HUNTER×HUNTERに双子の転生者!! 作:アストロサイト
アストロサイトです!
年末からの風邪が一向に治る気配がありません(泣)
更新遅くなって申し訳ないです。
side虎一
ブロロロッ…ガタン
「あのー、着きましたよ…。
大丈夫ですか?」
虎一はデスマッチを勝ち抜き一人試験会場に連れていってもらえることになった。のだが、勿論移動は
「………だ…大丈b…オロオロオロ……」
なのでこうなる。
虎一はなんとか親切な運転手に肩を貸してもらいバスを降りる。そしてフラフラになりながらもハンター志願者の集まる場所に向かう。といっても明らかに目の前は定食屋なのだが。
「あの…俺、今から飯なんて食えないですよ?」
「大丈夫、大丈夫。ご飯は別に食べないから。」
げっそりしている虎一に運転手が若干苦笑い気味になりながら答える。
「らっしぇーい。御注文はー?」
「ステーキ定食。」
「いや、だから、」
虎一が口を出そうとしたとき店主の手が不自然に止まる。
「焼き方は?」
明らかに店主の声色が変わる。ここで虎一はこれが何かしらの合言葉だと理解する。
「弱火でじっくり。」
「はいよー。」
「奥へどうぞー。」
注文をすると女性の店員が出てきて奥に案内される。が、そこには席はなく行き止まりだった。
「ここ?」
「はい。ここです。」
虎一がどう見ても行き止まりなので女性店員に訪ねると店員は何の仕掛けも見当たらない壁に触れる。カチッ鍵が外れるような音がしたと思ったら目の前の壁がエレベーターの扉のように開く。
「中へどうぞー。」
ここで虎一は運転手と別れて一人中に入る。
「俺の名前はシン。
ヨークシンってところに住んでるからハンターになれたら会いに来てよ。一応俺もハンターの端くれだからさ。
アドバイスくらいはできるよ。」
運転手はそういい残して扉を閉じる。同時に虎一のいる個室が動き出す。それこそエレベーターの様に真下に向かって。
虎一の目の前にはテーブル。そしてその上に焼き肉の用意がおいてある。他には何もないので虎一はイスに座る。
「これって、食べないとダメだよな?」
虎一はそういって一人肉を焼き始めた。
「何か音楽とかねぇーのかよ。
音が肉の焼ける音だけってめちゃくちゃ寂しいぞ!」
虎一が焼き肉を食べ終わる頃、丁度部屋の移動が止まる。
「おっ、ピッタリじゃん。」
少し待つと入ってきた方と逆の壁が開く。
するとそこにはさっきのデスマッチの相手とは比べ物にならないくらい実力のある受験生が300人くらい集まっていた。
みんなの視線が一瞬こちらに向くとすぐに期待外れとでも言わんばかりに目をそらす。
「あ、ちょっとカチーン。
まぁいいけどね。またデスマッチとか言わないよね?」
と独り言を言っていると後ろから声がかかる。
「よう、虎一も着いたんやなぁ。
どうやってたどり着いたん?」
そこにいたのは八雲だった。
「おー、八雲久しぶりー。
1日ぶりくらい?っていうか龍二は?」
「そやな。
まさかバスに乗って一人で先いくとは思わんかったわ。
龍二はな、途中ではぐれた。」
「おい、龍二とはぐれたのかよ。
頑張って探せよ。
何諦めて一人でたどり着いてんだよ。」
「いや、そんなこと言われてもな?
森の中やし探しようがないやんか。な?」
「な?じゃねーよ。
15にもなって森で迷子か??笑えねーよ。」
「大丈夫やって。龍二はもうすでに念も使えるし。
元々の能力もあんねんから。
そこまで心配せんでもそのうち会えるやろ。」
「えっ?龍二ってもう念使えるの?
なんで?
俺に教えてもらってねーんだけど。」
「いやいや、船で教えようと思とったけど自分酔うとったやんか。
それに船降りたらどっかいってしもたし。
せやから先にここに来る間に龍二に教えたってん。」
「マジかよー。
いいなー。
俺にも教えてくれよー。」
「ええよ。
でも今は無理やな。
ボチボチ時間やし。」
そういって八雲は今開いた扉の方を見る。
虎一もつられて同じ方向を見る。
「あれ?
あんな子供も受けるんだ。」
「いやいや、虎一も十分回りから見たら子供やで。
ま、あの子らは特別やね。
なんたってHUNTER×HUNTERの主人公やねんから。」
「へー。
ってことは強いの?」
「いや、今は弱いよ。
それこそ片手で勝てるくらいには。」
「なーんだ。
じゃあまだ手を出さない方がいいよね。」
「せやな。
せめて1年半くらい待たなな。」
「えー、そんなにー?」
「まぁ主人公言うても子供やって話やな。」
虎一と八雲がそんな話をしてるとき
ジリリリリリリ…
「ただ今をもって受付け時間を終了いたします。」
そういって高台のようなところに出てきたのは髭の似合う昔のフランス人のような格好をした男性だった。
「では これよりハンター試験を開始いたします。」
フワッ……トン
「こちらへどうぞ。」
試験官はみんなの反応も待たずに歩き出すので皆それに着いていく。
その時なんか長ったらしい話をしていた気もするがスルーだ。
どうせ最後まで黙って着いてこいってことだろうしね。
「ねぇ八雲。
この試験って何時間くらいで終わるの?」
「マラソンはまぁ昼前には終わるな。
全体でいうと10日くらいかな?」
「長くね?」
「まぁまぁそんなこと言わんとさ。
気長にいこうや。」
シャーーーー
「ねぇ八雲。」
「なんや?」
「今なにかスケボーにのった銀髪の子供みたいなのを見たんだけどあれってありなの?」
「あぁ、この試験はあくまで着いていくってだけやからなんでもありやで。
なんなら空でも飛んでみるか?」
「空は飛べないでしょ。
なんでもありってことはっ」
シャーーーー
「あれ?
虎一はなんで今進めてんの?
足動いてないよな?」
そう、虎一は今足を全く動かさずに立っている。
なのに走る皆と同じペースで前に進んでいるのだ。
所謂スノボーをしている感じだ。
「あぁ、これ?
能力使って地面と靴の摩擦と空気抵抗を限りなく無くしただけだよ。」
「それええな。
そんじゃ僕はっ。」
フワッ……
「おぉー。すげー。
なんで空飛べんの?」
「能力使ったらこんくらい余裕のよっちゃんや。
重力も空気抵抗も僕の速度を落とす原因の全てのベクトルを推進力に使ってるだけやから。
簡単やろ?」
「理屈はね。
そんなことできんのは八雲だけだよ。」
そういって虎一と八雲は周りが汗水たらして走っているのを尻目に悠々と進んでいく。
「ねぇ八雲。」
「なんや?」
「あれって階段だよね?」
「階段やな。」
「乗せてくれない?」
「自分で何とかしなさい。」
「あっ、おい。
待てよ八雲!
ずりーぞ!」
そういって八雲は先に行ってしまった。
「どうするかなー。
流石にこのままじゃ階段は登れないしなー。
あ、そうだ。ダッシュすればいいのか。」
虎一が思い付いたのは体力の消費を限りなく無くしながらダッシュで登る方法だ。
虎一は周りから見れば化け物だと思われるレベルの速度を出してグングン上がっていく。
「追い付いたー。
酷いじゃんか。」
「いやー、予想以上に速いなー。
しかも普通に走っとるし。
何?能力使うの諦めたん?」
「ちゃんと能力使ってるし。
諦めてないし。」
楽な雰囲気で走る?二人だがその速度は軽く車を越している。
最後尾をチンタラ走っていたのに既に最前列までくる速度だ。
「あれ?
もう出口じゃん。」
「ほんまやな。
なんか喋っとったら終わった感じやな。」
二人は試験官に続いて階段を登りきり倉庫のシャッターのような出口を抜ける。
抜けると目の前にはジャングルが広がっていた。
「ねぇ八雲。
俺さ、ジャングルにいい思いで無いんだけど。」
「そうなん?
なんかあったんか?」
「うん。
ここに来たばっかりの時さ、誰かさんにジャングルに丸一日閉じ込められたことがあるからかな。」
「…すまんな。」
そんなこんなで定刻が来てシャッターが閉まる。
そしてまたもやマラソンが始まる。
「虎一まで迷子にならんとってや。」
「あ、忘れるとこだった。
これが終わったら龍二探すの手伝えよ八雲。」
「忘れてたんかい。
あー、可哀想な龍二やわ。」
走っている場所はぬかるみで他の受験生が走りにくそうにしているが、スノボーよろしく滑っている虎一とドラゴンボールの武空術よろしく空を飛んでいる八雲には関係なかった。
こんな調子で一次試験を軽く突破する転生者2人だった。
更新不定期になりがちでごめんなさい。