※読む前の注意点
注意点
このサブイベントは本編とあまり関係ないもので、アリーシャが強くなるには結局なにが必要なの?とかを別の世界に転生した転生者に教えて貰ったり貰わなかったりするサブイベントであり、ゲーム的な話をすればサブイベントを進める事によりゴンベエの第三秘奥義が使えるようになり、最終的にある事を知ることが出来てアリーシャ達の好感度とかがなんかスゴい事になり更なるサブイベントが解禁されたりされなかったりします。
そしてこのサブイベントでアリーシャが槍を使える様になり精霊装擬きを使える様になるとかそういうのはない。所詮はサブイベントだから。
そして忘れちゃいけない。ゼスティリアはサブイベントを全て攻略しなきゃ本編進まないのを
ゴンベエがロゼを殺し、あれから1週間、1週間が経過した。
私との間に溝が生まれた……ゴンベエは殺すことに対してなんの躊躇いもない。頭では知っていることだが、ロゼを殺すことに対してなんの迷いもなかった。サイモン様が居なければならないから迷いなく殺した。
「…………」
「……意図せず暗殺者になってしまった、そんな事実を知らなかった……私達の背負う業は本当に厄介なものね」
気持ちを整えようと、瞑想する。エドナ様がロゼの一件に対して言ってくる。
天族の加護が変な風に変な方向に作用し、風の傭兵団が風の骨になってしまった。天族を信仰するものとして、平穏を望むものとして、そして真実と始まりを知る者としてそれを見過ごす事は出来ない。
アイゼンの様に加護を呪いとして受け入れろと言うことは出来ない。ゴンベエの様に使い方を考えなければならない。デゼル様の加護がいい旅を送れる事で、その加護が旅を終わらせない様にした結果、憑魔が生まれた。
「…………特定の誰かに手を貸したら、ダメか……」
私とゴンベエを人質にした時にライラ様は導師が国に加担してはいけないと言っていたらしい。
もし加護がマイナスな方向に作用した場合、天族と接する人として最後を見届けなければならない。例えそれが残酷な結末であろうとも……天族は私達と共にあり共存している存在では……でも、特定の誰かに加担してはいけない。その結果が風の骨が生まれてしまった。
「我等が背負いし業は、人には重すぎる……苦しみから解放されればいい。そうすれば全てが終わり、そしてはじまる」
どうすればいいのかを悩んでいるとサイモン様は悪魔の囁きをする。
サイモン様がゴンベエがヘルダルフからの使者だと言ってから逃げるかと思ったが逃げなかった……ヘルダルフが何をしているのかは分からない。だが、純粋な殴り合いでゴンベエに負けた。ゴンベエが大差をつけて叩きのめした。情勢を悪化させようとしているが少しずつだがいい方向に向かっている。
「潔く諦めろ……あの男とてそうだ。最初から理解者や共感者になるつもりなど無い」
「……サイモン様、何故私を殺さないのですか……ゴンベエの心を折るならば、私を殺せばそれでいいのです……」
私の心を折ろうと必死になっているサイモン様。
貴女の特殊な天響術の1つや2つを用いれば私を殺すのは簡単だ。それなのにサイモン様は心を折ろうとしている。私が死ねばゴンベエは折れる筈なのに。
「……貴女もやらかした側なんでしょ」
「……」
「あの時に我等って言ってたわ。貴女は自分の加護がなんなのか分かっている、言い方を変えれば加護を与える事が出来ていた。加護を与えていた時があった……そしてデゼルみたいにやらかした」
「…………」
「なにも言わないのは返事になるわよ……別にそれは驚かないわ。天族の加護がいい方向に働かない、その結果苦しんだ。苦しんで苦しんで悩んでた。それでもある人にそれを含めて自分だって言って受け入れる様に言われたわ」
「厄災を撒き散らす業を受け入れろと?ふざけるな!!」
サイモン様は幻のアイゼンを作る。
それが幻なのはハッキリと分かっているのでエドナ様は幻のアイゼンの金的に向かって傘で突いて撃墜する。
「誰がこの様な力を求めた!何もしていないのに、ただ生きているだけで厄災を撒き散らす業を何故背負わなければならない!」
「……サイモン様」
「どれだけの綺麗事を並べようともこの事実だけは業だけは消えない!」
「どうしてその様な事が言えるのですか?」
「それは私が」
「そうじゃない、そうではないのです……貴女は苦しんでいる。どうしようもないと諦めている。だから苦しみから解放されたいと思っている」
「なにを今更な事を!」
「でも……もとを辿れば力を使ってしまった事に悩んでる。いい方向に使いたかったと悔やんでいる。どうして悪い方向になってしまったのかと……」
「っ……」
「貴女はその力をいい方向に使いたかったと思っている……ならば、正しい使い方を一緒に考えましょう。少なくとも貴女の使う術のおかげでエドナ様やアイゼン、ザビーダ様は民に認知されています。ゴンベエはどうにかしていい方向に使えないのか……与えるだけが加護ではない、時としては突き放す事も大事なのかもしれません」
ゴンベエが言うには怒る役割を担っている神様も居れば許す事を担っている神様も居る。
天族に加護を与えられて生きていると考えていたが、それだけでは今までとなにも変わりは無い。与えられれば人は堕落する。堕落した存在は他を道連れにする。ゴンベエが書いた物語ではそれは腐ったミカン、腐ったミカンから発するガスが他のミカンを腐らせると言う表現をしていた。
「…………お前は…………お前は何故折れない?敬愛する師がお前の不幸を願っていた、お前を裏切り続けていた。お前が愛しお前を愛した男は命の儚さや業を知りながらもなんの迷いもなく人の命を奪える。お前にとっては不条理、理不尽でしかない……折れたとして、誰も文句は言わん。責めはしない。お前はむしろなにも無いから折れて当然だと思う……」
「……なにも無いからだと思います」
「なに?」
「本音を言えば投げ出したい、逃げ出したい……私はもう疲れた。逃げたい……もう苛められるのなにも出来ないのはコリゴリ、良いことは……彼と出会えたことだ。そんな彼はノブレス・オブリージュの精神を否定している側だ」
「ならば……何故……何故折れない!折れる心すら持っていないと言うつもりか!貴様には信念があった筈だ!民の平穏と笑顔を、穢れなきハイランドを見たいと願っている!それを常に否定されている!」
サイモン様は私が本音を語れば分からないと焦りを見せる。
コレだけ否定されたとしても、私は折れずに立ち向かっている。なにも無いただの人間だと否定されたとしても、それでも歩く。
サイモン様は分からないと言う……私も分からないところがあるがと右手に闇を纏わせる…………
「きっと明日にはいいことがある。無いからこそ作る。それが人が持つ、なにもない人だけが持てる強さです……持っていないから、立ち上がれるのだと思います……持っていなくて暗くて辛くて深い闇の中に堕ちた……でも、その中に小さな希望の光があった。冷たい筈なのに……温かみがあった……」
闇の存在を否定せずに受け入れた。
かつてマーリンドで護衛の為に傭兵を雇う事に対して、私は否定的だった。潔癖すぎるところもあった。だが、ベルベット達との旅で暗い部分を沢山知った。白が正しいわけじゃない。黒が正しいわけじゃない。色々な色が混ざり合う事が正しいわけじゃない。でも、色々な色が混ざり見たことが無い世界が見える。そんな景色が美しいと思った。
「なにも無いからこそ、持つことが出来る気付くことが出来る力。全てを投げ出すのとは異なる、本来そこに道が無いところに持っていない人間が持っている人間になるべく新しい道を切り開く…………1つ間違えれば醜い物ですがコレこそが私が背負う業、無いようである力……コレを折るには私を純粋な暴力で殺すしかないです。私を折るには私に明日を迎えさせない、ただそれだけです」
「……生き方ってそれぞれなのよ。天族に生まれたから加護を与えるって考えだけが、天族じゃない。ホントに死ぬのが怖くないなら辛いかもしれないけど現実と向き合う……貴女はホントはどう生きたいの?……ゴンベエやお兄ちゃんは貴女の知らない生き方を知ってるわ……真実と現実と向き合い立ち向かうホントの強さを見たいなら、折れて諦めた奴なんかとつるまずに見届けてみなさい」
エドナ様がフォローを入れてくれた。サイモン様はそれに対して狂っているとは言わない。
狂っているのでなく道が無いところから道を作り出す、そんな開拓する心を前に進む力をサイモン様は見ていない……ゴンベエももとを正せば最初は持っていない側の住人だったらしい。だからこそ見える世界を沢山知っている……でも、ゴンベエは強すぎる。強すぎるのがゴンベエの欠点だ。ゴンベエの覚悟を決めた強さは時として人を傷つける……そしてゴンベエはめんどくさがり屋だ。そこを正せば聖人にだってなれる……当人は災禍の勇者である事を望んでいるが。
「アリーシャ、ここに居たのね」
「今は瞑想中だ……気持ちを落ち着かせないといけない」
「そうしたいのは山々なんだけど、こんなのが届いたわ」
「コレは……陛下からの呼出状!?」
これからどうするのかと気持ちを落ち着かせているとベルベットがやって来た。
今は気持ちを整理したい、その思いがあるのだがベルベットが陛下からの呼出状を持って来た。いきなりの事で驚くのだが、直ぐに呼出状を確認する。
「【コレを受取し時、如何なる理由があれども我がもとへ】……」
「要するに早く来いってわけね…………陛下からの呼び出しなんてロクな事じゃ無いでしょうし、私はパスするわ」
「ああ……ゴンベエに伝えなければ」
陛下からの呼び出しがあったとゴンベエに直ぐに報告をする。
今回は向かわないでおくのだとアイゼンとベルベットは領地に残るようにし、私達は大地の汽笛に乗る。
「……ゴンベエ」
「なんだ?」
「風の骨は…………」
大地の汽笛を操縦しているゴンベエのもとに向かう。
風の骨は本当は救わなければならない存在、そんな存在だった。ロゼは好きでこんな事をしているんじゃないのだと怒っていた……今にして思えば傲慢過ぎる考えだった。
「……殺す以外の道があった。デゼルが加護を強め過ぎた結果だと真実を伝えて……やり直す時間を機会や時間を与える事が正しいと言いたいのか?」
「……ああ……ゴンベエは殺した事に後悔は無いのだな?」
「ねえよ……お前を殺そうとした奴だしお前を殺そうとした奴を送り付けただけでなく気付かない内に部下が勝手に動いてたっぽい奴だしスレイに間違った価値観を与えた奴でもある……オレは死刑には賛成、安楽死にも賛成、負の連鎖を断ち切る為の殺しは大いに賛成な人間だ。間違っているから正すんじゃなくて裁く、殺るんだ……オレは悪人だぞ」
「…………ゴンベエのそんなところ大嫌いだよ。ゴンベエはもっと真面目にやればいいのにね」
「めんどくせえからしゃあねえよ……言っとくがな、めんどくさがらずにやる方が狂ってるからな……正しさの物差しを押し付けることを考えてるその部分は嫌いだよ……良くも悪くも変わる、変わらない退化も進化もしない完璧なんて何時かは堕ちる」
ゴンベエの大嫌いな部分をハッキリと言った。ゴンベエも私の大嫌いな部分を言った。
すると私は笑みを浮かべていた。ゴンベエも笑みを浮かべていた。好きの反対は嫌いじゃない、嫌いという心はそうすればいいのにと思っている部分だ。私にも欠点がある。ゴンベエにも欠点がある。それを歪な形だがお互いに補っている。
「嫌よ嫌よも好きの内ってか……人間らしいね、若人よ!」
「ジジ臭い事を言ってるんじゃないわよ」
ザビーダ様が私達の関係性について笑っている。
ここ数日ギスギスとした空気が続いていたから、ハッキリと言うことが出来て気分がスッキリとした。ゴンベエの嫌いな部分を言えて、ゴンベエの事が改めて大好きだと自覚できたよ。
「と言うことで留守番頼む……サイモンの見張りも頼んだぞ」
「お土産はロイヤルミルクティーでいいわよ」
「仕事で来てんだよ」
前回、盗みに入られていたのでザビーダ様とエドナ様がサイモン様の監視をしつつも大地の汽笛に残る。
衛兵に大地の汽笛を見ておくように言いつつ、陛下の城に向かった。
「言っておくが、オレはアリーシャがいるからここに居る……そこを履き違えるなよ」
何時もならば、城の入口の門番に止められるがゴンベエは先に釘を刺す。
一瞬だけ動く素振りを見せていたが直ぐにゴンベエの威圧感に気付き門を通した。
「で、屁、以下なんのようだ?」
「……この度ローランスのライトと対談をする事になった」
「…………ライトって誰だ?」
「ゴンベエ………ローランスの皇帝だ」
分かっていた、分かっていた事だ。
ゴンベエがその辺に関しては全くと言って興味を持っていないことを。ライト皇帝と対談をすることになった……………
「ライト皇帝と対談することになったのですか!?」
「ああ……こちら何処かでとは思っていたのだが向こう側から対談をと……向こう側が望んでいるのは、休戦からの和平だ……コレに応じようと思う」
「…………戦争推進派の意見は?」
「プツリと止んだ……それもこれもマルトランの証拠を掴んだから……肝心のマルトランは……」
「さて……心が死んでるんじゃねえか……それでオレに対してどうしてほしいんだ?オレを側近にして意見を求めるならば、テメエがとっとと王権政治制度を終えて四民平等に改革しデモクラシーの制度を取り入れる様にしろと、王権政治から政治の方向を切り替えろとしか言えねえぞ」
心が折れている可能性が高いが今もあの島と呼べない岩の様な場所にポツリと取り残されている。ゴンベエはなにか意見を求めるならばと王権政治そのものを辞めるように言うのだが陛下は軽く躱す。
「主導者が居なければ意味が無い…………ナナシノ・ゴンベエ、そなたにはローランスがハイランドよりも優れていると証明をしてもらいたい」
「……ったく、結局バチバチじゃねえか」
「国の為だ」
「……どういう意味だ?」
「ローランスとハイランドの間に和平を保つ。でも、ローランスとまたおっ始めない様にハイランドがローランスよりも優れている国だと証明する。文明レベルで優れている、国が豊かだと証明する……相手に喧嘩を売れば勝てないと思わせる。兵器的なのを作るのでなく文明国で戦争をしてはいけない国だと認知させて泡よくば向こう側から頭を下げる。技術を独占し確立した後に誰にも使えないからと安値で素材を買い込み、円安云々を理由にローランス側に企業として進出して働かせて……………もう説明したくねえ……」
「つまり…………ハイランドがローランスより優れている文明国にしろと言うことですか?…………それは今領地で」
「なに冷蔵庫や電話の様な物で構わない……いや、むしろそちらの方が好都合だ」
「屁、以下よぉ…………それはちょっと難しい話だぞ」
「何故だ?冷蔵庫や電話等は優れた道具だ。作るのに苦労したようだが決して稀少な素材を使っているというわけではないのだろう?」
「……文明の発展は文明の衰退でもある……この国を豊かにすると言うことはなにを切り捨てるつもりだ?」
「……そこまで考えているか……」
「当たり前だろう……オレは見てきたんだ。◯◯出来て凄いが◯◯出来て、◯◯を持ってて当たり前になる時代を、技術の発展と共に多くの文明が衰退した……」
ゴンベエはとても嫌そうにしている。
やりたくないと言うのがハッキリと伝わるのだが陛下はハッキリと言う。
「国を成長させる……国が生きなければ活力を与えなければ意味が無い、国こそが要だ」
「…………………っち……………………そうだな………」
ゴンベエはハッキリと聞こえるレベルの舌打ちをした。
国が発展したから衰退した部分がある……ゴンベエの話が確かならば大地の汽笛と似たような物は量産する事が出来る。特別なそれこそオリハルコンの様な素材は不要で……そうなれば馬車が馬が不要な時代が生まれる。
ゴンベエからハッキリと聞いているわけではないが、ゴンベエは文明が豊かになったが故に衰退した何かが原因で負債を背負わされている。時折、金があれば生まれた土地がもっと良ければ、親ガチャ等色々と不謹慎だが言い返せない事を言っているのがその証拠だろう。
嫌そうにしながらもゴンベエはなにかを考える。文明を発展させて国を豊かにしなければ救うことが出来ない命も沢山あるのを知っているから。
「……あんたん所はどうかは知らねえが、家には服を洗濯してくれる機械がある。それの量産も容易い事だ……だが、そうなると服を洗うことで金を稼いでいる給仕をクビにしなきゃいけねえ……それをどうする?」
「ならばその装置を作る業者になればいいだけだ……路頭に迷う人が溢れ出るがそれと同時に新しい仕事が多く増える。それに割り当てる事が出来るように情勢を整える」
「…………それが出来ねえのが現実なんだよ………」
洗濯機を量産するつもりだろうか?確かにあれがあるならば、服を洗うことで金を稼いでいる給仕の仕事を奪ってしまう。
陛下の言うように洗濯機を作る業者になればいい、洗濯機を売る業者になればいい、洗濯機を運んで設置する業者になればいい……そう思うのだが、ゴンベエはハッキリと言い切る。そんな事が出来ないのが現実だと。
「まぁ、いい……国を発展させて豊かにしろと言うのは曖昧だ……もっと具体的な案を寄越せ……」
「ならばお前にとっての当たり前を当たり前にしろ……まだ出していないだけであるのだろう?」
「そうしてえのは山々なんだけど、あんたが僻地を与えたせいで鉱山的なのが無くて常に微妙な財政でしてね……」
「ならば命を担保に利息無しで投資しよう」
「あ〜……もう嫌だ……」
なんだかんだ言いつつもゴンベエは縛り付けられている。
陛下の方が何枚も上手なのが分かるのだとゴンベエに命を担保にした利息無しの金融を勧められて城を後にした。
「クソッ……欲張りやがって。農耕の方で成果を出すことが出来るのには2,3年ぐらいかかるんだぞ……」
「大丈夫か?」
「電球の量産を出す、街1つに対して発電所を提示する。蝋燭も使わない夜も明るく安全な街を作り上げるし電気というインフラを整える……蝋燭が不要、それだけで回せる財政は増えるだろうし街が物理的に明るくて治安が少しは良くなる」
「大地の汽笛を簡略化した物を量産しないのか?確かに量産すれば馬の需要等は無くなるだろう、だが……」
「……ん〜屁、以下の前だったから言わなかったけど……無いんだよ……」
「なにがだ?」
「最後に必要と言うか1番大事な大量に確保して安定して供給することが出来ないといけねえ素材……石油がねえ!」
「前に私のウンコから乗り物を作れると言ってなかったか?」
「バイオ燃料だけじゃダメだ……とにもかくにも石油が必要なんだよ、街を整備する配管作ったりするのにも」
「……そもそもでその石油とはなんなのだ?石炭の液体化した物なのか?」
「カメラの材料にも薬の材料にも服の材料にもなる神秘的な液体」
「そんな物が…………」
「本気でモノ作り云々で日本レベルにまで文明を発展させてえなら確実に何処かの段階で石油が必要になる……大地の汽笛を簡略化した物を、特に車を作るならば石油が確実に必要になる。電気で動くEV車にしても天然ゴムじゃなくて合成ゴムのタイヤが必要になる……ハイランドが安定した供給が可能な石油を手にしねえと…………うぉっ!?」
「キャッ!?」
ゴンベエが頭を悩ませていると突如として地震が巻き起こる。
思わず声を上げてしまうのだが大きな揺れがほんの数秒巻き起こっただけでいきなりピタリと止まった。
「ったく……四聖主眠ってるが故に地殻変動起きてる……ん?」
「誰か溺れてるわ!」
「なっ!?行ってくる!」
レディレイクの水路に誰かが溺れていると叫んでいる人達が居た。
先程の地震で誰かが落ちてしまったのかと急いで水路に向かい溺れている人を助け出した。
「またこのパターンか……」
「貴方は……チヒロさん!?」
助け出した人がチヒロさんだった。
何故ここにいるのか、もしやまたティル・ナ・ノーグなる世界がこの世界に干渉したが為に他の世界に影響を及ぼしたのだろうか?
分からない事が多いのだが一先ずはチヒロさんを水路から出した。
「ゴンベエ、大変だ!またティル・ナ・ノーグが!チヒロさんが……ゴンベエ?」
ゴンベエにまたティル・ナ・ノーグが干渉した事を伝えに行くのだがゴンベエは空を見上げている。
なんだと思っていると……空でなにかが通過した。ほんの一瞬だったがファァンと音が鳴り響いて消え去った。
「……なんだ、今のは?」
「……ジェット機だな……」
「ジェット機?」
「空を音速で飛んで移動することが出来る乗り物だ。基本的には石油と呼ばれる化石燃料をベースに作り上げた燃料で動いている」
「また石油!?」
チヒロさんが飛んでいたものが何なのかを言い当てる。
また石油……いったいどれだけ石油に価値があるのだ?……いや、それよりも……
「乗り物ということは誰かが操縦している、迷い人なのか?」
「今までから考えてそうだろうな……何処まで飛んでった?」
迷い人がまたやって来たのだが、居なくなってしまった。
何処に居るのかが分からない、何処かに墜落していた場合はどうすればいいのかと思っているとゴンベエは遠くを見ていた。
「あっちの方角って、領地あるよな……もしもーし」
『ゴンベエ、大変だ!お前が工事していた新居にドラゴンが突っ込んできた!!」
領地がある方向に飛んでいったとゴンベエは通信する事が出来るお守りを取り出してベルベットに連絡を取ろうとすればアイゼンが出た。ドラゴン!?ドラゴンだと!?
「ドラゴン……ジェット機……」
「おい、何処かは知らねえがお前の家がヤバいんだろ?行かなくていいのか?」
「あ、そうだった……黛さん、大地の汽笛に」
私達はチヒロさんを連れて大地の汽笛に戻る。
「地震が起きたけど大丈夫だった?」
「大丈夫だけど大丈夫じゃねえ。アイゼンが言うには新居にドラゴンが突っ込んできたとよ」
「んだと……」
エドナ様が無事かどうかの確認を行った後にゴンベエがドラゴンが出た事について語ればザビーダ様はサイモン様を見る。
サイモン様が刺客として放った…………いや、今は考えている場合じゃない。
「ゴンベエ、急いで戻れ!ドラゴンならマジでヤベえ!」
「ちょっと待ってろ、大翼の歌で帰る!!」
ゴンベエはオカリナを取り出して吹いた。
大地の汽笛に白い翼が生えて白い翼が包まれると屋敷に戻ったのでゴンベエが色々と工事していた新居に向かって走り出した。
「ベルベット!」
「来たわね……ドラゴンがあそこに」
「…………ん?…………」
新居に向かえば倒壊している新居があったのだがそこにドラゴンが居た……のだがここで違和感に気付く。
今まで何度もドラゴンと会っているのだがその時に重い穢れの領域を感じたのだが一切感じない。
「アレは…………ブルーアイズ型のジェット機だな……」
「え?」
ドラゴンの正体に気付いたチヒロさん。
ジェット機、ということはドラゴン型の乗り物?……迷い人がここに落ちたということか!?
「あんなのに乗るのは全世界で1人しか居ねえ!てんめえ、ゴラァ!!なに人様の家を破壊してくれとんや!!」
額に青筋を浮かびあげて怒るゴンベエ。
大声で叫び一歩ずつドラゴンの頭部にあたる部分に向かっていけば頭部がウィーンと開いた。中には人が入っており私達は身構えるがゴンベエは一切気にせずに中に居た人に向かった。
「貴様ァ!人が作った
「オレに文句を言うな!悪趣味なもん作るなや!」
「なにを言う!この上ないふつくしい極上のこのボディが目に入らんのか!!」
「うるせえぞ!ブルーアイズ型のギターとか痛々しいんだよ!」
「骨のギターを使っているお前が言うか…………まぁいい。機体の損傷はない、ギリギリのところで魔術を使って正解だったな」
「……ザビーダと声が似てるわね」
互いに罵り合うと一息ついた……敵ではないのだがベルベットがここでドラゴン型のジェット機に乗っていた男がザビーダに声が似ている事に気付く。
「……知り合い、なのか?」
「ふぅん…………中々に面白い事をしているな二宮」
「ニノミヤ言うな。ナナシノ・ゴンベエだ…………はぁ……よりによってお前がこっちに来るとはな……」
ニノミヤ……いや、今は気にしている場合じゃない。ザビーダ様が聞いたら私達を男性は見つめた後にふと笑う。
ゴンベエは物凄く困った素振りを見せた後にフーと一息ついた……。
「はじめましてだ。オレは海馬瀬戸、
スキット 向き合い方
アリーシャ「少しずつですが天族を認識する事が出来ている。コレもサイモン様のおかげです」
サイモン「この程度で感謝をするのか……呆れたものだ。天族の実体を知り失望する者が増えることを考慮していないのか?」
アイゼン「確かにサイモンの言うことにも一理あるな……一応は天族は祀らわれる存在だ。イメージ戦略が崩れてしまう」
ベルベット「それ、大事なことなの?海賊の衣装の時も似たような事を言ってたわよね?」
アイゼン「なにを言い出すかと思えば、そういうものだという認識を受けているのが割と大事なんだぞ」
ベルベット「そういう上からな事をしてるから今に繋がってるんでしょ……天族の信仰は人間にとって一種の枷になってるわ」
ザビーダ「まぁ、どういう風に向き合うのが正しいのか?それに関しては未だに曖昧だな……アリーシャちゃんみたいなのが正しいのか、ベルベットみたいなのが正しいのか」
ゴンベエ「そこは……人によって異なるだろうな」
エドナ「あら、意外ね。偉そうにしてるんじゃねえ!の一言ぐらい言いそうなのに」
ゴンベエ「実際問題偉い事をしているから文句を言うに言えない……けど、それをすれば調子に乗る。人に調子に乗るなと言うのに自分が調子に乗ってしまう」
サイモン「天族は決して全知全能の神ではない……そこまでの期待を抱いている人が愚かだ」
ゴンベエ「そうなるとフレンドリーに接するのが正しい……オレの国は神様は偉いけども友達、隣人みたいな関係性で絶対的な存在じゃない」
エドナ「人間は愚かでどうしようもない時に限って神頼みする……よくそれで人として成り立つわね」
ゴンベエ「神様を祀る宗教は普通にある……開祖の考えに従う事は大事かもしれねえ。でも、開祖が今の時代に生きていたら果たして同じ考えに至っていたのか?少なくとも、現代にどっぷり浸かっている古代の存在を知っている。物が豊かになり人が栄える事は多様性の時代に移り変わる、選択肢が増えるって意味合いだ。先人の教えが間違っている、そんな時だってある……アリとキリギリスは今の時代では通用しない、真面目に頑張っても報われないのが現実だ」
サイモン「ならば、我が幻の世界に入るか?」
ゴンベエ「幻ぐらい作らなくても視えてる」
アリーシャ「それは世に言うイッちゃってる人ではないのか!?」
ベルベット「ちょっと、少しは休みなさい!」
ゴンベエ「ホンっと向いてねえ事をするもんじゃねえよ」
スキット 幻術使い
エドナ「貴方にも出来ない事があるのね」
ゴンベエ「なにが?」
エドナ「アリーシャは神依で空を飛べるようになったけれども、貴方はジャンプするのが限界でしょ……なんでも出来るように見えてそこまでなのね」
ゴンベエ「別に空を飛ばなくても空中を蹴れば空を歩くことが出来るから問題ねえよ。その気になりゃ水の上も走れる」
エドナ「どうあがいても貴方がおかしいわね…………幻術は使えないの?」
ゴンベエ「出来るけど……出来るけど……なぁ……」
サイモン「別にこちらを気遣いしなくても構わぬのだが……使えるのならば何故使わない?」
ゴンベエ「相手だけが目に視えないものを見えるようにする世に言う催眠術とオレのイメージしている事を相手に見せる系の2つが使える。他人の頭を覗き込んで再現は出来なくもねえけどやりたくねえ……催眠術は心理学に詳しけりゃ解けるし、イメージ押し付ける系の幻術は疲れる……相手に常にイメージを押し付けなきゃいけねえから幻だって認識されてアイゼンやベルベットみたいに肝が座ってたらその時点で効果は0だ」
エドナ「意外と弱点が多いのね」
ゴンベエ「そもそも幻術の使い方は幾らでもある。体術と幻術を組み合わせた技もあるし、幻術によって威嚇する事も出来る……使い手次第で化ける技だ。オレの場合はイメージを押し付けることでそれをホントに巻き起こせるんじゃないのかと思わせる幻術が得意だな」
サイモン「その様な幻術が……どうするのだ?」
ゴンベエ「別に難しくもなんともねえ。ただただ思い込むだけだ。どうやって相手を倒すのかを。思い込みの力によってイメージした動きによって技の練度が増す…………だがまぁ、恐ろしく心のスタミナも体のスタミナも使う技だからあんまりオススメはしねえな。と言うかサイモンに1回浴びせたし」
サイモン「あれが……そうだったのか……」
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