・・・・・それにしても、前回はディケイドに物語の展開を邪魔されてしまった。おのれディケイド!!また世界を破壊するのか。
「ウゥゥゥゥ」
タカウォッチロイドの向かう方向に行くと、そこにアナザークラウドがいた。以前と違い仮面ライダーテンペストがすでに近くにいた。
「やっと見つけたぞ。もう逃がさん。行くぞ!!」
「待ってゲイツ」
「なんだ!!」
仮面ライダーテンペスト。彼はなんの理由もなくネオタイムジャッカーに協力しているのか。おそらく俺たちでは書き出さないと思う。もし可能性があるとするなら
「俺たちはアナザークラウドと戦って注意を引きつけておく。だから快晴、快晴は仮面ライダーテンペストと戦ってくれないか」
「ジオウ、なにを言っているんだ。アナザークラウドを倒すには仮面ライダークラウドのチカラが必要なんだぞ。わかっているだろ!!」
「その通りだ我が魔王。今回はゲイツくんの言う通りだ。なんの考えがあるのか知らないが、いまはアナザークラウドを倒すことが先決だ」
たしかにその通りだ。被害を最小限に止めるならテンペストの事情を無視してアナザークラウドを倒すのが一番いい。でも、それだと快晴とテンペストの2人は仲違いしてしまう。何度もゲイツとぶつかった俺だからわかる。これは、いまのうちにどうにかしないといけないんだ。
「・・・・・頼む」
「「「・・・・・・・・」」」
俺の本気を悟ったのか、ゲイツとツクヨミ、そしてウォズが口を閉じる。そして
「長くは持たんぞ」
「我が魔王の命とあれば仕方がない」
「私達にはクラウドのライドウォッチはない。だから無限に戦うことになるわよ」
「・・・・・ありがとう、みんな」
感謝の言葉を口にして快晴の方を向く。
「そういうことで、頼んだよ」
「・・・・ハハ。なるほどな。こりゃあゲートのやつが気にいるわけだ」
そして、俺たちはアナザークラウドと仮面ライダーテンペストに向かって歩き出す。
「何度来ても同じことだ。このアナザーライダーは俺が守る。なぜなら・・・・クラウドの足止めは俺がするからな」
「それは都合がいい。俺たちはもともとそのつもりだったからね」
「ハッ、ほざいてろ」
テンペストが快晴のに似たドライバーを取り出し腰に巻き、左右のボタンを叩く。
『グルグルグルグル、ゴロゴロピッシャーン』
そんな待機音を鳴らせながらボタンを叩いた左手を胸に当てる。そして
「変身」
左手で真ん中のボタンを叩く。するとクラウドと同じように煙に包まれる。
『あれあれ?なにあれ?大荒れ!!
テンペスト・ウェザーマジシャン』
煙が晴れると、そこにはあの緑と黄色の2色のライダーがいた。
「荒々しくも猛々しい。仮面ライダーテンペスト」
一足遅れて俺たちもドライバーを着ける。
「まったく、魔王の気まぐれはよく起こるな」
『ゲイツ』
「その意見に同意させてもらうよ」
『ウォズ、アクション!!』
「まったく、最高だな!!」
ダンッ!!『ホーンジツーノテーンキーワー?』
「そう言わないでよ。これが、俺が思う最善なんだから」
『ジオウ』
待機音を鳴らしながらそれぞれポーズを取る。その間、なぜかテンペストはアナザークラウドがこちらに近づかせないようにしていた。
「「「「変身」」」」
『ライダータイム。カメーンライダー、ジオウ』
『ライダータイム。カメンライダーゲイツ』
『投影!!フューチャータイム。スゴイ!ジダイ!ミライ!!カメンライダーウォズ、ウォズ!!』
『ヤッホウ♪ホウホウ。天気予報♪
クラウド・クラウディア』
全員変身を終えると、俺とゲイツ、ウォズはアナザークラウドに、快晴は仮面ライダーテンペストに向かって行く。
『ジカンギレード、剣!!』
『ジカーンザックス、ユーミー』
『ジカンデスピアー!!ヤリスギ!!』
俺とウォズがアナザークラウドに接近し、ゲイツが遠距離から援護する。すると、アナザークラウドが雲を発生させる。その雲は電気を纏っていた。
「来るぞ!!」
「毎回同じ手が通用すると思わないことだ」
『キカイ』
ウォズがキカイミライドウォッチを起動させ付け替える。
『投影!!フューチャータイム。デカイ!ハカイ!ゴーカイ!!フューチャーリングキカイ、キカイ!!』
ウォズがフューチャーリングキカイになる。そして距離を取ってジカンデスピアーを地面に突き刺してアーマーからロボットアームを上に出す。それと同時に雷が放たれ、俺に向かって来たが、途中で方向を変えてウォズに向かって行く。そして雷がロボットアームに当たるが、地面に突き刺したジカンデスピアーを通して電気は地面に逃げて行った。
「グギャッ!?」
「なにを驚いている?その攻撃があくまでも雷というのであれば避雷針を用意すればいいだけだ。こうして電気を流すアースもあるわけだしね」
ウォズの言ったことが伝わっていないのか、尚も雷を撃ち出してくる。しかし、その全てはウォズに向かって行き、そして地面に流される。
「ゲイツ!!」
「わかっている」
『ウィザード』
ゲイツがウィザードライドウォッチを起動させドライバーに付け、そして回した。
『ライダータイム、カメンライダーゲイツ。アーマータイム、プリーズ、ウィ・ザード!!』
ゲイツがウィザードアーマーを身につけ、そして手をアナザークラウドに向けて「ハァ!!」と声を出す。するとアナザークラウドの下に魔法陣が現れて鎖でガランじめにする。だが、抵抗が強いのか、鎖がカチャカチャと音を鳴らす。
「くらえ!!」
『フィニッシュタイム!!ライダー、ターイムブレイク!!』
アナザークラウドの周りをピンク色の“キック”の文字が囲み、それが一箇所に集まり1つになってアナザークラウドにぶつかる。そして、“キック”の文字が飛んだ先で飛び蹴りをしていた俺の足の裏にくっ付いた。そのまま叫びながらキックを当てる。すると、アナザークラウドが爆発した。爆発が晴れるとそこには・・・・・・・
_____________________________________________________
「ハァ!!」
「フン」
ジオウ達が化け物と戦っているのを傍目に、俺はテンペストと戦っていた。テンペストの振るう短剣を躱しながら攻撃を撃ち込む。
「こうやって戦うのはいつぶりだろうな」
「知らん」
「あのときもこうしてダチストを倒すのを邪魔していたよな」
「興味ない」
・・・・・相変わらず会話にならない奴め。仕方がない
『曇り、のち、晴れ!!
クラウド・サン』
「オラ!!」
剣を持つ天候/晴れに姿を変えて斬りかかる。それをテンペストは危なげなく回避する。
「まったく、進歩のない奴め」
『ウェザーマジック!!突風!!』
突風を弾丸のように撃ち出してくる。それを避けたり剣で弾いたりしながら近付き、剣と短剣をぶつけ合う。
「なんでアイツらの味方をしているんだ!!答えろ!!」
「・・・・京香ちゃんを人質に取られた。協力をしないと殺すと言われてな・・・・仕方がないだろ!!」
「京香ちゃん?言われてみれば確かにいないな」
「・・・気付いていなかったのか」
仕方がないだろ。いつもオマエの近くにいるんだからどこかに隠れていると思ったんだから。
「酷なことを言うが、1人とそれ以外なら、1人を見捨てるのが正しいだろうが!!」
「そうかも知れん。だが、俺はそれでも1人を選ぶ!!」
「この分からず屋が!!」
『ウゥゥゥゥ、カン!!』
「それでも構わない」
『ウゥゥゥゥ、タチ!!』
『カン、カン、カンカンカンカン照りぃ!!』
『タチ、タチ、タチタチタチタチ風ぇ!!』
「ハァァァァァァ!!」
『晴れ!!今日は1日、晴れで、show!!』
『強風!!今日は1日、強風で、show!!』
炎を纏わせた剣と刃状の風で長さを補わせた短剣がぶつかり合う。衝突した威力に俺たちは同時に吹き飛ばされた。
「ぐっ!!この」
「オマエに、あの化け物は倒させない!!」
お互いに立ち上がって次の一手を打とうと先程と反対側のボタンに手を伸ばす。その瞬間
『フィニッシュタイム!!ライダー、ターイムブレイク!!』
その音が聞こえると同時に爆発音が聞こえた。ジオウ達の方を見てみると、爆発した中心に誰かが倒れていた。って、まさか
「京香ちゃん!?」
人質にされていたという京香ちゃんがそこにいた。
(久しぶりの)用語集
仮面ライダー テンペスト
クラウドと同じく2025年でダチストと戦う仮面ライダー。
クラウドとは異なり、気象ドライバーの左右に付けた天晶のチカラをフォルムチェンジせずに魔法のように使用できる。初めはクラウドの敵として現れていたが、京香との出会いをきっかけとしてクラウドと共に戦うようになる。
テンペスト
?歳
見た目は20〜3歳くらいの青年だが、その正体はダチスト。クラウドを倒すために気象ドライバーを本来変身するはずだった男から強奪し、テンペストに変身する。だが、彼が仮面ライダー テンペストになったことで後々の悲劇を回避できた。
本来のテンペストの変身者
28歳
普通のサラリーマンだったが、ライダーシステムの適性があったことから気象庁からスカウトされ、気象ドライバーと天晶を渡された。そこをテンペストが強襲して殺害され、気象ドライバーと天晶を奪われる。
京香
7歳
本来のテンペストの変身者の娘。母は事故ですでに亡くなっており、頼れる親戚もいなかったため孤独になった。自分の父親を殺したテンペストのことを「寂しそう」と思い憎しみよりも悲しみを覚え、テンペストと行動をともにするようになる。