やはり俺の隣の席に紙袋が居るのはまちがっている。 作:ト——フ
それと前回のあとがきで新しい試みをやってみました。ある作品を知ってる人にはクスッてなるかも?なってくれたら嬉しいな。まま、ともかくちょっと弄ってみましたので、もし宜しければ前回の方も見て頂けたらなと思いますー。
そして!頂いた感想が遂に100件を突破しました……!嬉しすぎる……!! 皆さんから頂くお声は毎度本当に執筆の際の意欲に繋がりますし、自分の考えたお話にコメントを頂けるのは非常に嬉しくてですね……とにかく皆さまいつも本当にありがとうございますm(_ _)m
それでは第21話!「……おう、機会があればな」です!
楽しんで頂ければ幸いです! それではどぞー!
「全く……少し発破をかけはしたけど、まさか目の前で見せつけられることになるとは思わなかったわ……チッ、場所選ぶなりしなさいよね。爆発すればいいのに……させてやろうかしら」
最後に何か呪詛めいた言葉が聞こえた気がするが、ひとまず置いておくとして。
「いや待て違う。これはそういうのじゃない」
余計な誤解を抱かれたままでは面倒な為、弁明せねばなるまいと身体を赤さんの方へ向ける。
「俺とコイツはだな……」
といったものの、なんと説明すればいいものか。
何故か俺に好意的な態度で接してくるが、言葉が通じないから意図が読めない。だから、あっちは俺のことをどう思ってるか分からないけど、少なくとも俺に気はない? いや印象悪いかコレ……。かといってあながち間違いでも無い訳で。どうしたものかと続く言葉を言いあぐねていると
「何が違うのかしら?」
そう言い指を俺の背後へと向ける赤さんに倣い顔を動かすと
「803667531486。4439622(まだ10秒しかしてもらってない。もうちょっとお願い)」
「……今度はなんだよ」
俺の服を後ろからついついと摘み、口を尖らせ上目遣いで見上げる数字少女。か、可愛いすぎる……じゃなくてだな。
「可愛いわね彼女さん。ジェラシー感じちゃったんだって♡」
「いやいいから……マジでそういうのいいから」
「21、802130802130802130(ねぇお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん)」
「いやホントに何なんだよ……そんな連呼しても分かんねぇって」
此方の右腕をぷらぷらと振り何かと見つめてくる彼女に対して、疲れからかげんなりした表情で応対してしまう。
「もしかして頭撫でてーって言ってるんじゃないの?」
「えぇ……いや仮にそうだとしてもだ。俺はもうごめんだぞ恥ずかしいし。大体そんな間柄でもねぇし」
手を繋ぐのだってギリギリなのだ。いや嬉しくない訳じゃないのだが……ぶっちゃっけこんな可愛い子となんて超嬉しいのだが、それよりも「なぜ」という疑問の方が勝っていて手放しで喜べない。生憎今日会ったばかりの人間を易々と信用出来る程俺は人間が出来ていないのだ。
確かに彼女はいい人なのかもしれないし、裏など無いかもしれない。今日実際に彼女の純粋に嬉しそうな感情、声、表情等に触れてきて、嘘など無いとも思わさせれることも多々あったが、しかしどうしても俺という人間柄こんな見方になってしまう。
「じゃあどんな関係だって?♡」
「そんなの今日初めて会ったばかりの……なんだろうな……知り合いにも満たない何かか?」
「8315!(兄妹!)」
「ぐえっ」
ぴょんと俺の背中に乗ってきて、自然と首に手が回されるも勢いがついていたのか首がちょっと締まって変な声が出てしまった。
ていうか背中!ちょっと!?背中に柔らかい!なんかむにゅってふにゅって背中!!
そんな思考がショートしかける俺を置いておき、背中に乗った数字少女は隣の少女へと声を掛ける。
「80000302130796、00172!、8843084535156556539117(はちまんがお兄ちゃんで、私が妹!、になりたいから兄妹と呼ぶように)」
8万って聞こえたってことは俺のこと言ってんのか?なんだ……?俺なんかやっちゃいました? まぁ某主人公のようにチートを使える訳でも無いし、むしろ存在自体がマイナスな俺がそんなことある筈もないが。と普段の俺ならそう思うが、今日に限っては何かしてしまったのかもしれんしなぁ……。じゃなきゃ現在背中にコイツが引っ付いてるのに説明がつかんし。(因みにいつもの如く引っ剥がそうとしても無理でした)
そんなこんなでなし崩し的に数字少女をおんぶした形のまま保健室へと向かうのだった。
─
──
───
「さて、じゃあ診察に入ろうと思うんだけど」
保健室へと戻り、言っていた通り体の調子を診てもらうことに。
「折角だから貴方も受けていかない?」
数字少女にそう問うが
「?」
頭上にはてなマークを浮かべるかのように、赤さんを見つめ返している。
まぁそうなるわな。
「あぁ、そういえば言語が」
まぁこの少女もあんな怪我したんだし、診て貰った方がいいだろう。
「えーと」
そう言って聴診器やレントゲン写真等持ってきてなんとか伝わる様に説明する赤さん。
それが通じたのか数字少女は口を開き
「97、6146(いや、私はいい)」
小さくかぶりを振るのだった。
多分「いや、いいです」とか言ってるんだろう。
しかし此方としては、赤さんは特にだろうがさぞかし不安だろう。なんせあんな大怪我を負っていたのだから。
それにまぁ俺としても心配ではあるので、少し口を挟むことに。
「まぁそう言わずに診て貰った方がいいんじゃねぇの?なにも損する訳じゃないんだし」
身振り手振りを駆使してなんとか伝わるようにそう言うと
「069874(ならそうする)」
そう言うとすくっと立ち上がり赤さんの元へと歩み寄っていった。
「えっと、受けてくれるってことでいいのね?」
そのまま2人で奥の方へと入っていった。
さて、じゃあ俺の番まで待つとするか。
先程まで寝ていたベッドへと赴き横たわり、電話機能付き多機能目覚まし時計の電源を付け、偉人の皆さんの力を借して頂いて未来を取り戻すゲームを開く。
今日の種火は何クラスだったかな〜と曜日クエスト欄を開こうした時、ベッド毎に仕切られている横のカーテンがシャッと開き、そこから声が聞こえてきた。
「ねーねー君〜〜〜どうしたの〜〜〜?」
間延びした眠気を誘うような声が。
俺に呼びかけてるとは限らないから放っておく、という訳にもいかず。この部屋には俺と彼女しかいない為必然的に俺へと向けた声になるという訳で、仕方なく声の主に顔を向ける。
横のベッドから寝転がりながらも此方に顔を向けている女の子。
長く伸びた白髪をツインテールにしており、にこやかな笑顔を浮かべている。その人懐っこい笑みはまるで彼女の人柄が現れているようで、此方の警戒心もなりを潜めそうになる。
が、しかし、最も特徴的なのはアイマスクを付けていることだろう。それも、そこに記されている『はたらかない』という文字。これこそ彼女の人柄を如実に表していると、そう直感した。
──ッ!こいつ……出来る!
なんだか彼女とは話が合いそうな、そんなシンパシーを感じた。だがそこは俺。幾ら分かり合えそうな奴とはいえ、初対面の相手にフレンドリーに接するなんてことは出来ず、つい気持ち低めの声を出してしまう。
「……何が?」
「そんなの決まってるよ〜。学校見学に来ただけなのになんで満身創痍になっちゃってたんだろうってね〜〜〜」
「それは──」
言ってもいいことか分かりかねるので黙ってしまう。
俺が巻き込まれた事件はそれなりのことなので、下手に漏らすと駄目な気がする。
ましてや人に話して情報が拡散するなんて以ての外。
第一素性も知らない奴だしな。
──いや、といっても、なんとなくだが彼女からは悪いことをしようだとか、そんな邪な目論見を抱いてるようには見えないけども。本当にただ興味本位なように見える。
だが、それでも彼女がそれを誰かに話して事件のことが拡散してしまう恐れも無い訳ではないので。
まぁ適当に濁すか。
「人にあまり言えることじゃないんだが……ちょっとやらかしたんだよ」
「ふ〜〜〜ん」
申し訳なさそうにそう答えると、ただそう一言返ってきた。何を思ってるのか未だ笑顔を浮かべたまま。
「ところで君は箱庭が第一志望なのかな〜?」
察してくれたのだろうか、話題を変えてきてくれた。
「一応そのつもりではある」
「何組に〜?」
「俺は普通科志望だから、1〜4組だな」
「あれ〜〜?てっきり10組より上かと思ったんだけど」
「いや……10組よりも上ってあれだろ?選りすぐりのエリートが集まるとこだろ?生憎俺は普通の一般人だからな」
まぁ最近は自分が一般人を名乗れるのかっていう自信が失いつつあるんだが。
「へぇ〜〜君が普通か。てっきり私と同じ感じで普通科なんだと思ったけど」
「……?お前も普通科なのか」
妙に引っかかるような言い方に疑問が湧くが、まぁ気にしても俺には関係ないので流すことに。
「そうだよ〜もしかしたら同じクラスになるかもねぇ。ってわけで来年よろしく〜〜〜」
「お、おう、まぁそうだな。……にしても気が早いっつうか、もう既に受かることが決まってるような感じで言うのな」
こう抜けたような喋り方と態度だが、反対に彼女からは絶対的な自信というか、そんなものが感じられる。
箱庭学園に入学することは決まり切っている。それが当たり前で、前提としているような感じで喋っているかのような。
「へへ〜まぁねぇ。なんせ大刀洗さんは頭がいいので〜〜!」
ふふん、と自慢気に言う隣の彼女。
にしても流れで大刀洗って聞こえたんだが、この子の名前か?
めちゃくちゃ格好良いな。なんかよく斬れそう(小並感)
それに見た目はおっとりしてるのに名前は鋭い刃物って感じのギャップがな、なんて美味しいキャラ設定なんだっていう。
いいなぁ。俺もそんな感じにしてくれれば良かったのに。なんだよ8月8日生まれだから八幡って。安直に過ぎないですかねうちの両親。
「おぉ……そうか。そりゃ凄い」
「おっと。さらっと名乗っちゃた訳だけども、折角だからちゃんと自己紹介しとこうかな〜〜〜」
「いや、別にそんな必要「大刀洗斬子で〜〜す。趣味は寝ることかな〜」……」
続きは言わせんぞと言うように割り込まれた。
それにしてもよく斬れそうな名ま(ry)
「はぁ……」
まぁ、あちらが名乗った以上此方も返すべきだろう。
仕方なく、不本意といった形だが、それでも筋を通すべくガシガシと頭を掻きながらも自分の名前を告げる。
「比企谷八幡だ」
「……それだけ〜?趣味とか〜学校とか所属してる部活とかさ〜〜」
「趣味は読書。揺籃中学に通ってて部活はやってない」
「なるほどねぇ。ま、私も帰宅部なんだけどね〜。授業が終われば家に帰るべきだよね〜〜〜」
「あぁまったくだ。授業で疲れたんだから家帰って癒すべきだな」
のんべんだらりと何をするでもなく適当にテレビ観て、読書して、飯食って、寝る。それが普段の俺だ。
「ほんとほんと〜〜〜ところでヒッキーはさ〜」
「おい待て。え、もしかしてそれ俺のこと言ってる?まだ俺引きこもりじゃないからね?」
「いやいやそうじゃなくってね〜〜〜比企谷 八幡だからヒッキーでいいかな〜ってさ」
「えぇ……」
確かに将来専業主夫になって家に引きこもる予定だが……少なくともまだ俺は引きこもりと呼ばれる程じゃない。多分。それになんか直接的に呼ばれるとこう、来るものがあるというかだな……。
「ヒッキーヒッキーあのね〜〜」
「いやその前にな、その呼び方どうにかしてくんない?」
「えぇ〜〜〜そんなぁ。折角ピンときたのにぃ」
頬を膨らませながら、ぶーぶーと此方を非難するように言う太刀洗。
「流石に引きこもりっつう意味の名前はちょっとな……」
「ん〜〜確かにまぁそれも分かるけどぉ。あっ!けどけどヒッキーって言葉は英語だと全然意味変わってくるよ〜〜」
「え……と、すまん。これでも受験生だから英語勉強してるんだがちょっと分からん。教えて貰ってもいいか?」
「お〜〜いえ〜〜ぃ!お〜け〜もちのろん」
「……」
賢いのかそうでないのかよく分からん返答に思わず突っ込みそうになるが、話が逸れそうな気がしたので踏み止まった。
「ヒッキーとはズバリ。キスマークのことで〜〜〜すっ」
「余計嫌なんですが……」
碌な意味が無ぇじゃねぇか。
「あとは確か〜〜あの人って意味もあるね。名前を忘れたり知らないものを言う時とかに使うんだったかな〜」
「なにそれ俺じゃん」
名前を忘れられることなどしょっちゅうであり、なんなら辛うじて覚えてくれてる人もヒキタニと間違えることだってある。
委員会や掃除当番決めとかの際に、真っ先に楽な仕事に立つべく挙手をして当選した時だって黒板に名前を書いていく人が仕切っている人に小声で
『え、ねぇあの人名前なんだったっけ?』
『は?バカお前クラスの人の名前忘れんなよ(笑)ヒキタニくんだって。確かにちょっと静かな子だけどさ、分かりにくいだけで良いとこあるんだぞ?』
『ご、ごめん。気をつけとく』
『はは、頼むわ〜〜』
周りの人をよく見てて、評価が下がらないように配慮してくれるその姿勢は素晴らしいと思うんだが、惜しいんだよな。お前が頼むわ。
「でもね〜〜色んな意味があるといっても私からしたら、ヒッキーって君のことしか表さない言葉だからね〜〜」
「……そうなのかもしれんがな」
「……それじゃあ、今日みたいに二人きりの時だったら呼んでもいいかな〜〜?」
「……まぁ、それなら」
「うふふ〜じゃあよろしくねぇヒッキー」
スッと此方に手を差し出してくる。
……握手か。
「……おう、機会があればな」
渋々俺もそれに対応して、ちょっとした知り合いが増えたのだった。
雲仙姉は勿論日本語が通じませんが、ヒッキーとの関係性の話の際に反応したのは、なにかを感じ取ったとかそんな感じでよろしくです。
それと英語は得意じゃないので、ネット情報です。間違ってたらすみませんm(_ _)m
それと余談ですが、TwitterでデレステのGRANDモードを見て「これLIVEのそれじゃん!おねシンがここまで進化したとは……!!」ってなって凄く感動して、久しぶりにプレイしてみたんですけど面白いのなんのって。
衣装が進化してたり、楽曲はすっごい増えてたし(特にPretty Liar好き……) ドレスコーデは楽しいし(YouTubeの動画参考に色々作るの楽しい)アイドルは可愛いし(特にmiroir良いっす……) なんか他にも色々と進化してて、とにかく楽しい。最近は放置気味だったけど、再び再燃して嵌ってしまった……。あ、スカチケの方は最新の方のリーナか、久川姉妹か、冴島清美ちゃんか、ボジパ衣装ちゃんみおか、individuals衣装の森久保か輝子かで悩み中です……どうしましょ……。