テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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後書きを見るか見ないかは貴方次第。



スキット大全集(その1(笑))

スキット 理想を抱いて溺死するな

 

ライフィセット「……」

 

アリーシャ「どうしたんだ、そんなに深く考え込んで」

 

ライフィセット「アメッカ」

 

アリーシャ「悩みがあるなら相談に乗る。私で良ければ力を貸そう」

 

ライフィセット「誰も……否定はしなかったなって」

 

アリーシャ「否定しなかった?」

 

ライフィセット「マスク・ド・美人がゴンベエを殺そうとした理由を」

 

アリーシャ「っ!!」

 

ライフィセット「ベルベットも僕もアイゼンも殺させない様に必死になったけど、マスク・ド・美人が言っていた事は否定しなかった。僕とアメッカ以外は皆、地獄を歩んだから強くなったって」

 

アリーシャ「それは……」

 

アイゼン「事実だ」

 

アリーシャ「アイゼン……否定はしないのか?」

 

アイゼン「それをすればオレはオレでなくなる……今のオレを作り上げたのは良くも悪くも死神の呪いだ」

 

ライフィセット「死神の呪いをどうにかする為に色々な所に行って、最後にはこの船に辿り着いたんだよね」

 

アイゼン「そうだ……もし、オレに死神の呪いが無ければ今頃はこの船には乗っていない。今の自分にはなっていない」

 

エレノア「なんの話をしているのですか?」

 

アリーシャ「マスク・ド・美人が言っていた強靭な魂を得る方法についてだ……エレノアはどう思う?」

 

エレノア「……悔しいですが、否定は出来ません。私の覚悟が出来たのは、母の死があったから……それを否定してしまえば、今の自分にはなりません」

 

アリーシャ「……あの時、ゴンベエが死んでしまったら私は槍を使えるようになっていたのだろうか?」

 

ライフィセット「アメッカ!?」

 

アイゼン「……それはお前が本当に求める力なのか?」

 

アリーシャ「……どうだろう?最近、それすらあやふやになってきている。

自分の力の無さを痛感して苦しむ日々を過ごしていた筈なのに、やっとの思いで力が手に入ると思えば何故かポッかりと穴が開いている時がある。私は確かに力を求めていたのに、苦しむ人達を見過ごせないと思っているのに……」

 

エレノア「力を得たからこそ、見えてしまう物があるんじゃありませんか……私の様に……力は得ることは目的でなくどう振るうかが大事なのではないかと思います……今の私には言えることではないですが

 

アイゼン「……」

 

アリーシャ「あの時、ゴンベエが死んでしまったら、私は力を手に入れられた」

 

エレノア「アメッカ、貴女」

 

アリーシャ「だが、それだけでゴンベエの命以外にも、大事なナニかを失うかもしれない。そんな方法で」

 

ゴンベエ「そこを見ないようにはするなよ」

 

アリーシャ「ゴンベエ、何時から……」

 

ゴンベエ「ライフィセットが悩んでいる辺りからだ、都合の良い現実ばかり見てるんじゃねえよ。力を得るにはそれ相応の対価や犠牲は必要なんだよ……そもそもで力を求める時点で犠牲は発生している」

 

アリーシャ「っ!」

 

ゴンベエ「その方法が認められないならばそれはそれで構わない。だが、愚っさんの言っている事にも一理はある。とにもかくにも、それ以外で方法を探すしかない……」

 

アリーシャ「私に見つけられるだろうか?」

 

ゴンベエ「知らん!」

 

ライフィセット「知らないの!?」

 

ゴンベエ「こればかりは運とかも関係してるからな……まぁ、頑張れ」

 

アリーシャ「ああ……少し自信が持てた。ありがとう、ゴンベエ」

 

ゴンベエ「そりゃどうも……」

 

アイゼン「上手いこと誤魔化しやがって。お前の方こそ綺麗事を並べただけだろう」

 

ゴンベエ「ライフィセットとエレノアが居る状態で言うんじゃねえよ」

 

ライフィセット「誤魔化した?」

 

エレノア「今の何処が誤魔化したのですか?」

 

アイゼン「……力が無いだなんだと言いつつも今のアメッカは中途半端に力を持ってしまっている。

そのせいで力が無い事に嘆き消え去るわけでもなければ、その力で調子に乗ってしまうわけでもない……今は中途半端に力があるからこその苦悩の様なものにぶち当たっている。

ある程度の力量を持った人間が強すぎる信念で思い描く理想と自分の中途半端な力量が現実と噛み合わずに悩み、地獄を見る……そうすれば何処までも歪んでしまう。中途半端でなく真正面から戦える力を持っていたとしても歪んでしまう……純粋な人間ほど、歪み方は恐ろしい」

 

ゴンベエ「徹底的に絶望させて二度と立ち上がれないなら良いんだけど、そうはいかないからな」

 

エレノア「……貴方はもう、気付いているのではありませんか?アメッカの足りない物を」

 

ゴンベエ「何となくだけどな……怒りとか憎しみとか、そういうのも世の中は大事だからなぁ……アメッカもそうだがライフィセット、お前もある意味一番大事な時期なんだから下手な事は出来ない」

 

ライフィセット「僕も?」

 

ゴンベエ「そうだ……オレ達は今、一歩でも間違えれば大きく歪んでしまうギリギリのスレスレを歩いてるから……自分の心を歪ませるな……こんな事になるなんて思わなかったと理想を抱いて溺死するな……理想と現実は大きくかけ離れている……」

 

アリーシャ「……」

 

アイゼン「……」

 

エレノア「……」

 

ライフィセット「3人とも黙った……理想と現実は違う、か」

 

 

 

スキット うっかりアリーシャ

 

 

 

アイゼン「いくぞ!」

 

ロクロウ「来い!!」

 

アイゼン「ふん!!」

 

ロクロウ「って、おい!何処投げてるんだ!?」

 

ベルベット「ちょっと、ボールが飛んできたじゃない。危ないでしょう」

 

アイゼン「っく、オレにはピッチャーは無理なのか……」

 

ライフィセット「ピッチャーって、野球の練習をしてたの?」

 

ロクロウ「応!チヒロの奴がまたって言ってたからな。後、何回かはこういう事があってもおかしくはないから今のうちに野球の練習をしておこうとな」

 

ゴンベエ「いや、ねーよ。また野球をするとか絶対に無いからな」

 

ライフィセット「でも、楽しかったよね野球……また、やってみたいな」

 

ゴンベエ「ライフィセット、楽しそうに言うのは止めてくれよ。オレ、マジで死にかけたんだから」

 

マギルゥ「にしても奇妙な病気じゃったの。リカバーやアンチドートの様な解毒の術も効かずパナシーアボトルでも治らない。薬が無ければ病気の原因を叩けばよいが斬って倒すのでなく、野球をして勝利しなければならんとは」

 

エレノア「私、何度かツッコミましたよね……アメッカ?」

 

アリーシャ「……ん、ああ、なんの話だ?」

 

エレノア「いえ、ゴンベエが掛かった病気が三大奇病の様に奇妙な病気だったと」

 

アリーシャ「三大奇病?」

 

マギルゥ「なんじゃ知らんのか?十二歳になるまでに死んでしまう十二歳病、人が化物になる業魔病、そして人が水晶になる黒水晶病……まぁ、三大奇病と言うが業魔病が最も有名で十二歳病は極々稀に、黒水晶病は本当に実在するかどうかすら怪しい物じゃがの」

 

アリーシャ「黒水晶病はちゃんと実在する。原因は見たものを黒水晶に変える魔物で恐らくは特殊な力を持った憑魔でわた……」

 

ゴンベエ「アメッカ、おまっ!?」

 

エレノア「それもまた業魔の仕業……世界に蔓延る穢れが産み出した病気なのですね」

 

アリーシャ「あ、ああ……」

 

ゴンベエ「お前、今、なにを言いそうになった?」

 

アリーシャ「その黒水晶病を私の先祖に倒した勇者が居ると、鎧の黒水晶がその倒した魔物の破片らしい」

 

ゴンベエ「……勇者?」

 

アリーシャ「危うく未来から来た事が知られるところだった」

 

ゴンベエ「……いやいや、流石にそれは無いだろう」

 

 

スキット それは神と最低最悪の魔王

 

 

アリーシャ「思い出した!!」

 

ベルベット「どうしたのよ、急に」

 

アリーシャ「マスク・ド・美人のあの姿、それに使っていた道具だ!」

 

エレノア「アレがなにか知っているのですか?」

 

アリーシャ「ああ。アレはダンクロト神が作り出した道具だ!!」

 

エレノア「ダンクロト神……異世界の神でしょうか?」

 

アリーシャ「それは……どうだろう」

 

ベルベット「どうって、分かったんじゃないの?」

 

アリーシャ「あの道具を私は絵で見た。ゴンベエの紙芝居の1つでダンクロト神という登場人物が使っている道具の絵にそっくりだったんだ」

 

ベルベット「紙芝居?」

 

ゴンベエ「呼んだか?」

 

アリーシャ「ゴンベエ、マスク・ド・美人が持っていた道具はダンクロト神が使っていた物じゃないのか?」

 

ゴンベエ「ん~まぁ、色々とあるがそうでもありそうでもないと言うところが正しいな。アレは人じゃなくて物だから……けどまぁ、本当にアレに関しては忘れておいた方がいい。この世界には絶対にあってはならない物だから」

 

エレノア「確かに、あの様な治療法でしか治らない病気ならば」

 

ゴンベエ「そうじゃない」

 

エレノア「そうじゃない?」

 

アリーシャ「……死んだ人間を生き返らせる事が出来るからか?」

 

エレノア ベルベット「っ!?」

 

アリーシャ「医者達が匙を投げた不治の病に犯された母を救う為に天才ダンクロトは神になる道具を作り出し、神の力で生き返らせた。紙芝居の内容通りならば、あの道具を使えば死んでしまった人を」

 

ゴンベエ「薬となる物は量や使用方法を変えれば毒になる、毒となる物は量と使用方法を変えれば薬になる。正しく使えないのならば使わない方がいい……と言うよりはだ、薬を毒にして殺さないと生き返らせられない」

 

エレノア「……そうですか」

 

ゴンベエ「大前提に、オレが掛かった病気に対して無敵の耐性をつけないと話にならん……そう、話にならないんだよな……」

 

ベルベット「まだなにかあるの?」

 

ゴンベエ「いや、ちょっとだけ気掛かりがな」

 

ベルベット「そう……」

 

ゴンベエ「オレにはバグスターウイルスの抗体が無い。オレの体内にはファミスタのバグスターウイルスが入っていて、ゲーム病はまずバグスターウイルスと人間を分離させないとダメでその為にはガシャットを使ってレベル1に変身しないとダメな筈だがオレはその過程をすっ飛ばした……確かあの時、黛さんがオレに触れて……あの感触に愚っちゃんが驚いていたのは、まさかあの人……いや、助かったしあの人はアホな事はしないからそれでいいか」

 

 

スキット モアナと遊ぼう その1

 

 

ライフィセット「ここが操舵手で、ここが」

 

モアナ「う~ん」

 

アリーシャ「奇妙な出来事だな……」

 

ゴンベエ「なにがだ?」

 

アリーシャ「憑魔となった少女と天族の少年が仲良くしているのがだ、元の時代で絶対にありえないことだ」

 

ゴンベエ「安心しろ、オレもヘルダルフと仲良くするなんて絶対にありえないと思っている……しっかし……大丈夫なのか?」

 

ベンウィック「聖隷に業魔に対魔士に魔女、もうここまで変なの乗ってたらなにが乗っても大丈夫だよ」

 

ゴンベエ「一応勇者もカウントして欲しいんだがな。オレが言っているのはそういう心配じゃないよ。お前等人相が悪かったりするが子供にまで手を出す程の外道じゃないのは理解している」

 

ベンウィック「褒めてんのか貶してるのかどっちなんだよ?」

 

アリーシャ「じゃあ、なにが心配なんだ?」

 

ゴンベエ「モアナはベルベットやロクロウと違って体の全部が変化している。街を歩けば狙われるのは確実……つまり、ずっと船の上に居ないといけない」

 

アリーシャ「あ……」

 

ゴンベエ「オレ達は定期的に外に出ていて、お前達は船乗りのプロ。船での長期に渡る生活に馴れているだろうがモアナは馴れていない……長期に渡る閉鎖空間で発狂したりしなければいいんだがな」

 

ベンウィック「確かに、流石にずっと船の上にいるのはな……」

 

アリーシャ「ゴンベエ、変身できる魔法の粉があったんじゃ」

 

ゴンベエ「それにばっか頼ってられない。遊ぶのでなく戦うんだから……」

 

エレノア「話は聞かせていただきました!」

 

ベンウィック「うぉっ、どっから出てきた!?」

 

エレノア「2人が転んだりしないか見守っていたのです」

 

ゴンベエ「オカンかお前は……で、わざわざ声をかけてきたと言うことはなんかあるのか?」

 

エレノア「ええ。狭い場所に閉じ籠っているのならば狭い場所で遊べる方法を探せば良いのです」

 

ベンウィック「それは分かるけど、ボール遊びとかは出来ないぞ。暴投すれば副長に当たるし、ベルベットから狭い場所でするなって言われてるし」

 

ゴンベエ「既に船での主導権を握ってるのか、あいつ」

 

エレノア「動かずに遊ぶ方法は幾らでもありますし、遊ぶ道具は売っています」

 

アリーシャ「お手玉とか?」

 

ゴンベエ「愚っちゃんから貰った太鼓の達人はダメだぞ。1回遊ぶ度に200ガルド取られるから」

 

エレノア「とにかくモアナを退屈させない様に一緒に遊びましょう!」

 

 

スキット 漢のロマン

 

ロクロウ「ひー、ふぅ……以上!」

 

アイゼン「たったこれだけか……っち」

 

マギルゥ「結構、貯めたのにのぅ」

 

ベルベット「な、なによ!私のせいって言うの!?」

 

エレノア「別に貴女を攻めている訳ではありませんよ」

 

ライフィセット「そうだよ。ベルベットはわざとボールを握り潰したりしないよ」

 

アリーシャ「だが、旅の資金がたった数百ガルドなのは一大事である事には変わりない」

 

ゴンベエ「まさかベルベットが握り潰したボールでこんなに金が無くなるとはな」

 

ベルベット「っ、元はと言えばあんたのせいでしょうが!」

 

アリーシャ「やめてくれ、ベルベット。ゴンベエは私を助けようとして病気になったんだ!悪いのは不意打ちをくらいそうになった私なんだ!」

 

ライフィセット「アメッカもゴンベエも悪くないよ、悪いのはマスク・ド・美人だよ」

 

アイゼン「誰が悪いや自分のせいと考えるのはやめろ。減った金は増えない」

 

アリーシャ「私達が旅に出た時、もう少しお金を持っていけば……これぐらいあっという間に」

 

ロクロウ「あっという間にって結構な額だぞ?」

 

アリーシャ「これから先、ゴンベエ関連で使うお金と比べれば安い……■■(ピー)ガルドぐらいまでなら自由に使える」

 

エレノア「■■(ピー)ガルドですか!?一生遊んで暮らせますよ!?」

 

マギルゥ「そういう立ち位置の人間なんじゃろう……減ってしまった以上は増やすしかあるまい」

 

ライフィセット「なにかあてでもあるの?」

 

マギルゥ「もちのろんじゃ!!今から向かうはローグレス!そこには大勢の人が集まる場所、ならば笑わせるまでよ!」

 

ゴンベエ「笑わせるって、お前まさか!」

 

マギルゥ「そう、マギルゥ奇術団の開幕じゃ!!事前に公演の予告はしておるからの!ガッポガッポと稼ぐぞ!」

 

ゴンベエ「はい、オレ!BGM担当します!アメッカは前説とか進行役します!」

 

アリーシャ「え、あ、私で出来る事ならばするが」

 

マギルゥ「うむ、頼んだぞ」

 

ベルベット「ちょっと待ちなさい。まだやるって言った訳じゃないわよ。てか、自分だけ楽しようとするな!」

 

ゴンベエ「じゃあ、オレの代わりに楽器を弾くか?ラッパにハープにギターにオカリナ、ピアノ、バイオリン、ドラム、なんでも弾けないとダメだぞ?」

 

ベルベット「っ、それは……」

 

ゴンベエ「とにかくオレはBGM担当だ」

 

ベルベット「っく……」

 

ライフィセット「もう奇術団の公演をする前提なんだね」

 

ベルベット「私はしないわよ!第一、奇術なんて出来ないし」

 

ゴンベエ「明らかにおかしな構造の剣に、変化する左腕、物凄い量の髪の毛なのに普通の三つ編みになるのを奇術と言わずになんと言うんだ」

 

ベルベット「狼になったり出来るあんたには言われたくないわ!」

 

ビエンフー「まーまー、落ち着くでフよ。マジックは一朝一夕で出来るほど甘くは無いでフよ。無理にやらせて失敗した場合のリスクが大きいでフから、やらなくていいでフよ」

 

ゴンベエ「じゃあ、ベルベットはなにをするんだよ?」

 

ビエンフー「客の誘導でフよ」

 

ゴンベエ「んだよ、勿体無い事に使うなよ。ベルベット、綺麗なんだからステージの上に立った方が絵になるし花にもなるぞ」

 

ベルベット「あんたはまた……はぁ、もうそれでいいわよ」

 

ビエンフー「じゃあ、バニーガールに着替えて貰うでフよ」

 

ベルベット「は?」

 

ロクロウ「おお、バニーガールか!」

 

アイゼン「成る程、確かにバニーガールは奇術団には必要だな」

 

ライフィセット「べ、ベルベットのバニーガール!?」

 

マギルゥ「初々しいのぅ、坊よ。しかし、ベルベットにバニーガールとはある意味1番のベストマッチじゃ!!」

 

ベルベット「ふざけんじゃないわよ!!なんで私があんな恥ずかしい格好をしないといけないのよ」

 

エレノア「あの、今と大して変わらない気がしますよ?」

 

アリーシャ「むしろ布の面積的に今の方がバニーガールよりも少ない気も」

 

ベルベット「全然違うわよ!!」

 

マギルゥ「なら、仕方あるまい。ハトマネを極めて貰うか」

 

ベルベット「なんでそうなるのよ!」

 

ビエンフー「衣装は既に用意しているでフ!!さぁ、試着を!!ハァハァ」

 

アイゼン「上着無しのバニーガールか……分かっているな」

 

ゴンベエ「いやいやいや、最近はもっとドギツイのがあるぞ。ベルベット、ハトマネかバニーガールどっちか選べ。お金が無くなったのはお前の責任じゃないけどお前が原因なんだ」

 

ベルベット「なら、他に芸を」

 

ゴンベエ「そうなると客の誘導をライフィセットにやって貰うか……逆バニーガールで」

 

ロクロウ「逆バニーガール?」

 

ゴンベエ「こんなんです」

 

ライフィセット「え、ええええ!?僕、こんな格好をするの!?」

 

ゴンベエ「そうだ。これを着て客引きをするんだ」

 

エレノア「な、なんですかこの格好は!!こんな格好をして客引きなんて、いかがわしい店の客引きじゃないですか!」

 

ビエンフー「バニーガールは元々エッチい物でフよ!あ、でもどうせならベルベットがこれを着たら」

 

ゴンベエ「馬鹿野郎!ベルベットが着ると完全なCERO:Zになる!!ライフィセットが着ることでCERO:Bになるんだ!!」

 

ベルベット「私が着るのもライフィセットが着るのも、どっちも却下よ!!」

 

マギルゥ「文句を言ってる場合か!ここは一肌、いや、1枚脱がんが!!」

 

ベンウィック「あ、副長達、こんなところにいた!!」

 

アイゼン「ベンウィック、今、大事な話をしているんだ。火急の用でないなら後にしてくれ」

 

ベンウィック「副長達が倒した甲種指定の業魔達の情報を纏めたのを渡しに来ただけっすよ。血翅蝶、賞金をかけてたんでこれでたんまりと報酬が貰えますよ……あれ?」

 

ベルベット「……これで終わりで良いわよね?」

 

マギルゥ「なにを言っておるか、金は天下の回りものでこれから聖寮と戦う上では」

 

ベルベット「これで終わりで良いわよね?」

 

マギルゥ「あ……はい……解散じゃ……」

 

ゴンベエ「真っ先に逃げた意味は無くなったじゃねえか……どうしたアメッカ?」

 

アリーシャ「いや、その、ゴンベエはバニーガールが好きなのか?」

 

ゴンベエ「アメッカ、覚えておいた方がいい……バニーガールは漢のロマンだ……」

アリーシャ「そ、そうなのか……その、私が着たら似合うだろうか?」

 

ゴンベエ「……いや、お前には似合わないだろう。お前に似合うのは……童貞を殺すセーター?」

 

アリーシャ「ど……殺すセーター、そんな物があるのか!?それを着れば、ゴンベエは……」

 

ゴンベエ「死ぬな。色々な意味で」

 

アリーシャ「そ、そんな。私がそのセーターを着れば、ゴンベエは死ぬのか!?」

 

ゴンベエ「アメッカのエロさが大変な事になる……多分」

 

 

スキット 異世界2

 

 

アイゼン「あのホトケが言っていた事の重要さが分かってきたな」

 

ロクロウ「ホトケが言っていたこと?」

 

アイゼン「異世界からの漂流者や漂流物だ。今回はなんとかなったが、マスク・ド・美人が持っていたあの道具、あれらは明らかにこの世界の技術じゃ作ることは出来ない」

 

ロクロウ「まぁ、確かに空中に映像を作り出す道具なんて見たことも聞いたことも無いな」

 

ゴンベエ「やろうと思えば作れるぞ……まぁ、ガシャットとかゲーマドライバーとかは無理だけど」

 

ロクロウ「後、何回かはこんな事があるんだよな。てことは、またなにかスゴいのと遭遇するかもしれないな」

 

ゴンベエ「お前、なんで嬉しそうなんだよ……今回の一件で分かっただろ。ああいうヤバイのも居るって」

 

ロクロウ「もしかしたら切り甲斐のある奴が居るかもしれないし、異世界の剣術とか剣とか見れるかもな」

 

ゴンベエ「言っとくが持ち帰ったり出来ねえからな。仏はその辺は厳しいからな」

 

アイゼン「だが、とてつもないお宝があるかもしれん……予備知識として今のうちに聞いておきたい。なにがある?」

 

ゴンベエ「なにがある?って言われても、滅茶苦茶あるぞ?」

 

ロクロウ「じゃあ、刀剣系で」

 

ゴンベエ「人間を守りたいって強い気持ちがあれば一振りで100の妖怪を薙ぎ倒す犬の牙で出来た妖刀、1000の誓約を守る事により使用できる絶対の勝利と栄光を手にする事の出来る聖剣、太陽の光が凝縮された絶対零度の凍気でないと砕く事が出来ない天秤座の剣、持つだけで剣の達人になれる機械の剣、硝子細工の様に脆く完全な軌跡を描いて使わなければ簡単に壊れてしまう刀、他にも色々とあるぞ」

 

ロクロウ「おお、どれもこれも面白そうだな」

 

アイゼン「他には、刀剣以外で変わった物はあるか?」

 

ゴンベエ「人間の魂に宿る魔物を操る魔術の札の元となる99人の人間を生け贄に作られた王家を守護する魔法の道具、大きさを変える事の出来る懐中電灯や過去に遡る事の出来る乗り物等の明らかに当時でも現代でもオーバーテクノロジーな発明品の作り方が記された大百科って、そういうのは比較的に安全なんだよ。むしろヤバいのが来ないことを祈らないと」

 

アイゼン「お前が掛かった病気の様な物か」

 

ゴンベエ「いや、それよりもヤバいのが1個だけ存在している」

 

ロクロウ「野球で勝利しないと治せないヘンテコな病気よりもヤバいのか?」

 

ゴンベエ「ああ……発明王の力を扱う事が出来る魔術師のカード。それだけは絶対にこの世界にあってはならない物だ」

 

ロクロウ「発明王って、なにかスゴい物でも作る事が出来る様になるのか?」

 

ゴンベエ「……そんな生易しい物じゃない……ホント、アレはこの世界と相性が余りにも悪すぎる……」

 

アイゼン「どうやら相当ヤバい物らしいな……いったいどんな物か、1度見てみたい物だ」

 

ゴンベエ「多分、ムッキムキの喋るライオンが見れるぞ」

 

 

スキット ゴンベエの才能

 

 

ライフィセット「ねぇ、ゴンベエ」

 

ゴンベエ「なんだ?」

 

ライフィセット「ゴンベエとマスク・ド・美人って同じところで修行したんだよね?どんな修行したの?」

 

ゴンベエ「……うぷっ……うっ!!」

 

ライフィセット「え!?」

 

ゴンベエ「……っ!…………!!」

 

ベンウィック「ぬぅおあ!?お前、海でゲロを吐くなよ」

 

ゴンベエ「おげぇええ!!」

 

アリーシャ「ゴンベエ!?どうしたんだ!?まさか食あたりか?それとも船酔いか!?」

 

ゴンベエ「……うっ……はースッキリした。おいこら、ライフィセット。可愛い顔してデリカシーの無い事を言うんじゃねえぞ、思い出してゲロっちまったじゃねえか」

 

ライフィセット「ええ、僕のせいなの!?」

 

ゴンベエ「座学関係ならまだしも実技関係はホント、ダメなんだよ」

 

アリーシャ「ライフィセット、ゴンベエになにをしたんだ?」

 

ライフィセット「な、なにもしてないよ。ただ、マスク・ド・美人とゴンベエは同じところで修行してたからどんな事をしてたかなって……」

 

ベルベット「吐いたって聞いたけど、どういう状況なの?」

 

ゴンベエ「ライフィセットが人のどちらかと言えば触れてはいけない部分を、修業時代について触れた。座学ならともかく、実技の方は本当にもう思い出すだけでも気持ち悪くなってしまうのに」

 

エレノア「貴方程の人が思い出すだけで吐いてしまうとは、余程厳しい修行でしたのですね」

 

ゴンベエ「はい、そこ。色々と大きな間違いを犯している」

 

エレノア「大きな間違い、ですか?」

 

ゴンベエ「いいか、いきなりオレみたいなのがポンっと生まれる訳じゃない、幾つかの過程を得てこうなったんだ。修行をする少し前までは本当に何処にでもいる夢も希望も持っていない極々普通の一般人だ……」

 

アイゼン「つまり今のお前になったのがそこでの修行というわけか」

 

ゴンベエ「そういうことだ。元々強い奴が更に強くなる為にじゃなくて弱い奴が強くなる為の修行……彼処は選んだとはいえ強くなる事を強要される色々な意味で地獄な場所だ」

 

ベルベット「……それでも、そこで鍛えれば強くなれるんでしょ?それこそ何時でもアルトリウスを倒せるなんて言えるぐらいに強く」

 

ゴンベエ「いや、無理だぞ」

 

ベルベット「無理って、あんたはそこで今の強さを得たんでしょ?」

 

ゴンベエ「確かにそうだが、それはオレだったからでベルベットが同じ事をやったとしても同じ事にはならない。そもそもで彼処で手に入る強さは千差万別だ」

 

ロクロウ「才能の差ってやつか」

 

ゴンベエ「いや、才能の種類だ」

 

ライフィセット「才能の種類?」

 

ゴンベエ「知識を蓄え知恵を鍛えて戦闘の訓練も一応はするが、それはあくまでも基礎的な部分。全員が受けるカリキュラムで、そこからはそいつの才能を開花させる事になる。剣の才能を持った奴が料理や裁縫を極めるよりも剣を極めた方がいいだろ。基礎的な事以外はその人の持つ才能を開花させて鍛えるのとその人がやりたい事をやらせてる」

 

ロクロウ「確かに、才能があるのに生かさないのは勿体無いよな」

 

エレノア「聖寮が対魔士達を鍛えるのと似た感じですね」

 

ゴンベエ「そんな生易しい物じゃねえよ。一人一人に合った修行をさせられる。例え剣の才能を持った奴が2人居たとして、そいつ等2人が全く同じ流派を教えて同じ様に成長するわけじゃない。それぞれがそれぞれに完璧に120%の力を発揮出来る様に修行させられる……しかも中には変な例外がいる」

 

アリーシャ「例外?」

 

ゴンベエ「剣の修行ならばコレをやらなければならない。料理の修行ならばコレをやればいい。お前達の中で○○の修行ならば勉強ならば先ずはこうすればいいっていう固定概念があるだろ?」

 

ロクロウ「まぁ、そうだな。剣の修行だったらランゲツ流でなくとも素振りは絶対だ」

 

ベルベット「料理の特訓だったら、先ずはレシピ通りに作るところからよ」

 

ゴンベエ「その固定概念が、当たり前が通じない人が極々稀に居るんだよ。普通に今まで通りに鍛えていたらダメな才能を持った人が……例えばベルベットのその左腕。過去にその左腕を用いて戦った流派はあるか?」

 

ベルベット「あるわけないでしょ……そういうことね」

 

ゴンベエ「そういうことだ。剣や料理にはこうすればいいという型があるが、その型に当て填まらない、その人だからその人しか出来ないもしかするとその人が新たな流派の開祖になるかもしれない才能もある」

 

アリーシャ「それは凄いな……そんな才能を持った人が居るのか」

 

ゴンベエ「黛さんがそれだぞ」

 

ライフィセット「そうなの!?」

 

ゴンベエ「あの人な、色々とやらされてたみたいだが影が薄い以外は全くと言って才能が無い」

 

アリーシャ「確かに気配が無く現れたが……アレも才能の一種なのか?」

 

ゴンベエ「影が薄いのは天性の才能だよ。そしてそれ以外は本当にその辺を歩いている人と大して変わらない。どれだけ努力してもな」

 

アイゼン「才能が無い事が才能……わけが分からんな」

 

ゴンベエ「内陸続きの土地で生まれた奴が泳ぎの才能を持っているかもしれないし、農家の家庭に生まれた奴が絵の才能を持っているかもしれない。生まれた土地や環境が原因で自分が持っている誰にも負けない才能を自覚出来ないなんて事もある。そこを気付かせるところからスタートなんだよ」

 

エレノア「ということは、貴方もなにかしらの才能が開花させているのですか」

 

ゴンベエ「基本的に出来ない事は無いけれども1番になることは出来ない器用貧乏な才能を開花させている」

 

アリーシャ「それは才能なのか?……ゴンベエが強くなれた理由はそこでの修行のお陰か……私に眠る私が自覚していない才能もあるのだろうか……」

 

ゴンベエ「……遊戯王やポケモンみたいに自分が戦う様で戦わない物でなければイナズマイレブンや食戟のソーマみたいに暴力以外での戦いじゃない、鬼滅の刃の様に相手を倒すでなく相手を絶対に殺す、理不尽なまでの暴力……オレにあった才能はロクでもない戦いの才能だ……」

 

 

スキット 秘密基地は事故物件

 

ゴンベエ「モアナの事や今後の事を考慮すれば、拠点が必要になるな。アイゼン、秘密基地とか拠点とか無いのか?」

 

アイゼン「秘密基地は男のロマン……だが、持っていない」

 

ゴンベエ「無いのか……それはまずいな。聖寮との戦いがどれだけ長引くか分からない以上は拠点は必要だぞ」

 

エレノア「ゴンベエ達の国は?この船は異大陸に行けるのではないのですか?」

 

ゴンベエ「色々な意味で無理だし、アイフリード海賊団の異名はこっちにまで伝わってるから無理だ」

 

アイゼン「そうか。なら、作るしかないな」

 

エレノア「作るって、何処かの山奥にでも作るのですか!?」

 

アイゼン「それもありだが、資材の運搬の所で足が付いて聖寮にバレるかもしれない」

 

ゴンベエ「住居を建てる所からスタートかよ……」

 

エレノア「では、何処かの洞穴に拠点を?」

 

アイゼン「いや、山奥と言うのはまずい。そんな所に炭焼きでもない人が住み着いている時点で怪しまれる。ここはいっそのこと名探偵の探偵事務所がある街にする」

 

エレノア「木を隠すならば森の中なわけですね」

 

アイゼン「要塞や洞窟にある秘密基地も捨てがたいが、何処にでもある住居に悪人達が集うタイプの秘密基地だ」

 

ゴンベエ「分からなくもないけれども、その手のタイプの秘密基地って結構難しいぞ?」

 

アイゼン「確かにこれから何人か増えるのを考えれば大きめの住居を借りなければならないが、探せばある筈だ」

 

ゴンベエ「いや、お前それ絶対に事故物件だからな」

 

アイゼン「なに?」

 

ゴンベエ「名探偵が名探偵と呼ばれるのは殺人事件を解決しまくったからだ。と言うことは名探偵が住む街は事件発生率が普通の街と比べて異常な迄に高く何処もかしこも殺人事件が起きた事故物件だらけだぞ」

 

エレノア「でしたら、無事故物件に住みましょう」

 

ゴンベエ「バッカ、無事故物件は事故物件の数倍以上の家賃を取られる。しかも事故物件と違ってボロ家だぞ」

 

アイゼン「幽霊が出てこようが、ぶっ倒せばいいだけだ」

 

ゴンベエ「後、そういうタイプは街の中に溶け込むのが前提だから街の人達と交流しておくこととか」

 

エレノア「ご近所付き合いは大事ですからね。アリバイにもなりますし」

 

ゴンベエ「そうそう。それになんの仕事をしているの?と聞かれた時に答えれる様にしておかないと……」

 

アイゼン「探りを入れられると困るからな。不透明な仕事をしていると説明した方がいいな」

 

ゴンベエ「じゃあ、治験の仕事か?」

 

エレノア「治験?」

 

ゴンベエ「新しい薬が人体にどう影響を及ぼすか、早い話がお金を貰える人体実験だ。長い間、家を開けていたのは象をも眠らせる薬で寝ていたでいけるな」

 

アイゼン「なんだそれは?」

 

ゴンベエ「見た目は子供頭脳は大人の名探偵の必須アイテムだ。麻酔の濃度が上がっているから、多分耐性が無いと3週間ぐらい眠る」

 

エレノア「そんな危険な物を探偵が使うのですか?」

 

ゴンベエ「他にもある物を組み立てるだけの仕事とかある物を運ぶだけの仕事とかある人物に変装して街中を一日中ぐるぐるする仕事とか」

 

アイゼン「犯罪の匂いしかせんぞ!?」

 

ゴンベエ「当たり前だろうが、犯罪都市に住むんだから。探偵こそが正義、黒い人影こそが悪だ」

 

エレノア「暴論にも程がありますよ!?」

 

ゴンベエ「春になれば毎年爆発が起き、夏になれば水死体が浮かび、秋になれば旅行先で人が死に、冬になったと思えば年は永遠に明けない。全く同じ鞄だったからと間違えて持ってきてしまえば中身は麻薬の可能性がある」

 

エレノア「そ、そんな街に住んでられません!!そんな街はさっさと出ていきます!そんな街に住んでいて殺されるぐらいならば、山奥に秘密基地を作った方がマシです!!」

 

ゴンベエ「お前、見事なまでの死亡フラグを建てやがって……名探偵からキック力を増強する靴で直接攻撃をくらうぞ。ボールとか一切使わずキック力増強直接キーック!と攻撃を受けるぞ……まぁ、どちらにせよモアナ達を匿う拠点だから街中には無理だ」

 

アイゼン「それもそうだな」

 

 

スキット 世界一美味しい食べ物は?

 

ライフィセット「ゴンベエ達って、どんな修行をしたの?」

 

ゴンベエ「お前、ついさっき言ったよな?」

 

ライフィセット「そ、そうじゃなくてその、座学とか……学校とかそんな風なのかな」

 

ゴンベエ「座学か……一般教養と知恵を鍛えさせられただけだよ」

 

ライフィセット「その知恵ってなんなの?」

 

ゴンベエ「文字通り考える力だよ……そうだな。例えば世界一美味い物はなんだ?」

 

ライフィセット「う~ん……あ、マーボーカレー!!」

 

ゴンベエ「アホ。落第点。0点」

 

ライフィセット「ええ!?」

 

ベルベット「なにを驚いてるのよ?」

 

ゴンベエ「予想通りと言うべきか、なにも考えずに答えたと言うべきか」

 

ライフィセット「世界一美味しい物はなにかって聞かれたから答えたんだけど、0点だって」

 

ベルベット「なんて答えたの?」

 

ライフィセット「マーボーカレー……1番美味しいよ」

 

ベルベット「確かにアレは美味しかったけど、他にも美味しい物はいっぱいあるわよ」

 

ライフィセット「例えば?」

 

ベルベット「キッシュとか……」

 

ゴンベエ「あのなぁ、そういうことを聞いてねえんだよ」

 

ライフィセット「でも、世界一美味しい物を答えないといけないんでしょ?」

 

ゴンベエ「そうだ。だからこそ、ライフィセットとベルベットがいきなりの間違いなんだよ」

 

マギルゥ「なんの話をしておるんじゃ?」

 

ライフィセット「ゴンベエが世界一美味しい物はなにか?って問題を出したんだけど、0点だって」

 

マギルゥ「世界一美味しい物か……ゴンベエ、お主中々にめんどくさい問題を出しおるのぅ」

 

ゴンベエ「オレはライフィセットにどういう勉強をしたか聞かれたから答えただけだ」

 

ベルベット「めんどくさいって、どういうわけ?」

 

マギルゥ「これは答えが無い問題じゃよ」

 

ライフィセット「答えが無い?」

 

マギルゥ「そもそもでこの問題、なにを基準に世界一と決める?」

 

ライフィセット「世界中の人に1番美味しいと思う物を聞くかな?」

 

ゴンベエ「極端な話、そうすれば正しい答えが出るがそれが実際に出来るか?」

 

ライフィセット「無理、だと思う」

 

ゴンベエ「そう。無理だ……だから、別の方法で世界一を出す。基準となるものを決めて世界一を見つけると言うのを考えるんだ。世界一の称号を持つ料理人が作った料理が世界一なのか、生産量が世界一な食材を使った物なのか……とにかく、ただ美味しいからとか言う好みの問題で答える問題じゃない。なんで?と疑問を持つ相手を納得させる答えを答える問題だ」

 

ライフィセット「そういう問題なんだ……ゴンベエも同じ問題をやったんだよね?どんな答えを出したの?」

 

ゴンベエ「数人1班でやったけど、その時はフライドポテトになった」

 

ベルベット「……美味しいか不味いかで言えば美味しいけど世界一ではないでしょ。それ」




スキット 一方その頃の……?






















イクス?「……眠い……まさかミリーナさんが食事にまた睡眠薬を入れたんじゃ……いや、何時もと同じ味だった。薬を混ぜれば味が変わる。いや、でも茸系の可能性がある……ぐぅ……は!危うく寝かけた……逃げるなら今しかない。よいしょっと」

ミリーナ「イクス」

イクス?「ミリーナさん!?なんでここに」

ミリーナ「もう、イクスったら何度言えば分かるの?さんなんていらないのよ」

イクス?「俺、何回も話しましたよね。イクスじゃないって」

ミリーナ「何処からどう見ても貴方はイクスよ。そういう設定はノートの中だけにしておかないと変人に見られるわ」

イクス?「イクス君もイクス君で大概だった!!て言うか、そういうノートは見たらダメでしょう!!」

ミリーナ「ダメよ……エッチな本だったり落書きだったりしたら燃やさないといけないから。でも、よかった。イクスはエッチな本を持ってなくて……でも、私の写真が無駄になったかな。あ、イクス、使う?」

イクス?「ナニに使えと!?」

ミリーナ「そうよね。イクスには私が居るから必要は無いわよね」

イクス?「っく、イクス君。俺の中に居るんだったらさっさと出てきてくれ。こんな美女が迫ってきてるんだぞ、喜べよ」

ミリーナ「もうイクスったら、出来ちゃった結婚したい程に美女だなんて」

イクス?「言ってませんよ、そんな事……って、ああ!!」

ミリーナ「どうしたの?」

イクス?「今だ!!」

ミリーナ「あ、待って!……はぁ。イクスったら首輪に発信機を仕掛けてるから何処に逃げても無駄なのに……今度は何処に逃げようとしたのかしら?ふふっ、先回りしてたらイクス、きっと驚くわね!」

イクス?「……イクス君、頼むから出てきてださいよ。俺には色々と荷が重いんです。俺はイクス君じゃない、イクス君は君なんだ。君が人生を謳歌しないとダメなのに……」
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