魔法戦記リリカルなのは ウォータイム   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第64話「漆黒の前夜 後編」

「ここには・・・・・・いないようだな。」

 

アラタが何処からか、聞こえて来たキリエの悲鳴を聞き、直ぐに駆けて行った頃、街中にて、スバル、ギンガ、ノーヴェ、トーマ、リリィ達、ナカジマ家が誰もいない街中を探っていた。

 

「そうだね、それにしても、何で誰もいないんだろう・・・・?ティアは大丈夫かな?」

 

スバルはいつもは沢山飛んでいるが、今は鳥が一匹も見当たらない空を見上げながらも、スバル達は大丈夫なのか?と心配になる。

 

「大丈夫だとは思うッスよ、スバル。何だって向こうにはあのなのは達までいるッスからね」

 

ウェンディはそう言いながらも、笑顔でスバルを向こうにはなのは達がいると励ます。

 

「ウェンディの言う通りだ、それに、あそこにはアラタがいるしな。まあ、アタシ達もまずはクラナガン支部に到着しなければならないけどな・・・・・。」

 

ノーヴェはウェンディの意見に賛同しながらも、辺りを見渡しながらも、言う。

そんな中、

 

「危ないっ!!」

 

スバルは何かに気が付き、直ぐに隣にいたギンガを押し倒す。すると、ギンガのいた場所には胸の近くら辺にて、の位置にある隠れていた壁から、焦げた跡と共に煙が出始める。

 

「チッ!見つかってしまったか!」

 

チンクは遠く離れた場所から拳のガントレットからさっきの何かを発射した姿勢をした白き悪魔のLBX、カイザーを見つけ、どういう事なのか、知る。

それと同時にスバル達はカイザー達に包囲される。

 

「くっ!スバルさんっ!ここは僕とリリィがっ!!」

 

トーマはスバル達にそう言いながらも、リリィと共に時間稼ぎのため、戦おうとするが、カイザー全員に拳のガントレットを向けられているため、動く事が出来なかった。更に、相手はあのLBXである。エクストリプスウィルスの適合者のトーマですらも相手に出来ない程の戦闘力を保有し、なのは、フェイト等の上級魔導師の防御壁すらも貫通する火力、更になのはの攻撃をすらも傷一つつける事すら出来ない程の魔力無効化装甲、そして、どんな攻撃すらも普通に避け、気付いた時には既に後ろにいた程の感覚ですら追いつく事の出来ない機動力を持っており、なのは、フェイト達をも死へと近づかせた程の危険な物である。だが、現在は「アーマードデバイス」と呼ばれる束の開発したデバイスにより、対抗手段が出来ているが・・・・アーマードデバイスは現在、試作段階であり、更にはクラフトキャリアにての装着式であるため、更に、複数のLBXに包囲されており現在、スバル達には、対抗手段が無い。

 

「くっ・・・・どうすれば・・・・」

 

トーマがそう思っていたその時、自分達を囲んでいたカイザーが一瞬にして、どういう事なのか、何かの黒き残像と共に真っ二つに斬りさかれる。それと同時に、目の前にツインアイを紅く光らせ、一つの赤いエネルギーを放つ長刀、もう一つは実体剣であるような長とよりは短い剣を持つガウンタグレイに酷似した紫色のLBXが立っていた。だが、スバル達は誰なのかが直ぐにわかった。何故なら、方のリアアーマーに前に資料で見たワールドセイバーの紋章が刻まれていたからである。スバル達はデバイスを構えながらも、後ろへと下がる。だが、そんな中、ギンガは後ろに下がる時に 小石を踏んでしまい、躓いてしまう。

 

「イタッ!」

 

そんな中、刻々と赤きツインアイを光らせながらも、ガウンタグレイに酷似した紫色のLBXは迫って来る。だが、スバル達は驚きの光景を見た。何故なら・・・・・・

 

「・・・・・・立てるか?ギンガ・ナカジマ」

 

異なる長さを持つ刃を持つ双剣を光の粒と化し、消しては、ギンガへと手を差し伸べたからである。

 

「あ、は、はい・・・・・・」

 

ギンガは驚きながらも、一時的に戸惑ったが、紫色のガウンタグレイに酷似したLBXに何の素振りも無かったのが、わかりガウンタグレイの手を取り、立ち上がる。

 

「パパ~!」

 

そんな中、後ろから小さな長い金髪のロングヘアーの赤と青の虹彩異色の瞳をした幼女が走って来る。そして、ガウンタグレイに酷似したLBXへと抱きつく。

 

「「え、ええっ!?ぱ、パパ!?」」

 

スバル達はガウンタグレイに酷似した紫のLBXに抱きつき、「パパ」と呼んだ事に驚きを隠せなくなる。何故なら、相手はあの大規模な冷酷であり、現にでも、沢山の人々を無差別に殺害したり、新世代LBXの実験体を開発するために、連れ去ったりするあのワールドセイバーの一人のLBX、なのに、目の前には、そのLBXに抱きつき、笑顔で何の苦しそうな表情も見せない一人の少女の姿がり、その少女に対し、表情は分からないが、少し優しそうに、その小さな少女の頭を撫でる。

 

「え、えっと・・・・一体・・・・・これは・・・・・?」

 

スバル達は一体、これはどういう状況なのか、目を丸くしながらも驚きを隠せなくなる。

 

「・・・・・・これには、訳があってな・・・・・信じるかどうかはお前達次第だ・・・・・ここはカイザーの縄張りだから・・・・・・付いて来るのもだ・・・・。」

 

紫色のガウンタグレイに酷似したLBXは金髪のロングヘアーをした赤と青の虹彩異色の瞳をした幼女を抱き上げると、何処かへと向かって歩き始める。

 

「どうする・・・・?皆。」

 

スバルは皆にどうするのか?と問う。

 

「・・・・アタシは・・・・一度信じてみようと思う。ワールドセイバーの奴らが全て残酷な奴じゃないのなら・・・・・・な。」

 

ノーヴェはスバルに言う。

 

「私もノーヴェの意見に賛同する・・・・・それに相手にはちゃんとした人質がいるからな。あれはホログラムでも無ければ、囮でも無さそうだ。」

 

ノーヴェの横でチンクはノーヴェの意見に賛同しながらも言う。

 

「アタシも一度信じて行ってみるッス!それに、何か知っていそうッスからね、この変な現象について」

 

ウェンディはノーヴェの意見に賛同しながらも、この現象について、何か知っていそうと答える。

 

「・・・僕は・・・・・」

 

そんな中、トーマは自分がどうするべきなのか、迷う。

何故なら、相手はLBX。自分達へと「楽しい」という理由で攻撃し、殺戮を繰り返した奴らである。そんな奴らの言葉をトーマは信じられないからである。

 

「トーマ・・・・・・・私もですが・・・今はあのLBXを信じてあげましょう・・・・あの様子、何かありそうなんです・・・・・。」

 

リリィはトーマの目を見ながらも、あのLBXに何かありそうだと答える。

 

「私も皆と同じ意見よ・・・・それじゃあ、行きましょう。」

 

そして、皆は同じ意見だという事をお互い確認し合い、「パパ~」と言う金髪のロングヘアーに赤と青の幼女を抱き上げ紫色のガウンタグレイに酷似したLBXが何処かへと向かって行った方向へと、追うため、紫のLBXを追い、走って行った。

 

 

「キリエッ!!」

 

その頃、アラタはというと、特務六課の束によると、ウロボロスから発せられる謎の電磁波による影響か、起動していない訓練所にて、キリエの名を叫んでいた。目の前には気を失ったキリエがカプセルらしき物の中に閉じ込められており、それをバックパックとして、背負っている巨大なラージドロイドの姿があった。

 

「嘘・・・・あんなラージドロイド、見た事ないよ!」

 

アラタの横にて、束は見た事も無いラージドロイドに驚きを隠せなくなる。

 

「ごめん・・・・・私のせいで・・・・・キリエが・・・・・」

 

フェイトは少しボロボロのバリアジャケットを覆った状態で、疲れきっているのか、やつれた顔で言う。

 

「いや、それはキリエに言ってくれ・・・・まずは、キリエを助けないと」

 

アラタはそう思いながらも、束に調整して貰ったZソードとZシューターをバックパックから取り出す。

 

「束、なのは、皆を頼む。」

 

アラタはそう言うと、直ぐに束の見た事の無いと言ったキリエが気を失っており、閉じ込められているカプセルをバックパックとしているラージドロイドへと足部のタイヤを加速させ、ダッシュし、ZソードとZシューターを構えながらも、駆けて行く。

 

するとラージドロイドは雄叫びを上げると両腕に装着してある刃が回転するチェンソーらしき物をアラタへと向け、投げる。

 

「はっ!」

 

アラタは自分へと向かって来たチェンソーらしき刃が回転する丸い物体を避けるが・・・・・ある物がアラタの目に写る。それは・・・・・・

 

(レーザー・・・・ワイヤー!?)

 

そう、アラタの見た物、それは、刃を回転させながらも回転し、飛んで来る丸き物体に付いている赤い光の線だった。

 

それと同時に、後ろから丸い鋸の刃を回転させながらも丸き盾のような物体が飛んで来る。

アラタは直ぐに避けるが、赤い線がアラタの胴体のアーマーを少し掠る。それと、同時にその丸き回転する鋸の刃を持つ盾らしき物は直ぐにラージドイロドの両腕へと戻る。

 

「今だ!」

 

アラタはラージドロイドの腕に盾らしき物が戻ると同時に、盾らしき物が腕へと戻る時の反動で、動けない所を突き、ラージドロイドの足の関節部位をZソードで斬り砕こうとするが・・・・・

 

「なっ!?」

 

だが、逆にZソードの刃にヒビが入りZソードの刃は粉々に砕かれる。だが、直ぐに

 

「はあっ!!」

 

アラタは風を纏わせたドリルのように回転する拳を足の関節部位打ち付けるが・・・逆にマニュピュレーターにヒビが入る。アラタは驚いた事に驚きを隠せなくなる。そんな中、ラージドロイドはその驚くアラタを見ながらも、アラタを自分より遠くへと投げる。

 

「うああああああっ!!」

 

アラタは壁へと突きつけられ、後ろにクレーターを残すと、その場にて崩れ落ちる。

 

「アッ君っ!」

 

「アラタ君っ!!」

 

束、なのははアラタへと近寄ろうとするが、ラージドロイドの放った赤い光の線の付いた高速回転する鋸の刃の付いた盾が飛んで来た事により、阻止される。そして、次の高速回転する鋸の刃のつ付いた盾が襲い掛かり、なのは達はアラタに近づく事ができなかった。

 

「どうすれば・・・・・」

 

なのは達がそう思っていたそんな中、何処からか、ラージドロイドへと一つ光の線が飛んで来る。その光の線をラージドロイドは直ぐに盾を使い、ガードする。なのは達は誰なのか?と思い、光の線の飛んで来た方を見る。そこには・・・・

 

「英二さん!?」

 

そこには、紫色のデクーに酷似したLBX「ジェネラル」を覆い元々装備しているスナイパーライフルをラージドロイドへと向けた状態で、英二が屋上にて立っていた。

 

「束だったか?ライディングアーマーを起動させろっ!!」

 

英二はスナイパーライフルをラージドロイドへと向けながらも、連射しながらも束に言う。

 

「ライディングアーマー・・・・?それって、確か束が・・・・・」

 

なのはは英二の言う「ライディングアーマー」という単語に前に束が色々と試行錯誤をしていたデバイスルームにあった束が「ライディングアーマー」と呼んだあの白い巨大なロボットを思い出す。

 

「だ、だけど・・あれはまだっ!!」

 

束は英二の話に対し、少し躊躇いながらも、答える。

 

「だが、お前達はこのまま、死ぬわけには行きたくないだろ?それにこの事件を解決しないのか?それに、あのお譲さんはどうするつもりだっ!!」

 

英二は束にそう言いながらも、ラージドロイドへとスナイパーライフルを連射しながらも飛んで来る盾を避けると、他の屋上に飛び移り、スナイパーライフルを連射し始める。だが、束はそれは躊躇うのだが・・・・・

 

「束・・・・・・」

 

「アッ君!?」

 

アラタの声を聞き、束となのはは直ぐにアラタへと駆け寄る。

 

「束・・・・・何で躊躇うのかは分からないが・・・・今はあの英二のおじさんの言う通り、ライディングアーマーを起動させてくれ・・・・・前に束からもある程度は聞いたけど・・・・・動力炉が熱暴走を起こす問題で、動力炉が完成していないんだろ・・・・・?なら・・・・俺の動力を使えば良い・・・・・・。」

 

アラタは身体中から紫電を放ちながらも、言う。

 

「だ、だけど、そんな事をしたら・・・・アッ君が!!」

 

束はそう言いながらも、アラタの出した答えに対し、駄目だと否定する。

 

「大丈夫だ・・・・・束。今までのように・・・・俺を・・・・信じてくれ。なのはもな・・・・。」

 

アラタはそう言いながらも、なのはと束に言う。

 

「アラタ君・・・・・・・。」

 

なのはは静かに顔色を暗くしながらも、答える。

 

「・・・・・・分かったよ・・・・・ライディングアーマーを起動させるよ・・・。」

 

そんな中、束はアラタの答えに対し、答えを出す。

 

「それでこそ、束だ・・・・。」

 

アラタはよろめきながらも、紫電を纏わせながらも、立ち上がる。

 

「フェイトちゃんっ!私が、頼んだ物、持って来てる?」

 

束は壁に寄り添わせ、横だわらせたフェイトに「頼んだ物」を持って来ているか?と問う。

 

「”頼んだ物”・・・・・?まさか・・・・これの事・・・・・・?」

 

フェイトは顔色は悪いが、これの事なのか?と思いながらも、束に自分の持っていたキリエと共に、持ってきた「束の頼んだ物」と思われる旧式のノートパソコンを束に見せる。

 

「うん!それだよ。」

 

そして、束は直ぐにフェイトからノートパソコンを受け取ると、そのノートパソコンを起動させ、”RAIDEING ARMORR SETING”という文字がモニターに表示されると同時に、下に表示された緑色のコードの横に何かを素早くキーボードを打ち、入力し始める。

 

そして、コードを入力し終えたのか、モニターに”RAIDEING ARMORR SET UP”という緑色の文字がモニターに表示される。

 

それと同時に、物凄い速さで、何かが、アラタの目の前に落下してくる。

そして、煙が晴れるとそこには、白い大きな先端がドリル状の槍を持ち、白い鎧を思わせるアーマー、そして、胸部の中心に赤いクリスタルがある巨大な二足歩行のロボットが立っていた。

 

「あれが・・・・・・ライディング・・・アーマー・・・・・。」

 

フェイトは顔色こそ、悪いが、白く大きなロボットを見て驚く。

 

「よし・・・・・・・ライディングアーマー・・・・ライド・・・オン!」

 

アラタはライディングアーマーを見ながらも、「ライド・オン」と叫ぶ。すると、ライディングアーマーは光に包まれる。

 

「な、何!?」

 

なのははいきなりライディングアーマーが光に包まれたため、驚きを隠せなくなる。

そして、光が収まるとそこには・・・・・

 

「行くぞっ!ラージドロイド!!」

 

アラタの声と同時に、巨大な槍を構えるライディングアーマーが立っていた。





後書きですが、ここでのライディングアーマーの姿なんですが、少し改造し、槍を構える騎士のような姿です。当然、顔はあります(騎士のような姿です。)
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