仮面ライダージオウ〜フューチャータイム〜   作:子瓜

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「安心しなよ、僕はキミを殺さない。でもね、勝手にライダーを減らしたことには怒っているんだよ?わかるよね」

「知らないな。俺は俺のチカラで戦っただけだ。誰にも文句は言わせるつもりはない」

「そうか・・・。どうせ僕ではキミを倒さないとか考えているんだろうけど、それはただの驕りだよ」

「言ってろ」

 

ネオタイムジャッカーがゲートに向かって斬撃を放つ。それを避けたゲートは右手を前に伸ばして散らばった破片を集める。集まった破片は形を変えてハルバートになった。

 

「へー。面白いじゃん」

「うるさいなぁ。耳障りだよ」

 

ゲートはハルバートを持った状態でネオタイムジャッカーに向かって走る。それに対してネオタイムジャッカーも剣を持った状態で走り出す。2人の距離が近づくと同時にそれぞれの武器を振り下ろし、そのまま2人は攻防に入った。

 

ゲートがハルバートを振り下ろしたり突いたりしたかと思えばネオタイムジャッカーが吹雪を放ち、それを避けたことでネオタイムジャッカーが攻撃に入る。それもゲートが攻撃を弾いたことでまた攻守が入れ替わる。そして何度も繰り返していると急にゲートが距離を取った。

 

「さてと、遊びはここまでだよ」

「なにを言っているんだ?楽しいのはここからだろ」

「いいや、ここからはただの虐殺だ」

 

そう言うとゲートは左手の手甲に手を当てる。その手甲が一瞬だけ光るとその手には紫色の板があった。

 

「いまキミが使っているウォッチはアナザー邪武とアナザーハッタリ。つまり仮面ライダー邪武と仮面ライダーハッタリのアナザーライダーだ。邪武は鎧武の時代の仮面ライダー。そしてハッタリは」

 

ドライバーの持ち手を戻してまた板を溝にセットする。

 

『ライダーゲート。シノビ♪』

 

そのような音声が流れる。そしてまたドライバーを右に引く。

 

「解錠」

『手裏剣しゅぱっとニンニンニン〜シノビ♪』

 

そのような音声が流れると、ゲートの顔がシノビのそれになり、胸部の門が開き両肩に移動する。そして胸部のアーマーにシノビのライダークレストが現れる。その瞬間、一瞬だけだがネオタイムジャッカーの左側のウォッチがブレた気がする。

 

「なるほどな、確かにディケイドとジオウを合わせたチカラだ。ディケイドと同じようにライダーのチカラを自由に使え、ジオウと同じでチカラを奪えるということか」

「少し違うな。確かにディケイドと同じでライダーのチカラを自由に使えるけど、ジオウの方はそのライダーが経験したことすべてを変身している間は僕がした経験として上書きできるっていうだけだよ。もちろんその間そのライダーは存在しないことにはなるけどね」

 

へー、そうなんだ・・・・あれ?結局のところ、その2つって何が違うの?

 

「多分だけど、そのライダーのチカラを使っている間は本来の変身者そのものになれるっていうことだと思う」

「ツクヨミ」

 

ゲートがネオタイムジャッカーを引き付けている間にツクヨミがゲイツを連れて来た。かすかにだけど呼吸している。たしかに死んではいないようだ。

 

「それってどういうこと?」

「さっきあの姿になるときに『解錠』って言ったでしょ。そのときにそのライダーがいた時代に繋げて自分自身に変身者の経験を瞬間的に植え付けているんだと思う」

「そうなの?」

 

よくわからないけど、なんかすごいことが起きてる気がする!!

 

「まあ、だからなんだって話だが、な」

「それもそうだね」

『ストロング忍法』

 

ネオタイムジャッカーが吹雪を、ゲートが炎を放つ。しばらくの間均衡していたけど、しばらくすると炎が押し勝ち、ネオタイムジャッカーを燃やす。

 

「ちぃ!!」

「終わりだね」

 

そう言うとゲートはドライバーから板を取り出すとハルバートに付け直しハルバートに付いているボタンを押した。

 

『関門突破!!シノビ、フィニッシュ』

 

その音声が流れるとゲートはハルバートを振り回しながら分身する。そして分身したゲートはそのままネオタイムジャッカーに向かいハルバートで一撃ずつ斬り込む。そして最後の1人が斬り込み終わると一斉にネオタイムジャッカーに飛び込みハルバートを振り下ろす。するとネオタイムジャッカーが悲鳴を上げながら爆発を起こす。そしてウォッチが砕ける音が聞こえた。爆煙が晴れると、アーマーが無くなったネオタイムジャッカーがいた。

 

「う、ぐ、がはっ」

「これ以上はやめてあげるよ。あくまでもキミ達をたおすのはジオウ達でないといけないからね」

「ふざ、けるな。俺はまだ、やれ、る」

 

そう言うとネオタイムジャッカーは倒れた。すると一瞬だけ時間が止まった感覚がすると倒れたネオタイムジャッカーの姿が無くなった。

 

「逃げたの?」

「まあ、そうだね」

 

ゲートが変身を解除し、元の姿に戻る。それにしてもどうしよう。ネオタイムジャッカーにゲイツのジクウドライバー壊されたし、ウォズもアナザーライダーにされちゃったし、タロットのチカラも借りられなければウォッチも生成できない。これはもう、完全に詰んでない?

 

「・・・・・・・タロットの方は、俺に行かせろ」

「ゲイツ!!」

 

ゲイツがゆっくりとだが立ち上がる。

 

「そんなボロボロの体で説得なんて行かせられないよ。ここは俺が行かないと」

「その間にアナザーライダーが現れたらどうする気だ。いまここにいる中でライダーになれるのはジオウ、オマエだけだ。ゲートは基本非干渉らしいからな」

「でも」

「どのみち、俺が行くのが適任だろ。話を聞いた限りオマエの話を聞く気はないだろ。ツクヨミには危険すぎるから残った俺が行くしかないだろ」

「それは、そうかもしれないけど」

 

『探しタカー、タカー!!』

 

ゲイツと話しているときに偵察に出していたタカウォッチロイドが帰ってくる。どうやらアナザータロットを見つけたみたいだ。

 

「迷っている暇はない。オマエはアナザータロットをどうにかしろ。俺はタロットを連れて来る。わかったな」

「・・・・・うん」

 

納得しないままタカウォッチロイドの案内でツクヨミと一緒にアナザータロットの方に向かう。・・・待っててねウォズ。必ず助けるから。

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・・・・・・行ったか。

 

ジオウとツクヨミを見送った後、俺は後ろに振り向き口を開く。

 

「仮面ライダータロット。いるんだろ」

 

するとなにも無かった場所からタロットが現れる。

 

「どういう仕組みだ」

「・・・『愚者』は誰からも見向きされない」

「そうか」

 

要するにライダーのチカラで隠れていたということか。

 

「それでだ。唐突で悪いがオマエにはアナザータロットの撃破に協力してもらう」

「そんなもの、ジオウを殺してからでも遅くはない」

「ダメだ。アイツは殺させない」

「魔王を見逃すというの?」

「アイツは魔王にはならない」

「いいえ、なる」

「仮にそうだとしても、俺がアイツを倒す」

「魔王になってからでは遅い」

「いいや倒す。たとえ俺が死ぬことになってもだ」

「私より弱いアナタが?さっきの戦いで変身できなくなったんでしょ?」

「ああ、アイツらにはそう言ったな。だが、それは嘘だ」

 

そう言いながら俺はウォズから受け取ったビヨンドライバーを取り出す。

 

「なにをする気?」

「フン、決まっているだろ。こうするんだよ」

 

俺は、ビヨンドライバーを腰に付ける。そしてゲイツウォッチを取り出す。

 

「なにをやっているの?アナタはそのドライバーは使えない。歴史がそう記した」

「だったらその歴史を変えればいい。俺たちは何度だってそうしてきた」

 

そしてウォッチを起動する。そのとき、ウォッチが光を発すると形を変える。そう、ライドウォッチからミライドウォッチにだ。

 

『ゲイツフューチュー』

 

ジオウは最低最悪の魔王にならない。させない。もしなったとしてもそのときは俺が倒す。そうならないために、俺は何度だって歴史を変えてやる。




次回、仮面ライダージオウ〜フューチャータイム〜

ビヨンドライバーで変身してタロットと戦うゲイツ

「私は、ジオウのいない未来を創造する!!」
「ジオウをお前に倒させるわけにはいかない」

ジオウとアナザータロットの戦い

「絶対に取り戻す!!」

現れる新たなアナザーライダー

「嘘でしょ・・・」

6/30 日曜日、午前9:00
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