様にしてもらおうとするのだがサイモンが怯えて動かない。こっちに対してなにかしらの術を、大方幻術を使ってこようとしたから純粋な殺気で飲み込んだ。アリーシャは流石にやりすぎだと言うがあのままだと俺は幻術……仕掛けられても気力一つで跳ね除けるか。
「落ち着かせましょう……相手が悪かったわ。相手は災禍の顕主ボコボコに出来るヤバイ奴なのよ」
エドナがエドナなりにフォローを入れる。
ベルベットやアリーシャも気持ちを落ち着かせようとするのでここに居るのは良くないことだなと厨房を後にするのだがアイゼンがついてくる。
「少しいいか?」
「いいもなにも、サイモンを落ち着かせねえと話は進まねえよ」
「……そのサイモンだが、今の災禍の顕主の下僕かもしれない」
「根拠は?」
「お前を殺そうとしたところだ……確かに寿司から色々と否定された。だが、殺す必要は無い……ゴンベエ、お前は災禍の顕主を倒したんだろ」
「かなりどころか物凄い余裕でな……俺に勝てないと判断して、内側から潰すってか?」
「ただ暴れ回るだけの奴やロクロウの様に斬ることが全てのタイプの憑魔じゃない、内側から潰す事もしてくる。現にアリーシャの師匠は手先だった。本気で災禍の顕主が全人類憑魔化を狙っているのならば、確実に何処かの段階でお前が邪魔になる」
「普通、
「お前は災禍とはいえ勇者だろう」
おっと、それもそうか。ヘルダルフが確実に何処かの段階でオレが邪魔になる。障害になる。だから、倒さなきゃいけねえ。
メルキオルのクソジジイやアルトリウスも何処かの段階で邪魔になるからオレを封印しようかと考えてたみてえだが、あの手の術でオレを封じ込めるなんて夢を見過ぎにも程がある。
「内側から潰すって言うけども、彼奴自身の戦闘能力……アリーシャが余裕でシバき倒せるぞ?ベルベットでもいけるぞ?」
「戦闘以外で潰す…………コレはあくまでも一種の仮説だ。オレの死神の呪い、コレは天族の持つ加護の一種で不幸を呼び寄せる。もし仮にオレに信仰が集まり祈りの力で加護の力が強化された場合、災厄に会う可能性が増える」
「バンエルティア号に住み着いたら色々と不幸が起きてたって話ならベンウィック達からも聞いてるけど……彼奴自身の加護は夢を見せる、吉兆そのものを運ぶのでなく吉兆が現れると言う事を教えてくれる加護の筈だ」
「……その都合の良い夢の中があまりにも居心地がいいならば?」
「あ〜ドラえもんのび太の夢幻三騎士か……」
「なんだそれは?」
「夢の世界の方が楽し過ぎて夢と現実を入れ替えて夢の世界で大冒険したりする話だ……夢の中ならなんでもあり……無限月読かぁ……無限月読かぁ……いや、ありっちゃ、ありなんだけどな」
サイモンの最終目的はオレ達に味方だと思わせて加護領域を展開させる。
そんでもって領域内の人間に都合の良い夢を見させる。現実よりも夢のほうがいいと思わせる。夢の中ならなんでもあり、幻術の世界に閉じ込める。無限月読的なのを狙いに来た……無限月読そのものはありかなしかで言えばありなんだけどもな。
「ヘルダルフ、オレが寿命で死んでオレの事を語り継ぐ世代も死んでオレの事を情報でしか知らないぐらいにまで生き抜けばいいものを……流石にその時代までめんどう見きれねえからな」
アリーシャ達も色々と頭を悩ませてるけども、永続的な平和なんて不可能なんだ。
それこそカノヌシみたいに感情を上から抑えつける形を取らなきゃいけねえ……全知全能の原初の神が絶対の指揮を取る、なんて事をしても無駄。ルシファーなんか天使から悪魔になった代表格で感情を活かしつつの平和は難しい。
「まぁ、オレやザビーダならばその時代まで生きているだろう……もし仮に天族を認知させるシステムや浄化の力を持った人間がそこかしこに出来た場合、災禍の顕主にとって動きにくい情勢になる。ただ純粋に感情のままに暴れまわるのでなく考えて動くことが出来ると言うのならば今の災禍の時代と呼ばれている時代で一気に持っていくしかない。それこそ全人類憑魔化なんて馬鹿げた考えを持っているのならばな」
平和な時代から災厄の時代に持っていくことは難しい。
天族を殺せば大体が終わる気もしなくねえが、今がヘルダルフの野望の中で1番のチャンス……オレと言う転生者が居なければスレイが解決する事で……う〜ん……。
「ぶっちゃけ詰んでるかどうか聞かれれば詰んでる……アリーシャ1人をパワーアップさせるのも一苦労だ。肝心の導師がアレだったし……さっきの寿司の問題の様に惰性に生きるか王道を行くか1芸を極めるのか奇抜な発想をするのか?少なくとも王道を行ったり惰性に生きてきた結果が今の世の中だ。受け入れる側が許容範囲内で納得の行く落とし所を見つけなきゃならねえ……残念だが、オレには不可能な事だ」
「お前でもか?」
「逆だよ、オレだからだ……例えばザビーダのジークフリートはパワーアップアイテムだ。アレを応用して霊力をパワーアップさせる方法や術を開発する事が出来るかもしれねえ。でも、オレはそっち系に関する技能は無いに等しい」
転生者にも色々とタイプがある。
戦闘特化、殴り合いや体を動かす系以外の戦い特化、その世界の技術等を解析して新しい物を作り上げる物作りの転生者。
オレは戦闘特化の中でもかなり戦闘特化なタイプだからジークフリートを量産しろとか言われても普通に無理だ。メルキオルのクソジジイみたいにジークフリートの術式を読み取って神依を作り上げるとかも出来ねえんだ。
オレが電気関係が出来ているのは純粋に転生特典として知りたいことを知れる知識を貰っているからであって素の学力はな……。
「サイモンの力でオレ達を見ることに成功すれば、それは大きな1歩だ。メルキオルのジジイと同じで実際に触る事が出来るのならば尚更だ……だが」
「サイモンはヘルダルフの手下の可能性が高い……アイゼンが死神の呪いで絶望したみてえに、自分が通常の天族と異なってる事に絶望した感じか?」
「その線もなくはないだろう……エレノアが裏切った様にサイモンにも裏切ってもらうか」
「お前、サラッと言うな…………あの手のタイプは自分自身の能力が使い物にならないとかの絶望系のタイプだから、力の正しい使い方を教える。世の中にとっていい方向に向かう方法を教えるのがベストだろうが、先ずはヘルダルフに対する思いを壊さねえとな」
あ〜……オレはこういうのホントに苦手なんだけどな。
サイモンをこちら側に誘導する、所謂光堕ちをさせなきゃいけねえ……闇堕ち系女子のベルベット、闇堕ち系男子のアイゼン、ザビーダ……まともなのはエドナだけ。アリーシャは徐々に徐々に頭のネジが狂っている。そうなる原因作ったのはオレだけども。
「少しずつ落ち着いてきたみたいよ」
アイゼンとサイモンをどうするか話し合っているとエドナが厨房からやって来た。
サイモンが少しずつ落ち着いてきたみたいで厨房に戻ればサイモンがいたのだがビクッとしている。視線を合わせないようにしてる。
「ゴンベエのマジの殺気、どんだけなんだよ」
「言っとくけどな、まだマシな方だからな。殺気や威圧感をぶつけて威嚇するだけで殺せる奴も世の中には居るんだぞ……なんなら受けてみるか?今ならば、あ、死ぬわと言う死のイメージを与えるアルティメットルーティーン付きだ」
「いらねえよ!」
「そうか……ん?」
「ご飯、まだなの?」
オレの殺気に関して気にするザビーダ。試しに受けてみるかと聞けば嫌がる。
ここから先はサイモンとゆっくりじっくりと対話をしていこうかと考えていると孤児達が入ってきた。
「そう言えば、飯にしてねえな」
「ちょっと待ってなさい。寿司の材料ならあるから、ちらし寿司を作るわ」
「……ストップ」
飯がまだかと聞いてくる孤児達。
寿司の材料ならあるからとちらし寿司を作る準備をしようとするのでベルベットに待ったをかける。
「大丈夫よ、普通のご飯もあるからおにぎり、アイゼンが作った肉寿司の肉のあまりで肉巻きおにぎりが出来るわ」
「いや、それは嬉しいんだが……サイモン、幻術を使ってザビーダを見えるようにしてみろ」
「……はい」
此処から先はトライ・アンド・エラーの世界だ。
視線を合わせようとしないサイモンに対してザビーダを見れるように指示すれば手を翳すサイモン。オレ達が既に見ることが出来るので具体的にどういう感じに変化が起きているのか分からねえけども、孤児達は驚いている。
「お兄さん、誰なの!?」
「何処から現れたんだ!?」
「コレは成功している、でいいのか?」
「いや、まだだ。今見えているザビーダはサイモンが幻術で作り出したザビーダだ、本物のザビーダじゃねえ。此処から先、リアルタイムで寸分違わずにザビーダの動きと連動させる……と言う事でザビーダ、子供たちに寿司握ってやれ」
「結局のところ、そこに落ち着くのかよ…………お前等、今からザビーダお兄さんが最高に美味え寿司を握ってやるぜ」
「サイモン、オレも見えるようにしてくれ……寿司としての最高点は、オレの寿司が1番だ!」
お前、こんな所で張り合うなよ。アイゼンも見えるようにしてもらえば孤児達はまた驚くのだが説明はしねえ。
オレ達視点ではなんも変わってねえけども、孤児達の視点からではザビーダとアイゼンを認知することに成功している。
アイゼンとザビーダは張り合って寿司を握る。寿司のネタを熱く解説するアイゼンに子供たちは早く食べさせろという眼差しを向けている。子供にコース形式の寿司は厳しいってば。
「気取らねえのが寿司なんだよ」
「……あの2人は仲が悪いのか?」
「えっと……喧嘩するほどが仲が良いと言うものです!」
気取った寿司に対して気楽な寿司を握るザビーダはバチバチにアイゼンと睨み合う。
サイモンがあの2人の関係性について聞いてくるので同族嫌悪の仲の悪さ、喧嘩するほど仲が良い関係性だとアリーシャは説明をする。
「アイゼンとザビーダを見ることには成功している。アイゼンとザビーダが握った寿司は本物の寿司、材料が実際に動いている、か……」
まことのメガネを通してアイゼンとザビーダを見る。
特になにか変わったことがねえ、アイゼンとザビーダは確かにそこに存在している。アイゼンとザビーダが霊力の低い人間目線ではどういう風に見えているのか?……周りが見えて当たり前……そういや、憑魔化したら天族認識出来るようになるのか?霊力がカノヌシに高められたベルベットはともかく、ヘルダルフとか過去の災禍の顕主……マルトランのババアや司祭のオバハンもそうだが、サラリと認識している。
憑魔になる事で力の増幅が可能なのか?人間という種族から憑魔と言う種族に変わることによってパワーアップしている……ベルベットは人間の頃にはどうあがいても敵わない業魔もとい憑魔と戦えるようになったと言ってた事もある……う〜ん……オレにゃどうにも出来ねえ世界だな。
浦原さんとかならば霊力を高める装置をジークフリートをベースに量産したり色々と出来る……て言うかなんで見えない人達に見えるようにする術を作らねえんだ?……まぁ、信仰の対象がエレノアみたいな真面目な善人ならば大丈夫だがマギルゥみたいなタイプだったら色々と困るか。
「……しかしまぁ、災禍の顕主は人類全員を憑魔化なんて考えてるけどもこういうのはどうするつもりなんだろうな?」
「……どういう意味だ?」
「あいつ、全人類憑魔化って言ってたけども飯とかはどうするんだ?天族ですら嗜好品で飯食ってるのに、ロクロウみたいに酒を嗜む憑魔も居るのに」
モグモグとベルベットの作ったおにぎりを食べつつもサイモンを揺さぶる。
ヘルダルフが全員人類憑魔化なんて馬鹿げた事を考えてるけども、飯関係について聞いてない。
「……」
「あいつがなんで災禍の顕主になったかは知らねえし興味もねえし知ったとしても同情するつもりもねえし……死ぬほどどうでもいい事なんだけどな……」
いや、ホントにな。あいつがベルベット並の重いものがあったとしてもオレはあいつの理解者にも共感者にも反感者にもなるつもりはねえんだ。
人間がゴキブリを見たら殺そうとするのと同じぐらいの感覚でヘルダルフを殺る。背負っているストーリーなんてどうでもいいんだよ。背負っているストーリーが重い、だから勝てるなんて理論は聞き飽きた。
なんだっけか、感情によってパワーアップする系の武器を持っている主人公に興奮を抑える香水とかアロマとかフェロモンとかを撒き散らせて感情によるパワーアップを防いで完封した転生者も居たな。
「…………もし」
「ん?」
「もし、己の力で加護を与えて不幸を招くとしてどうすればいい?」
「あ〜………………………誰かに助けてって言おうぜ」
「……?」
「人は気付いているか気付いてないかは分からないが見えない所で支え合って生きている……だったらお前達天族も力を合わせろ。寄り添え……オレは自分で無理だと判断したら素直に助けてとは言える」
ただし、実際に助ける能力を持ち合わせている人にしか言わねえけども。
「お前が不幸を招くとして、それはお前の物差しでの不幸だろう。一般的な目線で不幸を招くならば幸福を招く存在と寄り添えばいい。ただそれだけの話だ……まぁ、何処かの誰かは不幸を招くのを受け入れている。幸福を招く存在と共存すれば愛する妹と共に生きれる道があったが拒んでるがな」
意地を貫いているが、それさえ無ければ幸せになれている。
もっとも、今こうしているのはある意味2人にとってなんだかんだで幸せなのかもしれねえ。一緒に悩んで一緒に笑って一緒にと……
「自分が不幸だなんだと思うのならば、世界中の人間を幸福にしてみろ。自分が幸福な人間だと思うのならば世界中の人間を不幸にしろ。そうすれば世界一幸福な人間に不幸な人間になれる」
「……お前、大分滅茶苦茶な事を言っている自覚はあるのか?」
「それはヘルダルフにだって言えることだろ。今言った事は世界中の人間を憑魔化して苦しみから開放するなんて言う馬鹿げた考えをしている阿呆だ…………苦しむから楽しい。悩むから楽しい。理不尽はそこかしこにある。それを正すのも面白いし、それを利用するのも面白い」
黛さんなんかその辺を特に思っている。
FGOの世界でデメテルに「その、妊娠したみたい」とか言われたり遊戯王GXの世界でブラック・マジシャン・ガールのカードをカツアゲされたり上条当麻を実弾入りの拳銃で脳天ぶちまけて抹殺したり色々とあるのに転生者をやっているのは面白いとハッキリと言えるスゲえ人だからな。
「天族と人間の間に足りねえ物があると言うのならば語り合いの精神だ。お前はオレの何倍も生きているんだろう。だったら色々見てきた筈だ、変わりゆく人間の社会を。その人間の社会に対して天族側がどう対応するのか?……今のままじゃダメなんだ……」
「だから、寿司か」
オレが寿司を1人前用意しろという問題を少しずつだが納得がいくサイモン。
仮にだが、科学技術が発展した時代でイエス・キリストが現れればブッダが現れれば人は受け入れる事が出来るだろうか?多様化を認められ神権政治から民主主義に変わってしまった時代、娯楽にも溢れている。歴史の中で多くの成功と失敗を繰り返している。そんな中で彼等の様な存在は必要なのか?過去の時代ならまだしも、現代社会じゃ不要だ……物事のキッカケになる基盤を作り上げた事に関してはいいことなんだがな。
スキット 人生のフルコース
エドナ「で、誰が1番なの?」
ゴンベエ「え?」
エドナ「え?じゃないわよ。寿司を1人前用意しろって言ったのは貴方でしょう。誰の寿司が1番なの?」
ゴンベエ「いや、そもそもで1番決める為のもんじゃなくてお前達の思考能力を試す為の問題だからな。味とか重要視してねえからな……そもそもでオレ、寿司苦手だし…………アレだぞ、味云々の話になればややこしいぞ。オレの好みの味が1番美味いってオチがあるし」
エドナ「それって料理勝負の根底がひっくり返らない?」
ゴンベエ「ひっくり返るだろうな…………例えばよ、究極のメニューを作る!って言われても、オレはそれにはあんまり乗れねえよ」
エドナ「なんで?面白そうじゃない」
ゴンベエ「料理は人間と切っても切れない関係性にあるものだ。味云々じゃなくて思い出のメニューの1つは大抵の人間にはある。その中で1番のメニューを決める、愚かだろ?……大衆が美味いって認める物が美味しくないって思う時もある。現にオレは生魚や酢飯が苦手で寿司が大嫌いだ」
エドナ「…………まぁ、確かに思い出のメニューがあるかないかで言えばあるわ。それよりもこっちの方が美味しいって否定されるのは癪に障るわね」
ゴンベエ「人によってメニューは変わる…………だからこそ、人生のフルコースを作るんだ」
エドナ「人生のフルコース?」
ゴンベエ「オードブル、スープ、肉料理、魚料理、メイン、サラダ、デザート、ドリンク……時にはそれを飯ではなく思い出に当て嵌める時もある」
エドナ「思い出ね……お兄ちゃんとの繋がりを感じた日、お兄ちゃんが居なくなった日、お兄ちゃんが覚えたパルミエの味…………貴方にもそういうのが」
ゴンベエ「さてな、今が色々と苦しい時だから分からねえ。でもまぁ、とある人物には始まりであり黄金であり漆黒である時があった。オレもそいつのその思い出を、黄金の時を穢すならばなんの迷いもなく命を奪う」
エドナ「……黄金の時ね……それは最高だったのね」
ゴンベエ「黄金であり漆黒である時だ…………涙を流して自分が地獄に落ちて構わないと言っても無駄だった絶望、はじめて人間として生きれた才能を開花する時が出来た希望…………っと、あんまりそこは触れるな。黄金の時は心の中で閉まっておくものだから」
エドナ「言い出したのは貴方じゃない」
Q 仲良い転生者と仲悪い転生者が居るけどもどんな感じ?
A 転生者同士は基本的には仲良くしましょうねと言われてて同期同士は基本的には仲が良いです。赤司と天王寺とかは普段は仲悪いですが明確に見える敵が居れば余裕でフュージョンとかポタラ使いますし協力します。それはそれ、これはこれで割り切ってます。
同期以外で仲良い組み合わせは諏訪部ニキと千樹扉間、蛇喰深雪と高遠耀一、蛭魔妖壱と黛千裕、ロイド安堂と海馬瀬戸とかです。
逆に仲が悪いのは秋山雀と松代研、市原優子と墨村守美狐、磯野勝利と八木俊憲
質問待ってます。感想待ってます。
コラボは?
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仲間と共鳴し合うRPG
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生まれた意味を知るRPG
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伝説のRPG(真実と向き合うRPG)
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