マギルゥの知り合いに会いに行くべく、先ずはここが何処だと歩くのだが
「人っ子、一人、いねえな」
人に会わない。
天族を祀るっぽい遺跡を出て誰かが作ったであろう橋を通ったが、誰とも会わない。
橋の先端部分に雑草がはえていたりする感じから、長い間整備されていない感じだな。
「そういえば、ゴンベエ。あんたワープする事が出来たわよね?船にワープ出来ないの?」
「マーキングしてねえから無理だよ。
それ以前に此処がそのグリモワールが居る領地だったら、二度手間だろ」
フロルの風を使い、アイフリード海賊団の船に戻れないか聞いてくるが、そんなもん出来るならとっくにしている。
出来ないから地道に歩いて此処が何処だろうか探している。
「オレよりもアイゼンの方が知らないのか?
海賊だが、そこらの人間の学者よりも博識だろ?この辺に生息している生き物を見て、場所が分からないのか?」
「そんなもんが分かれば、とっくにやっている。
例えば、今空を飛んでいる鳥。あの鳥は様々な地方でもよく見られるから見分けれない。オレが分かるのは全く知らない、アイフリード海賊団も行ったことは無い大陸には行ってないことしか分からない」
博識だったり整った設備さえあれば、砂の一粒から何処の地層だと当てることだって出来る。
生物もそう。この生物が生息するのはこの地方のみとなるのだが、流石にそこまでは都合よくはいかない。
「僕たちも、鳥みたいに空を飛べれば良いのに」
ライフィセットは空を飛んでいる鳥を見て、呟く。
確かに空を飛べればこんな場所からおさらばすることが出来るし、何処か分かる。
「鳥はどうして空を飛ぶ……」
そんなライフィセットの言葉に反応するベルベット。
「お主等、ワシに良い案があるぞ!」
「……絶対ロクな案じゃねえだろ」
当てもなく歩いていると閃いたと綺麗な笑顔になるマギルゥ。
知ってるぞ。魔人探偵脳噛ネウロで見たことあるぞ、その表情は。転生者の大先輩である高遠耀一が極稀に見せるぞ。
「ガーン、そんな、折角、ワシが、お前たちに、道標を教えてやろうと思ったのに……」
「どうせインチキな占いかなにかでしょ?」
「違うわ!」
「そうでフよ、マギルゥ姐さんの占いは割と当たります!!」
当たるのかよ。
胡散臭さしか感じないぞ。
「まぁまぁ、一応は聞いてみよう。
この場で占いで行こうという行き当たりばったりな事をいくらマギルゥでもしない筈だ」
「アメッカ、お主の言葉が一番傷つくぞ!?」
日頃の行いとかおちゃらけが問題だろう。
「ワシ達が今いるところはズバリ、山じゃ!!」
「そりゃ見れば分かる」
「ロクロウ、話の腰を折るでない。山に居るのならば、山頂を目指せば良いんじゃよ」
思ったよりもまともな事を言うマギルゥ。
此処が何処か、正確な名前は知らないが一番上を目指せば良い。山頂から見下ろせば良いと言う考えはありと言えばあり……なのだが
「この辺は山と言うよりも山脈に近いし、この辺りは人間が作ったであろう橋があるんだから行く必要あるのか?」
わざわざ頂上まで歩くのは色々と無駄になるんじゃねえのか?
「勿論、その事についても考えておるわ。ここでワシの力が発揮される!」
マギルゥの力って、鳩を出すことか?
何をするつもりなんだよと黙って見ていると、本を掲げるマギルゥ。
「伸びろ、伸びろぉおおおお!!」
「出たぁあああ!光翼天翔くん!式神をこれでもかと伸ばして一刀両断するマギルゥ姐さんの十八番!!」
「とまぁ、ワシの十八番を使うんじゃ」
「……え、どういうことでフか?」
シュッと元の大きさに式神を戻した。
普通に光翼天翔くんを使うものだと思っていたビエンフーはキョトンとしている。
「こういうことじゃよ」
ガシリと帽子を掴むと、光翼天翔くんに使う式神を張り付ける。
突如のことに驚くビエンフーだが、マギルゥは待ってくれず、これでもかと式神を伸ばした。
「ほーれ、人里なりなんなり探すんじゃぞ~」
「ビ,ビエーーーーン」
「鬼だ……」
ビエンフーはどうかは知らないが、高いところが苦手な奴には拷問だ。
いや、高いところが苦手じゃなくても命綱もなにもなしとかぜってービビるしトラウマになる。
「マギルゥ、いくらなんでもやりすぎだ!!ビエンフーが泣いてるじゃないか!?」
「なーに、後でコロッと復活する。倒れても倒れてもコロッと起き上がるのがビエンフーの良いところなんじゃ。
これはの、今は辛いが近い将来あの時あんな事があったなと飲み会の際に笑い話として使えるレベルのかるーい出来事なんじゃ」
「そうだったのか……頑張れ、ビエンフー!!」
絶対に違う。
本気で涙を流しており、落ちたくないと震えている。
その為に全く前を見ておらず、此処が何処かだと分かっていない。
「し、死ぬかと思ったでフ」
「よくぞ戻ったぞ、ビエンフー。
途中で強風に煽られて飛ばされんかと思ったが、無事でなによりじゃ」
「そう思うのでしたら最初から飛ばさないで欲しいです!」
「成果はなにかあったかの?」
「辺り一面、山でした!!」
ビエンフー、色々と手遅れなとこまでいってねえか?
「よーし、なにか見つけるまでやり続けるぞ!」
「おい、もういい。もういいから、コント繰り広げるのやめろ」
グダグダとなっており、ベルベットが苛立っている。
くだらない茶番をするなと怒られる前にマギルゥを制止するのだが、じゃあなにか出来るのかと聞かれる。
ワープさえ出来ればすごく楽だが、それが出来ない。はねマントを使ってものすごく高く跳んだとしても少しの間しか跳べない。
「ビートルは目視できるとこしか飛ばせないし、なんかあったか……お、これならいける」
風のタクトで登場するエサが入った袋を取り出し、その中に入っているヒョイの実を取り出す。
「果物、よね?」
「ヒョイの実と言ってな、鳥が大好きな木の実だ」
これを頭に乗せれば、あら不思議。
ヒョイの実の匂いだかフェロモンだか分からないが、釣られた鳥が颯爽と実を咥えて飛んでいった。
「鳥が食べてくれれば、桃太郎印のきび団子よろし…」
あれ、おかしい。
眠くもない、空腹でもない、疲れを感じないほど疲れてしまっているわけでもない。
それなのに電源をオフにするかの様にフッと意識が無くなってしまう。
「ゴンベエ!!」
突如として意識が無くなった。
どうして無くなったのかは意識を取り戻すと直ぐに分かるのだが、その前に意識が無くなったオレは立っていることが出来ずにバランスを崩し、異変に気付いたアリーシャは倒れようとするオレを受け止めようと前に出る。
「あんた、逆よ」
前に出て胸で受け止めようとしてくれるアリーシャをオレの体は無視し、後ろに倒れて後ろにいたベルベットのベットにダイブ。この前と似たような状況になる。
「なんで……鎧か、鎧が邪魔なのか!?ベルベットの方が柔らかいと言うのか!!」
「落ち着きなさい。てか、何時まで人の胸に挟まってるのよ……ほら、起きなさい……起きろ!!」
「ほっほーぅ、なんだかんだでお主もむっつりスケベなんじゃの」
「あの、白目を向いてませんか?」
中々にベルベットから離れないオレを見てニヤニヤと笑うマギルゥ。
一向に反応が無いオレの異変にエレノアは気付き、白目を向いて完全に気を失っている事に一同は気付く。
「くわー!」
一方のオレはと言うと、ヒョイの実を食べた鳥になっていた。
ゼルダの伝説風のタクトに出てくるヒョイの実は使用すれば鳥視点になり、リンクじゃ行けない場所を見たりすることが出来る。多分、鳥がヒョイの実を食べたらその鳥にオレが憑依している感じだ。
鳥の様に自由に空を飛び回る道具は無いが、鳥に憑依して自由自在に飛び回ることは出来る。街を探してそこに向かうか、人を探して道でも聞けばここがどの辺りなのかアイゼンなら分かんだろう。
肉体の意識を失っているので長引けばアリーシャを心配させるし、とっとと探そうと飛び回るが山脈なだけあり、街らしい場所は見掛けず、橋などの人工物があるところを飛び回ってみる……!
「やっぱ、ロクなもんが……アメッカ、なにをしている?」
人を見つけ、目を開けるとアリーシャの顔が真正面にあった。
いや、これ体の感覚からして寝転んでて……アリーシャに膝枕をされている状態だ。
「なにをしているはこっちのセリフだ。頭に変な木の実を乗せて鳥に食べられたと思えば意識を失って……心配したんだぞ」
「わりぃ、わりぃ」
「謝るのでなく、なにをするのか教えてほしい。
ゴンベエが私達の為にナニかをしようとするのは構わない。だが、それで私を心配させないで欲しい……」
目覚めてよかったとホッとするアリーシャ。
口の中に違和感があり、近くには空のライフボトルが落ちている。
「心配させて悪かったな」
「ああ、全くだ」
「2人とも、そこまでにしなさい……ライフボトルが無駄になったじゃない」
アリーシャに謝り、許されると入り込んできたベルベット。
空になったライフボトルを回収し、道具を入れている袋に戻す。
「何時までそうしてるつもりなの?あんな変な事をしたんだから、なにか分かったんでしょ?」
ボキボキと腕を鳴らしながら聞いてくるベルベット……
「分かってないなら、ライフボトルを無駄にした分は働いて貰うわよ」
怒りを言葉から感じる。
「人を見つけた」
「人を見つけたのか!……ん?お前、さっきまで意識を失ってたよな?」
行き道が分からなかったから、オレの一言でよっしゃと笑顔になるロクロウだが、どうやってと疑問をもった。
「さっきの木の実を食った鳥に憑依して空からここは何処か見てたんだよ」
「また随分と変わった術じゃのう……それで、その人は何処におるんじゃ?」
「方角的に言えばあっちなんだが……」
「まだなにかあるのか?」
あるっつーか、なんつーか……。
「格好がおかしい」
「どういう意味?」
「なんて言うか、こう……なんか書くもんないか?」
口で説明をするのが難しい。
アリーシャの膝から頭を離してマギルゥが持っていた紙とペンを借り、オレは見つけた人の格好を書いて見せるとベルベット達はなんとも言えない顔をする。
この世界基準では普通の服装の上にレザーグローブや胸辺りのみの小さなレザーアーマーを着たフルフェイスの兜を被っている体格からして男だと思う。
「この辺りをザックリと見た感じだが、鉱山で炭鉱っぽい」
「明らかに発掘をする様な格好じゃないね……」
「どうでもいいわ。そいつがなんであれ、適当に締め上げれば何処かぐらい分かるわよ」
「っ、いきなり締め上げるのですか!」
バイオレンスなベルベットの発言を聞いて強く睨むエレノア。
いきなり締め上げるのは良くない……とは言え、この辺りをあんな格好で歩いているとなるとなんか理由があったりするんだろう。ロクでもないかどうかは知らんが。
一先ずは、そいつを見掛けた場所に向かって歩き始めるオレ達。
「この石って……」
途中、ライフィセットが落ちている石を拾った。
「鉱石だな……ん?」
あれ、おかしい。鉱石なら転生特典がなんの鉱石なのか教えてくれるのに教えてくれない。
「これは確か……煌鋼、だったはず……」
「キラハガネ……虫?」
いや、どっからどう見ても鉱石だろうが。
古い記憶から知識を捻りだしたライフィセットになにそれとベルベットは何故か名前から虫を連想する。
そしてオレの転生特典に引っ掛からないと言うことは……アレか?オリハルコンとかと同じで現実には存在しないファンタジー世界限定の金属かなにかか?
「剣や武器の素材になる金属で……確か、何処かの地方でしか取れない
「煌鋼の産出地はエンドガンド領かテイルガンド領、どっちにしろミッドガンド領から離れた場所にあって聖寮の手も薄い」
「流石は海賊、金目の物と警備には詳しいの」
「つまり、追われる可能性は薄いって事ね……お手柄よ、ライフィセット」
「うん!」
「でも、手は洗いなさい」
「はーい!」
ベルベットに褒められたのが嬉しいのか笑顔になるライフィセット。
「まるできょ──」
「地雷を踏みにいくな、バカ」
ベルベットがなんの為に戦っているのか、それは復讐の為でアリーシャの一言は謂わばベルベットの逆鱗。危うく、言いそうになったので止める。アリーシャは一瞬だけなにをすると驚くが、直ぐに止めた理由に気付き、シュンとなり危うく余計な事を言いそうになったと反省する。
「……」
「お前、なに驚いてんだ?」
笑顔になっているライフィセットか、それともベルベットか、はたまた種族を越えて仲良くしている2人共なのか、エレノアは異様な物を見る目で驚いている。
「アイゼン、煌鋼が落ちてて人の手によって作られた橋があるって事はこの辺りは」
「鉱山で炭鉱に違いない……どうした?」
「お前達がオレ達を撃ち落とした時に色々と落としたから回収してえんだよ」
家に帰れば材料はあるが、おいそれと元いた時代に戻るわけにもいかない。
この時代でしか手に入らない珍しい鉱石もあるかもしれないし、家にあるものも何れは底をつく……補充できる時にしておかないと。元の時代は何時戦争が起きてもおかしくない、てか、一回戦争が起きたから下手したらここよりもヤベえことになる。
「それに下手な鈍を持ったままだとこの先、危うい」
オレのは自動修復機能があったりするが、ベルベットとロクロウのはただの武器だ。
ロクロウはさっきまで使っていた二本の小太刀を見る。刃がボロボロどころか小さなヒビが入っており、こりゃいけねえとライフィセットが拾った煌鋼を見て大きさを確認する。
「ベンウィック達と合流し、物資を補給する時に武具になる鉱石を採取しにいく」
採取しに行くのか……いやまぁ、そっちの方が楽だが私情が混じってるな。
「おーい」
今後を決めつつも、第一村人もといレザーの男の元に辿り着く。
色々と聞かないといけないので、フレンドリーにと手を上げて気軽に声をかけたのだが
「……ひっ、刀斬りの仲間か!?」
「は?」
なんか勘違いされて剣を抜かせてしまった。
「ま、待ってくれ話を、私達は」
「く、来るな!」
勘違いをしている事に気付いたので、先ずはとアメッカは対話をしようとしているが男は焦る。
声から死にたくないとかそう言った感情が読み取れ、視線が……うん、アイゼンとロクロウに向いている。
「ここは任せな」
ロクロウ、お前が行くとまた面倒な事に……既になっているか。
相変わらず背中の太刀は使わずに器用に小太刀で剣を、斬鉄をする。
「剣が斬られた!?」
「どうする?まだやるか?」
「ひぃっ……業魔様、命だけはご勘弁を」
「それ、業魔じゃなくて天族、てか聖隷」
剣を斬られて実力差を感じ取った男は降伏して頭を下げる……アイゼンに。
「落ち着いてくれ、先ずは話を……!……この方は聖寮の人だ」
対話をとアリーシャは頑張ったけど、上手く行かずエレノアを出す。
すると男はエレノアを見て、聖寮の人間だと分かると少しだけ落ち着く。
「わ、私は聖寮の一等対魔士、エレノアです。 落ち着いてお話をお聞かせください」
「対魔士……なんで対魔士が業魔と一緒に」
「いや、そういうお前こそこんな鉱山になんの用事なんだよ?ここには石と神殿しかねえぞ」
エレノアと俺達が一緒な事に疑問を持つが、そんな事を教えるつもりは無い。
質問を質問で返された事に怒りはせず、男は呼吸を整えて答える。
「知らねえのか、最近この辺りに剣士を襲っては剣を叩き斬る業魔が現れたんだ」
「ほぉ、業魔がか。だったら、そいつらを斬る聖寮はどうしている?」
「一等対魔士を派遣したよ。けど、やられた。1人や2人じゃない、既に何人もボコボコにされたよ」
あ、ロクロウの奴、笑いやがった。あれ、獲物を見る目だ。
「業魔1人に何人もの一等対魔士がやられているのですか?」
「ああ、そうだ。なんでもその業魔は異国の業物を持っているらしくて……あんたとそこの兄ちゃん、背負ってる物を奪われるかもしれねえから気を付けな」
「異国の業物……忠告、サンキュ」
「オレのは聖剣だから邪悪な奴は基本的には触れることすら出来ねえよ」
例え折られたとしても自動修復機能を持ってるから、問題ない。
「しかしまぁ、業魔から刀を盗もうとしてワシ達と遭遇するとはバチが当たったのう」
「いや、考え方によってはオレ達は救いの神かもしれねえぞ?」
ロクロウに瞬殺されてんだから、どう考えても殺されてただけだ。それをする前にオレ達と出会えたことはある種の救いかもしれない。
オレの言葉にマギルゥはなる程と結構ゲスい笑みを浮かべ、その光景にアリーシャが呆れているとエレノアが男に近付く。
「業魔に殺されなかった幸運な命を、もう悪事で穢さないでください」
「……」
男はエレノアの一言になにも言わないものの、改心はしていると感じ取れる。
今後の人生はこいつのものだとそれ以上、刀斬りの事は話題にせずにアイゼンがこの辺りがどの領地なのか聞き、港町までの道のりを聞いて分かれる。
「ダメだ、こいつもただの石だ」
濃いメンツの集まりのせいか、わざわざ襲いにかかる馬鹿もおらず、色がちょっと珍しかったり変わってる石を拾うロクロウ。
「当たり前だ、煌鋼がその辺どころか地上にある時点で極々稀だ。
鉱物の発掘は山師と呼ばれる職人達の技術と経験がものを言う。同じ鉱物が発見された土地と似たような環境が無いかを調べ上げ、そこに出向き鉱脈が無いかを調べるのが常だ」
「そんなに手間暇が掛かるのか。出来れば、武器だけでも新調したかったんだが……」
チラリとライフィセットの煌鋼を見るロクロウ。
「こ、これはダメだからね!!」
「それはお前の煌鋼だ、好きに使えばいい」
というか、そのサイズだけだとお前の武器は出来ないだろう。
「もっと手っ取り早く見つかんないの?」
「……ペンデュラムを使って地下水や金属を探る方法があるって本で見たことがある」
「ダウジングじゃの」
「ダウジング?」
「ペンデュラムを翳してマギンプイ!と呪文を唱えればあら不思議、クンクンワンワンと金銀財宝の元に連れてってくれおるんじゃ」
「眉唾ね」
「占いと同じで当たらぬも八卦、当たるも八卦。鉱物を探す山師の名にはばくちの意味も含まれておる」
「仮にペンデュラムが本当だとしても、それはなにか特別な術かなにかで私達には使えないんじゃないのか?」
アリーシャ、それ言っちゃいけない。
科学的にはこっくりさんみたいなとか言われてて、今いるのはこういう感じのファンタジーな世界だからペンデュラムでマジのダウジングが出来んだろうが、そういう感じの術を覚えとかないとダメなのは分かるが。
「金属探知機、いや、作るのしんどいからパスするか」
「なんだ、そのシンプルな名前の機械は」
「作るのスゴく面倒臭いが金属を比較的簡単に見つけれる道具っと、詳しい説明は後だ」
禍々しいオーラを体から放っている、西洋の甲冑でなく東洋の、日本の甲冑を纏った落武者みたいな黒い太刀を持った業魔が橋の前に立っている。噂の刀斬りだ。
スキット 夢いっぱい、胸おっぱい
アリーシャ「いや…そんな筈は」
ベルベット「さっきからぶつぶつと、なんの本を読んでるのよ?」
アリーシャ「ベルベット……ゴンベエはもしかすると病気なのかもしれない」
ベルベット「あいつが?なにかの間違いでしょ」
アリーシャ「私もそうだとは思いたい……だが、この本に書いている症状と似ているんだ!」
ベルベット「……突発性ハレンチ症候群?」
アリーシャ「ゴンベエが悪気は無いのに毎回狙ったかの如くベルベットの胸になにかしらのTOLOVEるを起こしているから、なにかの呪いなんじゃないかとマギルゥに聞いてみるとビエンフーが貸してくれたんだ」
ベルベット「あいつら……」
アリーシャ「もし突発性ハレンチ症候群なら、治療の手立ては……無い」
ベルベット「深刻な顔をしてなにを言ってるのよ。そんなわけのわからない理由で何度も揉まれてるって、ふざけんじゃないわよ」
アリーシャ「だが、そうでないと……明らかに前に倒れる筈なのに、ベルベットのところに倒れたのはオカシイ」
ベルベット「目がおかしいわよ」
アリーシャ「そんなに、そんなにベルベットが……コレがそんなに良いのか!!」
ベルベット「ちょっと揉まないでよ!」
ゴンベエ「ライフィセットと一緒にドーナツを作るんだけど、なんか……ごめん」
ベルベット「待ちなさい!!」
ゴンベエ「いや、そういうの好きなのは否定しないし見てて興奮するタイプだから問題ねえよ。オレが修行してたところにTSしてからもう一回TSするという荒業をし、レズなのかよくわからないけどハーレムを気付き上げた変態な先輩居るから」
ベルベット「あんたなにを……ちょっと、揉むのを止めたなら顔と手を離しなさい!!」
アリーシャ「ゴンベエ……宇宙だ。ベルベットの
ゴンベエ「なにを今さらなことを言ってんだ?」
ベルベット「あんたら……」