テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

222 / 229
感想お待ちしております


俺は名無しの権兵衛

 

「魂がアニマでアニマから発するのがキラル粒子…………俺はこの世界の人間じゃないから先ずは肉体と魂の分離の技術を学ばなければならないか」

 

「…………なにをしている?」

 

「元の世界に帰る為の事ですよ……少なくともこの肉体はイクスくんのコピーだ。だから帰ったとしても意味不明だから肉体と魂を分離させる、その技術を探さないといけない」

 

 白崎敬太として家に帰る為にやらなければならない方法を改めて考えた。

 この肉体はイクスくんのコピーでコピーしたイクスくんの魂が本来ならば入っている筈だ。白崎敬太と言う人間は入っているのはおかしい。だから……先ずは肉体と魂を切り離す技術を見つけなければならない。魂がイクスくんと同化しているのならば分解する技術も見つける、もし魂がイクスで意識だけが白崎敬太ならば…………意識だけを切り離す。人間は肉体、魂、意識の3つに分かれてるとか鋼の錬金術師的なので見た覚えがあるから間違いじゃない。

 

「じゃあ次の世界を具現化しますか」

 

 出来れば次の世界ぐらいに肉体と意識と魂を分解できる技術があってほしい。

 ユーリさんの世界やソフィの世界からして中世の独自の文明を築き上げているナーロッパ的な感じの世界観がベースの異世界を具現化している。別の惑星に移動する技術云々が出来そうな人にソフィは心当たりがある的な事を言ってたし……ファンタジーな世界の具現化……そうなると地球の日本を具現化、いや、ダメだ。俺が元いた世界は呪術廻戦みたいな地球が舞台の何かしらの物語があるような世界じゃない。仮に地球の日本を具現化しても別の概念が異なる平行世界の地球の日本の可能性が高い。

 

「いやぁ、アレですね……毎回森スタートですね」

 

「仕方ないわ、ケリュケイオンを街中から降ろすわけにはいかないから……」

 

「街で情報収集は基本的な情報収集のやり方なんですけどね」

 

 大陸を具現化させたのでケリュケイオンで向かう。

 3度目になるが相変わらずの森であることをカーリャは不満そうにしている……ケリュケイオンで降りるのは色々と危険だからな。

 

「では、今回の鏡映点を……おぉ!!知的そうなイケメンですね!あ、こっちも爽やかそうな感じ!」

 

「2人居るのか……」

 

「いや〜この感じからしてどっちか王子様属性持ってるんじゃないんですかね?モノホンの王子様みたいです」

 

「もう、カーリャったら!王子様だったら私の隣に居るじゃない」

 

「ミリーナ様、最終的にというかストレートでそこにオチつくんですから面白味が無いですよ!こう、白馬の王子様とか憧れを」

 

「白馬に乗っているイクスは見てみたいわね」

 

「乗り物系は原付の免許しか持ってないです」

 

「原付?」

 

「カーリャ、何度も言ってるけど俺はイクスじゃない。白崎敬太なんだ」

 

「……そうは言われましてもカーリャが知っているのは目の前に居る貴方だけなので」

 

「……そうか」

 

 カーリャとミリーナが乙女の恋バナ談義をとなったがミリーナがなんだかんだでイクスくんにオチがつくのだと分かっているので出来ないなとちょっとだけ不満を垂らす。取り敢えず言えることは俺はイクスじゃない、カッコいいイクスを見てみたいとか言われても逆に苦しいだけだ。だからカーリャにイクスじゃないと言ってもカーリャが知っているイクスは俺だと言うので……凄く苦しい。

 

「……い!………ぉ……」

 

「誰かの声が聞こえましたね……はっ!まさか鏡映点の方とか」

 

「まさか、そんな都合の良いことが」

 

「お〜い、お前等逃げるんだ!!」

 

「起きたな……」

 

 魔物に追われている赤い髪の男性が居た。

 メガネを掛けている知的そうな男性ともう1人、鏡映点がいてそのもう1人がこっちに向かって魔物の群れを連れてきた。

 逃げるんだよと言っているのだがこんなところで鏡映点に出会うことが出来るとはラッキーだなと思いつつも剣を抜いた。

 

「水の呼吸 弐ノ型 水車!」

 

「お前等、戦えるのか!?」

 

「ちょっと色々と貴方に話をしたいことがありますが……取りあえずはこいつらを退治してからにしましょう」

 

「ああ、分かった!」

 

 いきなりの鏡映点の発見はラッキーだが、敵がいるのはややこしい。

 水の呼吸を用いて3人で力を合わせて戦い魔物を一掃し終えた。

 

「お前達、強いな!助かったぜ!」

 

「いえ……はじめました、私はミリーナ、こっちはイクスでこっちがカーリャよ」

 

「おう、オレはルーク・フォン・ファブレ……って、なんだこれ?妖精か?」

 

「妖精じゃなくて鏡精です!……いや〜見た目通り爽やかな人ですね!」

 

「それ褒めてんのか……オレになんか話があるみたいだけど……………………う〜ん……」

 

「どうしたんですか?」

 

「いや……オレ、こんなところに居たっけって……仲間が居た筈なのに居なくなっちまってるし」

 

「その事について教えますね」

 

 ルークさんがなんかおかしいなと困惑をしているので取りあえずはとこの世界を救う為にコピーを作り出した云々の話をした。

 

「えっと、つまりこの世界はエネルギー不足でエネルギーに満ちた世界をコピーして具現化してるって事か」

 

「ええ……」

 

「う〜ん……………………」

 

「信じてくれと言っても」

 

「あ、いや、信じる!信じるよ……コピーする技術とか色々とな………………………ここに居るオレはコピーのコピー……」

 

 ユーリさんの様なしっかりとした大人でもなければソフィの様な純粋無垢な子どもでもない。

 青年というのが一番だろうが……ルークさんはなんかあっさりと話を受け入れてくれる……

 

「ルークさん、ルークさんの世界でコレが変わった技術だなとかってありますか?」

 

「オレの世界は預言が滅茶苦茶記されてたりする……けど、こんな事が起きるだなんて一度も聞いたことがない……」

 

「多分ですけどもルークさんの居た世界とは概念が異なる世界ですね……ルークさんの世界には魔法や魔術はありましたか?」

 

「魔法や魔術……譜術って言う術は存在してるけども、魔法や魔術ってのは聞いたことねえな」

 

「……成る程……多分ですけどもその譜術が別世界視点だと魔法や魔術の様な神秘的な技術なんですよ」

 

 魔法や魔術と言われてもイマイチピンと来ていないルークさん。

 譜術と呼ばれる技術ならば存在していると言うのでルークさんの世界ではそれが魔法や魔術的なポジションになっている。

 

「そうか……まぁ、炎を出したりするのは考えようによっては魔法や魔術だよな……それがどうしたんだ?」

 

「いや……肉体と魂と意識を分離させる技術ってないかなって……無いなら無いで諦めるんだけど」

 

「う〜ん、オレはそういう感じの技術関係に関しては色々と疎くてな……そういうのが得意なのには心当たりがあるんだが」

 

「イクス、今はもう1人の鏡映点を探すことを優先的にしましょう」

 

「そうですね……ルークさん、この人って知り合いだったりしますか?」

 

「っげ!」

 

 ルークさんに心当たりはないので無理に詮索するよりもと思いミリーナさんの言うようにもう1人の鏡映点を探すことに。

 もう1人の鏡映点、鏡映点はその世界の英雄的な立ち位置の人間だったりするわけでルークさんの知り合いの可能性だったりするので鏡に映し出せばルークさんは嫌そうな顔をしている。

 

「知り合いなの?」

 

「知り合いっちゃ知り合いだし、イクスが知りたいことを知ってそうだけど……嫌味ったらしくて捻くれてんだよそいつ」

 

「ええ!この爽やかそうなメガネのイケメンさんがですか!」

 

「騙されるんじゃねえぞ、そいつホントに毒舌だからよ」

 

「……でもまぁ、鏡映点だし技術者云々だから探さないと」

 

「だったらこの近くに街があるっぽいからそこに行こうぜ!」

 

 物を作る関係でなにか得意な人が具現化された、コレは俺の帰還への大きな一歩になる。

 ルークさんが近くに街があるからそこに向かおうぜと言えば街に向かう、先ずは情報収集をしなければならない。

 

「すみません、こんな人を見た覚えが」

 

「ああ、ジェイドさんならあそこにいるよ」

 

「おぉ、スゴくあっさりと見つかりましたね!」

 

 もう1人の鏡映点、ジェイドさんが何処に居るのかが分からないので聞き込み調査だと聞き込めばあっさりと見つかった。

 カーリャがスゴくあっさりと見つかったことを喜びジェイドさんが居る方向に向かえばなんか人集りが出来ていた。

 

「ジェイドさん、行っちゃヤダ!」

 

「あらあら、この子ったら……すみません、ジェイドさん」

 

「ホントに行ってしまわれるのですか?」

 

「申し訳ありません、仲間を探さなければならない身なので……皆、いい子にしてるんですよ」

 

「お、おぉ……ルークさんなんですか!嫌味ったらしくてとか色々と言ってましたけど見た目通り爽やかな人じゃありませんか」

 

「う、嘘だろ?……ジェイドが、ジェイドがあんな爽やかな陽気なオーラを出すだなんて!!」

 

 ジェイドさんジェイドさんとなんかジェイドさんを信仰している人達が大勢いる。

 騒ぎの中心人物ことジェイドさんは人気者でルークさんが言っていたジェイドさんの人間的な感じと段違いだとカーリャが言うのだがルークさんはありえないと言った顔をしている。

 

「おや、ルークではありませんか……全く探しましたよ……そちらの若い2人は?」

 

「ジェイド、お前ホントにジェイドなのか!?」

 

「なにを言うのですか、貴方と共に苦難を乗り越えた仲間ではありませんか……疑われるのは少々心外ですね」

 

「…………さてはお前、ジェイドさんの偽物だな!!」

 

「偽物?はて?なんの話でしょうか?」

 

「声からして疑わしいんだ!その声で善人な人なんて早々に居ない!!」

 

 子安ボイスの人で爽やかなイケメンだなんて絶対にありえない。

 なんか確実に裏があるのだと思えば……ジェイドさんは聞こえるレベルの舌打ちをした。それと同時にカーリャが震えだした

 

「ひぃ!?……ブルブルする……こ、この人光魔です!!」

 

「光魔……ジェイドさんに化けてたのね」

 

「やれやれ……何故分かった?」

 

「声と雰囲気とルークさんから聞いてる人となりからして噛み合わないんですよ!」

 

「……この男、どれだけ人として間違っている人間性の持ち主なんだ……まぁ、いい……」

 

 目の前に居る偽物のジェイドさんは何処からともなく槍を取り出した。

 変わった技術だなと思いながらも剣を取り出して戦おうと思えば空から雷を纏った刃が落ちてきた……え?

 

「コイツはジェイドのサンダーブレード……ジェイドがどっかにいるのか!?」

 

「カーリャ、何処にいるか分かる?」

 

「それは分からないです……でも、この技のおかげで偽物が消えちゃいましたね……」

 

「……術的にここから視界で捉えられる場所だな」

 

 空中から稲妻の剣を落とす魔術的なのを使ったということは視界に入る範囲で何処かにいる。

 皆があのジェイドさんがやられたとなっている中で俺達が冷静になっており……何処にいるのか、表に出てくるならば向こう側から表に出てくるはずだ。それなのに表に出てこないってことは大体は絞れる

 

「裏路地か」

 

 ジェイドさんが表に出てこないので追いかけるしかない。

 路地裏に居るのだろうと走ってみれば……フードを被った男性が居た。

 

「私を見つけるとは中々に優れた洞察力ですね……」

 

「さっきと同じ声……じゃあ、貴方が」

 

「ええ、はじめましてジェイド・カーティスと申します」

 

「ああっ!ジェイド!こんなところに居たのか!!」

 

「そしてこちらの騒がしいのがルーク……っと、一緒に来たので名前は知っていますか……」

 

 俺を追いかけてきたルークさんがジェイドさんを見れば驚いた声を上げる。

 それを聞いたジェイドさんはやれやれと困った素振りを見せているのだが……なんだろう……捻くれ者だというのが分かる。

 

「いや〜驚いた。やっぱりアレはジェイドの偽物なんだよな」

 

「当然です。私があの様な爽やかなオーラを纏うなどありえない……なんの見返りもなく無償で動くなんて馬鹿な行いの1つですからね。しかしまぁ、コレでジェイドさんならばと言う街への好感度がある程度高まったのでなにかあった時は色々と」

 

「うげぇ……ルーク様の言う通りホントに酷い人ですね……」

 

「そうそう!ジェイドってのはこういう奴なんだよ!」

 

「一応はお褒めの言葉と受け入れておきましょう……それで……貴方達は何かを知っているのですか?どうも記憶と食い違うどころか見知らぬ場所にいた。酒の勢い等と言うには違和感を感じています」

 

「あ、はい!実は」

 

 さっきやったルークさんと同じ説明をミリーナさんがやってくれる。

 表情に出さないようにしている……様に見えて眉毛が僅かながらピクリと動いたりした。特に異世界をコピーして具現化したという感じの話で眉をピクリと動かしている……分かってることだが倫理的にやっちゃいけない事をしているか。

 

「成る程……」

 

「あの、ジェイドさん。ルークさんから聞いたんですがジェイドさんは技術者だって」

 

「ええ、この世界の技術はまだ知りませんが元居た世界ではそこそこの技術者ですよ」

 

「……人間を肉体と魂と意識に分離させる技術を知りませんか?」

 

「……何故その様な技術を?」

 

「俺は……イクスじゃないから……」

 

「イクスじゃないってどういうことだよ?」

 

「この肉体はイクスの肉体です、でも意識や人格が白崎敬太と言う人間なんです……なんでこうなったかは分かりません。でも、俺は……家に帰りたいんです……」

 

「私達を異世界に無理矢理拉致したのに自分は帰りたいと?随分と都合の良い言葉ですね」

 

「………………俺は、常識的観点からティル・ナ・ノーグを救わないといけないって思ってる。それは知的好奇心や悪いことをしちゃいけない善なる心から生まれる行動力じゃない……俺がやりたいことは家に帰ること、この世界の技術だと肉体と魂と意識を分離させる技術は無さそう……………最低な奴だと思えば思ってください、否定はしない」

 

「……はぁ、そこまで堂々とされれば逆に困ったものですね……結論から言ってその技術はありません……と言うよりはその手の技術は研究すれば倫理的観点から規制をくらうものです」

 

「そうですか……」

 

「勝手に期待して勝手に失望されるのは少々不愉快ですが……この世界は世界を救う大義名分を得て常識的に人としてやってはいけない事をしている。だったらその手の研究もすればいい……自分が住んでいる世界とは異なる世界、異なる技術、1人の技術者としては興味深いものです」

 

「…………………」

 

「ジェイドは協力してくれるってさ……にしても……お前はイクスじゃないんだな……」

 

「俺は俺だけど……イクスでもなければ白崎敬太でもない……名無しの権兵衛だよ……」

 

 ルークさんがなにやら同情というか色々と考えなければならない感じの表情をしている。

 この世界に異世界のコピーを作り出す技術があるならば他の世界にも人としてやっちゃいけない技術の1つや2つ存在してもおかしくはない。光魔の鏡を破壊しケリュケイオンに戻った




言っとくけど暫くはザレイズ編にするから

どれにしようか

  • デカマスター
  • アバレキラー
  • ウルザードファイヤー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。