テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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エレキ 閃き 電撃

「マジで植物の一つも生えてねえんだな」

 

 アリーシャの案内の元、レイフォルクへとやって来た。

 霊峰とか言われているだけあり、それっぽい雰囲気を醸し出してはいるものの、ある時を境に植物が一切無い。水が無いからコケもないがこれほどまでになにも無いのは生まれてはじめて見る。

 

「……」

 

「どうした、ゴンベエ?高い山になにか用があるから来たんじゃないのか?」

 

「用事があるにはあるんだが……」

 

 はじめてくる場所のせいか、色々と違和感を感じる。

 邪悪ななにかか清らかななにかか…どっちかは分からんが、ロクでもないのは確実だ。

 

「アリーシャ、なにか違和感を感じないか?」

 

「いや、特に違和感は…」

 

「そうか…取り敢えず、山頂を目指すしかないか…なんか、出てきたらぶっ倒せば良いし」

 

「此処には人は住んでいないから、問題ない」

 

「問題ないね…」

 

 そう言うのが一番恐ろしい。

 シバき倒す事が出来る存在ならまだしも、そうじゃない存在…自然災害とかだったらどうしようのない。どうでもいいけど、これでアリーシャを怪我させたらオレ、晒し首とかならねえよな?

 

「えっと、一番高い場所は……なんかロクでもねえもんばっか居やがるな」

 

「ロクでもないもの?」

 

 ハーピーにアルマジロにオーク…なんかアルマジロだけ浮いている気がするが、ファンタジーの定番がいる。

 

「……竜巻が起きている!?」

 

「は?」

 

 望遠鏡で覗いた先にいるモンスターの群れ。

 アリーシャにも見ておいて貰いたいと望遠鏡を渡すとアリーシャはおかしな事を言った。

 

「アリーシャ、竜巻って…あの辺にはハーピーとオークとアルマジロがいるだけだぞ?」

 

「ゴンベエ、なにを言っているんだ…小さいが竜巻が起きていて岩が不規則に動いているじゃないか」

 

「……」

 

 アリーシャはこう言う時にくだらない嘘をつく人間とは思えない。だが、オレの目には人外しかいない…となると、幽霊とか目には見えない邪悪なもの的なのか?

 

「天族とか言うんじゃないだろうし……こう言う時になんか使えそうなのねえかな」

 

 多分、オレが見ているものが正しく、アリーシャが見ているものが違うと思う。

 その辺を調整するものを、隠された物や幻から真実だけを見つける謎解きアイテムとか見えない幽霊が見えるようになるアイテムとかないかと探しているとなにかを掴んだ。

 

「これは確か…まことのメガネだったっけ?」

 

 掴んだので取り出してみると虫眼鏡の様な物が出てきた。

 確かこれは闇の神殿のボスの姿を見ることが出来るものだったよな。

 

「アリーシャ」

 

 もう一度アリーシャに望遠鏡を覗き込んで貰う。

 今度はさっきと違う、望遠鏡の先の方のレンズの前にまことのメガネを付けると直ぐにアリーシャは望遠鏡を目から離す。

 

「アレは…」

 

「なんか知ってるか?」

 

「いや…すまない、私にはさっぱりだ…」

 

 どう見てもモンスターだが、ハッキリとモンスターと言わないアリーシャ。まことのメガネを手に取ってもう一度覗いた。

 

「…私はこの虫眼鏡越しでないと竜巻が起きたり砂が動いている様にしか見えない」

 

「じゃあ、ライラと一緒……じゃないな。なんか邪悪っぽいからライラとは対になる存在なのか?」

 

「もしかするとそうかもしれない。あの様な存在の親玉を倒すのが導師の役目なのだろうか?」

 

「え~マジかー」

 

 下手するとラストダンジョン付近に来てしまった可能性がある。

 アレが雑魚で、頂上に邪悪な親玉的なのが居る可能性がある…いやでも、雑魚っぽいからな。

 アリーシャの話が本当ならドラゴンがこの辺にいるかもしれない…ファンタジーのド定番のドラゴンがラスボス。ドラクエじゃないんだからそれはないが少なくともラスボスよりも強い中ボス的なポジ、悪の幹部の可能性があるな。

 

「此処まで来て、家へ帰るのは嫌だしな…」

 

「だが、ああいったモノを私は相手にしたことはない。ゴンベエもそうじゃないのか?」

 

「まぁ、相手にしたことはねえよ。けど、そう言う感じの訓練は受けている」

 

 オレは弓と矢筒を取り出し、矢筒を背負う。

 

「此処は高所で、風を読むのは難しいぞ」

 

「オレだってこう言うのよりも、拳銃(チャカ)の方がよかったよ!」

 

 つーか、普通に袋から取り出したのに、質量とか保存の法則とか色々と無視してるのにツッコミを入れないんだな。

 オレは背中の矢を一本とるとゆっくりとゆっくりと矢を射つ構えに入る。

 

「アリーシャ、一応言っておくが此処でした事を誰かに言うんじゃねえ。今からどうやって天然物を上回る強力な磁石を作るのかもそうだが、オレがなにをしたのかもだ」

 

「!」

 

 的を絞っていると、矢の先端部分にゆっくりと電気よりも明るい光が集う。

 アレが邪悪なるものだと言うならば、それに対抗するものを使えばいい。矢を握っている手を放すと、矢は放たれた…が、外す。

 

「潔くぶった斬った方がよかったか」

 

 光に怯えたのか、何処かに消えてしまったモンスター達。まだなんか不思議な気配を感じるので、消したのじゃなくて逃げた可能性がある。今度は確実に仕留めたいから、背中の剣を抜かないとな。

 

「ゴンベエ…君はいったい…」

 

「だから、言ってるだろう…名無しの権兵衛だって。オレは導師なんてもんじゃねえし、なるつもりもねえよ…自分を犠牲にして世界を救う自己満足はしないし、世界を救うなんて曖昧な事は言わない…つーか、んなもんいらねえだろ」

 

 光の矢を射った事が余程の衝撃だったんだろう。馬鹿でもわかるハッキリとした凄いことをした為にアリーシャがオレを見る目を変える。何者かと言われても名無しの権兵衛としか言い様がない…と言うより、それ以外になにを名乗れと言うんだ。

 

「オレが何者なんかなんて、気にするな…少なくとも世間が待っている救世主じゃねえ。むしろ怠惰に過ごす為に努力をおしまない男だ」

 

「…」

 

 転生者なんですと言ったところで信じないし、ハイラルなんてもんも通用しない。色々と端折って事実のみを伝え、上を目指していく。

 

「ゴンベエの国では、今のような事が出来る人が沢山いるのか?」

 

「いねえよ…そもそもでうちの国はそう言うのを捨てた。島国だった影響もあるのか鎖国が上手くいって独自の文化を築き上げてて…色々とあって開国した。んでもって、色々な海外の文化を取り入れてごちゃ混ぜにして改善しまくって…ま~凄いぞ。神様とかに祈るのは基本的に新年と受験の時だけだから」

 

「なにその国の人間、都合の良い時だけって最低ね」

 

「!?」

 

「どうした、アリーシャ?」

 

 日本あるあるを話すと何処からともなく、現れた傘を指した少女。あるあるを軽蔑しており蔑んだ目でオレを見てくるのだが、オレを睨んだって仕方ない。それよりも、アリーシャはなにかに対して驚いている。

 

「今、誰かの声が聞こえた!!ゴンベエ、そこに天族の御方がいるのか!?」

 

「数日前までライラと筆談をする事すら浮かばなかったのにどうしたって、まことのメガネか」

 

 覗きこんではいないものの、アリーシャに渡したままのまことのメガネ。アリーシャは握ったままだ

 普通は見れない物を見れる様になる道具で、声を聞けるなんて聞いたことないが…この世界仕様に変わってるんだろうな。アリーシャは自分がまことのメガネを持ったままだと気付くと、まことのメガネで目の前にいる少女を見る。

 

「ライラと筆談?その虫眼鏡が無いと見えないからって、面白いことをするのね貴女……と言うよりは、それなんなの?」

 

「霊的なものとか隠れてるものを見つけるまことのメガネだ……え~っと」

 

「エドナよ……エドナ様と呼びなさい」

 

「は、はい。エドナ様ですね、私はアリーシャと言います。此方はゴンベエです」

 

「本当に呼ぶのね……ゴンベエ?」

 

 一先ずの自己紹介を勝手に済ませるとなにかに気付くと言うかオレの名前に反応するエドナ。変わった名前か、それとも名無しの権兵衛の権兵衛だと気付いたのか?

 

「貴方、ナナシノ・ゴンベエ?」

 

「…いやまぁ、確かにそうっちゃそうだけど……なんで知ってるんだ?」

 

 ゴンベエとはアリーシャが教えたけれど、名無しの方は教えていない。名無しの権兵衛でなく、ナナシノ・ゴンベエとアリーシャが聞き間違えた勘違いした風に名前を言った。てことは、名無しの権兵衛と気づいてナナシノ・ゴンベエと聞いてきたんじゃないのか。

 

「貴女はアリーシャなのね?」

 

「は、はい!アリーシャ・ディフダと申します……エドナ様?」

 

「……違うわね。ここになんの用かしら?言っとくけど、ライラになにか言われて来ているなら無駄よ」

 

 オレで反応したあと、アリーシャのフルネームを聞くと、首を横に振るエドナ。

 此処にきた理由がライラに言われてなんかしに来たと思っているが、別になにもしに来ていない。

 

「無駄とは?」

 

「私、人間は嫌いなのよ。都合の良い時にだけ、天族に頼って用がなくなればポイ捨てする奴等になんか力を貸さないわ」

 

 しかし、アリーシャはエドナが気になるのか深く関与する。

 人間が嫌いな理由は…うん…まぁ、うん…ごもっともちゃごもっともだ。

 

「そんな…」

 

「そんなじゃねえだろ、オレの目的を忘れるな…と言うよりは、まことのメガネを返せ」

 

 ライラとは違い、好意的じゃないエドナに落ち込むアリーシャ。

 だが、それは今関係ない。エドナがここにいるからやって来たんじゃない。

 

「頂上って、どっちにある?」

 

「あら、聞いてなかったの?」

 

「聞いてたし納得も行く理由だが、こんな所で嫌がってたら品格とかそう言うの…感情とか自我とか言語を持っている生物としては最低の部類に入るぞ?」

 

 奥に進むと段々と入りくんだ形になっているレイフォルク。

 富士山の様に道を作ってくれているわけでもないので、正しい道を歩まないといけない。

 エドナに聞いてみると、嫌がるのだが流石に此処で露骨に嫌がるのもどうかと思うと言うと、頂上がある方向を指差す。

 

「あっちだな」

 

「貴方、此処までなにをしに来たわけ?その子が私を見れないなら、導師じゃないのよね?」

 

「そんな怪しい胡散臭い人間じゃねえよ。しいて言うなら都合が良い時に天族に頼るこの国の人間とはちょっと違う、都合の良い時に神頼みする人間だよ」

 

「何処がよ、一緒じゃない」

 

「いや、違うな」

 

「ゴンベエ、エドナ様となにを話しているんだ?」

 

「…はぁ」

 

 気付けば普通にエドナと会話をしていた。アリーシャは不服そうな顔でオレのまことのメガネを見ているので、渡した。

 

「うちの国には八百万の神がいるからな…流石に毎日トイレの神様に礼拝するのは無理だ」

 

「トイレって…随分ピンポイントな変な神様が居るわね」

 

「変な神様なだけまだましだ。毎日人を1000人殺すと言って本当に殺していた時期があった神様、しかも凄く有名なのがいるんだから」

 

「…なにそれ」

 

 本当になんなんだろうね。

 世間は英雄や神様を綺麗に描いたりするけども、その実態はクソヤロウの集まりだって地獄の鬼も言っていた。むしろ地獄よりも地獄だと言ってた。取り敢えずはこれ以上は話すことは無いしとエドナと別れて頂上にやって来たオレ達。

 

「凄く今さらだが、どうやって強力な磁石を作るつもりなんだ?このレイフォルクは炭鉱でなく、人の手は特に加えられていないもので掘り進もうにも」

 

「誰が掘るって言った……」

 

 オレは四日目にして、この異世界ライフを無理だと分かった。

 テレビもねえ、ラジオもねえ…下手すりゃ吉○三の歌よりも酷いと言うことは分かっていた。

 世の中は努力友情勝利じゃない、努力なんて皆がしている事だろう、逆に見てみたいぞ…本物の天才を。

 

「失って気付く、本当に大事なものってのが、世の中はいっぱいあるわ…だからこそ、作り直さないとアカンな」

 

 何だかんだで世の中と言うよりは人生は環境が大事だと思う。

 沖縄で生まれたら、多分だけどプロのウィンタースポーツ選手になれない、基本的には雪降らないし、スキー場一個しかないし。環境は大事で、その環境を取り戻す。森人の槍を地面に突き刺し、漆を塗った鉄の棒に銅線を巻き付けて森人の槍にくくりつける。

 

「これに雷をぶち当てる…そうすれば磁石は完成する」

 

「雷に…だが、今日は」

 

「ああ、物凄く快晴だ…だから、雨乞いで嵐を起こす」

 

 オレは時のオカリナを取り出す。運要素は神秘の力で無理矢理にでもどうにかする。

 異世界の生活が無理と諦め数日間、強力な磁石を得るために色々としてきた。殆ど水車作るのに時間かけてたけど!

 

「雲が、動き出している…」

 

「よく見てみろ、真っ白の綺麗な雲じゃない汚い雲…雷雲だ!」

 

 嵐の歌を吹いたことにより、急速に動き出す雲。

 真っ白な雲は消えて光を遮るどんよりとした雲が出現しポツポツと雨が降っていく。

 

「っと、此処にいたら雷が当たる…アリーシャ、これ…って、また放心してる」

 

 マスターソード型の傘を取り出し、雷に撃たれない様に避難しようとアリーシャに渡すがまた固まっている。

 光の矢に続き、雨を起こした事で自分の中の常識が壊れたのか?

 

「…さ~落ちろ、落ちろ…雷落ちてこぉおおおおおい!!」

 

 雷雲を見ているアリーシャを引き連れ、少し下におりて傘をさす。

 ゴロゴロと音が聞こえ、雷が落ちそうな雰囲気を醸し出し

 

「きゃあ!?」

 

 雷が落ちた。木製の槍に向かって、文字通り光の速さで落ちた。

 距離を取ったとはいえ、至近距離にいるアリーシャは音と光に驚き尻餅をついた。

 

「大丈夫か?」

 

「ああ…ゴンベエ…いや、違う。君は磁石でなにをしようとしているんだ」

 

 オレが何者なのかはついさっき聞いた。

 だから、磁石でなにをしようとするのかを聞いてくる…オレに向ける目は疑惑でも期待でもなんでもない。知りたいことを教えてほしい知りたがる目でオレを見た。

 

「教える前に、元に戻さねえと」

 

 雷は落ちたが、雨はまだまだ降っている。

 もう用件は済んだ、枯れた土地なら無視していたがそうでもない断崖絶壁の霊峰ならば話は変わる。時のオカリナを取り出し、嵐をやめさせる太陽の歌を吹くと雨はやんだ。

 

「鉄に雷を当てて磁石を作る……聞いたことも無い方法だ」

 

「だろうな」

 

 少なくとも、市販のマグネットなんかはそう言うのじゃない。

 別の方法で作られている、こんな命懸けの方法で量産は出来ない。

 

「一発で成功してくれれば良いんだけどな……何度も挑戦するのはいいが、材料も限られてるからな」

 

 一番の要である磁石を作るから材料がどうのこうのと惜しんでる場合じゃない。けど、漆や鉄を持ってくる事が出来る量は限度がある。

 

「アレだけの雷を受けたんだ、きっと磁石が出来ていぅわぁ!?」

 

「ありがとう、アリーシャ。お前のお陰で磁石が完成したのを証明出来た」

 

 金属製品を身に付けているアリーシャは、オレより先に上にのぼった。

 そのせいか、磁力に引き寄せられてしまい落ちている鉄棒とくっついた。

 

「ふん…ぐぐぐ!」

 

 靴にくっついた鉄棒を必死になって引き剥がす。腕が生まれたての小鹿の様にプルプルと震えている…そう言えば、昔なんかの動画で磁石の引っ付く力でリンゴを砕いてみたって動画あったよな。そのレベルの磁石が出来たんだろうな。

 

「っく、すまない。磁石が剥がれない!」

 

「うん、見たら分かる」

 

「力には自信が無いが…磁石程度なら引き剥がす事は普通に出来る。なのに、この磁石はとてつもない…」

 

「そう、とてつもない磁石だ……え~っと、あった」

 

 アリーシャの腕力で取れなさそうなので、オレは袋から自前の磁石をマグネキャッチを取り出す。

 本当ならコレで発電したかったんだが、こう言うのをぶっ壊すとなんかあった時が大変だし発電出来ないと壊し損だ。

 

「うぇーい」

 

 オレはマグネキャッチをアリーシャに向けると、くっついていた鉄棒を引き剥がして一ヶ所に集める。

 磁石の力は便利だな~その内、マグネットパワーとか出来ねえかな…クロスボンバーしてみてえ。

 

「さて、磁石でなにをしたいのか気になるんだろ?」

 

「この磁石でしか出来ない事があるのか?」

 

「ああ…オレの国は貴族制度なんかを廃止した…お陰で色々と裕福になった。まぁ、確かに色々と問題になってたり糞みたいな奴等もいるがそれでもレディレイクに住んでる奴等よりも生活が豊かだ…この磁石はオレの生活をより豊かにする、オレの国じゃ当たり前の物を作るのに一番必要なキーアイテムなんだよ」

 

 きっとこの国にはまだない物だろう。と言うよりは、作ろうとする事しか浮かばない…電気と言う概念があるかどうか怪しいな。天族とか言うものが見えて宗教と導師がいて、過去に導師がいるファンタジーな世界だと科学は異端なのだろうか?

 

「ゴンベエの国は、色々と技術が発達しているんだな…どんな国なのか聞かせてくれないか」

 

「聞いたところで、ロクなもんでもねえよ。文明や技術の歴史ならまだしも、王様や政治の歴史なんて考古学の専門家かお受験している学生しか使わねえ。そんなのを話すぐらいなら、お伽噺でも話して考えさせた方が良い…お伽噺か…」

 

 こう言う世界は独自の文化を築き上げ、独自の伝承や伝説を残している。と言うことは、桃太郎、金太郎、浦島太郎、一寸法師とかそう言うのが存在しない。

 

「紙芝居屋、物書き、案外悪くないかもな…国の話は出来ないが、うちの国で作られた話とかならしてやるよ」

 

 肉体労働系よりもデスクワーク。タイプライターとか作ったら、案外流行りそうだな。

 

「そうか、楽しみに待っているよ…一先ずはレイフォルクを降りよう、また雨が降ってくるかもしれない」

 

「降らねえよ、太陽を出す歌を吹いたんだぞ」

 

「その割には曇り空だ」

 

 空を見上げるアリーシャは雲を指差す。太陽の歌を吹いた筈なのに、雲は多くあり快晴とは呼び難い天気だ。

 

「天候無理矢理弄ったからなんかあったか…まぁ、いいか」

 

 アリーシャの言う通り、雨がふったらヤバい。とっとと下山して市場によって家に帰らないといけないと帰ろうとすると

 

「「!?」」

 

 アリーシャとオレは物凄いなにかを感じた…




スキット 一番の武器は?

ゴンベエ「光の矢を使うのははじめてとはいえ、ミスるとは」

アリーシャ「こんな高い山のしかも上の方だ、気流が乱れている…弓の達人でも何度か試し射ちしないと、正確には射てない、ましては竜巻が起きていたんだ」

ゴンベエ「そりゃそうだけど…潔くボウガン使えばよかった…」

アリーシャ「ボウガン…潔くなら、ゴンベエの背負っているその剣で斬りにいくんじゃないのか?」

ゴンベエ「この剣、あんまり抜きたくないんだよ。それに、飛んでる奴を相手にしてるから不利だ。槍、使った方が良い」

アリーシャ「槍も使えるのか…器用だな」

ゴンベエ「槍だけじゃねえ、斧も大剣もハンマーも…なんだったら魔法だって使えるぞ」

アリーシャ「魔法も、ゴンベエは魔法使いなのか!?」

ゴンベエ「魔法を使える人間=魔法使いと捉えるならそうだが、そうじゃないなら違う。魔法が使える人間だ」

アリーシャ「魔法が使える人間か…結局のところ、ゴンベエの武器はなんなんだ?」

ゴンベエ「あ~……魔法も出来て、剣も出来る奴の一番の武器って言ったら…勇気?」

アリーシャ「どうして疑問系なんだ」

ゴンベエ「昔、そう書いてあった本を見たんだよ。
魔法使いよりも魔法は上手くなく、戦士よりも力の無い奴の一番の武器は勇気だって」

アリーシャ「勇気か…確かに力が無いからと劣っているからと諦めずに挑む心は、勇気は一番の武器だな」
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