※読む前の注意点
注意点
このサブイベントは本編とあまり関係ないもので、アリーシャが強くなるには結局なにが必要なの?とかを別の世界に転生した転生者に教えて貰ったり貰わなかったりするサブイベントであり、ゲーム的な話をすればサブイベントを進める事によりゴンベエの第三秘奥義が使えるようになり、最終的にある事を知ることが出来てアリーシャ達の好感度とかがなんかスゴい事になり更なるサブイベントが解禁されたりされなかったりします。
そしてこのサブイベントでアリーシャが槍を使える様になり精霊装擬きを使える様になるとかそういうのはない。所詮はサブイベントだから。
そして忘れちゃいけない。ゼスティリアはサブイベントを全て攻略しなきゃ本編進まないのを
「ここは……地脈の中か」
石油が出ていた場所にジジイ殿に案内をされれば突如として地脈の中に引きずり込まれた。
意識を失っていたみたいで起き上がればベルベット達も倒れている……私よりも先に起きているのはグリモさんとビエンフーとカイバだけだ。
「起きたわね……大丈夫みたいね」
「ええ、大丈夫です……ただ何故こんな事に」
突如として地脈の中に飲み込まれた。
過去の時代で何度か飲み込まれたりしたがその時は次元を歪ませたり、カノヌシが飲み込んできたりだ。マオテラスを除く五大神は眠りについていてマオテラスはヘルダルフの手中にある。誰かが引き寄せたと考えるのは難しいことだ。
「そうね……地脈に何かしらの干渉をしたとか?」
「…………………」
グリモさんが原因を推察すれば物凄く心当たりがある。
ゴンベエが石油を掘り起こす為に大地に流れる液体を引きずり出した。結果的にそれは石油と呼ばれる物でなく温泉だった。
地脈に引きずり込まれたのはゴンベエが石油を掘り起こす為に大地を刺激してしまったから……
「ここは……地脈の中ね……」
ゴンベエが石油を掘り起こそうとした結果、私達が地脈の中に引きずり込まれた。
頭を抱えたい事だが抱えている場合ではないのだと気持ちの整理をしていればベルベットが目覚める。ベルベットだけでなく、アイゼン達も目を覚ました。
「地脈を刺激した結果、引きずり込まれたみたいだ」
「ったく……肝心の目当ての物を掘り当てれなくて踏んだり蹴ったりね」
「コレは流石に予想外だ……すまなかった」
地脈の中に引きずり込まれた原因を語れば呆れるベルベット。
ゴンベエもこの事に関しては予想外の様ですまないと頭を下げる。ゴンベエが問題行動を起こすのは今に始まったことではないのでベルベットは直ぐに自己完結させれば辺りをキョロキョロとする。
「なにをしてるの?」
「前に何度か地脈の中に飲み込まれたのよ……大抵は何処かに出口があるんだけど見当たらないわね」
地脈の外に、地上に繋がる出口を探しているベルベット。
ここにいては意味は無いのだと私達も周りを見渡す。何処かに出口がないのかと探すのだが見当たらない……コレは本格的に探索しなければならないな。
「ゴンベエ、あんた前に次元に穴を開けて入ってきたわよね?同じ要領で出口を作れるでしょ」
「作れるには作れるが、死ぬ可能性が高いぞ」
「どういうことだ?」
前にゴンベエが自力で地脈の中に入ってきたことを思い出したベルベットは出口を作るように言うのだがゴンベエは乗り気ではない。
アイゼンがどういう意味なのかを聞けばゴンベエは死ぬ意味を教えてくれる。
「仮にここで次元に穴を開けたとして、出る場所はさっきのイズチじゃない可能性が高い……オリハルコンを手に入れた時みたいに地脈が海の中ならばオレとアリーシャ以外水圧で死ぬぞ」
「……確かに地脈点はそこかしこにあり世界の半分以上は海で出来ている。海中の方が地脈点が多い……前にベルベットの氣を読み取って次元を越えて斬撃を飛ばしただろう。アレの要領でゼンライの爺さんのもとに」
「それが出来てるならばとっくにやってるだろ……あの爺さん、オレ達が地脈に飲み込まれたから危険だと遺跡から逃げたな」
「ったく…………どうするつもりだゴンベエ?」
どうやってここを出ていくのか?下手に出れば海の中という事がある。
アイゼンが居る以上は運に頼るという事は期待できない。ゴンベエにどうやってここを出ていくのかとザビーダ様が問い掛けるとゴンベエは南を見ている。
「あっちから強い氣を感じる」
「……………確かに色々と複雑な力が混じっているのを感じれるな……強い邪気も感じるな」
ゴンベエが指差した方向をカイバが探知する。
探知する事が出来ない私達には分からない、というよりはここが大地のエネルギーが流れている場所そのものなので力の流れを感じることが難しい。2人が色々とスゴいから出来ることなのだと2人が歩き出したので私達も歩き出す。
「泡?」
「エドナ様、それは大地の記憶で……ライラ様!?」
ゴンベエ達を先頭に歩いていると地面から泡が出てきた。
エドナ様はなにか分かっていないので首を傾げているので大地の記憶そのもので記憶していた記録を幻にして見せるものだと教えようとすればライラ様が映し出されていた。
「スレイじゃない、この人は」
「アリーシャ、さっさと行くぞ」
「待ってくれ!ゴンベエ、ここはライラ様が語ることが出来ないことを知ることが出来る!」
「…………どうでもいい」
ライラ様と一緒に居る女性、ライラ様と一緒に居ると言うことは過去の導師の可能性が高い。
ここならば過去の出来事を見れる。先代の導師の姿などを見ることが出来るのだがゴンベエは立ち止まろうとしない。ゴンベエの肩を掴んでなんとか止めるのだがゴンベエは物凄くどうでもよさそうに、いや、最初から興味すら抱いておらず無関心だ。
「あのなアリーシャ、オレは……最初から興味ねえ!コレがスレイの前の導師だとしてもコレがスレイの出生に関わっていてもミクリオの誕生に関わっていようがどうでもいいんだよ!仮にヘルダルフがベルベットレベルの重いものを背負っていようが既にオレが殺る対象と定めた以上はなにを背負っていようがなにを思っていようが死ぬほどどうでもいいことだ!!興味ねえ!過去に導師が居たのはアイゼンもエドナもザビーダも知っている。スレイの前の導師がライラと一緒に活動しててもなんもおかしくねえ。知名度が物凄く低いのはなんかあるんだろうが、それに関しては全く興味ねえ!関心する点は一切無い!」
「そ……そんなに興味が無いのか?」
「無い!」
ライラ様が語ることが出来ないなにかが待ち構えているのだろうがゴンベエはハッキリと興味が無いと言い切り歩き出す。
「あそこまで興味を抱いていないのか……気にはならぬのか?先代の導師や災禍の顕主が何故災禍の顕主になったのかを」
「……あんまり言いたくねえけど、割とどうでもいいことだろう?」
あまりにもドライ過ぎる為に何故と疑問を抱くサイモン様。
チヒロさんも興味を全くと言って抱いておらず、どうでもいい事だと言い切る。
「なにを企んでいるかは知らねえし辛い過去があろうが道を踏み外した事実には変わりはねえ。それとも悲しい過去を背負っているからである程度の免罪符が付くとでも?それじゃあ性善説を認めるも同然だ……外道になりたくてなったのかそれとも元々が外道でくだらない考えに至ったのか?それを知ったとしてどちらにせよ外道に、世間一般が言う明確に見える悪になった事実は変わりはない」
「……その理論でいけば、私も変わりない悪って事になるわよ」
「敵として会えばそうなるな、既にアイツの中じゃヘルダルフとやらは敵認定になっている」
「貴様達は勘違いをしているが敵と認定した以上は倒すだけだ……奴の中に分かり合う為に命懸けの戦いをすると言う考えは無い。ルールに基づいた試合であるならば奴は正々堂々とする。しかし命懸けの殺し合いならば迷いなく裏技やルールの書き換え何でもありで殺る……既に殺し合う戦いの狼煙は上げているのだろう?ならば殺るだけだ」
相手がなにを思おうがどんな信念や哲学を抱こうが、敵対して殺し合いをする関係性になった以上は殺るだけ。
チヒロさんもカイバも敵の過去について全くと言って興味を抱いていない。
「アリーシャ、仮にベルベット並になにかがあった場合……お前はヘルダルフを敵として見れるか?」
「それは…………」
ヘルダルフは災禍の顕主で戦争を裏で手引きしていて師匠達に戦争推進派を議会を煽られていた。
もし仮にヘルダルフがベルベットの様になにかがあったとして、それを知ったとして私はヘルダルフを敵として見ることが出来るか?アイゼンに問われて私は答える事が出来なかった。少なくともエレノアはもともとは聖寮側の人間だが真実を知った後は自分の意志で……。
「安心しな、アリーシャちゃん……今の災禍の顕主はベルベットとは違え……災禍の顕主って呼ばれる奴は大抵は勝手に絶望して私利私欲で動くやつだ」
「……私も最終的には自分の為に勝手に戦ったから、気にしない方がいいわよ」
ザビーダ様がフォローしてくれてベルベットは気にしないことを言う。
ライラ様と一緒に居るのは先代の導師の可能性が高い……だが、ライラ様は現在はスレイと一緒に居る。その先代の導師は死んでしまった可能性が高い。ライラ様が誓約の都合上語ることが出来ないことならそう認識しておくしかない。
「敵が敵ならば、話を聞く必要性は無いって…………」
「感動的だ。だが無意味だ……そんな言葉があるぞ」
話を一切聞くつもりが無いゴンベエに呆れているエドナ様にチヒロさんは嫌な言葉を教える。
なにがあろうが興味を抱かない。好きの反対は嫌いでなく最初からなにも興味を抱いていない。例えヘルダルフに悲しい過去があろうともゴンベエはヘルダルフとマオテラスを切り離す。
「……この辺だな……」
「……なにかしら……物凄く力を感じるわ」
「ベルベット、お前だけじゃない……全員感じているみたいだな」
ゴンベエが見るつもりは無くて進んでいくので追いかけていくと強い力を感じる。
ゴンベエだけでなくベルベットやアイゼン達も感じている。
「大きな地脈点に辿り着いたみたい……ん?」
「どうかしたの?」
「……ここ、1回通った場所に近い?」
ゴンベエが背中の剣を抜いたと思えば闇を纏わせるのだが直ぐに動きがピタリと止まった。
以前の様に次元に穴を開けて地上に出るだけなのだが、ゴンベエはこの場所を知っているというが……正直な話だが地脈の中は右を見ても左を見ても同じ光景なので違いがわからない。
「過去に通ったとなれば海の底ってことはねえわけだ」
「遺跡に繋がってる可能性が高いな……零次元斬!!」
一先ずはゴンベエが次元に穴を開ける。
無事に穴を開ける事が出来たので飛び込もうとするのだがピシリとゴンベエが攻撃していない空間に亀裂が入り穴が開いた。
「お前、雑に次元弄くるなよ……」
ゴンベエが無理矢理次元に穴を開けたから生まれた穴を見てチヒロさんは呆れる。
これ以外に脱出する方法は無いので私達はゴンベエが開けた次元の裂け目に入り地上に出た。
「……っ」
「なにこれ……重い、物凄く重いわ……」
地上に出ると凄まじくどんよりとした空気が、重い穢れの領域を感じ取った。
まだ未熟だった頃に、はじめてエドナ様に出会った時に現れたアイゼンが発していた穢れの領域よりも遥かに重い穢れの領域。
ベルベットも直ぐに気付きエドナ様は苦しそうな顔をしている。
「ここは……………天族実験場、いや、カノヌシを眠らせない為にする場所だったか?」
何処かで見覚えがある場所だと記憶の中を探ればメルキオルがカノヌシに眠りにつかせない為に穢れを送り込む場所だった。
名前はカースランド、だったか?確かに過去に来たことがあるのだが、こんなにも重い穢れを感じる場所では無かった筈だ。
「アイゼン、ザビーダ……まさかだとは思うがアレから放置してたのか?」
「……オレの知る限りでは手を付けていない」
「ここにはドラゴンパピーじゃなくてドラゴンが居るからな、穢れの領域も半端じゃねえしドラゴンはマオテラスの浄化の炎じゃ浄化出来なかった…………そもそもでここは孤島だ。1000年前からな」
カノヌシに穢れを送り込む場所でアレ以降になにかをしたのか聞くゴンベエ。
2人はなにかをした記憶は無いと言う……だが、前に来たときよりも遥かにどんよりとした穢れの領域を感じる。今まで感じた穢れの領域の中では最も強い。
「このままオカリナを使えば家に帰る事は可能だが…………ドラゴンか……」
「このまま放置するわけにはいかない。ここには何時でも来ることが出来る場所ではないんだ」
ゴンベエがオカリナを取り出すが、今すぐに帰るわけにはいかない。
あの時と同じならばドラゴンになっている天族の方々が居るはずだ。昔の私達ならば助けることが出来なかったが、今の私達ならばドラゴンになってしまった天族の方達を助けることが出来る。
私が行くと言えばゴンベエ達は特に異論を唱えずに一緒に来てくれる。穢れの領域が予想以上に重い……ヘルダルフと対峙した時ですらこんな重さを感じなかったのに……。
「ふぅん……どうやら凡骨が愚かな事をやっているようだな」
「……どういうことだ?」
「この土地から力を吸い取っているのを感じれる」
「それは……元々そういう場所だからでしょ?」
カイバがなにかに気付いた。この地から力を吸い取っていると教えてくれた。
過去にここに来た際にカノヌシが眠りにつかないように穢れを送り込む為にドラゴン化された天族を閉じ込めていた。穢れも力の1つと考えたとしてもなんらおかしくはない。元々はそういう場所だから力を吸い取っていると言われても違和感をベルベットは感じない。
「そういう場所だからじゃねえ。いったい誰がだ?」
「それは、カノヌシ……………は、もうこの世界に居ない……」
穢れを送り込むの反対の吸い取るを行っていてもなにもおかしくはない。
そう考えると呆れるカイバとチヒロさん。そういう場所だからという認識でなくいったい誰が?という話になった場合は、カノヌシが眠らないように穢れを求めている。しかし肝心のカノヌシはゴンベエの力によって人間になってしまいベルベットの弟であるライフィセットとして人生を謳歌した。
「五大神?」
「あの子以外はまた眠っちゃってるわよ」
マオテラスとカノヌシを除いた五大神の誰かが穢れを求めているのかと考えるがグリモさんがまた寝ていると言う
「……ヘルダルフか?」
今の時代で穢れを求めている者が居るのならば地脈の力を求めている者が居るのならば災禍の顕主か導師ぐらいだ。
ここは孤島で船を使わなければならない、スレイがここに来ているのならばこれほどまでに重い穢れの領域を発しているのはおかしい。となるとロクロウや師匠の様に人としての自我が残っているタイプの憑魔で師匠はゴンベエが岩に置いてきた。ヘルダルフがここにいるのかもしれないのだと考えに至る。
『貴様等、何故ここに!!』
「お〜お〜言うてたら出てきてくれよったか」
穢れの領域内部で姿は現していないが声だけはハッキリと聞こえる。
間違いない、コレはヘルダルフの声だ……姿が見当たらないのだがヘルダルフはこの島に潜んでいる。
「……聞こえるか、悪の根源たる凡骨よ…………特別だ、今回は貴様を見逃してやる!」
「なっ、なにを言っているんだ!?」
「……ここで一戦始めるという事はそこの名無しの権兵衛以外にもこのオレや伝説の男と戦わなければならん。貴様が何処ぞの誰かは知らんし興味も抱かん!だが、オレがロードを刻む事を邪魔するのであればやるのみだ。言っておくがかなりの温情なのだぞ?貴様がこの土地から力を得て蓄えているが、その程度では全くと言って名無しの権兵衛やこのオレには及ばん。貴様が残りの寿命を1時間にしたとしても絶対に勝つことが出来ぬ圧倒的なまでの力を奴は備えている」
特別だとカイバがヘルダルフを見逃そうとする。
ここで戦えば全てが終わることが出来る、それなのにカイバは見逃そうとする……例えなにをしようがゴンベエに絶対に勝つことが出来ないことを知っているから。ゴンベエと敵対した場合、どういう道筋を辿るのか……少なくともなにもしていない状態ではゴンベエはヘルダルフを余裕を持って倒せている。
『貴様、我を舐めるのも大概にしろ!』
「舐めてはいない、事実を言ったまでだ!このオレを相手にして勝てる人間など数える程度だ」
「いや、居るのかよ……秋山亮とかか……あ〜悪の根源、今回は見逃してやる。コイツだけじゃなくてオレ達を相手にすれば絶対に負ける」
チヒロさんも今回は見逃すという。絶対に勝つことが出来るからと余裕を持っている。
確かにゴンベエが居れば勝てる……チヒロさんはカイバが居るからだけでなく自分も居るから絶対に勝つことが出来ると言う揺るぎない自信を抱いている。
『その自信、虚勢に変わるだろう……サイモン』
「…………」
『サイモン、奴等の側に居たのだろう。だったら見てきた筈だ、奴等の絶望や恐怖を!お前の幻術で囚えてしまえ!!』
サイモン様に私達に攻撃をしろと言った。ゴンベエ達が危惧していた通り、サイモン様はヘルダルフからの刺客だった。
ゴンベエの圧倒的な力を前に殴り倒すことが出来ないのだと私達を内側から崩壊させる為に送り込んできた……だが、なにもしない。ずっと無言になっていると思えば頭に手を翳して……鬘を外した。
「……ヅラだったのか?」
「ゴンベエが罰としてツルッパゲにしたのよ……幻術でヅラを作ってたわ」
鬘だった事に気付いていなかったチヒロさん。エドナ様が説明をしていると視線がサイモン様に向いた。
サイモン様がヘルダルフからの使者で私達を内側から崩壊させる為に来た。だったら私達を内側から崩壊させる幻術を知っている。
「アリーシャ、お前の師は憑魔だった。お前を裏で嘲笑い、戦争を手引きしていた……」
「……
「では何故前に進む?」
「穢れがない世界を見たい、困っている人を見捨てることが出来ないから……私は辛い真実や現実を受け止めて自分の物差しを杖にしながらも例え闇の中であろうとも光に向かって歩いていきます」
「……それが生きると言う意味なのか……」
「貴様が何処の誰で過去になにをしていたのかはどうでもいいが……人間には前を歩く力を持っている。人間は歩みを止めぬ限りは無限の可能性を秘めている……貴様にとって100年程度瞬きをするのと同じだろう。ならばその力を見るぐらいには時間がある筈だ……」
「…………見てみたい…………」
『なに?』
「人間が例え残酷だと分かっていても前に進む力がどの様な未来を及ぼすのか、天族の様に力が無くとも歩めるのかを」
「馬鹿、根底が違う」
「なに?」
「無いから人は求めるんだ……火を起こす道具も水をいれる容器も服もなにもかも無いから求めたから生まれたんだ。お前が自覚していないだけで、人が前に進もうとする力で生まれたものは無数にある」
人が前に進もうとする力は気付かないだけでそこかしこにある。
ゴンベエがそう言えばサイモン様は鬘を被った。
『サイモン、貴様!!』
「もう1度だけチャンスをやろう、ここでお前を見逃してやる……なにを企んでいるかは知らないがお前ごときがこの男に勝てる筈が無い」
『人を舐めるのも大概にしろ!!』
「っ、カイバ、煽らないでよ!!」
ヘルダルフが激昂すれば穢れの領域が強まった。
エドナ様が穢れが苦しいのかカイバに煽らないように言うのだがカイバは全くと言って意見を聞こうとしない。
『我がなにもしていないと思えば大間違いだ!』
スキット ◯◯から人に
アリーシャ「カイバは……魔法使いなのか?」
海馬「いや、オレは
ベルベット「何処の世界も同じなのね……」
海馬「オレの使っている物のもとが生きた人間を錬金術で金属に変えた物だ」
アリーシャ ベルベット「っ!!」
海馬「そう睨むな。オレが作ったものではない。生贄が当たり前の時代で古代のオカルト関連の道具は純粋な魂を素材にしている……実に厄介なものだ」
ゴンベエ「と言うか
ベルベット「あんた…………危ない事をしてるの?」
海馬「妖魔と戦う為に色々と研究はしているが魔女の様に魔導を生きていない。オレはアミューズメント産業の社長、子供の笑顔を求めている」
アリーシャ「研究って……具体的にはなにを……まさか生贄を」
海馬「人間化だな」
ゴンベエ「また難易度が洒落にならないぐらい高い分野を……」
ベルベット「人間化って……意味がよくわからないんだけど」
海馬「我等が国の歴史を辿れば人が化け物になった。神殿を作られて祀られて死後に神格化された。そういう伝承が幾つも残っている。だが、その逆は無いに等しい。純粋な妖怪が人になった。純粋な神様が人になった。純粋な精霊が人間になった。そういう話を聞かない…………故に人間にする……貴様も人から別の種族になったのだろう?人間にする実験をしていたかもしれんな」
ベルベット「私は……今のままでいいわ……もし純粋な人間に戻ったら今までの罪を忘れそうになるから」
ゴンベエ「……人間にするって……なに目当てだよ」
海馬「ふぅん、神への信仰が不要になる装置を作り上げた、それでもまだ神の権威を振るおうと威光を取り戻そうとする愚か者が多い。既に時代は神の時代ではない、人間の時代だ。まだ神の権威だ威光だなんだとほざくのであるのならば神を人に堕とす。人を馬鹿だ愚かだと言うのならば人の恐ろしさを思い知らせる……現状に満足して前に進もうとしない神など愚かだ」
ゴンベエ「お前……相変わらずだな……」
アリーシャ「カイバは危険な思想を……」
ゴンベエ「それはちげえよ……時代は変わるんだ。進歩するんだ。◯◯出来るのがスゴい!を当たり前にする事で文明が大きく進歩する。経済や文明が大きく進歩すれば◯◯出来るのがスゴい!じゃなくて◯◯出来て当たり前になる。オレが小さい頃には外国語の塾なんて無かったのに高校生の頃には塾は当然で英会話やプログラミングなんかの塾が当たり前にある……社長が危険な思想を持ってるんじゃない、社長が危険な思想を持ってるんだと思ってしまってるだけだ。社長自身は時代は移り変わるのを知っている、それに合わせて動いている。ただそれだけだ」
ベルベット「……他にはなにかやってるの?」
海馬「それ以上は企業秘密で深くは言えん。時と場合によっては実験しなければならない……なに、人の命を救う実験だ。気にするな」
ゴンベエ「会社の人工衛星とか作ってる奴がなにを言う」
コラボは?
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仲間と共鳴し合うRPG
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生まれた意味を知るRPG
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伝説のRPG(真実と向き合うRPG)
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全てやれ