魔法戦記リリカルなのは ウォータイム 作:偽作者(ハザードフォーム)
「はぁ••••••。」
騎士カリムが何者かに助けられた頃、クラフトキャリアにては、カトラスがティアナかに治療を受けて貰っていた。といっても、軽く包帯を巻くだけなので、ティアナにも出来たのである。
スバルはというと、サクヤと共にクラフトキャリアの護衛をしていた。
通常、スバルとティアナにするべきだが、サクヤもバックスであり、射撃援護を特技とするためもあるが、ティアナよりも最もLBXについて、良く知っており、更にティアナ達以上の経験を持つのも入っているためである、そして、ティアナはカトラスの治療になったのだが•••••
(もう、何なのよ、治療しようと思ったら、一人でやるって言って、見るなまで言って、カーテン閉めてやり始めて•••••どんだけ、見られたくないのよ••••それに、自分でやるからって言っても、怪我してるのは視界から見えない頭なのに••••••。)
ティアナは外にて、カトラスから自分が治療するので、待っててくれと言われ、クラフトキャリアの医療室にて、カトラスがカーテンを掛けたベッドルームにて、治療を終えるのを待っていた。
だが、ティアナがそんな事より、一番気にしていたのは•••••
(••••••それより、何であのアヒルのきぐるみを脱ごうとしないんだろう••••?傭兵時代の頃の制服だといっても、普通、治療する時は脱ぐんじゃ••••?)
そう、ティアナが一番、気にしていたのは、カトラスが何故、きぐるみを治療時にも着たままにし、治療しているのかである。アラタから聞く話では、カトラスは「蓮蓬」と呼ばれる傭兵部族であり、管理局に入る前は自分の兄と共に戦場を駆け、色んな者達と戦ったが、その原因であった星の頭脳である「SAGI」というコンピュータを他の次元世界の友と破壊する事で自由の身になり、掟にも縛られず、カトラスの部族は自由に生きれるようになった。だが、自由になったはずの、カトラスが傭兵の頃の正装を何故未だにしているのかが、疑問になっていた。それに、覇王家を護衛する騎士であり、それを着るのを許されているとはいえ、治療する時にも脱がずに、治療するのは、どうも、おかしいからである。
(見せられない物でもあるのかな••••••?それとも••••••何かありそうね•••••。)
ティアナはそう考えながらも、カトラスにあの、終わりましたか?と聞こうとしたその時、カーテンにくっきり現れていた、カトラスの丸い影がティアナの視界からドサッという地に落ちる音と共に消える。
ティアナは不審に思い、カトラス部隊長、治療、終わりましたか?と話し掛けてみるが、何の返事も無かった。
(どうしたんだろう••••さっきまで、返事として、カーテンの隙間からプラカード出して答えていたのに•••••今度は返事がなくなったわね••••••でも、さっきの音••••何かがぶつかった音よね••••••プラカードでも落としたのかな?それとも••••••)
ティアナは不審に思い、もう一度、カトラス部隊長、治療は終わりましたか?と問う。すると、 カーテンの隙間から「はい、終わりました。すみません、長く待たせてしまいましたね。」と書かれたプラカードをティアナに見せると、カーテンを開け、きぐるみに包帯を巻いた姿で現れる。
(なん~だ、単に私の激しい思い込みだったじゃない。それに、相手は、あのはやてさんとの模擬戦にも勝利し、数々の戦績を残した私よりも強い騎士の上に、特務六課の部隊長なのよ?そんな部隊長が、倒れるはずなんて有り得ないわよね。)
ティアナはそう思いながらも、カトラスの方を見ながらも、カトラスは「?顔に何か付いているのでしょうか?」とプラカードを掲げ、答える。
「あ、いえ、何でもありません。それより、もう動いても大丈夫なんですか?」
ティアナはカトラスにもう動いても大丈夫なのかと問う。
ティアナの問いにカトラスに「はい、大丈夫ですよ、このくらいの傷」と言いながらも、「それより、合流ポイントに向かいましょう。」と書かれたプラカードをティアナに見せる。
「はい、分かりました。では•••ふぇ!?」
ティアナはカトラスの問いに答え、スバル、サクヤに合流ポイントまで、クラフトキャリアを飛ばそうと言おうとしたその時、カトラスにいきなり、押し倒される。そして、ティアナの立っていた場所には、景色から溶け込むように黒きストライダーフレームのLBX「アマゾネス」が姿を現す。
「いつの間にクラフトキャリアに!?」
ティアナは直ぐにDCオフェンサーのあるデバイスルームへと向かおうとするが、黒きLBXの持つマシンガンによる銃撃により、阻まれる。
「くっ•••••だったらっ!」
ティアナがクロスミラージュを起動させようとしたその時、カトラスが片手にプラカードを持ち、目にも見えない速さで、アマゾネスに接近し、そのまま、真っ二つに斬りさく。
(き、斬りさいた!?)
ティアナはLBXをプラカードで斬りさいた事に驚く。通常の武器、デバイスが全く効く事のなかったLBXをカトラスは真っ二つに斬りさいたである。確かに相手はLBXの中で最も防御力の低いストライダーフレームのLBX。だが、ダイナマイト数本の爆発にも軽々と耐える事が出来る程の防御を持つが、その装甲をカトラスは武器でもないプラカードで斬りさいたのである。その後、黒きLBXはその場にて、身体から光が漏れ始める。それと同時に、カトラスがティアナに覆い被さる形になる
「ふ、ふぇ!?」
そ、同時に黒きLBXは爆発する。そして、爆発が収まると同時に、カトラスは「大丈夫•••••ですか?」と書かれたプラカードをティアナに見せ、ティアナに覆い被さる形で倒れる。
「か、カトラス部隊長!?」
ティアナはカトラスが倒れたのに、驚き、カトラスを大丈夫ですか!と言いながらも、揺さぶる。すると、カトラスは「すみません••••大丈夫です。」ゆっくりとフラフラしながらも起き上がる。
「それより、身体の方は?」
ティアナの問いにカトラスは「大丈夫です」と答える。それと、同時に爆発音を聞き、スバル、サクヤがDCオフェンサーを覆った姿で自動ドアを開け、医療室に入ってくる。そして、サクヤは医療室の部屋の様子を見てティアナに一体何があったのかと問う。
「LBXがいつの間にか、医療室に侵入していたんです!それで、カトラス部隊長が破壊して、カトラス部隊長が私を爆発からかばって••••」
ティアナは医療室にて、何が起きたのか、説明する。すると、カトラスが「魔法壁を作ってティアナさんを
守りましたから、大丈夫ですよ。」と書かれたプラカードをサクヤとスバルに見せる。
「で、ですが、無理をしたら••••」
スバルはカトラスの問いに対し、無理をしては駄目だと答えるが、カトラスはスバルの答えに対し「いえ、本当に大丈夫ですから。」と書かれたプラカードを掲げ、スバル達に見せながらも、答える。
「それなら、良いのですが••••あまり、無理しないでください。」
ティアナはカトラスに無理をしないでくださいと言う。それに対し、カトラスは「はい、分かってます。それより、急いで合流ポイントまで、行きましょう。部隊長の自分がここで休んでては、いけませんので」と書かれたプラカードを取り出しては、掲げ見せながらも、答える。
「はい、了解しました!」
そして、サクヤはクラフトキャリアのパイロット席へと急いで、向かう。
(本当に•••••大丈夫なのかな••••?まあ、でも本人がそう言ってるんだし、大丈夫よね•••••。)
そして、クラフトキャリアは合流ポイントへとスラスターを全快させ、飛んで行った。
「生存者300人、死者87人、行方不明者460人•••••か。」
スターズ部隊のクラフトキャリアが合流ポイントへ向かった頃、アラタ達はというと、合流地点にて、ジン達と合流し、生存者、死者、行方不明者について、確認、話し合っていた。
「ああ、死者は全てここを護衛していた局員の者達だ。そして、行方不明の者達は••••••」
「ケルベロスのセルジェネレーターの中に••••••。」
アラタは静かにジンの問いに答える。
「ねぇ、アラタ。ケルベロスって何?それに、セルジェネレーターって•••••?」
フェイトはアラタにケルベロスとセルジェネレーターについて、問う。
「セルジェネレーターっていうのは、生物のリンカーコア、もしくは生体電気を利用したバイオジェネレーターの事よ。簡単にいうと、擬似的な魔導炉だけど•••••」
アリサはセルジェネレーターについて、説明するが、途中で説明を止める。
「「だけど••••?」」
なのは、フェイト達は何なのかと問う。
「その巨大さのあまり、エネルギーの発生源まで奪い、自身の物とし、使い切れば、排出する。まさに細胞のような構造を持つ。まさに人間の細胞は酸素を使い、エネルギーを作り出すミトコンドリアを取り込んでいる構造だ。なら••••もう、どうなるか、分かるか?」
ジンはなのは達に問う。
「そ、そんな•••••じゃあ行方不明の皆は•••••」
「最悪の場合、完全に取り込まれ、エネルギー生成装置としての機能だけになるだろう。意識も何もかも、無くしてな•••••そして、ケルベロスにはセンサージャマーとホログラフィックカモフラージュ機能がある。見つけるのも時間の問題だ。」
ジンはなのは達にケルベロスを探すのも時間の問題だと答える。だが、暗い風因気の中、アラタが口を開ける。
「あの、ジンさん。もし、あの時のケルベロスと今回のミッションで発見したケルベロスが同型なら、もしかしたら、"あの方法"が通用するんじゃないでしょうか?」
アラタはジンに問う。
「あの方法•••確かに、通用するかもしれない。だが、あの時のように上手くは行くかはいくはずない。」
ジンは"あの方法"が"あの時"のようにそう簡単にいかないと答える。
「あの、ジンさん。あの方法って何ですか?」
フェイトはジンに"あの方法"とは、何かと問う。
「フィッシングという方法でな。名前の通り、釣りだ。ケルベロスにとっては餌である誰かが囮となり、ケルベロスを誘い、弱点である頭部を破壊すれば、人々を解放できるはずだ。当然、取り込まれた人達も解放できる。ただ••••」
「ただ?」
「それは、ケルベロスがこの町中に居ればの話だ。ケルベロスのキャッチセンサーの範囲は300km、この町の範囲も丁度、300km。この町から出れば、キャッチセンサーは反応しないだろう。」
ジンはフィッシングについて、教えながらも、フィッシングの欠点について、話す。
「つまり、イチかバチかって、いう事ですか?」
はやてはジンにどういう事なのかと問う。
「そうなる。だが、どんなに低い確率でも、これを絶対に成功させなければならない。失敗すれば、セルジェネレーターに取り込まれた460人の人々の命が失われる事になる。それだけは絶対に阻止しなければならない。では作戦内容を伝えるが、その前に、なのは、ユノ、カトラス部隊長は見かけなかったか?」
ジンはなのはとユノにカトラスを見かけなかったかと問う。
「カトラス部隊長はティアナを助けた時に頭を怪我して••••って、カトラス部隊長!?」
なのはがカトラスはティアナ、スバル、と共にクラフトキャリアへ行ったと言おうとしたその時、後ろからカトラスが「俺はここにいますよ?それと、話は聞きました。」と書かれたプラカードを掲げながらも、ティアナ、スバルと共に姿を現す。
「そうでしたか。では、話が早い。では、皆に作戦内容を伝えるっ!」
そして、ジンはアラタ達に作戦内容を伝え始めた。
「••••••••どうするんたろうな、アラタは•••••。」
アラタ達がケルベロスに囚われた市民を救出するため、ジンからのフィッシングの役割を聞いている頃、そこから少し離れたビルの屋上にて、白き甲冑を身に纏い、両腕にはリボルバーナックルに酷似した物が装着してあり、髪が短く緑色の男性が立っていた。
「一応、"ケルベロス達"の電子頭脳にはウィルスを仕込んで、セルジェネレーターの機能をダウンしておいたけど、後は、アラタ次第だな。」
緑色の髪の男性はそう言いながらも、アラタ達の姿をビルの上から見る。
「••••••大きくなったもんだな、最初はスゲー小さかったのに、あんなに大きくなったんだな•••••。」
男性はそう言いながらも、アラタを見る。
「さぁ、そろそろ、行かないとな。早く行かないと、アレナに殺される。特に、母さんのあれがな•••••めっちゃ、痛いからな。」
そして、男性は何処かへと歩き去って行った。
「ねぇ•••••アリサちゃん、すずかちゃん•••••。」
その頃、アラタ達はというと、フィッシングの内容を聞きフィッシングを行っているのだが•••••
「何?なのは。」
アリサはなのはに名前を呼ばれ、何なのか、問う。
「何で、私達、着物を着てるのかな••••?」
なのはは何故、自分達は着物を着ているのかを問う。現在、なのは、アリサ、すずか、フェイトはそれぞれ、着物を着ており、なのはは、白と青、アリサは赤とオレンジ、すずかは水色と青色、フェイトは黒と黄色であった。
「さあ?私にも分からないわよ。でも、ジンの話によると、これが良く効くらしいのよ。それに、下はバリアジャケットだから、ある程度は大丈夫でしょ?それに、私達だけが着てるわけじゃないんだしさ。」
アリサは何故、着物を着ているのか、答える。
「それに、グループで別れてるとはいえ、ジンとアラタ君が居るんだし、安全だと思うよ?」
すずかは後ろの壁にて、Zシューターを構えるアラタと錨状の槌を構えたバリアジャケットを覆うジンの姿をちらりと見る。
「でも•••••何だか••••その••••恥ずかしい•••••。」
なのはは、顔を赤くしながらも、後ろにて隠れているアラタの姿をチラチラ見ながらも、言う。そして、それに気づいたアラタはというと•••••
(うん?どうしたんだろう?)
当然、キョトンとした顔で首を傾げながら、いた。
「うん•••••確かに。私も少し恥ずかしい•••••かな。」
フェイトは自身の着る着物を見ながらも、言う。そして、後ろの壁の影ではというと•••••
「あの、ジンさん•••••これって、本当にあの時のように上手く行くのでしょうか?」
アラタはジンに問う。
「だと良いのだがな••••あの時は一夏と箒が囮をしたんだが、ケルベロスは箒だけを狙っていた。つまり、女性に反応する事が分かってるが•••••あの時は文化祭の後片付けだったから、着物しか残ってなくて、着物だったからな。といっても、今回は着物に反応するのか、どうだかは俺にも••••というより、何故、今回も着物にしたんだろうか•••••?というより、何故着物がクラフトキャリアの中に••••?」
ジンは過去のアラタと共にIS学園にてのケルベロスの騒動を思い出しながらも、何故、クラフトキャリアの中に何故、着物があるのか、疑問に思う。
「えっと、それは俺にも•••••多分、束がしたんだとは思いますが••••」
アラタは頬をかすりながらも、束が置いたんじゃないのかと答える。
「そうか••••だが、何故、着物なんだ?」
「さあ?それは、俺にも•••••それより、なのは達が移動しますよ?」
「あ、ああ、そうだな。」
そして、アラタとジンはなのは達の移動と共に、Zシューターと錨状の槌を構えながらも、ビルの壁の影を移動しながらも、移動を始めた。
「それにしても、何で着物がクラフトキャリアの中にあるんだ••••?」
アラタ達がなのはを追い、移動し始めた頃、西の方向にては、着物を着た囮役のユノ達を追いながらも、ケルベロスが囮に喰らい付くのをストラトスとティーダは待っていた。
「まぁ、束さんは和服好きですからね。ほら、思い出してみてください。束さんって、普段着はいつも、着物じゃないですか。」
ストラトスは笑顔で束の普段着は和服じゃないですかと答える。
「あ、確かに、そうだったなって、何でストラトスが知ってるんだ!?」
ティーダはストラトスが束の普段着が和服であった事を知っている事に驚く。
「いや~前に少し分けあって、聞いたんですよ~。」
ストラトスは笑顔で言いながらも、ティーダの問いに答える。
「そうなんだ•••••。」
ティーダはストラトスの答えに対し、納得する。
「何よ、アイツら、私が背が低いからといって、何がおかしいのよっ!」
そして、キャサリン、ユノ、ハナコはというと、その二人の様子を後ろをチラリだが、振り向き、見ていた。
「お、落ち着いて、キャサリン。背が小さいとかで、笑ってるとかじゃないから!それに、今はまだ、任務中でしょ?それに、ティーダって、ティアナのお兄さんだし、真面目だから、そんな事で笑わないと思うけど。」
ユノはキャサリンにストラトスとティーダがそれが理由で笑っていないと言う。
「でも•••••ストラトスって、今思ったんだけど••••フェイトさんと高町ヴィヴィオ選手に似てないかな••••?」
ハナコは二人にストラトスがフェイトとヴィヴィオに似ていないかと問う。
「あ、確かに!ストラトスって、高町ヴィヴィオ選手と同じ赤と緑の瞳だし、フェイトさんの顔つきと凄く似てない?」
ユノはストラトスの顔つきと瞳がヴィヴィオとフェイトと似ていると二人に問う。
「確かにそうね、だとしたら、フェイトさんと何か、関係を持ってたりして?」
キャサリンはフェイトと何か関係を持っているのではないかと問う。
「うん、でも、ストラトスって確か、地球出身なんでしょ?それに、それとか、だったら、フェイトさんなら、直ぐに公開すると思うけど••••?」
ユノはストラトスがフェイトと何か関係を持つのならば、公開する事や、ストラトスは地球出身だという事を言う。
「まぁ、確かに•••••。でも、一つ思ったんだけど•••」
ユノの一つ思ったんだけどという言葉にキャサリンとハナコは首を傾げる。
「ストラトスってさ、苗字が不明だよね。」
そして、ユノはストラトスの苗字は何なのかと問う。
「あ、確かに、そういえば、ストラトスの苗字って、何なんだろう?」
ハナコはストラトスの苗字が何なのか、問う。
「うん、私もそう思う。一体何なんだろうね?」
キャサリンは二人に賛成する。
「それじゃあ、このミッションが終わったら後で聞いてみよっか?」
「ええ、そうね。それじゃあ、行きましょうか?」
そして、二人はストラトスとティーダを見て、歩き始めた。
ティアナ、スバル、はやて、カトラス達がアワタ達のチームが向かう東の方向の道とは違う方向である北の方向へと歩いていた。
「私にも分からへんけど、多分、束やと思う。束は普段着が着物をやし、これを作ったのは、束やから、潜入捜査のためとかに、いくつか、置いていたんだと思うんやけど••••••」
スバルの疑問にはやては、予想として、潜入捜査とかのために束が用意したのではないか?と答える。
「確かに、良いは良いですけど••••直ぐにバレません?だって、潜入といっても、そこがアグレスタのような所だったら、着物を着てるのは、私達だけですし•••直ぐにバレるんじゃ•••••」
ティアナは過去に行っていた任務の事を思い出しながらも、答える。
「それがやな~、これ。」
はやてはティアナに歩きながらも、小さな紙切れを渡す。ティアナとスバルははやてに渡された紙切れを見る。そこには
『は~い、これが只の着物だと思ったそこのあ•な•た☆、残念ながら、この着物は只の着物ではないのだ~!使い方によって、色んな衣服として使う事が出来る特殊潜入スーツ、それが、この着物なんだよ!分からなかった人は後で、束さんのとこにレッツゴー♪』
と束のこの着物が何なのかについての説明が書かれていた。
「ええっ!?こ、これが?特殊スーツなわけ?何処もそんな風には見えないのだけど••••」
ティアナは自身の着るオレンジ色の着物を見ながらも、これが本当にそうなのかと驚く。
「う~ん、確かにそうにも見えへんけど、束が嘘付く事あらへんから、これが多分、本当に特殊スーツだとは私は思うで?」
はやては自身の着る茶色の着物を見ながらも、言う。当然、この事はアラタ達は知らない。
「なるほど、確かに束さんなら、有り得ますけど••••何で着物なんでしょうか?」
スバルははやてに何故、特殊スーツが着物なのか、問う。
「う~ん、多分、束は和風好きだったからじゃないん?私にも、そこまで分からへんな•••••」
はやては苦笑しながらも、束が何故、着物にしたのか、考えながらも、やっぱり、束は束やな~と言う。
「「な、なるほど•••••」」
ティアナとスバルはあはは•••••と苦笑しながらも、はやての意見に賛成する。
(それより••••••)
ティアナは後ろを振り向く。そこには、「••••••」と書かれたプラカードを持つカトラスとバルスパロスの姿があった。
(な、何か••••凄く恥ずかしい•••••今もカトラス部隊長が見ているのに、もし、兄さんがいたら•••••)
ティアナは顔を赤くさせながらも、自身の兄がいれば、どうなるのかを予想する。
「うん?どうしたの?ティア」
スバルはティアナが顔を赤くしたのに、気が付き、ティアナにどうしたのかと問う。
「あ、な、何でもないわよ。そ、それより、行くわよ、は、はやてさんも」
「「???」」
はやてとスバルは首を傾げながらもティアナ達と共に歩き始めた、その時、遠くの道路にて、顔が三つのラージドロイド、「ケルベロス」が走って来ながらも、獲物を見つけたかのように雄叫びをあげる。
「来たっ!」
ティアナの叫び声と共に、ティアナ達の前にカトラスとティーダがケルベロスの前に立ちはだかる。
「必殺ファンクションッ!」
ーアタックファンクション!ホークアイドライブ!ー
ティーダは直ぐにアタックファンクションを発動し、ケルベロスの一つの頭に狙いを定め、オーキャノンで打ち抜く。そして、ケルベロスはその場に倒れる。ティーダ達は勝利を確信するが••••
「な!?」
ティーダが破壊したはずのケルベロスの真ん中の頭がトカゲや、ヒトデが身体の一部を再生するかのように、破壊された部分から、再生し、完全に再生後に、雄叫びを上げる。それと、同時にカトラスは「どうやら、あの三つの頭全てを破壊しなければ、ならないようですね。」と書かれたプラカードを見せながらも、バズーカを構える。
「はい、そのようですね、皆っ!あの三つの頭を同時に破壊するぞ!」
「「「了解っ!」」」
そして、ティアナ達はケルベロスの頭を自分達のデバイスで攻撃し始める。だが、デバイスでは、ラージドロイドには蚊に噛まれた程度にしか過ぎない。だが、関節部位を狙う事で、ラージドロイドを一時的にする事は可能である。
「ディバイン、バスター!」
「アクセルシューター、シュートッ!」
「ディアカポリアアンミリッションッ!」
はやて達は直ぐに、ラージドロイドの関節を狙いを定めながらも、砲撃魔法を使い、関節を破壊する。それと、同時にケルベロスはその場にて、倒れる。
「今だっ!必殺ファンクションッ!」
ーアタックファンクション!ハイパーエネルギーボムー
ティーダは直ぐに、ケルベロスが関節を修復する前にアタックファンクション「ハイパーエネルギーボム」を発動し、
ケルベロスの中心の頭を狙う。だが、中心の頭だけ狙ったとしても、再生するだけだが、ハイパーエネルギーボムは"ボム(爆弾)である。爆弾はとある部位を狙ったとしても、周囲にもダメージを与えられる。これがティーダの考えである。そして、ケルベロスの三つの頭部は爆発とエネルギー弾の貫通により、破壊される。そして、ケルベロスの身体は司令官を失った軍のように、崩れる。
「皆っ!直ぐに「ちょっと待つんや!」はやてさん?」
ティーダが崩れ倒れたケルベロスの身体へと近付こうとしたその時、はやてがティーダを止める。
「皆、何か、おかしく思わへん?ケルベロスって、確かジンさんの話では、キャッチセンサーっちゅうセンサーで、所持している武器や、人の情報についての解析まで出来るデバイスのセンサー以上の高性能なセンサーなはずや、それに、私達のデバイスだって、金属なはずや。なのに、反応しないはずがないんや。」
はやてはケルベロスのキャッチセンサーについて、話す。キャッチセンサー、それは、ケルベロスのみに搭載されているISのハイパーセンサー以上の高性能センサーであり、武器を所持する者、所持していない者を分け、リンカーコアを持つ者、持たない者をも分け、そして、その選択した人の個人情報、DNA等の生体情報等を解析するセンサーである。
はやての考えでは、その高性能センサーが自分達のデバイスに反応しないはずないと言う。
「ま、まさか!?」
ティーダははやてに恐る恐る問う。
「私の考えやけど•••••あれは•••••」
それと、同時にケルベロスの身体の近くにいたティアナ達の耳にチチチチチチッという音が聞こえ始める。
そして、はやては
ーあれは私達を排除するための物や。ー
とティーダに言う。それと、同時にティーダの目の前に何らかのカウントが表示されたポップアップが出現する。
ティーダは驚き、直ぐにティアナ達の方を向く。
「っ!?皆っ!ケルベロスから離れろっ!!」
ティーダの叫び声に対し、ティアナ達はえ?と首を傾げる。
ティーダは直ぐに、ティアナ達へと向かい、駆けて行く。そして、ポップアップに表示されたカウントが0になる。
「ティアナッ!!」
「え?どうしたの?兄」
そして、ティアナがティーダの名前を呼ぼうとしたその時、巨大な爆発が起きた。