仮面ライダージオウ〜フューチャータイム〜   作:子瓜

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今回でクラウド編、最終回です。あと、途中に残酷な表現があります。


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・・・・カイに対抗するために変身したけど、このウォッチって使うの初めてなんだよなぁ。ということはさぁ。

 

「祝え!」

 

やっぱり・・・・。

 

「全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしらしめす時の王者、とその従者の新しき姿。その名も仮面ライダージオウ・アギトアーマーと仮面ライダーウォズ・フューチャーリングクラウド。覚醒する戦士の力を継承せし魔王と天候を操つる力を手にした従者がともに立った瞬間である!!」

「2人同時だと、そうなるんだね」

「・・・・」

 

『ジカンデスピアー!!ツエスギ!!』

 

「 あ、誤魔化した」

「なんのことかわからないな我が魔王。私はなにも、誤魔化してなどいないのだがね。そもそも」

「あーうん。わかった。わかったから。ウォズはなにも誤魔化していないよ」

「わかってくれて嬉しいよ。我が魔王」

 

うんうん。わかってるよ。わかっているから。

 

「おいらを無視すんなぁぁぁぁ!!」

 

そう言いながらカイがミサイルを発射する。ゲイツがそれを狙撃したお陰で爆風を受けるだけで済んだ。

 

「ボサッとするな!!早く決着をつけろ」

「わかってるよ。少し油断しただけだから、さ!!」

 

俺はカイとの距離を一気に詰める。だが、カイはそれに気付きアンテナから放ったレーザーを雲に当てる。するとそこは黒い雲に変わった。

 

「くらえッス!!」

 

そしてカイが雷を俺に向けて落とす。さっきまでの俺たちならウォズの避雷針で回避していた。だが、いまは対処法はそれだけではなくなった。

 

「ハァッ!!」

 

ウォズが杖モードのジカンデスピアーを振る。すると雷は向きを変えてカイに向かっていく。

 

「なに、グハァァァァァァァァ!!」

 

カイに雷が直撃する。それからすぐに俺も追いついた。

 

「ハァァァ、ハッ!!」

 

俺は拳に力を込めて思いっきり殴る。そしてもし怪人相手でなければただのリンチかと思われるほど殴る蹴るを繰り返す。そして、ある程度ダメージを与えると最後に思いっきり殴って距離を開ける。

 

「こ、この。マジでキレたッス!!」

 

『フィニッシュタァイム。クラァウド、ショォウ、タァイムブラスト』

 

「させるか!!ジオウ!!フォーゼのライドウォッチを貸せ!!」

「わかった!!」

 

ゲイツにフォーゼのライドウォッチを投げて渡す。ゲイツはそれを受け取るとジカンザックスに取り付ける。

 

『フォーゼ、ギワギワシュート!!』

 

「「ハァッ!!」」

 

カイの両腕とゲイツのジカンザックスからミサイルが発射される。カイが放ったミサイルは俺たちに向けて飛んでくるが、ゲイツが放ったミサイルがカイの放ったミサイルを迎撃し、最終的にカイの必殺技を無効にした。

 

「なに!!」

「我が魔王。彼に引導を渡してやろう」

「うん。わかった」

 

『ビヨンドザタイム!!』『ウェザーマジック!!』

 

ウォズがビヨンドライバーで必殺技を放つ。すると、ウォズの周りに雲が発生していく。それを見ながら俺も必殺技に入る。

 

『フィニッシュタイム!!』『不可思議マジック!!』

『フィニッシュタイム!!アギト!!グランド、タイムブレイク!!』

 

俺とウォズが同時に必殺技を起動させる。すると、俺の足元になにかの紋章が現れ、ウォズの周りにあった雲がカイの周りを回転する。ウォズがジカンデスピアーを振ると豪雨の音と雷の音、そしてカイの悲鳴が聞こえてくる。

 

「ギャァァァァァァ!!!!!」

 

ウォズはカイの様子を見ながらジカンデスピアーをゆっくりと振り上げる。そして、真上まで振り上げると

 

「終わりだ」

 

そう言って振り下ろした。その瞬間、太陽の光が凝縮したような光線がカイを襲う。

 

「グハァァァァァァァ!!!!」

 

それを気にしながらも俺は浮かび上がった紋章のようなものが気になっていた。うーん。真下に浮かび上がる紋章かぁ。うーん・・・・・・・・真下?

 

「そっか」

 

俺は距離を取って真下に紋章みたいなものを浮かばせ続けながら走る。ある程度助走をつけると俺は思いっきりジャンプする。すると、真下にある紋章みたいなものも浮かび上がり、ボードのように俺を乗せて前に進む。ウォズの放った光線が消えた瞬間に俺はカイにそのまま突っ込んだ。

 

「オラァァァァァァァァァ!!」

 

カイにぶつかる寸前に紋章みたいなものから飛び降り、紋章みたいなものをカイにぶつけた。するとカイが悲鳴を上げながら爆発に呑まれた。

 

「ギャァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリィン。パリィン。

 

2つのアナザーライドウォッチが壊れる音がした。

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爆発が晴れた。そこに人間に戻ったカイと、カイの持つ2つのアナザーライドウォッチが壊れているのを確認した。

 

「ふぅ。まずは1人、だね」

「ああ。今回は意外と楽だったな」

「そうだね。これならまだスウォルツたちタイムジャッカーの方がまだ厄介だと言える」

「でも、まだ油断しちゃダメよ」

「わかってるよ・・・・・。あ、そうそう。快晴!!」

 

忘れるところだったよ。

 

「なんだ?」

「はい」

 

快晴にクラウドのミライドウォッチを渡す。やっぱり本人が持っていた方がいいからね。

 

「ああ、それか・・・・・それならもう必要ない」

「え?なんで?」

「俺はダチスト達を倒すために仮面ライダーになった。だから、俺のチカラが消えることでアイツらも消えるってんなら願ったり叶ったりだ」

「でも」

「確かに俺はオマエ達に協力してこの時代を守ろうと思った。だが、やっぱり俺は俺が生きた時代が大事なんだよ。だから・・・・・それはオマエ達が持っていてくれ。俺は、それでいい」

「そう・・・・・」

「そういうことだ。じゃあな。・・・・またな」

 

そう言って快晴はその場を去った。京香ちゃんという女の子を背負ったテンペストもそれに着いて行く。

 

「さて、俺達も帰ろうか」

「ああ」

「ええ」

「そうしよう」

 

そして、俺たちはカイを置いてその場を去った。

 

・・・・・・・・・・・この選択を後に後悔することを知らないで。

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「おいクラウド」

「なんだ、テンペスト」

 

突然テンペストが足を止めて俺に話しかける。俺はたぶんこれからテンペストが話すであろう話の内容が読めている。

 

「京香ちゃんを頼む」

「・・・・・やっぱりか」

 

テンペストも元はダチストだ。ダチストが居なくなるということは、そういうことなんだろう。

 

「俺が消えるということは、おそらく京香ちゃんの父親は生きている筈だ。だから、京香ちゃんを引き渡して欲しい」

「・・・・・・・・」

 

行くな。その一言を言うのは簡単だ。俺もそう言ってしまいたい。だが、それを言ってしまうと、こいつの、テンペストの決意を無駄にすることになる。だから、俺は

 

「わかった」

 

その一言だけ言って京香ちゃんを預かる。一瞬だけ京香ちゃんに視線を向けてまたテンペストの方を向く。だが、そこにはもうテンペストの姿は無かった。それを確認したと同時に、ゲートがやって来る。

 

「・・・・・ゴメンね。こんな結果になってしまって」

「大丈夫だ。俺は、1人より多数を取る人間だからな」

「そしてキミはその怒りを自分1人で向けさせる。なかなかできることじゃないよ」

 

やっぱり、バレてるのか。憎しみの連鎖は1人に向けさせ、その1人が死ぬことで完結できる。だからこそこの方法を取っていた。俺1人を切り捨てて他の全てを救うために。

 

「・・・・・せっかく来てもらって悪いと思うんだけど」

「わかってる。この戦いにはライダーのチカラが必要だ。それを失った俺がこの時代にいても意味はない」

「・・・・・ゴメンね。安全に帰還できることは保証するよ」

 

そう言うとゲートは門の形をした板を取り出すと、それを小さな箱に差し込む。

 

『ライダーゲート、クラウド♪』

 

目の前に大きな門が現れる。俺はその門を潜る。

 

来たときと違い、消え去った戦士がその存在を捨ててまで救った少女を背負って。

 

・・・・・・・なんだろうな。少女自身は軽いのに、別の意味で重く感じる。

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快晴が門を潜る少し前

 

ビキビキ、バリーン!!

 

ソウゴ達が去った後、そのような辺りに音が響き渡る。その音に目を覚ましたカイは周りを見渡す。

 

「アイツら、よくも・・・・あ!!オイラのアナザードライバーが!!もう、本気で怒ったッス!!」

 

カイが叫ぶ。だが、それはすぐに疑問に変わった。なぜなら、壊れたアナザードライバーからなにか黒い、スライムのようなものが出てきたのが見えたのだ。そのスライムのようなものはカイに向かって来る。それを見たカイは時間を止めるが、スライムは動きを止めず、そのままカイの足にまとわりつく。

 

「こら、離れるッス!!」

 

カイが黒いスライムを引き離そうとする。だが、黒いスライムは霧状になり、カイの身体を覆うとそのままカイの中に吸い込まれるように消えた。

 

「なんだったんスかあれは・・・・・・ヒィッ!!」

 

黒いスライムが居なくなったことでカイは安堵する。だが、そのすぐ後に異変が起こる。カイの身体が黒く変色し始め、変色した場所からボロボロと崩れていったからだ。

 

「い、嫌だぁぁぁ!!オイラは、オイラは、まだ死にたくないッス!!オイラは、王になって、オイラの時代を救うんだぁぁぁぁ!!」

 

カイの絶叫を嘲笑うかのようにカイの身体はだんだんと原型を無くしていく。そして、最後には人としての原型を無くし、ただの土塊になった。そこへ2つの影が近づいてくる。

 

「あらあら。カイったら、食べられちゃったのね」

「そのようだな」

「アマツ、あなたちゃんと説明しましたの?」

「なぜする必要があるんだ?ただの駒に」

 

そう。この2人はネオタイムジャッカーのアマツとメイ。土塊へと姿を変えたカイの仲間である。

 

「まあ、お酷いこと」

「なに、収穫はあったよ。アイツらの、ジオウ達の陣営にゲートがいる。そして、ディケイドは俺たちの計画を知りながらも邪魔をしない」

「カイは邪魔されましたわよ?」

「アレはただ戦いたかっただけだ。俺たちの計画に首は挟まない筈だ」

「まあ、いいですわ。それに、もう1つ収穫もあったですわね」

「ああ、どうやらアナザードライバーには必殺技を2発同時に受け切るほどの耐久性はないということだな」

 

そう。2人はカイをもともと捨て駒として行動させていた。そのため、失敗することが前提の今回の作戦において好き勝手させていたのだ・・・・・・人間として最後の自由を満喫させるために。

 

「では、お次は私が行かせていただきますわ」

「大丈夫なのか?オマエまで失うと流石に計画に乱れが発生するぞ」

「大丈夫ですわよ。私はヘマしませんから」

「・・・・・・わかった。ではウォッチを渡そう。受け取れ」

 

メイは新たなアナザーライドウォッチを受け取ると、その顔は喜びに満ちた。

 

「はい!!精一杯遊ばせていただきますわ!!」

 

そう言ってメイはその場を去る。その場にはアマツだけが残った。そのアマツはゆっくりとしゃがみ込むとカイだった土塊に手を入れる。そして、そこから緑色の玉を取り出した。

 

「馬鹿ばっかりだな。ジオウⅡのライドウォッチ?そんなのいるわけがないだろ。あんなのオーマジオウのチカラなんだから俺の望む未来にはもう必要ないものなんだよ。本当に必要なのは、こいつなんだよ」

 

アマツは緑色の玉をポケットから取り出した小さな袋に壊れ物を扱うように入れるとその場を去った。

 

自分しか知らない計画の成功を見つめながら。

 

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「物語は必ずいい方向にばかり進むとは限らない。ときに英雄は悲劇を乗り越えて成長する。だが、英雄ではなく王となる我が魔王はこれらの悲劇を知る必要はないだろう。さて、次はと・・・・・おや?どうやら、また知らないライダーが現れるようです」

 

 

テーブルに置かれたカードに近寄る黒いローブを身に纏う人の影、その人物がカードを捲る。そこには死神の絵が描かれたカードがあった。




次回!!仮面ライダージオウ〜フューチャータイム〜

「ウォズがいない?」

ネオタイムジャッカー メイに誘拐されたウォズ。

「アナタがいなければ、他はたいしたことはありませんわ」

そして現れるアナザーライダー。

アナザーライダーの前に現れる新たな仮面ライダー。

「未来を占い、創生する」

6/16 日曜朝9時!! (に更新します)
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