テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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目覚めよ、その魂

「ライフィセット、もう、いい」

 

「うん……大丈夫?」

 

「私は、戦闘をしていないんだ、この程度の傷、今まで戦っていた皆の傷に、比べれ──っ!?」

 

 血液を採取し終え、ライフィセットに傷口を治癒してもらうが激しい頭痛に襲われる。

 血液を採取する為に腕に傷をつけた傷は今までした怪我の中でも物凄く軽いもので途中傷口から血が出なくなり別の所に傷をつけてを何度か繰り返したが、大ケガと呼べないものだ。

 

「血を失いすぎだ。この牛乳瓶は500ちょっと入るから満たすとなるとヤベえんだよ。

アメッカの詳しい体重は知んねえけど、60キロの奴が800mlほど血を失うとショック死する恐れがあんだよ……だから、嫌だってのに」

 

 アレを使う方がもっと嫌だ。

 血で満たした瓶に蓋をし、ゴンベエに手渡してゴンベエに座り、持たれかかる。

 

「これで、後はクロガネの方を……長かった」

 

 クロガネがロクロウの短刀を打ち終えれば、私の槍作りがはじまる。

 本当に長かった、スレイとの繋がりも槍も失い、おんぶにだっこ状態が長い間続き迷惑を掛けてきた。

 この時代に来て私達の時代と大きく異なる事があり、ベルベット達を見届けて色々と知りたい。その為にも新しい槍と私の血が混ざり、私自身がパワーアップすることを強く願う。

 

「……あ~アメッカ」

 

「大丈夫、焦らないよ」

 

 ゴンベエが出した手鏡に写る私の顔色は最悪だ。

 血を失いすぎてこうなっているのは分かっている、今は体を治すのを、失った血液に代わる血が生まれるのを待つ。

 今までなにも出来ない自分に苦しんできた時間と比べれば、新しい血が出来る時間なんて一瞬だよ。

 

「……まだ、もう1つ工程が残ってんだ」

 

「……え?」

 

 まだ、なにかあるの?

 こうしてゴンベエに持たれ掛かっている今でも物凄く頭が痛いのに、まだなにかあるの?

 

「槍が完成した後にすることで、もしかしたらちょこっと時間がかかる……」

 

「だったら、それを教えなさい。後、血を入れる瓶もちょうだい。私も作るから、今の内に採取していた方がいいでしょ」

 

 素材が余れば、ベルベットの分に回す事になっており、それだったらと私の様にと髪と右手に触れる。

 

「やめろ、心臓止まるぐらいの血液をお前は失ったばっかだ。

憑魔になって人体構造が若干変わってんだろうが、人間基準で言えば普段と比べて血液が足りねえ。今やったら傷を防いで治癒すれば治る云々のもんじゃなくて、単純な血の量が足りなくなって死ぬ可能性がある……血液型を調べる道具があって一致して適合してたら輸血出来たんだけどな」

 

「血液型?」

 

「血液にある成分が入ってるか入ってないかで幾つか型があんだよ。

型が一緒の者同士で異常を起こさなければ、血液を分け与える事が出来る……まぁ、道具が無いし、作る予定も今のところは特にないから無理だがな」

 

「だったら、その作り終えた後にすることを教えなさい」

 

「ベルベットはその工程いらん、むしろベルベットの邪魔になるから絶対にすんな。

血を混ぜたり色々とやってんのはアメッカをパワーアップさせる為で、アメッカに合ったやり方でやってる。真似しても意味は無い」

 

「……そう」

 

 ベルベットは納得したのか、あっさりと引いた。

 

「カドニクス港にダッシュで行かせたビエンフーから連絡が来たぞ」

 

「さっきからずっと黙ってると思えば、そんな事をしていたの?」

 

「ワシって優しくて気の利く魔女じゃからのう……今のところはなにも無いそうじゃ」

 

「そうか」

 

 アイフリード海賊団が既にカドニクス港に来ていて、聖寮と鉢合わせすれば今のこの状況だとどうにもならない。

 マギルゥからビエンフーの報告を聞いて、アイゼンは少しだけ安堵している。

 

「しっかし、アメッカもクロガネも似たような物を求めておるのに血や肉を使うとは、やっておるのは生け贄の儀式かなにかじゃのう」

 

「生贄……業魔ならではの手よ」

 

「私は、憑魔ではないんだが」

 

 マギルゥの皮肉を反論したいにも反論出来ない。クロガネは自らの体を使い刀を、私は自らの血を使い槍を作る。

 血か肉かの違いでありやろうとしていることはなにも変わらない。憑魔と同じ事をしている……だが、不思議な事に悪い気分ではない。

 自分の力の無さを痛感し努力でどうこう出来る事じゃないのを理解していても諦めきれなかったからか、それでいいと思い受け入れている自分がいる。

 

「強い力を手に入れるには、なんらかの犠牲が必要なのよ……コレもある意味そう」

 

 戦いに活用している左腕をベルベットは犠牲を……弟が殺された怒りで手に入れた。

 その事を思い出しているのか、自分の左腕を悲しそうに時に憎しみを混ぜた視線で見つめている。

 

「必要な犠牲か……非情じゃのう」

 

「今更ね」

 

「ま、どうなるか結果をご覧じろじゃの。

神の腹を満たす為だけの命を丸ごと差し出したとしても、供物に過ぎぬ。じゃが、志を宿した血肉ならば髪の毛一本でも贄となる。彼の者達が捧げしは贄か餌か……」

 

 無駄にはさせない。

 アレだけの素材を私の為になんの惜しみもなくゴンベエはくれた。

 私よりも優先して使った方がいい人は探せば何人もいる。スレイもその内の一人だ。

 

「ロクロウといいクロガネといい、なんなんですか……」

 

 さっきの事を思い出したのか、嫌そうな顔をするエレノア。

 

「見ての通り、イカれた業魔よ」

 

「そうですが、あんな明確な目的を持って生きているだなんて……」

 

「業魔にだって譲れないものはあるわ。ただ人を殺して暴れるだけの怪物だと思っていたの?」

 

「意思がある事を知っていましたが……あれではまるで、人間みたいな情熱で」

 

「みたいじゃねえよ」

 

 エレノアとベルベットの会話にゴンベエは呆れながら割り込んだ。

 

場所(時代)が変われば根本的な部分が違うのは分かんけど、そもそもでロクロウもクロガネも、ベルベットも人間だろう」

 

 エレノアは憑魔=人間でなく憑魔≠人間と考えている。

 その考え自体は間違っていない、現に現代でもこの時代でも憑魔となった自然物や動物を何度も目にしている。だが、人から憑魔になった人を全く別のものと見ている事についてゴンベエは指摘をする。

 

「人間と業魔は違います!!業魔は──」

 

「私はロクロウやクロガネと違って好きで業魔になった訳じゃないわ。アルトリウスが弟を生け贄にしたせいでこうなったのよ」

 

「ふざけないでください!!聖寮はそんな組織じゃありません!!

聖寮は民を守るための組織、多数を守るために冷徹な選択をする事はあっても生け贄なんて真似はしません!ましてはアルトリウス様は導師として世界を──」

 

「具体的にはどうやって救うわけ?」

 

「そ、それは……」

 

「世界を救う組織の割に、トップしかなにも知らないって言うの?」

 

 憑魔に強い憎しみを抱いているのか、激しく叫ぶもののベルベットの一言で静められる。

 アルトリウスが具体的にはどうやって世界を救うのかエレノアは答えられない。ここで穢れを浄化の力で祓える様にすると言えない。

 

「お前、そんなに否定しまくってても聖寮もアルトリウスもどす黒いからな」

 

「……何故、そう言い切れるのです!」

 

 更に追い討ちをかけるゴンベエに言い返すエレノア。

 

「言い切れるもなにも、赤聖水を売った汚え金を聖寮に渡して神殿作ってんだろうが」

 

「っ……」

 

 ギデオン大司祭は神殿を設立する為の費用を集めるために赤聖水を作っていた。

 そしてそのお金を聖寮に渡し、聖寮は神殿を設立しており、あの時のギデオン大司祭の口振りからして聖寮もその事を認知している様に思えた。あの場にはエレノアがいて、エレノアもその事をハッキリと耳にしており否定する事の方が難しい。

 

「嘘だと思うのなら、疑っているなら聞いてみなさい。

どうやって世界を救うつもりなのか、三年前になにをしたのかをね」

 

「そのような事は……絶対に……」

 

 ゴンベエに言い負かされ、あの時の当事者であるエレノアは弱々しくなっていく。

 そうでないと強く否定しようにも否定をする材料が少ない。逆に肯定する要素の方が多くあり、心が揺れ動く。

 

「あった場合はどうするつもりだ?」

 

 私達はあの演説の場に居た。

 真意は不明だが、導師となったアルトリウスは揺るぎない信念や意志を持っているのは確かで信じたい気持ちは分かる。だが、それが間違いだった時、黒であった場合はどうするつもりなんだ?

 その事について答えることは出来ずエレノアは俯いたまま歩き、私達と少しだけ距離を置いた。

 

「ロクロウは命をかけてでもお兄さんを斬りたい、クロガネは強い刀の為に自分の首を使う、アメッカはパワーアップする為に沢山の血を使う……なんでそこまで出来るんだろう?」

 

「分からなくて当然よ、業魔なんだから」

 

「ベルベット、私は憑魔じゃない」

 

 危うくなりかけたが、乗り越えることが出来た。

 

「ロクロウもクロガネも怖いけど、スゴいなって思う。僕にはあんな風にやりたい事が無いから」

 

「まだないだけよ、何時かは見つかるんだから焦る必要は無いわ……けど、あそこまでなっちゃダメよ。アイツ等は業魔であんたは聖隷なんだから、そこまで真似しなくていいわ」

 

「うん……」

 

 ベルベット、そこに私は含まれているのか?

 もしかしたらカウントされているのかと思わず考える……今の私を見て、ライラ様はどう思うのだろうか?

 後世にまで名を残す海賊達の船に乗り当時の導師を殺そうとする憑魔と共に行動している……ヘルダルフもベルベット達の様になにかがあって憑魔になったのだろうか?

 

「アメッカ」

 

「なんだ?」

 

「足、痺れて来たからどいてくんねえか?」

 

 今までに見たことの無い苦痛の表情を浮かべるゴンベエ。

 

「……やだ」

 

「やだって、お前な」

 

「……ゴンベエ、私はワガママを言っているんじゃない。

血を多く失った為、頭痛以外にも色々と体に異変が起きていて寒気もする。こういう時は体を温かくしなければならない」

 

 少しでも体調を元に戻す為にも安静にしなければならず、本来ならば温かいベッドで寝ていなければならないがそんなのは絶対に出来ない状況だ。

 鉱石が眠っている炭鉱は全体的にゴツゴツとしていて寝る場所には向いていない。体を動かそうにも力が入らないので、憑魔や聖寮に襲われた時に邪魔にならない様にこうしてゴンベエに座っている。

 

「こうして背に持たれかかるのも、自分の心臓の音とゴンベエの心臓の音の違いを確かめる為だ」

 

 決して邪な理由ではない。

 現にゴンベエの心臓の鼓動は一定のリズムを刻み、私の心臓の鼓動はバラバラ。医学に詳しく無い私でもこの状態が危険な事ぐらいは分かる。

 

「坊よ、ちょっと火を起こしてくれんか?ビエンフーを港にパシらせておるから、上手く出せんくての」

 

「うん……寒いの?」

 

「いや、なにコーヒーが飲みたくなって湯が欲しくての。ブラックのストレートを、坊も飲むか?」

 

「ブラックは苦いから、カフェオレが」

 

「残念じゃが、今のワシが求めているのは無糖のミルク無しのストレート!しかもドギツいのじゃ!!口ん中まで甘ったるくてかなわん」

 

 口の中まで甘くなる?

 いったい、マギルゥの身になにがあったのだろうか?

 

「ヤバいヤバい、足が固まってきた。足が痺れる前兆来やがった…………あ、ダメ」

 

「……つん」

 

「はぅあ……」

 

 足が痺れて来て表情が変わったゴンベエ。

 試しに靴の裏を軽く叩いてみると絶望の表情を浮かべ、プルプルと震える。

 

「アメッカ、頼む。やめろ、やめてくれ、やめてください。

痛いのにある程度は馴れてるけども、この手の痛みは訓練されてへんねん。頼むから」

 

「つんつん」

 

「ひぃっ」

 

 驚く顔は満足している顔、余裕ぶってる顔、真剣な顔、ゲスな顔は何度も何度も見ている。

 痺れた足の裏を触れられたゴンベエは今までに見たことの無い表情を浮かべている……楽しい。

 

「アメ、アメッカ、しゃま!?

お願いします、足に触れるのはひゃめてくれ。なんでもすりゅから」

 

「なんでも?……なんでもか……」

 

 ここまで弱ったゴンベエはこれから先、見れるかどうか怪しい。

 もう少しみてみたいが、なんでもすると言っている……コレは深く考えなけれ──

 

「ふん!!」

 

「あーーーーっ!!」

 

 きゃっ!?

 

「おまっ、おまっ」

 

「ゴンベエ、急に叫ばないでくれ!」

 

 頭にガンガンと響いて痛い。

 

「文句言うんやったらベルベットに……靴経由とはいえ蹴りはアカンて」

 

「あんた達ね、さっきから浮わついてるのよ」

 

 ベルベット、物凄く怒っていないか?

 

「シグレが港で私達を待ち構えるって事は、聖寮に私達の居場所がバレたのよ。何時、聖寮の対魔士達が集団で現れるか分からないんだから気を引き締めなさい」

 

「無実、オレ、無実」

 

「あんたはあんたで満足そうにしてるでしょ、コレはお仕置きよ」

 

 ベルベットはそう言い、ゴンベエの足の裏を蹴る。

 優しくとかイタズラとか私がやっていたレベルでなく、本気で蹴る。

 

「アーーーッ!!」

 

 痺れた足を蹴られ、叫ぶゴンベエ。前に倒れる……そう、前にだ。

 一番最初に足の裏を蹴られ、ゴンベエが叫んだ際に私はゴンベエの足の上から降りており、今現在直ぐ横にいる。

 後ろにはさっきの事で殴られたアイゼンが反省の意を示すために正座をしており、ゴンベエ以上に足が痺れたのか震えている。直ぐ近くではマギルゥがライフィセットに出してもらった炎で湯を沸かしており、そことは別の場所でエレノアは落ち込んでいる。

 そして前方……ゴンベエの足の裏に蹴りを入れてお仕置きをしていたベルベットがいる。

 

「そう何度も何度も揉まれないわ」

 

 何時ものかと頭に過り、ベルベットは後ろに避ける。

 ゴンベエは綺麗にベルベットの真下に倒れる。

 

「わざとやってんじゃねえよ……あ」

 

「なによ?」

 

「黒色か」

 

「っ、死ね!!」

 

 ゴンベエからはベルベットは逃れられなかった……

 

「わざわざ言う必要はあるのか、ゴンベエ?」

 

「あいつ履いてんのか履いてへんのかよくわかんねえ格好してるやん。

普段から下乳ポヨンポヨンと動かしていて、あんなんやったら気になるやん!!」

 

「……ベルベット」

 

「なんでそこで納得をするのよ!」

 

 そうやって怒っている時も若干揺れている……なんとしてでも私の予備の衣装を着せなければ。

 

「ビエーーーーン!!」

 

「おぉ、ちょうどいいところに。ビエンフー、火を貸せい!!」

 

「マギルゥ、これ以上火力を上げるとヤカンが溶けちゃうよ!」

 

「ブラックコーヒーを飲まねば、胃もたれが起きる!!」

 

 どうにかしてベルベットの服装を変えさせようと思っていると、泣きながら戻ってきたビエンフー。

 

「マギルゥ姐さん、それに皆さん、そんな事よりも大変でフ!!」

 

「そんな事とはなんじゃそんな事とは、ワシの胃が砂糖まみれになって構わんと言うのか!……で、なにがあった?」

 

「港にいた一等対魔士達が、裏切り者のエレノアを粛清するってこっちに向かってくるでフー!!」

 

「粛清……」

 

 さっき言っていた事が本当に起きてしまった。

 

「そこにシグレはいたの?」

 

「ビエ、いませんでしたが?」

 

「だったら話は簡単ね……迎え撃つわよ。エレノア、戦いなさい」

 

「……命令ですか」

 

「そうよ、ライフィセットを守って対魔士達を倒しなさい」

 

「……分かりました」

 

 屈辱に耐えながらエレノアは歩き出す……。

 

「命令するのは構わないが、忘れるなよ。エレノアが壊れれば、ライフィセットは業魔化する」

 

「分かってるわ。けど、足手まといを連れていくわけにはいかない。アメッカ、あんたはゴンベエと一緒に残ってなさい」

 

「……エレノアになにをさせるつもりだ?」

 

「思惑を利用して、こっちの戦力にするわ。

悪いけど、頭がスッキリしてもアルトリウスへの憎悪は消えない。あんた達に八つ当たりしない為にも、あの時の様な無様を晒さない為にも後続の憂いを断つ」

 

「やれやれ、お主に絡んだのが運の尽きか」

 

 私とゴンベエを残して移動していくベルベット達。

 追い掛けようにも体が思うように動かず、無理に動かそうとすれば頭痛に襲われる。

 

「は~やっと納まった。足、痺れた……連れてって欲しいなら、連れてくけど、どうするかは考えろよ」

 

 ベルベット達の姿が見えなくなった頃に、ゴンベエは目覚める。

 追い掛ける素振りは見せず寝転んで私の返事を待っている……ゴンベエは斬るならそれはそれで構わないと思っている。どうすれば良いのかと聞くことは出来ない。あの時と同じ様に自分で納得の行く答えを、いや、自分とベルベット達を納得させることの出来る答えを出さなければならない。

 

「……聖寮は黒、だけど、中枢を担う人達だけ。エレノアはなにも知らない」

 

 自分がどうしたいのか、どういう状況なのか言葉にして冷静になる。

 私は黒い原因である人達に被害者の気持ちを込めた一撃をお見舞いし、犯した罪を裁き償わせると決めた。

 その為には聖寮と戦わなければならないが、なにも知らされていないエレノアを利用し続けて苦しめれば聖寮の中枢を担っている者達と変わらない。エレノアに聖寮は黒だと頷かせる徹底的な証拠は無い……ダメだ。

 

「私を連れていってほしい」

 

「なんも浮かんどらんなら、行きたくねえんだけど」

 

「答えはもしかすると目の前にあるかもしれない」

 

「対魔士達が倍近い人数いたら問答無用で殺るからな……ワン!!」

 

 ありがとう

 狼になったゴンベエに乗り、対魔士を迎え撃ちに行ったベルベット達を追い掛ける。

 

「来たの……余計な事をするんじゃないわよ」

 

「エレノアが一人で戦って、っ!?」

 

 頭痛に苦しみながら、ベルベット達の元に辿り着くと4人の対魔士達とエレノアが戦っており、ベルベット達は少し離れた距離で見守っているだけだった。

 

「安心しなさい、死なれたら困るから危なくなったら手を出す……けど、危なくならない限りはエレノア一人にやらせる」

 

「裏切り者め!!」

 

「アルトリウス様の理想を汚しおって!!」

 

「対魔士の堕落は大いなる厄災の種となる!!」

 

「潔く、死をもってその罪を償え!」

 

「ちが……っく……」

 

 4対1で戦うエレノア。

 相手の対魔士達から罵倒を受け、否定をしようとするが近くにいるベルベットを見てアルトリウスから極秘の命を受けていると言えず、屈辱に耐えながらも槍を振るう。

 4対1の戦いで数で言えば、対魔士達が有利だけどエレノアと大きな実力差が開いていてエレノアが優勢に立ち続けている。

 けど、エレノアは決めにかからない。決めにいけば対魔士達の命を奪ってしまうから。かと言って、アルトリウスの命を遂行しなければならず、やられることも出来ない。

 

「このままいけばエレノアは壊れてしまう……対魔士達を気絶させるしか」

 

「敵か味方かイマイチな奴か分からん者を思いやるのは立派じゃが、それはその場しのぎと言うものじゃ。

お前さんは色々と見たい、導師達を、あのクソジジイをぶん殴ると決めておるんじゃ。その為にも聖寮とは戦わなければならん。今ここで軽く気絶させたとしても聖寮の対魔士はしつこい。文字通り死ぬまでワシ達を追い掛けてくる。喰うか喰われるか、ワシ達と聖寮はそういった関係にある……喰らう覚悟が無ければ、この先にはいけんぞ」

 

「……それでも私は、他の方法を探す、いや、作り出す」

 

 それしかないなら、それ以外の方法を新しく生み出す。

 無いならば、新しく作ればいい。今まで歩んだ道が、前にあると思った道がダメだったら、別の道を見つけるんじゃなく自分で作り出せば良い。

 

「……私を納得させれるなら、好きにしなさい」

 

 ベルベットは私を止めずに見守るに留まった。

 

「無いなら作る、人間らしい答えだな。だが、どうするつもりだ?」

 

「答えは目の前や自分の中にある……自分の中に?」

 

 なにか引っ掛かるワードだ……いや、待て。

 

「エレノア、そこにいるのは対魔士なのか!?」

 

「はぁ!?なんですか、急に」

 

「だから、対魔士なのかと聞いている!!」

 

「見て、分からないのですか!一等対魔士が1人、二等対魔士が3人です!!」

 

「そうか……そうなの、かっ!」

 

 怒られ頭痛に苦しめられながらも、得た情報に喜ぶ。

 今、エレノアが相手をしているのは聖寮の対魔士達……そう、対魔士達──

 

 

 

『「坊よ、ちょっと火を起こしてくれんか?ビエンフーの奴を港にパシらせて、火が上手く出せんくての」』

 

 

 

 頭の中にさっきの光景がフラッシュバックの様に浮かぶ。

 

 

 

『「その点についても問題はありません!

導師となった者には従士を作る事が可能になります。そして主神となった私は陪神を作ることも出来ます、従士や陪神となればスレイさんが放つ加護領域の中でなら浄化の力を振るう事が……ゴンベエさん!!」』

 

 

 

 

 今の名をつけられた時の事が浮かぶ。

 

 

 

 

『「ライラ様は浄化の力を持っているのではない。ライラ様と契約した者が……ライラ様の器となり剣となり導師となった者が浄化の力を扱える!!」』

 

 

 

 

 スレイが導師になった日が浮かぶ。

 

 

 

 

『「なら、こう言おう。人が無理矢理天族を従えるとは……恥を知れ!!」』

 

 

 

 

 エレノアに対して言った一言が浮かぶ。

 

 

 

 

『どういうこともなにも、聖寮は聖隷を捕まえて意志を抑制して契約している。今ではオレの様な聖隷が稀なぐらいだ』

 

 

 

 この時代に来て、最も驚いた事が浮かぶ。

 

 

 

「そうだ……そうだよ」

 

「なにかあるの?」

 

「私は弱く、戦うことが出来ない!!」

 

「……あんた、なに今更な事を言ってるのよ」

 

 エレノアは憑魔と戦うことが出来る、スレイも憑魔と戦う事が出来る。私は憑魔と戦う事が出来ない。

 ベルベットやロクロウの様に人から憑魔になったわけでなく、三人とも人間なのに私は戦う事が出来ない。私とエレノアの違いはなにか?

 

「ライフィセット、エレノアに力を!対魔士達を気絶させてほしい!」

 

「うん、わかった!!」

 

 その違いがあるから2人は戦える。

 

「霊子解放!!仇なす者に秩序を齎せ、バインド・オーダー!!」

 

 霊子の籠った札が作り出した鎖つき結界に縛られて、ライフィセットの掌底で真っ直ぐ飛ばされる対魔士達。

 私達に何時か裁きがくだると言い残すと意識を失った……ここからは時間との勝負になる。意識を失っている間にどうにか出来ればいい。

 

「起きてください!!」

 

 もう、これしかない。

 

「私の声が聞こえるなら、目覚めてください!!」

 

 頼む、届いてくれ!!

 気絶している対魔士の体を揺さぶるものの、なんの反応もない。

 

「まさか……聖隷と対魔士の繋がりを断つつもりか?」

 

「それなら、どちらも納得出来るはずだ」

 

 ルーカスの様にある程度の実力者となれば並の憑魔と倒すことは出来るだろうが、ヘルダルフやドラゴンパピーの様な並ではない者達とは倒せない。

 スレイはライラ様の器にエレノアはライフィセットの器になる事で憑魔達と戦える様になる。現にマギルゥはビエンフーと再会するまでは戦えず、ビエンフーの器となった以降には戦う事が出来ている。対魔士達もその例に漏れない筈だ。だったら、後は簡単だ。無理矢理従わされている天族の方達を解放すれば対魔士達は私達と戦えなくなる

……っ……。

 

「出てこない、ね」

 

 対魔士達の中にいる天族の方々は反応を示さなかった。

 

「エレノア、天族の方達を出す方法を知らないか!」

 

「そんな方法は……」

 

「やめとけ、退魔士達は聖隷を道具としか見ていない。従える術はあってもその逆は期待をするな。

前にも言ったが、聖隷の意思は縛られている。お前の声は対魔士達の中にいる聖隷に届いても聖隷の心にまでは響かん」

 

 答えは目の前に、自分の中にあった。だけどそれを実現することが出来ない。

 私の言葉は耳に届いていても心には届かない。どうにかして縛られた心を解放しなければならないが、私にはどうすることも出来ない。

 

「マギルゥ、エレノアからビエンフーを奪って契約したよね?」

 

「その方法ならば出来ぬ、アレはビエンフーだからできたことじゃ」

 

「そうでフ、あれはマギルゥ姐さんと僕の絆があってこそ出来ることなんでフ」

 

「ワシの前から逃げたからああなったんじゃろうに。とにかく、ビエンフーを奪った時の様な事は出来ん。

似たような術ならば探したり時間をかければどうにかなりそうじゃが、器の中に入っておる中身を引きずり出さねば、話にならん」

 

 今、その中身が出すことが出来ずに私は頭を抱えている。

 天族との繋がりを断つにも、天族が中から出てこようにも、まずは天族の縛られた意思を解放しなければならない。解放すれば、無理矢理従わされていた事に激怒して契約を切ろうとする……。

 たった1つの事が出来れば、芋づる式で色々と出来るのに出来ない。私にはどうすることも出来ず、諦めるしかないのかと思っていると誰かが足にツンツンと触れる。

 

「ゴンベエ?」

 

 足元にはゴンベエがいた。

 

「あんた、なにその姿?」

 

「……」

 

「ゴンベエは森と魚と山の妖精にも変身する事が出来るんだ。ただ、この姿になると喋ることは出来ない」

 

「……なんでもありね」

 

「さっきまで狼の姿になって寝ていたのに……」

 

 なにも言わずにただただ見守ってくれていたゴンベエ。

 喋ることが出来ない森の妖精の姿になってなにをするつもりだろうと思っていると紫に近い色のオカリナを私に差し出す。

 

「これは……」

 

 私達がこの時代に来る時にゴンベエが吹いたオカリナ。

 普通のオカリナと違って神秘的な光を微弱だが放っている。

 ゴンベエの持つ楽器には不思議な力がある。

 ハイランドとローランスの戦争が開幕した際、ヘルダルフに邪魔をされたもののオカリナを吹いて天候を操った。魚の妖精となったゴンベエが持っていたギターを弾くとレディレイクにワープした。このオカリナとは違うオカリナを吹いた時は一瞬でゴンベエの家に戻っていた。

 

「吹けば、いいのか」

 

 そう聞くと頷く。

 恐る恐るオカリナに口をつけるとゴンベエは顔ぐらいに大きなベルの部分が5つに分かれているラッパを出した。

 

「↑!」

 

「……レ?」

 

 軽くラッパを鳴らすゴンベエ。

 手を差しのべて私に吹けとジェスチャーをするので、本で読んだ記憶を頼りにレの音を出す。

 

「←!」

 

「次は……シ」

 

「↑←」

 

「もう一度、二回吹けばいいのか?」

 

 その通りだとゴンベエは頷く。

 レとシを交互に吹くとなにかの曲のようなものになるが、単調過ぎる。

 

「A!」

 

「レ……」

 

 音階が少し違うが、レ……

 

「→A」

 

 ラとさっきの音階が違うレ。

 吹き終えたのかゴンベエはラッパをしまって、仮面を外して狼の姿で眠った。

 

()()()()()()()……」

 

 音楽に物凄く詳しい訳ではないが、明らかに短い曲。

 吹けば直ぐに終わるもので、ゴンベエがオカリナを吹いている時は同じ曲をループし続けている。ならばと先ずは教わった曲を吹いてみる。

 

「……なんだろう」

 

 ?

 

「こう、なにか伝わってくる……よく分かんないけど」

 

「お前も感じるか」

 

 ライフィセットとアイゼンが笛の音色になにかを感じ取っている……これは、良い兆しなのかもしれない。

 

「……」

 

 無言で様子見をしていたベルベットも目を閉じて、曲を感じる。

 

「なんだか、不思議な曲で心に響く感じがするデフ~」

 

 もう少し、もう少し……

 

「見て、対魔士達の体が光ってる!!」

 

「アメッカのオカリナに反応をしたのか!!」

 

 曲を何度も何度も繰り返す内に光りを放つ対魔士達。

 対魔士達の意識は失ったままで、体の中から光の塊の様なものが、ライラ様やミクリオ様がスレイの中に入る時にチラリと見せる光る玉の様なものが徐々に徐々に出てくる。

 このまま吹き続ければ天族の方達を解放して目覚めさせる事が出来る……もう少し、もう少し…姿がみ──

 

「だから、安静にしろって言ったじゃない」

 

 最後の最後で私の体が限界を迎え、私は意識を失った。




スキット 修行

ライフィセット「………ん、んん……なんの音だろう?」

ゴンベエ「ZzzZz」

ライフィセット「ゴンベエ、起きて」

ゴンベエ「ん~だよ、ライフィセット。トイレか?お前、10歳なんだからトイレぐらい1人でいけよ」

ライフィセット「違うよ!そうじゃなくてなにか音がしない?」

ゴンベエ「あ~この宿、事故物件かなにかじゃないのか?ある意味、霊的なものがいるし」

ライフィセット「幽霊とかそういうのは感じないよ。感じたら、直ぐに起きるようにしてるから」

ゴンベエ「お前、サラッと恐ろしい事を言うよな……なんの音か見に行くか?」

ライフィセット「いいの?」

ゴンベエ「見に行った方がいいだろ。誰かが聖寮の敵が居ますって通報したかもしんねえし……こんな真夜中に襲ってきたのならば、ボコって素知らぬ顔で眠るぞ」

ライフィセット「うん」


ロクロウ「ふん!ふん!」

アリーシャ「ふっ、せい、やぁ!」

ライフィセット「ロクロウとアメッカ?」

ロクロウ「おぉ、起こしちまったか」

アリーシャ「すまない、出来る限り静かにやっていたのだが」

ライフィセット「なにしてたの?」

ロクロウ「日課の素振りと言ったところだ」

アリーシャ「ロクロウの剣術は型が独特で勉強になる」

ロクロウ「アメッカの槍術も中々のもので、良い勉強になる」

ゴンベエ「アメッカ、徹夜して槍を振って鍛えんのはいいけど寝るときはちゃんと寝ろよ?
人間、無茶をして限界を超えねえとダメな時はあるが少なくとも今がそんな時じゃない。旅してるから仕方ないとは言え、髪質とか肌とか若干荒れだしてるぞ」

アリーシャ「自分の体が傷付くのを恐れていては、槍を握れない」

ゴンベエ「それがその辺のブスなら無視してるけど、お前となるとそうは言えねえだろう。リンスとかココナツオイルがあれば作れるから、今度作るか。コツさえ掴めばコーラに続く売りもんになるだろうし」

ロクロウ「お前、サラッとそういうことを言うんだな」

ライフィセット「アメッカの肌は綺麗だよ?」

ロクロウ「うん……お前にはまだ早いか」

ゴンベエ「ライフィセットの年頃で知ってたら、マセガキじゃないのか?」

ロクロウ「そう言われれば……って、言い出したのお前だろう」

ゴンベエ「言い出したもなにも、事実だろう。言うのめんどくせえけど」

アリーシャ「?」

ライフィセット「も~子供扱いしないでよ!」

ロクロウ「悪い、悪い。とにかく、起こしちまって悪かったな、次からは出来る限り静かにする」

ゴンベエ「(そういう風に言うのが、1番子供扱いしているんじゃねえのか?)」

ライフィセット「……僕も、修行するよ」

アリーシャ「夜に修行したからと言って、大人になれる訳じゃない」

ライフィセット「違うよ……少しでも、ベルベットの役に立ちたいんだ」

アリーシャ「……そうか」

ゴンベエ「微笑ましい感じの空気を出してんのええけど、お前ってどういう修行すんの?」

ライフィセット「えっと……なにをすればいいんだろう?」

ロクロウ「剣とか槍なら素振り、拳なら正拳突きとか技の型の練習とか色々とやれるけどライフィセットの場合は……聖隷術の練習か?」

アリーシャ「だが、火や水を出せば音でベルベット達が目覚める」

ゴンベエ「じゃあ、もう寝ろよ。寝て英気を養えばいいだろ」

アリーシャ「それだと修行とは言わない……そういえば、ゴンベエと出会ってから修行をしている姿を見たことは無いが」

ゴンベエ「自分の生活費を稼いだり飯作ったりしねえとダメなんだから、そんな暇はねえよ」

ロクロウ「つまり、今まで修行とか無しで戦ってたのか……」

ゴンベエ「いや、アメッカと出会う少し前まで修行はしていた」

ライフィセット「どんな修行なの?」

ゴンベエ「……今から皆さんに殺しあいをしてもらいます?」

アリーシャ「殺しあい!?」

ゴンベエ「あ、本当に殺しあうわけじゃねえぞ。既に死んでるみたいなもんだし、あくまでも戦う事が出来る覚悟を作る修行だ。自分の体と心を鍛えるんじゃなく、人を傷付ける事が出来るようにならねえと話にならねえだろ?」

ロクロウ「成る程、確かに斬る意志が無いとどれだけ凄い剣術も腐っちまうからな」

ゴンベエ「踏んだら爆発する地雷って爆弾を埋めている地雷地帯を歩いたり、SASUKEを完全制覇させられたり、普通に勉強させられたり……カードゲームもやったな」

アリーシャ「カードゲームだけ異様に浮いていないか?」

ゴンベエ「色々とあんだよ、色々。けど、案外バカには出来ねえぞ。
カードゲームってのは、チェスと違って運要素を含み不平等で自分が出来る事を理解したりしねえといけねえから頭の回転が早くなる。同期でやたらカードゲーム強え奴が居たんだよな……あいつ、今頃なにしてんだろ」

ライフィセット「ちゃんと意味のある修行なんだね」

ゴンベエ「実際のところそういう意味でしてんじゃねえけど……ライフィセット、修行ってのは、昨日今日、今からはじめようってもんじゃねえんだ。日々精進って言葉があるように、日常の中に修行があるんだよ」

ライフィセット「……日々精進って、毎日向上を目指して努力するって意味じゃないのかな?」

ゴンベエ「……ライフィセット、修行ってのは昨日今日はじめようと思うもんじゃねえんだ。日々の中に修行がある。生きることもまた大いなる修行なんだ。特にオレ達はとんでもないのと喧嘩を売ってんだ」

アリーシャ「どうして何時もカッコよく決められないんだ……」



戦闘終了時掛け合い


ベルベット+ゴンベエ


ベルベット「あんた、手を抜いてるでしょ?」

ゴンベエ「抜いてるっつーか、本気も全力も出さなくてもいい相手なだけだ」

ベルベット「本気と全力って、どう違うのよ?」

ゴンベエ「本気は戦うぞと80%、全力はペース配分考えずに100%の力(ゾーン解放)で挑む」

ベルベット「だったら命令よ、最初から本気で戦いなさい」

ゴンベエ「それをやったらお前が復讐出来なくなるぞ?」

ベルベット「……程好く戦いなさい」


マギルゥ+ゴンベエ+ライフィセット+アリーシャ

マギルゥ「ふっ、ワシにかかればこの程度造作でもないわ。一昨日来やがれじゃ」

ライフィセット「どうやって一昨日に行くんだろ?」

アリーシャ「……ゴンベエなら出来るんじゃないか?」

ゴンベエ「そういうことやると過去の自分と遭遇したりして面倒な事になりそうだ」

ライフィセット「タイムパラドックスって現象が起きるんだよね」

アリーシャ「確か時間逆行物には何種類か存在していて別の未来が生まれたり、過程が変わるだけで結果が同じとなったり」

マギルゥ「お主等、真剣に議論するでない!」

ゴンベエ「つっても出来そうな感じなんだよな。過去に戻ってお前を殺るの」

マギルゥ「ならば、言いかえよう!ワシに勝つには100年はやい!!」

ライフィセット「業魔と聖隷は倒されない限りは100年以上生きるよ?」

アリーシャ「その頃にはマギルゥは年老いた老婆になっている。今の様に力を振るうのは至難の技で弱くなっていると言う意味合いではないか?」

ライフィセット「そっか……マギルゥはその頃にはおばあちゃんだよね」

ゴンベエ「……残りの余生を楽しめよ」

マギルゥ「ワシはまだまだピチピチの14歳じゃ!!」
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