魔法戦記リリカルなのは ウォータイム 作:偽作者(ハザードフォーム)
「それじゃあ、今からフェイトちゃんとアッ君の模擬戦を始めるよ!!」
なのは、プレシア、アリシアがアリーナルームへ着いたころには、既に束が解説を始めていた。
アリーナは過去の機動六課の訓練施設より、かなりのハイテク技術が使われてるように見えており、辺りにはホログラムで情報が提示され、床は銀色でデータが伝達されており、周りには沢山の柱があった。
「それじゃあ、セカンドワールド、起動!」
束がそう言い、ホログラム状のボタンを押すそれと同時に、『警告、警告、セカンドワールドが起動します。観戦者は危険ですので席から降りないでください』という警告音と共に、辺りの景色が変わり始める。そして、景色が変わったと同時に皆は驚く。
「「「え?!ち、地球!?」」」
そう、その変わった景色は、なのはの故郷の第49管理外世界の地球の日本列島だからである。
「これは、私の故郷の第47管理外世界の日本列島だよ。全部再現してあるけど、人は出ないから」
束が皆に言う。
「す、凄い・・・・・本当に地球に来た様に見える・・・・・・。」
フェイトは町を見渡しながら言う。
「まあ、束が作ったからな・・・これ。実際言えば、仮想現実じゃないけどな。」
アラタはアリーナに現われる。現在のアラタの姿は、いつもの機械的で特殊部隊のような騎士の姿ではなく、機械的で古代の騎士を思わせるようなフレームを持ち、装甲の色は黒で、腕のパーツはスバルが機動六課にていたころに持っていたリボルバーナックルを思わせるパーツがあった。
「あれ?アラタは武器は持たないの?」
フェイトは疑問に思い、問う。何故なら、アラタはいつもなら武器を使っているのだが、今回は手ぶらである。
「あ~、たしかに武器でもできるけど、俺はこっちが元々主流だったんだ。3歳のころに母さんと父さんに色々叩き込まれてな、あの時は凄く辛かったんだが、今になっては良い思い出だ。そこから、束に武器の扱い方とか、色んな物を叩き込まれて全部できるようになったけどな。それに、もし武器が破壊された場合のためにも忘れたらならないからな。」
アラタは腕と指などを動かし、装甲やパーツの点検をしながら言う。
「そうなんだ。」
フェイトはバルディッシュをセットアップし、バリアジャケットを覆う。
すると、『試合開始まで後5秒』というアナウンスが流れる。
「それじゃあ、お互い頑張ろうな。」
そう言い、アラタは両腕を前に伸ばし、片手の拳を握り、もう片方の拳を伸ばし、構えを取る。
「うん、私も全力で行くから」
フェイトはそう言い、バルディッシュをハーケンモードにし、構える。
「フェイトママ、大丈夫かな?」
ヴィヴィオは心配しながらも試合を見る。
「それじゃあ、バトルスタート!!」
束の合図と共に、模擬戦試合の開始の合図のアナウンスが流れ、試合が始まる。そして、最初に動いたのは・・・・・・
「はあっ!!」
フェイトだった。フェイトはハーケンモードの状態で、ハーケンセイバーを放つ。
アラタはそのまま手刀でハーケンセイバーを切り裂く。フェイトは驚く。何故なら、ハーケンセイバーは魔力の飛び刃である。通常の対電撃装甲では、それに耐え切れず破壊されるからである。しかも、ハーケンセイバーは粒子体である。ならば、粒子体のスピン運動により、アラタの装着した通常の電撃装甲は直ぐに直撃すれば溶けるはずなのだが、腕や拳のパーツも無傷である。
「はあっ!!」
次にアラタが手刀を構え、フェイトに殴りかかる。フェイトは直ぐに防御魔法のプロテクションで受け止める。だが・・・・
「掛かった!!」
アラタは直ぐに何かの構えを取る。それと同時にアラタの足元にベルカ式の金色の魔方陣が浮かび上がる。
「べ、ベルカ式魔法!?」
「えっ!?アッ君、そんなのも使えたの!?」
束は驚く。
「「「えっ?!ベルカ式!?」」」
観客席にいるなのは達も驚く。
「はああっ!!盾破振動拳!!」
アラタはそのまま、手刀でプロテクションを打ち破り、フェイトに猛スピードで迫る。
「バルディッシュ!ライオットフォーム!!」
「yes sir」
フェイトはバルディッシュを双剣の形状をしたライオットフォームにし、アラタの盾破振動拳を受け止めるが、ライオットフォームの刃にヒビが入る。
「っ!!」
フェイトは直ぐに距離を取り、プラズマランサーを放つ。アラタはそれを全て避け、掌を伸ばし、フェイトへと迫る。フェイトは直ぐにそれをプロテクションで受け止める。
(魔法を使う隙があまりない!)
フェイトが後退すると同時にプロテクションは消え、アラタはそのまま、距離を縮める。
「アラタさんがあのフェイトさんを圧倒してる?!」
そう、フェイトは管理局にて、金の閃光と呼ばれているほど、高速戦が可能。しかもガジェットもほんの30秒で10体も撃破できるくらいの上級魔導士である。なのに、アラタは格闘技だけでフェイトを圧倒している。LBXのパワーアシスト機能だと、思われているが、魔力の刃は通常の金属で破壊されないはずであるが、アラタはそれを破壊しているのである。
「プラズマランサー!」
フェイトは直ぐにプラズマランサーを放つ。アラタは直ぐに手刀で破壊し、煙の中から現われ、フェイトに迫る。
「今!」
直ぐにフェイトはライオットザンバースティンガーを持ち、後ろに接近し、切り裂く。それと同時にアラタは簡単に切り裂かれ、消える。
「き、消えた!?」
フェイトは直ぐにアラタを探すが・・・・・
「はあっ!!!」
後ろから拳でアラタが殴りかかる。フェイトは直ぐにそれを避ける。
「やっぱり、凄いな。フェイトは」
アラタは言う。
「うん、ありがとう。でも、そろそろ終わらせるよ!バルディッシュ!ソニックフォーム!」
「Yes sir」
フェイトのソニックフォームという言葉と共にフェイトの身を覆うバリアジャケットがパージされる。
それと同時にフェイトは今までの戦闘で出た事のないスピードでアラタの目の前まで接近する。
「っ!!」
アラタは直ぐに距離を取るが、直ぐにフェイトが接近してくる。
「ははっ、やっぱり強いな、だが、この勝負、絶対に俺が勝つ!」
アラタとフェイトはお互い、高速で接近しながらも、金属音を鳴らしながら戦う。なのは達には二人が二つの光にしか見えない。
「す、凄い・・・・・・・二人共互角だ・・・・・・。」
「アラタさんがフェイトママと互角で戦ってる!?」
観客席の皆は驚きながら見る。
「ジェットザンバー!」
先に動いたフェイトは双剣形態のライオットザンバースティンガーを合体させ、ライオットザンバーカラミティにする。その後ジェットザンバーを使い、アラタに切り掛かろる。
「はあっ!!」
アラタは直ぐにリボルバーナックルのような両腕拳で受け止める。要するに白羽取りである。だが、フェイトのライオットザンバーの刃はアラタを超え、かなりの大きさであり、簡単に町一つを破壊できるくらいの長さである。アラタはそれを白羽取りで受け止めているのである。
「まだまだあああああああああああああ!!!」
アラタの叫びと共にアラタの足元に金色の大きなベルカ式の魔方陣が現われる。それと同時に、ジェットザンバーの刃が砕かれる。
「「「えっ!?フェイトさんのジェットザンバーの刃が破壊された!?」」」
なのは達は驚く。そう、何故なら、今まで砕かれた事のないフェイトのジェットザンバーの刃がアラタの手によって破壊されたのである。アラタは構えを取る。そして、呪文を唱え始める。
「希望の炎よ!我が拳に力を!」
アラタの声と共に、アラタの足元にあるベルカ式の金色の魔方陣の放つ光が強くなる。そして、空中に漂う魔力がアラタの拳に集まり始める。
「あ、あれってなのはのスターライトブレイカーと似てる!?」
フェイトは直ぐに魔力の刃を回復させ、フェイトも呪文を唱え始める。
「プラズマサンダー・・・・・」
「紫電雷砲・・・・・・・」
二人は自分の武器を構える。そして、先に動いたのは・・・・
「波動拳!!」
先に動いたのはアラタだった。アラタは拳から、巨大な金色の魔力のビームを放つ。対してフェイトは巨大なエネルギー刃を飛ばす。二つは対消滅し合い始めるが・・・・・・・・
「っ!!」
対消滅せず、フェイトが押されていた。
そして、段々とフェイトの放ったプラズマサンダーブレイカーを消滅させ、フェイトを襲おうとするのだが、直ぐにアラタが動き、フェイトを抱き、上空に上がる。
それと同時に、お互いのビームは消滅し合う。
「大丈夫か?フェイト」
アラタはフェイトに安否を問う。
「うん、ありがとう。アラタ」
「で、束、結果は?」
アラタは束に模擬戦の結果を問う。
「引き分けだよ!!って、アッ君ってベルカ式魔法使えたの!?」
「まあな、エネルギーの消耗があまりにもの激しいから、あまり使わないだけだ。」
そして、フェイトをアリーナに下ろす。
「凄かったよ!フェイトちゃん!アラタ君!」
すると、なのは達が駆けて来る。
「ああ、それと、ありがとな、またいつかやろうな。」
そう言い、アラタはフェイトに手を差し伸べる。
「うん、ありがとう。アラタ」
そして、二人は握手をし合う。
「それじゃあ、今日はここまでにしようか。今日は皆、見送るよ!」
束はそう言い、飛び降りてくる。
「そうだな、じゃあ、行こうか。なのはとフェイトヴィヴィオは俺とプレシアで送るから、束はキャロとエリオで、アリシアはティアナとスバルな。」
「あれ?そういえば、バル・スパロスが見当たらないんだけど?」
なのはは辺りを見渡す。
「あー、バル・スパロスなら、多分出かけてるな。別に心配はないと思う。」
「そうなんだ、それじゃあ、行こうか。」
そして、アラタは皆を見送るため、共に向かって行った。
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「それじゃあな、ヴィヴィオ、フェイト、なのは」
そして、1時間後、アラタ、プレシアはなのは達の自宅に着き、言う。
「ありがとうございました。プレシアさん、アラタさん。」
ヴィヴィオはお礼を言う。
「良いのよ、ヴィヴィオちゃん。それと、フェイト、ちょっと良いかしら?」
「えっと、どうしたんですか?プレシアさん。」
フェイトは問う。序に言うのを忘れていたが、フェイトはプレシアが他の管理外世界の者だと、認識している。
「今日の模擬戦、凄かったわよ。フェイト。貴方もこんなに成長したのね・・・・・・。」
「っ!?」
プレシアの言葉にフェイトは驚く。何故なら、自分の親のような言い方だったからである。
「最初のころを思い出すわ・・・・・・貴方が生まれた時の事。あの時は凄く嬉しかったわ・・・・。」
「・・・。」
「でも、あんなに小さかったフェイトがこんなにまで強くなるなんて、私も嬉しいわ。」
「・・・・まさか・・・・・お母さん!?」
「フフッ、そうよ。でも、私は貴方に酷い事をした・・・・・・だから、もうお母さんじゃ・・・「ううん、お母さんはお母さんだよ。」」
「私にとっては凄く大切な人で、どんな時もお姉ちゃんと一緒に幸せに暮らしたかってたのはお母さんしかいないから・・・・・・・。」
「フェイト・・・・・・・。」
プレシアは涙を浮かべる。
「お母さん・・・・・・・。」
そして、二人は抱き合う。
「何か、凄い早く解決したな・・・・・そうだろ、なのは?」
「うん、そうだね。」
「よかった・・・・フェイトママ・・・・・・。」
そして、3人はフェイトとプレシアの抱き合う姿を見た。
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「それじゃあな、なのは、フェイト、ヴィヴィオ」
そして、1時間後、別れの時が来た。
「うん、ありがとう。アラタ君、またね。」
「ああ」
「あの、アラタさん、次に一緒に手合わせしてほしいんですが、良いでしょうか?」
「ああ、良いぞ。俺で良ければな。」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
ヴィヴィオは喜ぶ。
「フェイト、また会いましょう。」
「うん、ありがとう、お母さん。」
そして、プレシアとアラタは去っていく。
(いつか、また・・・・・・お母さんとお姉ちゃんと皆と一緒に・・・・・・)
「それじゃあ、そろそろ寝よう。ヴィヴィオ、フェイト」
そう言い、なのはは家に入っていく。
「うん!」
そして、ヴィヴィオは家の中へと入っていく。
「そうだね、行こうか、ヴィヴィオ、なのは」
(暮らしたい・・・・・・・・。)
そして、フェイトも家に入っていった。