魔法戦記リリカルなのは ウォータイム   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第19話「訓練前の朝の騒動1」

『なのは・・・・ごめんな・・・・・。』

 

『ごめんね、なのは・・・・・・。』

 

なのはは夢を見ていた。そう、それは自分が最も恐れていた物だった。

 

「待って!アラタ君!フェイトちゃん!皆!」

 

なのはは、遠くへと向かっていくアラタ達を追うため、走って行く。だが、追いつかず、どんどんと遠くへアラタは遠ざかっていく。

 

「アラタくーーーーーーーーーん!!!」

 

その時、なのはは光に包まれた。

 

『あれ?ここは・・・・?』

 

なのはは目覚めると、とある夕焼けに照らされた草原にいた。何もなければ、何処にも人はいない。

そんな草原にて、なのはは一人、立っていた。だが、一つ違う点があった、それは・・・・・

 

『何でバリアジャケットを着てるんだろう?』

 

そう、戦闘服で、防護服のバリアジャケットを着ていた。なのはは一体どういう事なのか分からない

状況のまま、ずっと夕焼けに照らされた草原の上を歩いていく。そして、森を抜け、ある場所にたどり着く。そこには、驚くべき光景が広がっていた。

 

『っ!!!』

 

なのははその光景に驚き、一歩後退する。そして、そのなのはの見た驚くべき、光景は・・・・・

 

『戦場・・・・・だったんだ・・・・・ここ』

 

そう、なのはが見た光景は、誰かと誰かが争った跡だった。折れた武器などがあれば、さっきのような草原みたいに植物は生えておらず、動物もいない。人の死体の山も出来ていた。中には、カラスに食われている物もいれば、鼠などが、集まっている物もあった。夕日に照らされているが、剣などが、刺さっている事から、なのはは予測できたのである。

 

『でも・・・・一体何で・・・・多分、疲れのせいかな?』

 

そう思い、その戦場へと、入っていく。だが、なのはは驚くべき物を見る。

 

『LBX!?それに、戦闘機人!?』

 

そう、人間の死体と思われていた山に、LBXや、人間のようで、機械の骨格が露出している死体があった。そして、あちらこちらには、LBXの武器などや、見た事のない武器などが血に濡れて落ちていた。

 

『これって・・・・・・・一体・・・・・?』

 

そして、そのまま、歩いていくと、何かを踏む。なのはは違和感を抱き、下を見る。そこには・・・・

 

『時空管理局の・・・・・・旗!?』

 

そう、そこには、時空管理局の旗を持ちながらも、首のないバリアジャケットを着た物が、ボロボロの状態で倒れていた。なのはは、驚き、辺りを見渡す。良く見てみると、管理局にて、使われている量産型デバイス、S2Uなどが落ちていた。

 

『じゃ・・・・・じゃあ・・・・これって・・・・・ううん、夢のはずだよね?そうだよね?』

 

そして、なのはは早く夢から目を覚まそうと頬を抓るものの、何も起きなかった。

 

『えっ?・・・・・・・現実!?』

 

その時、黒い影が夕日から、なのはを包み込む。なのはは、後ろに振り向く。そう、ここは戦場、木も無ければ、建造物もない。なら、他に何があるか?それは・・・・・・・

 

『キシャアアアアアアアアアア!!!』

 

怪物であった。身体の半分は機械であり、もう半分は白色の長い腕に、白い頭蓋骨の露出し、血管がいたる所に張り巡らされてあった。そして、次々と姿を現す。そして、キシャアアアアアア!!!という低い鳴き声を出し、襲い掛かってくる。なのはは、とっさに危険を感じ、逃げる。レイジングハートは何処にも無く、魔法は使えない。なので、攻撃手段がないのである。

 

『はっ・・・・はっ・・・・はっ・・・・』

 

なのはは只管走り続ける。そして、ある場所にたどり着く。そこは自分がいた草原であった。

 

『っ!!!』

 

そして謎の怪物がなのはを囲む。

 

そして、もう駄目だと思い目を瞑ったその時、何らかの緑色のビームが、怪物の頭部を何の音も無く、貫通する。すると、その怪物は脳を失ったかのように、倒れる。なのはは、直ぐに立ち上がり、一体、どういう事なのかと、疑問に思い、振り向いた場所には夕日に照らされ、誰なのか分からないが、誰かが立っていた。そして、自分の頭に響くような優しい声で言う。

 

――君は、力は欲しいかい?――

 

「だ、誰?」

 

なのはは、走って確認しようとするが、その前に、強い光に包まれた。

 

 

『あれ・・・・・?ここは?』

 

なのはが謎の空間にて、夕日の光に照らされた者を確認しようと向かい、光に包まれたころ、フェイトも夢を見ていた。

 

『皆!!』

 

今まで親しかった皆が死んでいる夢であった。周りには見覚えのある人達の死体、そして、見慣れた管理局の旗や、シンボルなどが血に濡れ、落ちてあった。どの人も既に息絶えていた。そんな中、自分の横には・・・・・・

 

「お母さん!お義母さん!お姉ちゃん!お兄ちゃん!」

 

そう、アリシア、プレシア、リンディ、クロノが倒れていた。

 

「フェ・・・・・・・イト・・・・ちゃん・・・・・ごめん・・・・・なさいね・・・・・」

 

リンディは虚ろな目をしながら、フェイトに言う。リンディの身体のいたる所には、何らかの破片が刺さっており、傷は深かった。

 

「フェ・・・・・イト・・・・・?、ゴホッゴホッ!・・・・ごめん・・・・・なさい・・・・・・。」

 

プレシアは、血を吐きながら言う。プレシアは、誰かに斬られた跡がかなりある。

 

「お母さん!お義母さん!直ぐに手当てをするから!諦めないで!!」

 

「フェ・・・・・イト・・・・・・お前だけでも・・・・・・・生きろ・・・・・。」

 

クロノは言う。クロノの場合、短剣が多く突き刺さっていた。

 

「お兄ちゃん!諦めちゃ駄目!」

 

「フェイト・・・・・ちゃん・・・・・・今日は・・・・・・いつもより・・・・・・綺麗・・・・・・・だね・・・・・・」

 

「お姉ちゃん!」

 

「強く・・・・・・・・生きてくれ・・・・・・フェイト」

 

「っ!!!」

 

そして、皆は息絶える。だが、そんな中、死体の近くにて、何かが、動く。

 

『なのは!!アラタ!!』

 

そう、二人が倒れていた。なのははボロボロのバリアジャケットに、いたる所に深い傷があり、アラタは装甲、脚部、腕部を破壊され、コアスケルトンの骨格だけが見えていた。そして、二人は肩を担いでいる状態で倒れていた。フェイトは直ぐに、二人に近づく。

 

『なのは!アラタ!大丈夫!直ぐに手当てをするから!!』

 

フェイトは直ぐに治療しようとするが・・・・・・

 

『え・・・・・治療魔法ができない・・・・?』

 

そう、手に力が入らなかった。何故なら自分もボロボロであったからである。そう、要するに魔力切れである。

 

『フェイトちゃん・・・・・・・もう良いの・・・・・・・。』

 

『ああ・・・・・なのはの言う通りだ・・・・・・俺達はもう・・・・・良いんだ・・・・・・フェイト、お前だけでも、生きてくれ・・・・・・・・・。』

 

『駄目!諦めないで!!』

 

『ううん・・・・・もう良いの・・・・・ヴィヴィオをよろしくね・・・・・・・。』

『ごめんね・・・・・フェイトちゃん・・・・・・。』

 

そして、二人は完全に倒れる。

 

『いや・・・・・・・そんな・・・・・・駄目だよ・・・・・・・ヴィヴィオも心配してるんだよ・・・・・・・いや・・・・・・・・嘘だよね?・・・・・・・寝てるだけだよね・・・・・・・。』

 

そして、二人を揺さぶるが、動かなかった。

 

『イや・・・・・・そんな・・・・・・・・いや・・・・・・』

 

『イヤアアアアアアアアアアアア!!』

 

そんな時、優しい光がフェイトを包み込む。そして、一言言う。

 

――君には、守りたい物はある?――

 

と、そして、光に包まれた。

 

 

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・今のは・・・・・夢?」

 

なのはは起き上がる。そう、アラタが遠くへと向かうのは悪夢であるが・・・・・・

 

(何でだろう・・・・・・・本当にアラタ君が遠くに行くような・・・・・・・ううん、そんな事はないよね・・・・?アラタ君、あんなに強いから・・・・・・・・・そうだよね・・・・・?)

 

なのはは、そう思いながら、時計を見る。時計は午前8時を示していた。

 

「・・・・・・・・え?そういえば、今日はアラタ君と錬練の約束があったよね・・・・・?」

 

なのはは、アラタとの約束を思い出す。そして、真っ白になる。

 

「にゃあああああああああああああああああああ!!!」

 

そして、部屋を出るが、誰かとぶつかり、倒れる。

 

「いたたた・・・・ごめんね、フェイト・・・・え・・・・?」

 

そして、起き上がろうとするが・・・・・・

 

「ひ、久しぶりだな、なのは・・・・・・・。」

 

そう、ぶつかって倒れたのは、アラタであった。そして、現在の状態はというと・・・・・

 

「にゃ、にゃっ!?!?」

 

そう、なのはがアラタの上に乗っかっており、(要するに馬乗り)さっき、ぶつかった時に、唇が装甲ではあるが、頬に唇が当たったのである。そんな時・・・・・・

 

「な、なのは・・・・・ママ?」

 

そう、ヴィヴィオが丁度通り掛かり、見たのである。

 

なのはとアラタは、直ぐに驚きながら、立ち上がる。

 

「な、なのはママ!?」

 

「ヴィ、ヴィヴィオ、こ、これは事故だ!ヴィヴィオが通った時、丁度この姿勢だったからな・・・・・。(ど、どうすれば、良いんだ・・・・・・・これは・・・・・)」

 

「そ、そうだよ!アラタ君の言う通りだから!ね?」

 

「うん、アラタさんがそう言うのなら、そうだよね。それより、もう皆、来てるよ?なのはママとフェイトママが寝坊するなんて、珍しいね。それじゃあ、私は先に行ってるからね!」

 

そして、ヴィヴィオはリビングへと向かう。

 

「ご、ごめんね!アラタ君!」

 

なのはは直ぐにアラタに謝る。

 

「いや、大丈夫だよ。それより、怪我はないか?」

 

「うん///////(あ、アラタ君と、事故だけど、き、キスしちゃった////でもちゃんとしたアラタ君の唇としたかったな・・・・・・・・)」

 

「それじゃあ、俺はフェイトを起こしに行くよ。さっき、ヴィヴィオの話じゃ、まだ寝てるかもしれないし・・・・・・」

 

「うん、分かったの!」

 

そして、アラタはフェイトを起こしに向かい、なのはは、着替えるために、部屋へと戻っていった。

 

 

 

 

 

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