魔法戦記リリカルなのは ウォータイム   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第65話「作戦開始」

「ふぃ~・・・・・終わった・・・・・。」

 

アラタがライディングアーマーを起動させた頃、とある夜の街中ではというと、マゼンダと黒縦のシマシマのあるトイカメラを首からぶら下げ、金髪のショートヘアーにヴィヴィオのように赤と緑色の瞳をした少年が一人、歩いていた。だが、辺りには、誰もおらず、静けさと沈黙のみが、走っていた。

 

「いやさ、ほんと、何処に行ったんだろうな?コウタ達は?早くしないと、俺がヴィヴィオのセイクリッドブレイザーの餌食になってしまうじゃねえかよっ!人助けも良いけどさ、こっちの身にもなってくれよっ!餌食されるこっちの身にも!」

 

金髪の少年は少し不機嫌そうな顔をしながらも、辺りを見渡しながらただ一人、静けさのみ、続く街中で叫ぶ。

 

(それより・・・・・何でここはかなり静かなんだ・・・・・?まさかとは思わないが・・・・俺のお袋と親父の世界じゃなかったが・・・・・・こことは違う次元の古代ベルカ諸国のように・・・”グラム”みたいな奴に滅ぼされた跡だからか・・・・・?いや、だが町が破壊された跡などが、見当たらないな・・・・・。)

 

少年は少年の歩く街中の静かさに疑問を感じながらも辺りを見渡しながらも、何かを考え始める。

 

(えっと、まずはこの街中がフロニャルドのようでは無い事は明確だな・・・・魔物等は俺が見る限りではここにはあまり存在しない・・・それに、俺がいる事でフロニャ力みたいに何か打ち消されるような感覚も感じられない・・・だが・・・・代わりとして・・・・)

 

 

少年が色々と考えている、そんな中

 

「一体、何処を尽きまわっていたんですか、ツカサっ!」

 

「へぶしっ!」

 

後ろから、少年を「ツカサ」と呼びながらも、アインハルトの声に似た誰かが、頭へとチョップをかます。少年はチョップをかまされた頭を抑えながらも痛みに耐えながらも・・・

 

「痛ってえええっ~!というか、アインハルト、いつの間に俺の後ろにいたんだ!?」

 

と目の前にて、緑色のツインテールをしたアインハルトと瓜二つの少女に対し「アインハルト」と呼びながらも、後ろに振り向くが・・・・・・

 

「あ、アインハルトっ!?」

 

それと同時にアインハルトと呼ばれる女性は「ツカサ」と呼ばれた少年が振り向いたと同時に、抱きつく。

 

「一体、何処に行っていたのですか・・・・心配したんですよ・・・ツカサさん・・・・・。ここも”ディメンションショッカー”に滅ぼされた世界だと思ってしまったら・・・・私は・・・・」

 

アインハルトの表情は見えないが、少し泣きそうな声をしながらも、ツカサに今まで何処に行っていたのかと言問いながらも、「ディメンションショッカー」等の謎の単語を言う。

 

「そうか・・・・・大丈夫だ・・俺はお前を置いて、何処にも行ったりはしない。それに、約束しただろ?「お前の言う”お前の世界”の”聖王オリヴィエ”とかいう奴をショッカーから助け出すまで、共に旅をしたい」って、それより、コウタ達は無事に帰って来ていたか?」

 

ツカサはアインハルトに約束したと言う「聖王オリヴィエとかいう奴と出会うまで、共に旅をする」と言う。

 

「・・・・・・はい・・帰って来ています・・・・・そのツカサ・・っキャア!?」

 

アインハルトは少し暗そうな声で言おうとした、その時、いきなり、ツカサはアインハルトを抱き上げる。そう、良くあるお姫様抱っこである。

 

「あ、あの、ツカサさんっ!?いきなりどうしt「さっき、オリヴィエらしき奴を見つけた、我慢してくれ!」」

 

少年はアインハルトにそう言うと、抱き上げた状態で、屋上へと向かうため、通常の人では出来るはずのない「壁蹴り」で壁を蹴りながら屋上へと登り、何処かへと去って行った。

 

 

 

 

「これが・・・ライディング・・・アーマー・・・。」

 

とある街中にて、少年がアインハルトと瓜二つの姿をした「アインハルト」をお日様抱っこをし、壁を蹴りながらも、何処かへと何かを追い、去って行った頃、なのは達はというと、ライディングアーマーの初起動に驚いていた。

 

「なるほどな・・・・あれがライディングアーマーか・・・・」

 

英二は静かに呟くと、アラタの纏う騎士を思わせるロボット「ライディングアーマー」を見る。

 

 

「起動した・・・っ!!」

 

束はライディングアーマーの起動に成功したのに、歓喜するが・・・・

 

「ぐ・・・あ・・・・あ・・・っ!!」

 

だが、その瞬間、アラタが装着したライディングアーマーに紫電が走る。それと同時に、アラタは膝を地に付いてしまう。

 

「アッ君っ!やっぱり、無理は・・っ!!」

 

だが、その時、アラタ達へと、ラージドロイドのいる方から、両腕に装着されているチェンソーの高速回転するチェンソーの刃を持つ紅き線が付いている盾が飛んで来る。アラタは直ぐに、立ち上がり、束となのはの前に立ちはだかり、ラージドロイドの投げて来たチェンソーの盾を白羽取りをし、受け止めるが・・・・・・・

 

「フェイトちゃんっ!!」

 

ラージドロイドの持っていたもう一つの盾がチェンソーの刃を高速回転させ、フェイトへと飛んで行く。

 

「っ!?」

 

フェイトは直ぐに避けるため、動こうとするが、あまりにもの、速さで来るため、避ける体勢に入れなかった。

 

「フェイトッ!!はあっ!!」

 

アラタはすぐに、フェイトを守るため、盾を直ぐに横へと投げ捨てると、フェイトの前に立ち、もう一度、高速回転するチェンソーの刃を持つ盾を金属音を立てながらも受け止める。だが

 

「アラタっ!!危ないっ!!」

 

フェイトはアラタの横に迫って来る高速回転するもう一つのさっき、投げ捨てた盾を発見する。

 

「っ!?」

 

アラタは直ぐに、フェイトの言う通り、横に迫って来る高速回転するかなりの速度で迫って来るチェンソーの刃を持つ盾へ、対応しようとするが・・・

 

(駄目だ・・・・そうすれば・・・・フェイトが・・・・・)

 

アラタは後ろに顔色が悪いフェイトを見ながらも戸惑う。何故なら、今、自分が白羽取りで受け止めているこの盾を止めているが、横からも盾はかなりの速度で迫って来ている。だが、この盾避ければに投げれば、今、身体の調子が優れず、動く事の出来ないフェイトに当たる。そして、この盾を横に投げれば、なのはと束に当たってしまうからである。

 

「アラタっ!!」

 

だが、もう考える時間は無く、もうアラタの横にまで迫って来ていた。だが、

 

「そうだっ!」

 

アラタにとっては考える時間となっていた。アラタは直ぐに、白羽取りで受け止めた盾を少し離すと同時にフェイトを巨大なライディングアーマーの中へとそっと乗せると、後ろへと直ぐに後退する。それと同時に盾は横から来た盾と衝突し、一つは地へと、もう一つは壁へと突き刺さる。

 

「よしっ!」

 

そして、アラタは地に突き刺さった二つの盾を確認し・・・・

 

「フェイト・・身体が優れてないが・・・・少し頼みたい事があるけど、良いか?」

 

と、マニュピュレータの上に乗せた顔色の悪いフェイトに問う。

 

「うん、良いよ・・・・どういう事かはわかったから・・・・。」

 

アラタの問いに対し、フェイトはどういう事なのかを理解し、アラタの問いに答える。

 

「ああ・・・・・・それじゃあ、行くぞっ!」

 

それと同時に、アラタは巨大なアクチュエータ音を出しながらも、ライディングアーマーの足を走らせる。相手のラージドロイドは盾を地と壁から抜くため、力強く引っ張るが、深く突き刺さっているため、ヒビが入るだけであった。だが、アラタ達にとってはこれがかなりの命取りである。もし、このまま、でいれば、相手は直ぐに地と壁から盾を抜き、自分達へと攻撃を開始するからである。

 

「はあああああああああっ!!」

 

アラタは直ぐに、フェイトを上空へと投げると、ラージドロイドへと拳を振るう。ラージドロイドは直ぐに両腕を動かそうとするが、赤く光るワイヤー「レーザーワイヤー」が地と壁に突き刺さった状態であるため、動かす事が出来ず、そのまま、ライディングアーマーの拳を喰らう。

それと、同時に、ラージドロイドは後ろへと後退する。

 

「フェイトっ!!」

 

だが、アラタはこれを狙っていたかのように、フェイトの名を呼ぶ。

 

「うんっ!分かってるっ!行くよっ!バルディッシュ!」

 

ーYes sir-

 

フェイトはバルディッシュをハーケンフォームにすると、そのまま、後ろへと後退したラージドロイドのバックパックへと自由落下で、近づく。何故なら、今、フェイトは飛ぶ程に回復しておらず、魔力弾、魔力刃を生成するだけでも、精一杯だからである。

 

「はあっ!!」

 

そして、フェイトは自由落下による速度を利用し、ラージドロイドのバックパックにある気を失っているキリエを閉じ込めている透明なカプセルへとハーケンフォームの鎌の形状をした魔力刃を当てる。

確かに、ラージドロイド、lbxには、魔力無効化装甲と呼ばれる魔力の攻撃や原子爆弾が直撃してもビクともしない装甲を持つ。だが、所詮、ロボットであるため、色んな所に関節、そして装甲に守られていない部位を持つ。そこで、アラタはそれを利用し、体調は優れてないが、魔力刃や、魔力弾を作る事なら出来るフェイトを上空からの自由落下で、バックパックへと魔力刃を自由落下により得た速度で威力を増加させ、衝突させる事でバックパックのカプセルを破壊し、キリエを助けようとしていた。だが、これはしくじれば、二人共、死んでしまうのだが・・・アラタはフェイトを信じていた。だから、フェイトへと賭けたのである

 

そして

 

パリンッ!

 

「割れたっ!!」

 

そして、フェイトはカプセルを破壊し、中に入り、キリエへと近寄る。

 

「フェイトっ!カプセルの中で、そのままいてくれっ!必殺ファンクションっ!!」

 

ーアタックファンクション!グランドブロウクっ!ー

 

アラタの叫びと同時に、何処からか、機械音声が発せられる。それと同時に、ライディングアーマーの腕が高速でドリルのように、回転し始める。そして、アラタはそのまま、その回転する腕をラージドロイドの胴体部位へと突っ込み、貫通させる。

 

「ぐお・・・・・お・・・・・・おお・・・・・・!!」

 

アラタはその後、直ぐにそのまま、身体を貫いた手をバックパックへと伸ばし、カプセルごと引っこ抜くと直ぐに、ラージドロイドから、離れる。そして、ラージドロイドはライディングアーマーを装着したアラタが離れると同時に、ひび割れた装甲の間から、光が漏れ始め、そして、やがては大規模な爆発へと発展して行き、爆発を起こし始める。

 

「フェイトッ!!大丈夫か?」

 

アラタは爆発が収まると同時に地へと置いたカプセルを破壊し、フェイトに安否を問う。

 

「う、うん・・・・大丈夫だよ・・・・。」

 

フェイトはアラタの問いに対し、大丈夫だと答えながらも、カプセルの中から、キリエを担ぎながらも、出て来るが、直ぐに、その場で、倒れそうになる。

 

「フェイトちゃんっ!」

 

だが、フェイトとキリエはそのまま、地へと落ちる事はなかった何故なら、なのはが支えてくれたからである。

 

「良か・・・・・・った・・・・・。」

 

だが、その時、アラタの装着するライディングアーマーに紫電が流れ始め、その場にて、後ろへと仰向けに倒れる。

 

「アッ君!!」

 

束は直ぐに、アラタのいると思われるライディングアーマーのコックピットらしき所のハッチを開く。そして、直ぐに、コックピットからアラタを出す。

 

「た・・・・ば・・・・ね・・・・?」

 

「無理しすぎだよ、アッ君・・・・・・自分がLBXだからって・・・・・。」

 

束は少し怒ったような顔でそう言いながらも、アラタに肩を貸すと、アラタを立ち上がらせる。

 

「ははっ‧‧‧‧ごめん。」

 

アラタは束に謝りながらも、ライディングアーマーのボディの上から束の肩を貸り、降りる。

 

「篠ノ之束、私が手伝おう。」

 

アラタが束の肩を貸りながらも、柴電の走る身体をライディングアーマーから、下ろすと同時に英二が屋上から降りて来る。そして、束にアラタ達を医療室へ運ぶのを手伝うと言いながらも、キリエを抱き上げる。

 

「それじゃあ、行こう?」

 

そして、束はアラタと共に、ゆっくり歩きながらも、行くが

 

「なのは‧‧‧‧‧?」

 

アラタはなのはが顔色を暗くしている事に気付く。

 

「なのは、どうしたの?」

 

そんな中、フェイトがなのはにどうしたのか?と心配そうな顔で問う。

 

「ううん、何でもない‧‧‧‧‧行こう、フェイトちゃん。」

 

そして、なのはは、フェイトに肩を貸しながらも、医療室へと向かって歩いて行く。

 

(今日のなのは、何か変だな‧‧‧‧‧)

 

アラタもなのはを心配しながらも、束に肩を貸りながらも、共に医療室へと向かって行った。

 

 

「えっと・・・・つまり・・・貴方はこの子を助けるために・・・・・・」

 

なのは達がラージドロイドとの戦いで傷ついた傷を癒すため、医療室へと向かった頃、スバル達は突然、自分達を救ってくれた紫のガウンタグレイに酷似したLBXと共に、とある森の中にて、焚き火をしながらも、一時的に休憩しながらも話し合っていた。

 

「ああ・・・・・・」

 

紫色のガウンタグレイに酷似したLBXは静かに一単語で答える。

 

「それより・・・何で私達を助けたのですか・・・・?貴方はワールドセイバーのLBXのはずなのに・・・・・」

 

ギンガは横で座っているガウンタグレイに酷似した紫のLBXに問う。

 

「・・・・・この子をお前達に助けて欲しいからだ・・・・・ただ、それだけだ・・・・・・・」

 

ガウンタグレイに酷似した紫のLBXはギンガの問いに対し、静かに答える。

 

「ですが・・・・この子は・・・・・」

 

ギンガはスバルとマルバツゲームで遊ぶガウンタグレイに酷似した紫のLBXが助けた少女を見ながらも、言う。

 

「俺は所詮、只のワールドセイバーの兵だ・・・・・・あの子がいれば・・・・いずれ、死ぬ事になるだろう・・・・だからだ・・・・。」

 

ギンガの呟きに対し、ガウンタグレイに酷似した紫のLBXは答える。

 

「んで、一つ思ったんだけどさ、お前って、何でこの子を助けようとしてるんだ?今まで、お前って、話からしては、ワールドセイバーの一員で、人々を実験体に使ったり、殺したりしたんだろ?なのに、今更になって何故、助けたんだ?」

 

ノーヴェはどうして、あの水色の赤と緑色の瞳をしたロングヘアーの少女を助けたのか?と問う。

 

「‧‧‧‧‧‧‧‧。」

 

すると、紫のガウンタグレイに酷似したLBXは沈黙してしまう。そして

 

「俺は‧‧‧‧‧‧いや、助けるのに理由は必要なのか?」

 

紫のガウンタグレイに酷似したLBXは一時的に戸惑いを見せるが、直ぐにノーヴェの問いに対し、答える。

 

「要するに、助けたかったから、助けたのか‧‧‧‧‧。」

 

チンクは紫のガウンタグレイに酷似したLBXの答えに対し、どういう事なのか、理解する。

 

「パパ~!お姉ちゃんにマルバツゲームで勝ったよっ!!」

 

そんな中、紫のガウンタグレイに酷似したLBXへと少女は駆けて来る。紫のガウンタグレイに酷似したLBXはそんな喜びを見せる少女の頭を表情は分からないが、優しく撫でる。それに対し、少女はえへへと笑顔で喜びを見せる。

 

(本当に‧‧‧‧‧この人は助けたいから、助けたのでしょうか‧‧‧‧‧?)

 

そんな二人のやり取りを見ていたギンガは疑問に思っていた。何故なら、ワールドセイバーの一員でありながらも、助けたいから、助けたのなら、何か要求し、人質として、使うはずであり、更には、生かすのなら、実験体として、生かすか、スパイとして、生かすからである。なのに、この二人にはそのような素振りも無ければ、LBXの方にも、そんな素振りも無かったからである。

 

「そろそろ、歩くとしよう。カイザーも留まっていれば、いつかぎつけてくるか、分からないしな。」

 

ガウンタグレイに酷似した紫のLBXは皆にそう言うと、少女と手を繋ぎ、歩き始める。

 

(本当に‧‧‧‧この人、悪い人なのかな?)

 

スバルはそう思いながらも、歩き始める。

 

(‧‧‧‧後でどうしてなのか、聞いてみましょう。)

 

ギンガもそう考えながらも、歩き始める。

 

そして、皆は管理局クラナガン支部へと向け、夜中の森を歩き始めた。

 

 

「もう、大丈夫なはずだよ、アッ君。」

 

その頃、アラタはというと、束にメンテナンスを受けて貰っていた。何故なら、アラタは動力炉の無いライディングアーマーを自分の動力炉と強引的に接続する事で使用したため、負荷が掛かり、更には、ラージドロイドとの戦闘でのダメージもあるからである。そして、今回使用したライディングアーマーは未だに試作段階の物であるため、色々と問題があり、アラタはメンテナンスを受けなければ、ならなかったのである。

 

「ああ、ありがとう、束。」

 

アラタは束に礼を言うと、メンテナンステーブルから、立ち上がり、自身の腕等に、異常が無いか、確かめる。

 

「ねぇ、アッ君‧‧‧‧‧一つ聞きたいんだけど、良いかな?」

 

そんな中、束はアラタに質問をしてくる。

 

「うん?何だ?束。」

 

アラタは束にどうしたのか?と問う。

 

「アッ君は‧‧‧‧‧‧ううん、やっぱり何でも無い。」

 

束は何かをアラタに聞こうとしたが、やなり何でも無いと言い、言うのを止める。

 

「そうか‧‧‧‧‧‧それとさ、なのはの様子が変なんだけど、何か心当たりとか、あるか?」

 

アラタは束に、なのはの様子が変だったため、何処か、心当たりがあるのか?と問う。

 

「ううん、それについては、私にも‧‧‧‧‧。」

 

束はアラタに首を横に振りながらも、分からないと答える。

 

「そうか‧‧‧‧‧。」

 

それと、同時に二人の間に沈黙が走る。

 

「え、えっと、それじゃあ、私、行くね?ライディングアーマーの修理とかもあるから‧‧‧‧‧」

 

束はアラタにそう言うと、自動ドアを開け、出て行く。

 

(そういえば‧‧‧‧‧バルスパロスは大丈夫かな?何も無ければ、良いんだけど‧‧‧‧それと、フェイトとキリエは大丈夫かな?)

 

アラタはそう思いながらも、メンテナンスルームから自動ドアを開け、医療室へと向かうため、出て行った。

 

 

 

(何で‧‧‧‧‧‧アラタ君は‧‧‧‧‧はやてちゃんを助けて‧‧‧‧‧‧‧あんな身体に・・・・・)

 

アラタがメンテナンスルームから医療室へと向かうため、メンテナンスルームから出て行った頃、なのははというと、フェイトとキリエの眠る医療室にて、見張りをしながらも、何かを考えた。見張りが必要な理由、それはもし、未だにこの支部の中にカイザーが潜んでいるかもしれないため、なのはは束の手でウロボロスから発せられている電磁波により、停止していた発電機の代わりに、自身のIS、インフィニットストラトスの単一仕様能力(ワンオフアビリティー)無限なる成層圏(インフィニットストラトス)を発動させ、紅椿の単一仕様能力である絢爛舞踏を発現させ、電源として、デバイスルームの電源を復旧させ、アーマードデバイスをアップグレードさせた物を装着し、見張っているのである。

 

(アラタ君‧‧‧‧‧‧‧。)

 

なのはが色々考えていたそんな中、

 

「なのは‧‧‧‧‧‧?」

 

アラタとばったりと会う。

 

「あ、アラタ君‧‧‧‧‧。」

 

なのはは驚きを隠せなくなりながらも、直ぐに何処かへと急いで立ち去ろうとしたが・・・・

 

「ごめんっ!!なのはっ!!」

 

「えっ!?」

 

なのははいきなりアラタに謝られたため、驚きを隠せなくなり、立ち止まり、アラタの方を向く。

 

「さっき、少しなのはの独り言・・聞いていたんだ・・・・俺がはやてを助けて・・・・この身体になったって・・・・・・。」

 

「っ!!(まさか、さっきの・・・・口から漏れていたの!?)

 

アラタは謝りながらもなのはにさっき、なのはの口から漏れていた事を言う。それに対し、なのはは驚きを隠せなくなる。そして、アラタはなのはに話を続ける。

 

 

「もしかしてって思ってさっき、英二さんに通信して聞いたんだ・・・だけど、これは俺の意思でやったんだ。だから、はやてを責めないで欲しい・・・・・・それなら、俺をっ!!」

 

アラタはなのはにはやての事は責めないで欲しいと言いながらも、自分のせいだと言おうとした、その時、なのはにビンタをされる。

 

それに対し、アラタは驚きを隠せなくなる。

 

「何で・・・・・何でなの・・・・・いつもアラタ君は相手の事ばっかり気使って、自分の事は気にとめない・・・・・アラタ君はそんな身体になったんだよ・・・・?なのに・・・」

 

なのははアラタに悲しそうな表情をしながらも、言う。そして、最後に何かを言おうとしたその時、アラタに抱きしめられる。それに対し、なのはは驚きを隠せなくなる。

 

「ああ・・・確かに、そうかもしれない。なのはの言う通り、俺は自分の事なんか、あまり気にしないし、相手の事を優先的に考える・・・・だけど、俺は大丈夫だ・・・前にだって、言ったじゃないか?・・・「俺は君が良いなら、君の気が済むまでずっと傍にいる」って・・・・・」

 

「アラタ君・・・・・・。」

 

アラタはなのはを抱きしめながらも言う。そして、なのはもアラタを抱きしめる。

 

「あ~、ゴホン、アラタ~?一体何をしているのかしら~?」

 

すると、後ろから、キリエが壁に寄り添いながらも、アラタに何をしているのか?と問う。それに対し、アラタは

 

「えっと・・・・「はい、駄目よっ!私と来なさいっ!」え、ええっ!?あ、ご、ごめん!なのはって、キリエ、痛いってばっ!」

 

 

とキリエに少し考えながらも、何かを言おうとしたが、キリエに引っ張られ、何処かへと連れ去られる(いや、本当にこれがそうかは分からないが、一応・・・そうである)

 

(そう・・・・だよね。アラタ君の言う通りかもしれない・・・・私が考えすぎていたせいだよね・・・・・・それより・・・・・)

 

 

なのはは、そう思いながらも、アラタがキリエに連れ去れる所を苦笑しながらも見送る。その後、後ろにあった窓から、空を見上げる。

 

 

(はやてちゃん・・・・バル・スパロス・・・・・絶対・・・助けに行くから・・・・・)

 

 

はやては窓を見ながらも、そう言うと、何処かへと立ち去って行った。

 

 

 

「・・・・・・。」

 

 

その頃、とある建物の上にて、上空にて浮遊するウロボロスを英二が無言で見上げていた。

 

「‧‧‧‧‧‧ヴィオ、隠れているのは分かるぞ‧‧‧‧。」

 

すると、無言のまま、とある方向を見ながらも、誰かがその向いている方に居るかのように言う。すると

 

『フフッ、やっぱり英二は鋭いね。』

 

その英二が向いていた方にあった建物の裏から金髪に蒼いリボンを付け、赤と緑の虹彩異色の瞳をし、まるでこのミッドチルダにて、伝わる歴史上人物の一人、「聖王オリヴィエ」と瓜二つの顔をした女性が姿を現す。

 

「フッ、相変わらず、元気なようだな、ヴィオ。」

 

英二はその女性の名を「ヴィオ」と呼び、久しぶりに会ったかのように言う。

 

『うん、久しぶりだね。英二』

 

「ヴィオ」と呼ばれた女性は英二に挨拶を返しながらも、微笑む。それと、同時に、英二は真剣な顔をし

 

「単刀直入に言う。お前は"アラタのユニゾンデバイス"のはずだ。なのに、何故、自分との記憶を全て消し、裏でアラタをサポートをしている?お前もそれには辛いはずだろ?」

 

とヴィオに問う。すると、ヴィオは少し、難しそうな顔をしながらも、苦笑し

 

『うん‧‧‧‧確かにそうだよ。』

 

と答える。

 

「なら、何故、アラタの前に姿を現さない?」

英二はその答えに対し、また何故かアラタの前に姿を現さないのか?と問う。この二人の話し合いからして、この聖王オリヴィエに似た王女のような服装をしている女性はアラタの昔の「ヴィオ」という名のユニゾンデバイスであるが、アラタの目の前には姿を現さず、裏でサポートをしているらしい。そして、英二の問いに対し、ヴィオは

 

「そうすれば、アラタに管理局の目が付いてしまうから。だって私の姿を見たら、分かるでしょ?アラタは私にとっても大切な存在。だから、もし、アラタの正体が知られたらって思ったら‧‧‧‧‧‧ね。」

 

ヴィオは英二に苦笑しながらも、自分のせいで、もしアラタが管理局に目を付けられたら‧‧‧‧困惑しているかのように言う。

 

「‧‧‧‧‧‧フッ、そうか。お前も母親譲りなのか、そんな所があのお方に良く似ているものだな。」

 

英二はヴィオに少し微笑むと、ヴィオを見ながらも、言う。

 

「でも、英二。ウロボロスの事については‧‧‧‧‧‧」

 

そして、英二にヴィオはウロボロスの事を少し、困惑しているかのような顔をしながらも、言う。それに対し、英二は

 

「‧‧‧‧‧リインフォースは‧‧‧‧‧‧いや、カナは絶対に俺の手で止めなきゃならない‧‧‧‧‧コアデータに仕掛けられた"あのシステム"もだ‧‧‧‧。そうしなければ、はやてが死ぬかもしれない‧‧‧‧‧‧それと、お前もここにあまり長く居ない方が良い。」

 

英二はヴィオにそう言いながらも、屋上から降りるため、階段を使い、下へと降りて行く。

 

『うん、分かってるよ‧‧‧‧‧‧‧』

 

ヴィオはそう言いながらも、周りを見渡す。それと、同時にヴィオの周りに無数のカイザーが姿を現し、包囲する。

 

『どうやら‧‧‧‧‧‧やらなきゃ、駄目なようだね。』

 

ヴィオはそう言いながらも構える。それと、同時にヴィオの身体は光りに包まれると、同時に白き純白のなのはのバリアジャケットに酷似したバリアジャケット、否、騎士甲冑を覆う。

 

『それじゃあ、行くよっ!!』

 

ヴィオはカイザー達にそう言うと、カイザー達へと向け、駆けて行った。

 

 

「それで、束。話って‧‧‧‧‧?」

 

その頃、アラタ達は束に呼ばれ、一体どうしたのか?と聞いていた。

 

「えっと‧‧‧‧‧実はティー君が集めた何かのデータの欠片の事なんだけど、それを再構築しみたらね‧‧‧‧」

 

それと、同時に後ろから小さな一人の赤い髪をし、特務六課の制服を着る悪魔のような翼を生やした小人が浮遊しながらも、姿を現す。その小人に対し、アラタ達は驚きを隠せなくなる。何故なら‧‧‧‧‧‧

 

「「アギトッ!!」」

 

そう、何故なら、はやて、シグナム達と共々、行方不明になったはずのシグナムのユニゾンデバイスである「アギト」だったからである。

 

「それで‧‧「あ~もうっ!!アタシから説明する。今はあまりそんな余裕なんか無いんだっ!!」」

 

「アギト、まさか、今起きてる何かの現象について、知ってるの?」

 

束はアギトについて説明しようとしたが、アギトは自分が説明すると良いながらも、焦る。アギトの焦りに対し、アラタ達はアギトにどうしたのか?と問う。

 

「ああ、知ってる。というより、アタシもこの目で見たからな‧‧‧‧‧信じられないかもしれないが‧‧‧‧‧今、起きている現象の原因、それは‧‧‧‧」

 

 

ーリインフォース‧‧‧‧なんだー

 

「「っ!?」」

 

皆はアギトから聞いた事に驚きを隠せなくなる。何故なら、リインフォースは今より、昔に、はやてを助けるため、自身を犠牲にし、既にあの空に消え去ったからである。

 

「アタシも信じたくないっ!!だけど‧‧‧‧本当なんだ‧‧‧‧‧姉のように慕っていたリインも家族だったシグナムや、はやてさえも皆‧‧‧‧‧アイツに‧‧‧‧!!」

 

アギトは皆に自分も信じたくないと言いながらも、はやてやリインフォースについて、話しながらも、悔しそうに拳を強く握る。

 

「アギト‧‧‧‧‧‧。」

 

アラタ達はそんなアギトを見ながらも、ある程度だが、どういう事なのかを理解する。

 

「アタシはどうする事も出来なかった‧‧‧‧‧‧家族の一人さえも救えず、アタシだけ、データの欠片ともなってまで助かって‧‧‧‧‧‧」

 

アギトが自分だけ助かった事について、悔みながらも言っていたそんな中、アラタ達の目の前に、連絡用の英二の写るホログラムディスプレイが姿を現す。

 

『全員集まって欲しい今後の事について、話そうと思う。』

 

それと、同時にホログラムはそこで、役目を終え、消える。

 

「行こう、皆、アギトはここで休んでいてくれ。大丈夫だ、皆、全員、助けて見せるよ。」

 

アラタはそう言うと、皆と一緒に何処かへと駆けて行く。そして、医療室には束とアギトのみが残る。

 

だが、アギトは何故か、驚きを隠せなくなっていた。

 

「アギト、どうかしたの?」

 

束はアギトが何故か、驚いたような顔をしていたため、どうしたのか?と問う。

 

「いや‧‧‧‧‧何でもねぇ。少し休ませてもらうぞ。」

 

そして、アギトは束にそう言うと、ベッドの方にて、小さな身体を横だわらせ、仰向けになる。

 

(今さっき‧‧‧‧‧アイツの顔を見たら、何故か、はやての幼馴染みだったあの「瀬名アラタ」に似ているような気が‧‧‧‧‧いや、まだ再構築したばかりだからだろうな。幻覚でも見えたのだろう。)

 

そして、アギトはそのまま、目を閉じた。

 

 

「それで、英二さん、今後の事って‧‧‧‧‧?」

 

その頃、英二はというと、丁度到着したアラタ達から今後の事について、聞かれていた。

 

「今から、説明する。晶子」

 

「分かっていますよ、隊長。」

 

英二は「晶子」と呼んだ金髪のロングヘアーをし、黒い瞳をした綺麗な女性を呼ぶそして、女性は分かっていると言い、キーボードを操作すると、モニターにある情報を表示する。

 

「俺達は今から、大気圏にあるあのウロボロスの中に突入する。」

 

英二は自分達は今から、ウロボロスの中に突入すると言う。

 

「理論上、私達はウロボロスの影響を受けない。それにアンタ達もね。」

 

金髪の女性はキーボードを操作しながらも、自分達はウロボロスの影響を受けないと言いながらも、なのは達もだと言う。

 

「そして、はやてを救出し、ウロボロスを崩壊させる。それと同時にコアを破壊する。そうすれば、今起きている現象も消え、元に戻るはずだ。」

 

英二はなのは達に今後の事について、話すのだが‧‧‧‧‧

 

「あの、英二さん、だとしても、大気圏には一体どうやって‧‧‧‧‧?」

 

なのははモニターに表示されている情報を見ながらも、どうやって上空へと向かうのか?と問う。そう、確かに、飛翔魔法でなら、行く事も出来るが、それだと、相手に気付かれ、何をされるか、分かないからである。更に、それに対処でき、飛べたとしても、そうなれば、カイザーの餌食となる可能性だって否定されないからである。他には魔力消費が激しい等、色々と問題があるからである。

 

「それについては既に解決できている。束。」

 

英二はそれについても既に解決してあると言いながらも、束を呼ぶ。それと、同時に情報の表示されていたモニターに医療室に居る束の姿が写る。

 

『うん、それじゃあ、説明するね。今回の作戦で使用するのは、ライディングソーサーをレール加速法で加速させ、打ち上げるの。当然、皆の分は既にプレシアさんトアリシアちゃんが用意してあいたから。』

 

束はライディングソーサをレール加速法という物で加速させ、打ち上げる形で大気圏にあるウロボロスへと突入すると説明する。そして、皆の分のライディングソーサは用意してあると答える。

 

「そういう事だ。作戦は本日の深夜1:00にデバイスルームにて、集合次第、開始する。残る者は、残っても良い。私はデバイスルームにて、待っている。」

 

英二はそう言うと、三人の部下のるうな者達と共にデバイスルームへと向かって歩き去って行く。

 

「俺ははやてを助けに行く。皆はどうするんだ?」

 

アラタは英二が去った後、どうするのか?と皆に問う。

 

「私も行くのっ!だって、はやてちゃんや、皆は私の大切なお友達だから‧‧‧‧‧」

 

なのはは、アラタの問いに対し、行くと答える。

 

「私は勿論、行くわ~何だって、アイツらにやられた分、仕返ししてあげないとね~」

 

キリエはアラタに行くと答える。

 

そして、隣にいたカトラスも「当然、俺も行きます」とプラカードを見せるが‧‧‧‧‧

 

「カトラス部隊長、一体何を言っているんですかっ!その身体で無理したら、駄目ですよっ!」

 

とティアナに反対されるが、それに対し、カトラスは「ですが、俺は部隊長なんですっ!!ですから、部隊長官

の俺がここで休んでいたら、はやてさんが‧‧‧‧」というプラカードを取り出し、かがげる。

 

「で、ですが‧‧‧‧‧」

 

カトラスの出した答えに対し、ティアナは反対するが、それに対しカトラスは「大丈夫です。もしもの時はちゃんと、撤退しますから。」と答える。

 

「そうですか、それと、フェイト、お前はここに残った方が良い。その身体で無理したら駄目だ。」

 

アラタは車椅子に乗った状態の少し顔色の悪いフェイトにここに居た方が良いと言う。

 

「だ、だけどっ!」

 

フェイトはアラタに反論しようとするが‧‧‧‧

 

「大丈夫だ、フェイト。はやて達は絶対に連れて帰って来るから‧‧‧‧‧だから、フェイト、俺を信じてくれ。」

 

それに対し、アラタはフェイトの手を握りながらも、はやて達は絶対に連れて帰ると言い自分を信じてくれと言う。

 

「う、うん‧‧‧‧‧分かったよ、私はアラタを信じる‧‧‧‧‧だから、絶対、はやてを連れて帰って来てっ!」

 

フェイトはアラタの言葉に対し、納得しながらも、アラタを信じると答え、はやてを絶対に連れて帰って来て欲しいと言う。

 

「ああ、それと、フェイト、ここから医療室まで、行けるか?」

 

アラタはフェイトにここから束の居る医療室まで行けるか?と問う。

 

「う、うん‧‧‧‧大丈夫‧‧‧うっ!」

 

フェイトは車椅子の車輪を手動で回しながらも、医療室へと向かおうとした、その時、フェイトは急に苦しみ始める。

 

「ふぇ、フェイトっ!?」

 

アラタは直ぐに、フェイトが苦しみ出したのに、驚き、フェイトへと駆け寄り、安否を問う。

 

「う、うん‧‧‧‧‧大丈夫。多分、魔力の使い過ぎのせいだと思うから‧‧‧‧。」

 

フェイトは苦笑しながらも、魔力の使い過ぎだとアラタの問いに答える。

 

「そうか、だけど‧‧‧俺も付いて行くよ。やっぱり、フェイトがもし、途中で倒れたりしたりしないか、心配になって‧‧‧‧‧な。それじゃあ、俺はフェイトを病室に連れてから、行くよ。」

 

アラタはなのは達にそう言うと、フェイトの乗る車椅子を押し、病室へと向かう。

 

「それじゃあ、私達も行きましょう?」

 

そして、キリエ、シュテル達は皆、デバイスルームへと向かおうとしたが、

 

「なのは?」

 

なのは、只一人だけが、フェイトのの乗る車椅子を押し、医療室へと行ったアラタの方をぼんやりと見ていた。

 

「あ、ううん、大丈夫。今、行くから。(フェイトちゃん‧‧‧‧‧少し羨ましいな。)」

 

そして、なのはは苦笑しながらも、直ぐに我に帰ると、キリエの問いに対し、答え、キリエ達と共に、デバイスルームへと駆けて行った。

 

それと、言い忘れていたが、現在の時刻は深夜0:52分である。

 

 

「到着したぞ‧‧‧‧‧。」

 

その頃、スバル達とガウンタグレイに酷似した紫のLBXは共に、特務六課の本部であるクラナガン支部へと到着していた。

 

「本当に‧‧‧‧‧ワールドセイバーのLBXが‧‧‧‧‧」

 

そんな中、トーマは驚きを隠せなくなっていた。

だが、当然である。

あの冷酷で人では無い事を繰り返し、高度な技術と知能と、そして、鋼鉄の身体を手にしたあのワールドセイバーのLBXが自分達を罠にもはめず、特務六課へと案内したからである。

 

「トーマ、確かに。そうかもしれないけど少し考え過ぎじゃないかな‧‧‧‧‧?」

 

スバルがトーマに考え過ぎだと言う中、揺れが起き始める。

 

「な、何っ!?」

 

スバル達は驚くが、数分後、揺れは収まる。だが、一つそれにより、変わった事があった。それは‧‧‧‧‧‧

 

「パパ‧‧‧‧‧?」

 

そう、少女を連れて来たあの紫のガウンタグレイに酷似したLBXが居なかった事である。

 

「やっぱりそうだったんだっ!アイツはっ!!」

 

トーマが何かを言おうとしたその時、また、揺れが起き始める。

 

「トーマッ!今はそれよりも、まず、皆と合流して、状況を把握する方が先よっ!」

 

ギンガはそう言うと、少女を抱き上げ、特務六課へと入って行く。

 

そして、ギンガ達は共に特務六課の中を駆けて行き、皆を探し始めた。

 

 

「それじゃあ、俺、そろそろ行くよ。」

 

その頃、アラタとフェイトはというと、医療室の前にて、話し合っていた。そして、今、二人の話し合いが終わり、別れようとしていた。

 

「うん‧‧‧‧‧ねぇ、アラタ‧‧‧‧‧。」

 

アラタは何処かへと、否、デバイスルームへと向かおうとしたその時、フェイトに呼ばれ、止まる。

 

「絶対に無理はしないでね‧‧‧‧‧‧。」

 

フェイトは少し心配そうな顔でアラタに言う。

そう、フェイトが心配しているのは、アラタもなのはのように同じく、無茶をするからである。

自分がLBXだからと言い、それが完璧な存在でも無いのに、どんなに傷ついても、無理をしてでも、絶対にアラタははやてを助ける。

だから、フェイトは心配になってきていたのである。

 

「ああ、知ってるよ‧‧‧‧‧それより、フェイトの方も無理をするなよ。」

 

アラタはフェイトに笑顔で言うと、デバイスルームへと向け、駆けて行く。

 

(アラタ‧‧‧‧‧‧絶対に無理しないで‧‧‧‧‧‧)

 

フェイトは静かにそう思いながらも、アラタが走り去るのを見届ける。

 

(‧‧‧‧‧‧‧はやて、皆も‧‧‧‧‧)

 

そして、フェイトは医療室の中へと入って行った。

 

 

 

「いや~すみません。自分、色々あってですね~」

 

その頃、デバイスルームにてはというと、ストラトスがなのは達と共に話し合っていた。

 

「だけど、無事で良かった‧‧‧‧‧‧他の皆は‧‧‧‧?」

 

なのははストラトスにストラトスが無事で良かったと安心しながらも、他の皆は大丈夫か?と問う。それに、対し、ストラトスは首を横に振る。

 

「そうなんだ‧‧‧‧‧‧。」

 

なのはがストラトスの問いに対し、小さく呟いたそんな中

 

「俺も行きますっ!!英二さんっ!!」

 

デバイスルームの自動ドアを開け、アラタが駆け入ってくる。

 

「分かっている。それでは、皆っ!各、ライディングソーサに乗るんだっ!スペースモジュール等は既に設定済みだ。」

 

そして、皆は一人ずつ、白く戦闘機のような通常のライディングソーサとは少し違う、ライディングソーサへと乗り込む。

 

「束っ!!」

 

『うんっ!分かってるよっ!!加速レール展開っ!エネルギー供給を続行、いつでも、発信できるよっ!!』

 

束のアナウンスと同時に、何処からか、加速レールが出現する。そして、束は皆にいつでも出来ると言う。

 

「分かった。では、作戦開始だっ!私に続けっ!」

 

そして、最初に英二の乗るライディングソーサが加速レールへと乗り込み、金属音と共に加速しながらも、あっという間に上空へと飛び立つ。

「では、自分、行きますっ!!」

 

その後、ストラトスが乗るライディングソーサが加速レールに乗、加速しながらも、あっという間に 空へと飛び立つ。

 

そして、次になのは、キリエ、アラタ、と皆の乗るライディングソーサは空へと飛び立って行った。

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