テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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あんたが悪ならばよかった

 

「……ユーリさん」

 

「ん、どうした?」

 

「ラピード以外にも仲間が居る感じな事を言ってましたけど」

 

「ああ、居るぞ……どうしたんだ?」

 

「いや、どうもユーリさんとラピード以外の所謂一般人も具現化してるみたいなんです……これから先、色々な世界を具現化して色々な国を出現させる以上はその大陸の代表者、王様みたいな人が用意しておいた方が良いんじゃないかと……その……ユーリさんの知り合いの中にそういう感じの仕事が得意そうな人は居ないかなと……多分ですけどユーリさんの知り合いも何処かで具現化されてる可能性が高いので」

 

「あ〜……王族とか居るけどそういうの向いてねえのは明らかなんだよな……そういう事が出来そうでバカやらない奴に心当たりはあるけど……そいつもなんだかんだで困ってる人を見捨てることが出来ねえタチでな」

 

「すみません……なんか勝手な事ばかり言って……でも、これから色々な世界を具現化させる以上はその世界、いえ、その大陸の代表者的なのが居てくれたら色々とありがたいので」

 

「お前の言ってることは理解してる……ただまぁ、なんだ……オレ達の世界もオレ達の世界で色々とトラブっててな……ここが完全に別世界ならその手の問題は無さそうだが、その手の問題の代表者を決める決めないの話になれば確実に悪事に走る馬鹿が居る」

 

 異世界の大陸の代表者を用意しておかなければならない。

 鏡映点が英雄と言うのならば王族とか国の重役とか居そうなのでそういうのに心当たりがないのか……言っちゃ悪いがユーリさんは風来坊な感じがしている……多分だけども、ユーリさんの仲間も具現化されてるだろう。ユーリさんは鏡映点の中で更に鍵を握っている……例えるならばユーリさんの仲間はメインキャラでユーリさんは主人公、そんなところだろう。

 

「まぁ、その手の事が出来そうな奴が居たら頼んでみるわ」

 

「ありがとうございます……」

 

 ティル・ナ・ノーグの滅びを阻止する為の最初の具現化は終わった。

 鏡映点のユーリさんとラピードをケリュケイオンに乗せてはセールンドに帰る……

 

「ゲフィオンさん、いえ、ミリーナさん……あんたが原因か?」

 

「…………なにがだ?」

 

「色々と考えたよ、白崎敬太と言う人間がイクス・ネーヴェになっている原因を。イクスと言う人間の記憶と能力を引き継いでいる、でも人格的要素や精神面に関しては白崎敬太そのものだ……ここに居る俺は、イクス・ネーヴェはあんたが知っているイクスじゃない。ミリーナさんの分身術同様にオリジナルのイクスから作られたコピーだ……その過程でなにか余計な事をしただろう?」

 

 セールンドに帰った後にカレイドスコープの前で色々と考える。ゲフィオンさんが現れた。

 ミリーナさんもコピーだ、ここに居るイクスもコピーだ……それならばコピーを作る上でなにかしらの細工を仕掛けている筈だ。

 それが出来そうなのはゲフィオンさんだけだ……その過程でなにか余計な事をした……そうとしか考えられない。

 

「…………貴方は……貴方は何処まで気付いているの?」

 

「色々と謎は抱えている、それについては深く考えない様にしている……例えばアニマから発するキラル粒子が不足しているから一時的に異世界を具現化している、この話も裏がある。キラル粒子が不足して異世界を一時的に具現化したとしてその異世界が無くなればキラル粒子はまた不足してしまう。アイギスの盾とか言うのもまた壊れる……アイギス計画の裏で真の計画を練っているんだろうが……俺にとってそんなのはどうでもいいことだ」

 

「どうでもいい……どうでもいいのか!?」

 

「ああ、そうだ……俺はこの世界に対してなんの情も抱いてない。普通の常識的観点からして協力してるのと元の世界に帰る方法を探す為に手伝ってるだけに過ぎない……だが……あんたが俺を呼び寄せたと言うのならば殺す」

 

 俺は剣を抜いてゲフィオンに刃を向ける。

 世界を救わなければいけないとかそんな使命感もなんも抱いてない。世界が滅びるのはまずいなと常識的観点から協力してるのと家に帰る為に協力してるだけに過ぎない……だが……だが、こうなってしまった原因がゲフィオンにあるというのならば俺は許せない。俺の全てを奪った。本来ならばイクスくんのコピーになるのにイクスくんの人生も奪った。

 

「…………イクス・ネーヴェももう1人の私も作り出す際に色々と細工を施した……だが、シラザキケイタと言う人間に関しては一切の心当たりが無い」

 

「……っち……」

 

「……貴方はイクスじゃないの?」

 

「俺はイクスの記憶と能力を持っているだけで人格も倫理観も白崎敬太だ……あんたのせいだったらよかったのに」

 

 ゲフィオンが俺をこの世界に呼び寄せたわけじゃない。

 そうだったのならば元に戻る方法を教えてもらいその後に殺すつもりだったが、そうじゃない……いったいなにが原因なんだ?

 この世界はファンタジーな世界だ、神様の1人や2人居てもおかしくはない……そいつらが俺を呼び寄せた?……だったらそいつを殺すか……。

 

「貴方が何故そうなったのかは私にも分からない事だわ……貴方は……なにを思ってるの?」

 

「ゲフィオンさんが愛した人はミリーナさんが愛した人はイクスだ……俺じゃない……イクス自身はミリーナさんを異性として好きではなく友達や仲間として好きだと言う感情だったがな……幼馴染は負けヒロインだ」

 

「……嫌味か?」

 

「ああ、嫌味だ」

 

 ゲフィオンさんがミリーナさんならばイクスの事を愛していた。でも、イクスはミリーナさんを異性として好きとは思ってない。

 色々とムカつく状況なのは理解している。行き場の無い怒りを何処にぶつければいいのかが分からないが八つ当たりはよくないことだと気持ちを落ち着かせる……世界の滅びを防ぐ為に犠牲になるほどに俺は高潔じゃないんだ。

 

「とにかくまだまだ色々な世界がある、それらを具現化してこの世界にアニマを満たさなければならない」

 

「分かってるよ……」

 

「既にアニマが豊富な世界は幾つか観測している……時間が無い」

 

 ゲフィオンさんはそう言うとカレイドスコープがある部屋を出ていった。

 時間が無い、か…………まぁ、この世界が滅びたら元も子もないから仕方がないか。

 

「……大丈夫か、お前?」

 

「ユーリさん、居たんですか?」

 

「ガロウズがカレイドスコープのメンテナンスするからついてきたんだ……お前は……」

 

「イクスで良いですよ……少なくともこの肉体はイクスなんだから……世界から見て異物は明らかに俺なんで……」

 

 ユーリさんはなにかを言いたいがどういう言葉をかければいいのかが分からない感じだった。

 俺が自己紹介でイクスと名乗らなかったことの理由が分かったから、俺が何者なのか全く分からない……でも、俺は異物だ。それだけは確かだ。

 

「さぁ、具現化しましょう」

 

 色々と言ったり考えたりしたがなにもしないより何かしらのアクションを自らで起こした方が何倍もマシだ。

 幾つか世界をピックアップしていると言っているので具現化をする……2つ目の大陸が具現化し軽く地震が起きた。

 これ、元の世界に確実に影響を及ぼしてるだろうが……俺はそっち系のエンジニアじゃないのでそれ以外の方法を知らない。

 

「ユーリさんは船の警備をお願いします」

 

「ん?行かなくていいのか?」

 

「鏡映点の保護云々は俺達の仕事です……呼び出したのは俺達です、だから出来る限りは俺達がやるのが筋だと思ってます」

 

「そうか、筋を通すってなら文句は言えねえな……けど、ホントにヤバいって思ったら直ぐに助けてって言えよ」

 

「……その一言は言っても意味無いんで言わないですよ」

 

「…………」

 

 ユーリさんには申し訳ないけど、ユーリさんじゃ解決することが出来ない事なんだ。

 取り敢えずはと新しく出来た大陸に足を踏み入れた……出しっぱなしにしているカーリャにミリーナさんが今回の鏡映点は誰なんだと言えば幼い少女が映し出された。

 

「まぁ、こんな可愛い子が鏡映点なのね!」

 

「ミリーナさん、鏡映点は世界の鍵を握ってる人なので……この見た目で物凄く強いとかいうの普通にありますよ」

 

 可愛いものが大好きなミリーナさんが女の子が映し出されたのでウキウキとしている。

 でもユーリさんとラピードと言う一例があった以上は見た目が可憐でもその実態はアマゾネスとか言うオチもある。最近の聖女もバックドロップが必需品のスキルだと言わんばかりの時代だしな。

 

「鏡映点もそうだけど光魔の鏡も破壊しないと……カーリャ、光魔の鏡はどの辺にあるかわかるか?」

 

「ん〜……ハッ!なんかビクビクします!あっちの方からって、ああ!!」

 

「商人の人と……鏡映点の女の子!!光魔に囲まれてるわ!」

 

「こういう時はアレだ!」

 

 俺はそう言うと居合いの構えを取って呼吸をする。

 この技、相性悪いのか使った後に数秒ほど動けなくなるデメリットがあるが今は使うしかない。

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

 

 目にも止まらない圧倒的なまでの速度を出す。

 至ってシンプルな技、最高速度で居合い切りをする……光魔の群れを一瞬にして切り刻んだ。

 

「っ……痛いな……」

 

 予想以上に足に負担が掛かった。痺れるを通り越して痛みを感じる。

 でもこういう事になるのを覚悟しておいて霹靂一閃を撃った、だから仕方がない事だと受け入れて振り返る。

 

「大丈夫ですか?」

 

「あ、ああ……」

 

「うん……貴方は?」

 

「……名乗る名前は無いよ……貴女の名前は?」

 

「ソフィ……名前が無いの?」

 

「名無しの権兵衛じゃないよ……ただ使えないだけなんだよ」

 

 俺は自分自身を白崎敬太と認識しているけど肉体はイクスくんだ。

 だからイクスくんでもなければ白崎敬太でもない……名乗る名前は何処にも無い……イクスと名乗ることも出来ず白崎敬太と言えない。

 

「ソフィ、私はミリーナ、こっちはイクスよ!」

 

「……名前、ある?」

 

「そういう風に呼んでくれればそれで構わない……」

 

「ソフィ、大丈夫?怪我はない?怖かったわよね?」

 

「ううん、大丈夫……これぐらいの敵は相手にしてたから……それよりもこの人を街に連れてかないと」

 

「待って!私達、貴女を搜していたの!」

 

「私を?」

 

「歩きながら情報を説明するよ」

 

 鏡映点のソフィは商人のおじさんを街まで連れて行くのだと一緒に行くことに。

 ソフィはなんで自分自身を探していたのか分かっていなかったみたいなので1から説明をするが……なんかよく分かってないみたいだ。

 

「……要するにこの世界は深刻なエネルギー不足が起きてて滅びそうになっていてそのエネルギーをソフィ達が満たしてくれるんだ」

 

「そうなんだ……」

 

「ああ……ところでソフィはなんかこう冒険とか戦ったとかあったか?」

 

「うん、あったよ……どうしたの?」

 

「いや、ソフィ以外にも鏡映点として呼び出されてる可能性があるからさ……誰か心当たりあるかなって」

 

「……アスベル達なら鏡映点かも……」

 

 予想通りと言うべきかソフィにも仲間が居て鏡映点になる可能性を秘めている人達に心当たりがあった。

 コレは他にも鏡映点が居るんだろうなと思いながらももう1つ聞きたい事があったので聞いておく。

 

「異世界、地球と言う星の日本と言う国に行く技術は無いか?」

 

「……別の星に行く方法ならパスカル辺りなら……でも、そんなところ聞いたことないよ」

 

「……そうか……」

 

「そこってどんなところなの?」

 

「口で説明するのは難しいよ……とにかく光魔の鏡を探すか……カーリャ」

 

 異世界に行く方法や技術は無いのかと聞けば出来そうな人に心当たりがあるらしいが、多分その人達が具現化しても意味は無いだろう。地球の日本に行く方法だけじゃなくて俺が白崎敬太に戻る方法を見つけなければならない。本来のイクスくんの魂を見つけ出さないといけない……イクスくんの魂を見つけないといけないのか……でも、俺の肉体がイクスのコピーだから高確率でオリジナルのイクス死んでるんだよな。

 

「……取り敢えずコレで終了……」

 

「イクス、危ない!!」

 

 ソフィと一緒に光魔の鏡を破壊した。

 コレで問題は無いしソフィ自身も力を貸してくれるのだと安堵していると……魔神剣的なのが飛んできた。ミリーナさんが衝撃を張って攻撃を防ぐが障壁が破壊されて俺に攻撃が飛んできたので何事なのかと振り返れば……マークさんがいた。

 

「マークさん!?」

 

「よぉ、久しぶりだな」

 

「今の攻撃は…………イクスを殺そうとしたわね!!」

 

「いやいや、イクスを殺そうとしたんじゃない……お前等2人を殺そうとしたんだ」

 

「イクス、ミリーナ、敵なの?」

 

「……知り合いだ……でも、なんで……俺達を助けたのに」

 

「それはお前等の行いが悪いってことだ」

 

「もしかしてゲフィオンさんについたから………………………なにを知ってるの?」

 

「なに?」

 

「私とイクスはティル・ナ・ノーグを救うために異世界を具現化してるわ!でも、なにか裏があるのは知ってるのよ!教えて、なんでゲフィオンさんを?ティル・ナ・ノーグが滅びかけてるのは事実よ?」

 

「なんかそれよりいい方法あるなら教えてくださいよ!」

 

 魔女と呼ばれているゲフィオンさんについたから救世軍として倒そうとしている。

 それだけ聞けば極々普通な事だけれどもゲフィオンさんは一応はこのティル・ナ・ノーグを救おうとしている。裏でなにを企んでるかは知らないけれどもアイギス修復計画はホントの筈だ。それなのに一方的に魔女だなんだ……いやまぁ、世界を救うために異世界をコピーして創り出すは色々な意味でヤバいけどもそうしないとこの世界を救えないんじゃ、それ以外に道があると示すことが出来ない以上はそれに従うのが普通だろう。

 

「な、なんか調子狂うな……まぁ、いい……光魔の鏡を破壊してくれたんだ、特別に見逃してやるよ」

 

「そうですか。じゃあ、失礼します……ソフィ、ミリーナさん帰りますよ」

 

「…………………もっとこう、ねえのか!?」

 

「いや、見逃してくれるならありがたく見逃してもらおうかなって……まぁ、そういう馬鹿な事をしていると後で痛い目に遭うのがオチだけども」

 

 マークさんがなんか見逃してくれると言うのでありがたく帰らせてもらう。

 今の俺達じゃマークさんに敵わない!み、見逃してくれたのか!?とか言う展開を期待してるかもしれないけども見逃すって言ったのはマークさんだからお言葉に甘えて見逃してもらう。

 

「…………ほ、ホントに帰るのか?」

 

「あのですね……俺はやる気が無いなら帰れって言われたらマジで帰るタイプです!!やる気ありますとかもっと真剣にやりますとかそういうくだらない三文芝居を繰り広げずこんな馬鹿げた事なんて付き合ってられるかで帰りますから!!教師と言う名の大人が怒鳴り声を上げておけばいいと思ったら大間違いですからね!!」

 

 俺は帰れと言われたらホントに帰るタイプの人間だから。

 教師と言う名の大人が怒鳴り声上げて子どもを理不尽に叱りつけてやる気を無理矢理出させようとするあんなくだらない事はしたくないんだよ。

 

「じゃ、お疲れ様でーす」

 

 そんなこんなでソフィを連れてケリュケイオンに戻った。




イベント予告……攻略戦が始まる


Q ゴンベエの強さをサーヴァントで例えて

A ゴンベエは地元召喚魔力供給一切問題無い俵藤太ぐらいです。ゴンベエは腕自慢するタイプではないけどもマジモンの怪異殺しでぶっ壊れて強いです。社長は安倍晴明です

どれにしようか

  • デカマスター
  • アバレキラー
  • ウルザードファイヤー
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