仮面ライダージオウ〜フューチャータイム〜   作:子瓜

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すみません。リアルが忙しくなってきたため週に1話投稿させていただきます。


8

勢いを殺しながら着地してタロットの下へと歩み寄り話しかける。無駄なことを続けるタロットに向けて。

 

「諦めろ。オマエは俺に負けた。それだけだ」

「まだよ!!やっと、やっとこのときが来たのよ。私でもまだ殺すことのできる魔王がこの時代にいるのよ。まだ終わるわけにはいかないのよ!!」

「いいや終わりだ。そのダメージだ。もう立ち上がれないだろ」

「そんなはずない!!なんで、なんで立たないのよ私!!いましか、ないのよ。いましか、この時代でしかオーマジオウを殺さないのよ。いま倒さないといけないの!!だから立ってよ。立ってよ!!それが終わったらどうなってもいいから」

 

この女、ジオウから聞いていたイメージと違うな。まさか。ふと一つの考えが思い浮かぶとそれを確認する為に質問をする。

 

「オマエ、ジオウを殺すためにライダーになったのか」

「そうよ!!他の奴らなんてどうでもいい。ジオウを殺せる未来が来るその日まで世界は侵略されたら困る。だから仮面ライダーになった。だから戦った。だったらこのくらいの我儘くらい許してくれてもいいでしょ!!」

「・・・そうか」

 

そのまま俺はタロットのベルトを外す。するとタロットの変身が解除された。その瞬間、変身していた女は俺を見て驚いていた。やっぱりか。

 

「オマエはなんで仮面ライダーになったんだ?」

「?そんなの、誰も傷つかない未来を作るために決まっているでしょ?タロットの力ならそれができるはず・・・違うの?」

「さあな」

 

これではっきりした。この女は解離性同一性障害、つまり二重人格者だ。目の前で家族を殺されたことで本来の人格がストレスで壊れてしまうところで2つめの人格が作られたのだろう。

 

この女の場合は仮面ライダータロットのときの方が本来の人格なのだろう。表に出てきてる人格は戦いに向いていないから変身したら本来の人格が現れるということか。

 

「ところで・・・ここはどこですか?たしかオーマジオウの前で変身したところまでは覚えているのですが」

「話は後だ。タロットでオマエの意思のまま変身できる形態はあるか?」

「いいえ、ありません」

「そうか・・・なら仕方がない。もう一回変身しろ」

「え?なんでですか」

「いいから、早くしろ」

「は、はぁ」

 

女がタロットに変身する。アナザータロットを倒すには、この人格のやつを説得するしかない。幸い先ほどまでのダメージはまだ残っているのか動かないみたいだしな。

 

「協力はしない。アナザーライダーとかいうのは、私1人で倒す。それでも問題はないはずよ」

「だがすぐではないのだろう」

「当たり前よ、オーマジオウをこの時代で倒すのが先、優先事項なのよ」

「アイツは魔王にはならない」

「言葉だけならなんとでも言えるわよ。なんとでもね」

「なったとしても俺が倒す」

「この問答ならさっきもしたでしょ?不可能よ」

「どんな形であれ、オマエがいないとアナザータロットは倒せないんだ」

「うる、さい!!」

「うおっ!?」

 

油断していたせいかタロットに押されて倒される。その衝撃でウォッチが1つタロットの目の前に転がった。

 

「なに?このウォッチは」

 

タロットは自分の前に転がったウォッチを見ている。確認するとどうやらそれはドライブウォッチらしい。ウォッチを見ていたかと思うと急に笑い始める。

 

「ふふ。アハハハハハ!!」

「どうした」

 

気でも狂ったのか?

 

「はぁ〜面白かった。気が変わったわ」

「は?」

「だから、協力してあげるって言ったのよ」

 

よくわからんが、協力するというのならいいか。

 

「だったら早く行くぞ。すでにジオウがアナザータロットと戦っているからな」

「わかったわよ。その前に、立たせてくれないかしら?」

 

タロットが俺に手を伸ばす。まあこの状態にしたのは俺だから仕方がないか。そう思いながら手を伸ばす。が

 

「えい」

 

タロットは俺の手ではなく腕につけていたブランクウォッチに手を伸ばした。するとタロットのチカラがウォッチに流れ出した。

 

「これは、どういうことだ」

「たとえ私が思った通りだとしてもやっぱりオーマジオウなんかに協力はできない。だからこうしたのよ。あ、これ返すわね」

 

もう片方の手でドライブウォッチを返してきた。

 

「私はタロットのチカラと一緒に消える。タロットに変身して私の自我が戻っただけだから」

「オマエ・・・・」

「さて、私は消えるけど残った私に伝えてくれる?『その身体はアナタのもの』って。私みたいな人格は表に出てはいけなかったのよ」

「・・・・・・・・・・」

「ああ、最後に一つ。これはアナタへの言葉よ」

「・・・言ってみろ」

「アイツがオーマジオウになったらアナタは勝てる。いや、勝ちなさい。私が消えることに思うことがあるのならね」

「言われるまでもない」

「そう・・・・・・じゃあね」

「ああ」

 

『タロット』

 

タロットのウォッチが生成されたと同時にタロットに変身していた女が倒れた。それを見てから立ち上がる。

 

アナザータロットを倒すために。

__________________________________________

 

『ファイナルアタック、タイムブレイク!!』

「オラァァ!!」

 

ディケイドウォッチでビルドウォッチを強化して倒す。これで、やっと3回目だ。硬すぎるよ。倒してもすぐに時間を止められて復活するし、ゲイツまだ!?

 

「グルルルル」

「ああもう!!本当にキリがない」

 

そう言いながらもアナザータロットに攻撃を仕掛ける。あんまりダメージが入らない。というか硬い。硬すぎる。ディケイドアーマーになってダメージが入り始めたのはいいけど、カウンターでダメージが入るんだよな。そんなことを考えていると背後から足音が聞こえた。ゲイツだ!!

 

「もー遅いよゲイ、ツ?」

 

ゲイツだと思い振り返ると、そこにはまた新しいアナザーライダーがいた。

 

「嘘でしょ・・・・・」

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