テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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感想お待ちしております。それが作者の執筆意欲になるから


本物は居ない

 

「……ホントに海だけだな」

 

 首都がある大陸以外は滅びたと言っているがホントに大陸が無くて海続きだ。

 アニマに満ちた世界、キラル粒子をこの世界に満たす……詳しい説明をされても意味わからないから聞かなかったが要するにこの世界は現在エネルギー不足で世界を守ってる障壁的なのが滅んだからそれ修復する云々だった筈だ。

 記憶はしっかりと覚えてるんだが業界用語とか混ぜてるせいか理解するのにそこそこ時間がかかる。

 

「さらばーセールンドよー旅立つ船はー飛行戦艦ケリュケイオン!異世界の彼方、アニマを求め、運命背負い今旅立つ!必ずここへ帰ってくると…………なんか違うな……」

 

「イクス……なにその歌?」

 

「汚染された星を救う為の物語の主題歌をパロった……」

 

 ファンタジーな世界観でファンタジーなものを動力源にしている空飛ぶ船、この世界に1つしかないと言うケリュケイオンに乗っている。空を飛ぶ船と言えばと宇宙戦艦ヤマトだなと宇宙戦艦ヤマトをパロった歌を歌っているとミリーナさんに聞かれていた。

 なんか普通に恥ずかしいと思っていると……ミリーナさんはなんか浮かない顔をしている…………

 

「どうしたんです?」

 

「カレイドスコープで異世界のコピーを作って具現化させる……ゲフィオンが私で、イクスとイチャイチャしたいから作り出した……でも、なにか引っかかるのよ……」

 

「いや……引っかかるっていうか時系列からしておかしいですからね」

 

 あの時は言わなかったし聞いたら厄介な事に巻き込まれそうだから聞かなかったけど色々とおかしいのは気付いてるからな。

 

「……え?」

 

「ゲフィオンさんがアイギス修復云々で忙しくてイクスくんとイチャイチャ出来ないからミリーナさんを作ったは分かりますけどもその場合だとミリーナさんが生まれるのは後ですよ……今のタイミングでミリーナさんが生まれるならまだ理解出来ますけど、セールンド以外が滅びる前にミリーナさんは居ましたよね?」

 

「あっ……確かに……仕事が忙しすぎてイクスとイチャイチャ出来ないから分身を作るにしても、今から忙しくなるからだけど大陸が滅びる前から私は居たわ……あれ?」

 

「ゲフィオンさんが何かを隠してるのは確実でしょう……ゲフィオンさんが忙しいからミリーナさんは生まれた。ミリーナさんとイクスくんは昔からの関係、そしてこの世界そのものが滅びそうな危機………………もしかしたら大分前からこの世界が滅びそうになっててそれをゲフィオンさんがどうにかしようとした……そうなるとイクスくんの力を借りるのが普通だが……ミリーナさん」

 

「なにか分かったの?」

 

「俺がミリーナさん以外と結婚するとか言い出したらどうします?」

 

「もうっ、イクスったら……言っていい冗談とそうでない冗談は理解してよ!幾らなんでも酷いわ!!……今回は1回目だからなにも言わないけど……そうね……そうなったら彼女とイクスを殺してから私は自殺するわ!」

 

 ミリーナさんが恐ろしい……俺、普通に彼女が居たのを言ったら殺されるのだろうか。

 真顔どころか瞳に光が無いミリーナさん、普通に怖い。記憶の中にあるミリーナさんと異なるところがあるが……やっぱ自分自身のコピーを作るからなんかデメリット的なのがあるんだろうな……でも……

 

「本質的に言えば目の前に居るのはミリーナさんだ……ゲフィオンさんも姿を変えてるとは言え根本的な部分はミリーナさんの筈だ……と言うことはアレか……………このイクスもイクスじゃないのか」

 

「……どういうこと?」

 

「イクスの力が必要なら力を貸してくれともっと早くに言うべきだ……それなのに今になってイクスの力を貸してくれと言ってきた。世界の危機ならばイクスくんならば不安を抱きながらも力を貸す。世界が滅びる危機が前々から起きてたのにイクスと言う滅びを阻止する方法云々を知っていたのにセールンド以外が無くなってから力を貸してと言った。ゲフィオンさんがミリーナさんならばイクスと関わり合う機会は幾らでもあった……ここに居るイクスくんもミリーナさん同様にコピーしたイクスくんか…………………」

 

「え、じゃあ……イクスもイクスじゃないって事なの……」

 

「その可能性は高いですよ……そもそもで俺は俺自身をイクス・ネーヴェと言う人間だと認識してないです。イクスくんの記憶と能力を持っている白崎敬太と言う人間で人格も混ざってないし記憶に引っ張られてない……異世界に干渉し具現化する道具はあってもそれを実際に動かせるのはイクスくんだけ……じゃあ俺は白崎敬太と言う人間とイクスの記憶と能力を持ってしまった……っ……」

 

「イクス!!」

 

 ここに居る俺は白崎敬太ですらない、イクスでもなんでもない俺はなんだって言うんだ?

 ミリーナさんも偽物、俺も偽物……今を生きている1つの命である事には変わりはない…………

 

「目的を見失うな…………俺の願いは家に帰ることだ………」

 

 俺が何者かなんて考えてしまったが、そんな事は関係無い。

 今の俺の願いは家に帰りたい、ただそれだけだ……異世界を具現化させれば異世界独自の文明が築き上げられている、もしかしたらその中に地球に帰る事が出来る方法があるかもしれない、ただそれだけを希望にして頑張るしかない。

 

「……イクスはイクスよ……」

 

「……違いますよ、ミリーナさん……」

 

 ここに居るイクスも自分も偽物だけども心は本物という精神論があるだろうが、俺は白崎敬太なんだ。

 ゲフィオンさんに白崎敬太だと言ったがなにを言っているんだ?な反応になっている……多分、白崎敬太がイクスになっているのは完全な想定外な事なんだろう。

 

「お〜い、お前等!大陸が見えたぞ!」

 

 暗い話をしていると船の整備士にガロウズが大陸が見えてきたことを伝えてくれる。

 望遠鏡で大陸を見つめる…………

 

「日本じゃないか……」

 

 もしかしたらなにかの拍子で日本を召喚する可能性があるかもしれない。

 その期待も少しだけあったが日本じゃなかった……だが、完全な異世界である事には変わりはない。

 

「ホントに具現化してんだな……鏡士はスゴいな……」

 

「あ、そうだ!えい!」

 

「お呼びですか、ミリーナ様!」

 

「うふふ、こういう事も出来るのよ!」

 

 取り敢えず具現化した大陸に足を踏み入れる。

 鏡士なるこの世界のジョブは凄まじい……イクスくんもミリーナさんもそれに部類されている。イクスくんはなんか過去にヘマをやらかしてる。俺は鏡士の知識云々はあるが全集中の呼吸で斬った方が効率良い。

 

「…………ミリーナさんの魂から生み出した精霊的なのですか?」

 

 鏡士がスゴいなと思っているとミリーナさんは自慢げに妖精っぽいのを呼び出す。

 召喚系の術でない、多分だけどもミリーナさんの魂から生み出した精霊的なのだろうな

 

「流石だわ!イクス!カーリャは私の心の一部を具現化させた鏡精よ!」

 

「…………と言うことはイクスくんも可能なのか……」

 

「出来るとは思うけど、鏡精を作る術は難しいわ」

 

「そうですか……しかし、自慢げに出したのは良いですけどもこれから鏡映点を探さないといけないので無駄な力を消費したらダメですよ」

 

「っむ!カーリャは無駄ではありませんよ!」

 

「その鏡映点が誰なのかを見せるのにカーリャが必要なのよ」

 

「あ、そうなんですか」

 

 異世界の魂を具現化させてキラル粒子をこの世界に満たす。

 その為には異世界の人間を具現化しなきゃならないのだが、具現化した異世界の大陸を維持するには鏡映点と呼ばれる人が居る。

 その人はその世界で色々と鍵を握っている人達、時代が時代ならば歴史の教科書に載ってもおかしくない感じの人達……謂わば英霊か。その人が死んだりすれば大陸を維持する事が出来ないので

 

「えい!」

 

 カーリャが鏡を出現させると長髪の男性と犬が映った。

 

「この人が鏡映点なのね」

 

「……犬もセットで映ってますよね?」

 

 その人が現在なにをしているのかリアルタイムで映し出される感じでなく長髪の男性と犬が映し出された。

 異世界ってことはポケモンみたいな世界も普通にある、モンハンみたいな世界も普通にある。

 

「じゃあ、このワンちゃんも鏡映点なのね!!」

 

「……取り敢えずは会ってみるか……」

 

 異世界には異世界の事情があると思う。異世界で英雄的な立ち位置の人間が居ると言うならばなにかしらの問題が起きている。

 その問題が起きている時に呼び出したのならば……怒られる可能性がかなり高い……世界を救うために世界を犠牲にする、皮肉な事だな。

 

「……………………」

 

「どうしたの?」

 

「いや、多分ですけど鏡映点以外にも魔物とか一般人とか色々と具現化してるなと……」

 

「大丈夫よ、魔物がいても私達なら乗り切れるわ!」

 

 具現化した大陸を歩きながら色々と考えている。

 大陸と英雄的存在を具現化したのならばそれ以外も具現化されている、具体的に言えば魔物とかもだ。

 そうなると実に厄介だなと思いながらも……取り敢えずは歩いていると狼型の魔物の群れに囲まれた。

 

「数が多いけど、コレぐらいなら……水の呼吸 参の型 流流舞い」

 

 水の呼吸 参の型を使って狼型の魔物を倒す。

 鏡士の術的なのは一切使っていない、呼吸をするのと鍛えたフィジカルに身を任せて魔物を斬り倒していく。

 

「ふぅ……」

 

「どうやら助太刀は要らなかったみたいだな」

 

「ワオン!!」

 

「……あ!!」

 

 魔物を全滅させた後に長髪の男性と犬が現れた。

 さっき見た鏡映点の2人……いや、1人と1匹なのが正しいのか?

 

「えっと……」

 

「っと、自己紹介しなきゃな。オレはユーリ、ユーリ・ローウェル。こっちは相棒のラピードだ」

 

「ワン!」

 

「ああ、コレはどうも……えっと……何処から説明すればいいんだろう」

 

「おいおい、こっちが自己紹介したんだからそっちも自己紹介するのが筋だろう」

 

 長髪の男性、ユーリさんが自己紹介をしてくれる。

 どの辺から説明をしようとすればいいのかがわからないのだが自己紹介したんだからこっちも挨拶しろよと言ってくる。

 

「……俺は…………………俺は……」

 

「はじめまして、私はミリーナ、こっちはイクス……ユーリさんですね」

 

「っと、なんか色々と事情があるみたいだが敵さんは待ってくれないか!」

 

「うぅ!なんかビクビクします!」

 

 鏡映点を意図して狙ってくる魔物がいる。それが光魔だ。

 今まで相手にしてきた魔物とは格が違うのだと何処となく雰囲気を漂わせている魔物が現れた。

 カーリャがヤバいと言っているから光魔だろう。

 

「2人共、まだいけるか?」

 

「大丈夫よ」

 

「いけます!」

 

「んじゃ、ちょっくら片付けるとするか!」

 

 光魔と思わしき魔物を4人で協力して退治した。

 ユーリさん達が一緒に戦ってくれたおかげで割とあっさりと倒すことが出来た。

 

「ふぅ、いっちょ上がり!っと……で……何者だ?なんか色々と知ってるんだろ?」

 

「あ、はい……実はここ、いえ、この大陸をティル・ナ・ノーグと呼ばれるこの世界に具現化しました」

 

「…………待て待て待て待て待て待て!いや、何かあるだろうなで受け入れる覚悟は出来ていたがいきなりぶっ飛んだ事を……」

 

「信じられませんよね……私達も信じ難いところが……」

 

「細かいことを言えばここに居るユーリさんは元の世界に居たユーリさんのコピーです」

 

「……………取り敢えず知ってることを聞いてから質問するわ」

 

 いきなり異世界云々の話をされて困惑をしているユーリさん。

 俺達が嘘を言っているとは思えないのだが胡散臭い話を聞いている感じを出しているのが分かっている。自分でも胡散臭い話をしていると自覚している。ユーリさんは一先ずは事情をと説明をした。

 

「なるほどな……エネルギー不足だからエネルギーに満ちた世界をコピーして召喚してか……」

 

「はい……すみません、この世界が生き残る為に身勝手な事をしてしまって」

 

「いや、そっちもそっちでヤバいんだろ……普通こういうのは大人がするもんだがなんでお前等が?」

 

「俺達しか出来る鏡士が居ないからですね……司法が腐りきってるとかそういうのじゃなくて出来るのはたまたま俺達だけだった、それだけです」

 

「そうか……俄には信じ難えが……エステル達が居ないし森に居たし……取り敢えずここに居ればいいのか?」

 

「光魔と言う魔物が襲ってくるので保護を……」

 

「ん、それならさっき倒しただろ?」

 

「光魔の鏡という物から無数に出てくるので……それを破壊しないといけないんですよ……ユーリさんとラピードには出来る限りもてなしはします」

 

「流石に世界滅びる滅びないで呑気に茶を飲んでられねえよ……その光魔の鏡とかの破壊も手伝ってやるぜ!」

 

「……ありがとうございます」

 

 英雄と呼ばれるだけあってか善性な人だった。

 英雄は英雄でも反英雄な人が召喚されたらどうしようかと考えていたがきっぷの良いお兄さんだった。

 

「ところでユーリさん、ユーリさんの世界でなんかこう、独自の文明だな的なのってありますか?」

 

「ん?ああ、それなら魔導器(ブラスティア)っつー便利な物はあるぞ。オレの世界、テルカ・リュミレースは魔導器で文明を築き上げてるが……それがどうしたんだ?」

 

「……その魔導器(ブラスティア)で異世界に行くとかは」

 

「色々な魔導器見てきて世界回ったが異世界に行くのはな……つーか、異世界具現化させる技術あるならこの世界の技術で異世界に行けねえのか?」

 

「コレを聞くって事は……分かりますよね?」

 

「……無いって事か……でもなんで異世界に行きたいんだ?こうして具現化出来てるなら問題はねえだろ」

 

「……………この世界を救うにはそれで問題無いと思います。でも……いえ……無いなら無いで構いません」

 

 予想通りか異世界は異世界独自の文明が築き上げられていた。

 その世界の独自の技術を使うことで元の世界に、地球の日本の石川県に帰ることが出来るんじゃないかと思っていたがそう上手くいかない。光魔の鏡を探すにはカーリャの力を借りなければならずカーリャは光魔を見るとブルブルとしており、それを頼りに光魔の鏡を見つけて破壊した。

 

「………………」

 

 光魔の鏡を破壊したらケリュケイオンにユーリさん達を連れて帰る。

 それと同時に空からユーリさんの世界、テルカ・リュミレースを覗き見る。予想通りと言うべきか、テルカ・リュミレースにはユーリさんや魔物以外もいた。そうなると……文明云々の壁とかがありそうだ……ユーリさんには仲間が居た感じっぽいし……所謂具現化された一般人をどういう風に扱わなきゃならないのか……どうするべきか……鏡映点は英雄的な存在と言うのならばそういう感じの仕事が得意な人が居るだろうから任せるがコレから色々な世界の色々な国を呼び出さなければならない……国が一気に増えて文明差が激しかったら為政者にとっては地獄だろうな。




最初に出会う転生者はもう決めてある……ゴンベエではないです。感想お待ちしております

どれにしようか

  • デカマスター
  • アバレキラー
  • ウルザードファイヤー
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