やはり俺の隣の席に紙袋が居るのはまちがっている。   作:ト——フ

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サイゼでまったりしながら書きました。



第24箱 「ま、悪くはねーけどな」 

「8時15分……時間ぴったりだな」

 

 あの後自転車を走らせ15分と少し、無事に名瀬の家へと到着した。

 

 さて、じゃあ後は待つだけかと自転車を停める。この間にtwitterでも弄っているとしよう……は?なに?俺がtwitterやってるのが不思議? いやまぁ、フォロワーに学校の知り合いとか居ないけどさ、別にいいだろ。新しい情報とか面白い投稿とか見んの好きだし。あと偶にカマクラが面白い動きとかしてたら動画撮って載っけるのも楽しいし。因みに一度それで軽くバズったことがあって、上無津呂にバレたこともある。ほら、あいつのアカウントって、動物(主にネコ)の動画めっちゃリツイートしてるからさ。そういうのには敏感なんだろう。

 そういうわけで、現在の俺のフォロワーはやたらとフォロワー数が多いアカウントの人数名、上無津呂、名瀬……って感じだな。

 

 因みに名瀬は日曜の朝にハッシュタグ付けて仮面ライダーのツイートめっちゃしてる。

 

 そんなこんなで色々なツイートを見つつ、RTやらいいねしていると、3分くらい経ったころ、前方から足音が聞こえてきたので、携帯を閉じそちらに目を向けると我が友人の姿が

 

「お──っす」

 

「おう、悪いな、こんな時間に」

 

「いーっていーって構わんよ」

 

「そう言ってくれんのは助かる……にしても早かったな」

 

「ん……そっか?15分もありゃ余裕で準備できたぜ?」

 

「いや、前小町から女性の準備は時間が~って聞いてな……その」

 

「ふ──ん、ま、他の奴らがどうかは知んねーけど、俺は違うタイプみてーだな。むしろ時間余らしてたくらいでtwitter徘徊してたくらいだし。そんで、ハッちゃんが動物の動画RTしまくってんの見てもう着いたんだなって思って外に出たら案の定居たってな」

 

「そうか……なるほど」

 

 言外に俺が自転車こぎながら携帯弄るような奴でないという信頼が伝わってきて、なんかむず痒い気もするが、それはさて置きそろそろ本題に移ろう。

 

「ところで、外食何処に行くかって話なんだが」

 

「あぁ……何処行くか決まってたりすんの?」

 

「一応サイゼに行こうと思ってたんだけど、名瀬は行きたい所あったりするか?」

 

「ん~いや別に()-な。んじゃサイゼにしようぜ」

 

「ん、了解。じゃ行くか」

 

 

 挨拶も軽く済まし、近くのサイゼまで歩くことに。

 まぁ、そんな報告はいいとして、問題、というか注目すべきことは他にある。それは……そう──

 

 

「……今日、紙袋ないのな」

 

 そう、今 隣り合って歩いている彼女は伊達メガネを掛けており、いつものチェンソー男スタイルではないのだ。

 滅多なことでは紙袋を脱ごうとせず、常日頃から素顔を隠そうとするコイツにしては非常に珍しいことで、正直結構俺も驚いている。

 そんな俺の困惑が伝わったのか、あ──と間延びした声をつき、

 

「いやほら……流石に紙袋被って夜出歩くわけにはいかねーだろ。最悪補導されちまうよ」

 

「あ、あぁ……そう」

 

 正直昼も夜も関係ない気もするんですがそれはと、そんな言葉を口の中に押し留めつつ、続く台詞を聞くことに。

 

「まぁ、可能な限り怪しくないようにっつったらもう伊達メガネくらいしかねーなと思って」

 

「なるほどな」

 

 まぁそれにしてもコイツの目つきの悪さが緩和されてなくて直ぐに名瀬だって気付いて若干笑みが零れてしまったのは内緒だな、うん。目つきに関してはきっと俺も人のこと言えんしね。

 

 

「それよりよー珍しい俺の私服なんだが……どーよ?」

 

 ふふん、と言いたげに胸を張り聞いてくる。とても自信がおありのようで……。

 

 まぁそれにしても今日の名瀬の服はあれだな、めっさふわふわしてるな。あと目に良さそうな色合い。

 こういう服なんていうんだろうか……。

 

 なんかあれだよ、あの……あれ。なんか森っぽいやつ。森ガールってやつ。ポジティブでパッションなゆるふわしてる人が着てる服。……あとトイカメラさえあれば、おさんぽしてカメラでパシャリできたのかもしれない。

 

「なんつーか、あれだな。すげぇふわふわしてんのな」

 

「あー、まぁな、俺はか弱い森ガールだからよー」

 

「ふっ、いやお前がか弱いってなんの冗──っ、談じゃないくらい嵌ってるよな……そうだな、そんなお前にぴったりのお召し物ですよね。えぇ、とてもよくお似合いになっております」

 

 あ、あっぶねぇー……ギロッと擬音がつくような目で睨まれたマジでビビった怖ぇー……

 

「だろー?」

 

 ご満悦といった顔で此方を伺ってくる名瀬に若干引き攣った笑みで対応しつつ、その後もとりとめもない会話を交わしながら気がづけば、件のサイゼへと到着していた。

 

 ─

 ──

 ───

 

 席へと案内され、2人して座る。すると、なにやらニヤニヤした顔で名瀬が此方を見て一言。

 

「いやーホントこんな急な時間に呼び出しやがってよー全く……ハッちゃんでもなけりゃこんな誘い即振ってるぜ?おっ今の夭歌的にポイント高いんじゃね?」

 

「流行ってんのかよそれ……」

 

 というかまたさらっと恥ずかしげもなくそんな台詞を……

 そんな俺の気持ちなど露知らず、なんでもなかったかのように横に立て掛けてあるメニュー表を取り出し此方にも見えるように横にして真ん中に置く名瀬。

 

「さーてなに食べっかなーと」

 

「ん、サンキュ」

 

 ふむ……さり気なく、そしてさも当然のことであるかのように連れの人間へと配慮するその姿勢、素晴らしい。プロのサイゼリアン(サイゼのユーザーのこと)である俺を唸らすその鮮やかな所作に感動を覚えつつ、メニュー表を覗く。

 

 レギュラーメニューはほぼ頭の中に入っているから季節限定のものと新メニューのチェックを行っていく。

 ふむ……なるほど。今の季節限定メニューは『やわらかポークリブのオーブン焼き』に『フレッシュトマトのスパゲッティ』か……。これはまた……美味そうな!!(トマトじゃなければ……) ん~けどどうすっかなぁ、肉系は『ミックスグリル』の気分だったからなぁ……むむむ。

 

 はっ、待てよ。そう言えば最近親父から貰った臨時収入があったな。あれは確か──

 

 ─

 ──

 ───

 

『なぁ八幡、ちょいちょい』

 

 ソファーに寝そべりながら、コーヒーを入れにリビングへとやって来た俺を手招く親父。

 

『ん、なに?親父もコーヒー飲みたいの?』

 

『いや、用件はそれじゃないが、まぁ折角だし頼むわ』

 

『了解』

 

 インスタントコーヒーの粉にコトコトとお湯を注ぎ、俺特製の練乳とガムシ

 

『あ!くれぐれも俺の分は普通のコーヒーで頼むぞー。クリープ一個だけ入れてくれるだけでいいからな』

 

『……おう』

 

 仕方ないので八幡スペシャルブレンドは俺の分だけ作り、親父のにはオーダー通りのものを作る。

 ん〜、なんでこの甘みの良さが分からんのだろうか……

 

『ほい』

 

『ん、サンキュー』

 

 身体を起こし受け取ると、少し口につけてからテーブルに置く。

 

『まぁ座んな』

 

『……おう』

 

 なんだ改まって……え、なんか俺やらかしたっけ? もしかして説教されんの?

 内心少しぶるつきながら対面のソファーへとゆっくりと腰を下ろす。

 

『さて、んじゃ本題に入るが……』

 

『……』

 

 親父の目つきが真剣なものへと変わり、場の空気も張り詰めたものへとなった。 それがより一層俺の緊張を煽り、自然と身体が硬くなる気がした。

 何を言われるのか──親父の続く言葉をただひたすらに緊張した面持ちで待ち構えていると

 

 ポケットを徐に探りだし、なにやら封筒をテーブルの上に差し出して一言

 

『これをお前に授けよう』

 

『え、いや……は?』

 

 え、なにお小遣い? いや、比企谷家ではかーちゃんがお金の管理をしてるからそれは無いよなと直ぐに否定する。

 じゃあなんだと疑問の眼差しを我が父上へと向けると

 

『まぁなんだ、それで名瀬さんとやらと遊んだりしてきな』

 

『えっ、ぅ、おぉう』

 

『なんだよその返答は……』

 

『いや……親父がこんな真似するの珍しいなと思って……』

 

『はっきり言うのな……俺をなんだと思って……』

 

『小町を溺愛するあまり構い過ぎて最近若干避けられてる親バカだろ?』

 

『やめろ……それは俺に効く……まぁともあれだ。お前もやっと親しい友人が出来たんだから、親としてはなんかしてやりたいって思うんだよ。だから大人しく受け取っとけ』

 

 珍しすぎる俺へのデレ対応の親父に困惑するも、くれるものなら貰っとくかと封筒を受け取る。

 

『ま、その、ありがとう』

 

『ん、まぁ小町が言うに未来の娘になるかもしれんしな

 

『え、なに?なんか言ったか?』

 

『いや、特には。ま、そういうわけで楽しんできな』

 

 ─

 ──

 ───

 

 ってことで確か……カバンに入れてた筈……あった!

 よし、これでいつもより豪勢にいけるな。今日は食いたいだけ食うとしよう。

 そんな嬉々とした思いでメニュー表をぱらぱらと見ること数分。

 

「お、そういえばよー、ちょい前に流行った1000円ガチャってやつやってみねぇ?」

 

 そういやあったなぁそんなのも。俺の場合注文の済ますスピードが常人のそれでは無いため使う機会も、使おうとも考えに出なかった代物。まぁしかし物は試しというし

 

「あぁ、あれか。まぁ俺もやったこと無いし、一回くらいは試してみたいと思ってたからいいぞ。出たメニュー分け合って割り勘って感じでいいか?」

 

「全然オッケー、てか俺もそう言おうとしてたしな」

 

 んじゃいくぜと、真ん中に置いたスマホに表示されたガチャのボタンを押し、数秒後

 

『若鶏のグリル(ディアボラ風)』『サントリーオールフリー』『フォッカチオ』『フォッカチオ』

 計 996円 969kcal 塩分 3.7g

 

 

「……もっ回やるか」

 

「だな。幾らアルコール入ってないとはいえ、あの苦味はどーも好きになれねぇし」

 

 次だ次、ともう一度ガチャる。すると──

 

『スモールライス』『カルボナーラ』『熟成ミラノサラミ』『セットプチフォッカ』

 計 996円 1218kcal 塩分 5.6g

 

「……ライスをどう処理しろと?」

 

 サラミとプチフォッカを合わせて食うのはアリかもしれんが……ライスをどう処理しろと?しかもスモールだし。分けたら中途半端な量だろうし。

 

「はぁ……もっ回だな」

 

 その後も何度か微妙な組み合わせが続き、ガチャガチャとリセマラを繰り返していると──

 

『ミニフィセル』『野菜ソースのグリルソーセージ』『小エビのサラダ』

 計 917円 873kcal 塩分 5.4g

 

「……いいんじゃね?」

 

「だな」

 

 どれも2人で分けられ、尚且つそれら単品で食べられる商品の為、これで決まりとなった。

 

「んじゃ後は個別の注文なんだが、俺は決まったけどハッちゃんはどーよ?」

 

「おぉ大丈夫」

 

「んじゃ押すぜ」

 

 注文ボタンを押し数分、店員さんがやってきた。

 

「えーっと、ミニフィセルと野菜ソースのグリルソーセージに小エビのサラダ」

 

 先にガチャの商品を伝え、続けて個別の注文に入る。

 

「ミラノ風ドリアとミックスグリル、やわらかポークリブのオーブン焼きに辛味チキン、あとカルボナーラ、フォッカチオにドリンクバーで」

 

 ガチャの商品もあんのに我ながら頼みすぎだろうとは思う。しかし身体がカロリーを摂れと激しく訴えてきている為仕方がない。かつてなくおなかすいてるんだもの。

 

 対して名瀬の注文はというと

 

「柔らか青豆の温サラダにアーリオ・オーリオ、ドリンクバーで」

 

 パスタとサラダのみ。いやまぁ、他に食べるのも有るしこんなもんだろうと思うけどな。俺と違って名瀬は特別よく食べる訳でもないし。

 

 店員さんが注文を確認し終え、そのまま去って行った後、目の前の名瀬が一言

 

「しっかしよく食うよなー、や、理由は知ってんだけどさ。代謝が良くてエネルギー消費の激しいハッちゃんじゃある程度は食わねーとだし」

 

 だけど、と一言置き、此方を試すような目を向け

 

「そんだけ食うってことは何かあったんだよな?」

 

「……やっぱお見通しだよな」

 

 こいつに隠し事は出来ないなと思いつつ、今日一日の経緯を話した。

 

 ─

 ──

 ───

 

「はぁ〜〜…………ってかハッちゃんよーお前もしかしてあれか?主人公でも始めたのか?」

 

「は?いや、何言ってんの」

 

 え?なに、主人公って始めることできたの? 確かに誰も主人公だって誰かが言ってたけどさ。

 いやしかし大体俺にそんな要素が……いや、まてよ……考えてみると、いやまぁ確かに……世界一可愛い妹であるマイラブリーエンジェル小町たんの兄というポジションに収まっていることからして、俺自身世界でも稀有な存在なのではないだろうか?

 あれヤッベー、え?うそマジ……?なんで今まで気付かなったんだよ俺。これ俺主人公で確定なんじゃないの?ってことは俺をメインに据えて物語が進む。これ詰まる所、伝説の小町ルートへの道もなきにしもあらずということじゃいの??

 おおぉー!齢14にして遂にこの先の人生に希望を見出せることが出来た……。理想(妹)と希望(妹)を掴まえ、この世界中でたった一人だけの俺がのぞんでる俺さえいればだもんな。妹さえいればいいとは確かに同感だが、それから……

 

 

「おい、トリップしてるところ悪りーけど話進めんぞ?今回のはな、人類みな其々自分の人生の主人公〜とかの次元の話じゃねーんだ。もっと上の話で……考えたら分かると思うんだが、先週は事故に遭い改造人間になり、今週は事件に巻き込まれバトル展開ときてる。こんな直近で死にかけるイベントに遭うとかよ、……最早お前主人公としか言えねーだろーが」

 

「……や、いや……う〜ん、しかしな」

 

 まぁ冗談は置いとくとして……真面目に考えてみると確かにウニ頭の不幸な人ほどとは言わんが、過密スケジュールなことは確かだ。

 いやしかし、……なあ?俺だぞ?

 

「俺みたいな卑屈で目が腐ってて、家に帰ったらだらだらTV見て、本読んで、飯食って寝るだけの人間が主人公とかないって……はは、絶対にラノベとかだったら売れねーなそれ」

 

 少し自嘲気味に笑いながら言い切る。

 確かにラノベ主人公では珍しく容姿が特徴的で(良いとは言っていない)、考え方が特殊だが(捻くれてて、斜め上な考え)。しかし俺なんか面倒ごと見つけても、速攻で目背けて知らんぷりで素通りするぞ?イベントなんか発生しないし、むしろ発生させないように立ち回る。

 

 こんな俺が主人公とか……はは、似合わねぇ(涙目)

 

「ま、それはともあれだ。ここ最近のハッちゃんは意図したものでないにしても明らかに主人公ムーブしてるのは確かだ」

 

「まぁ、かもしれんがな……」

 

「ってことはだ。危険な橋を渡ることに繋がるのは分かってるよな?」

 

「お、おぉ……だな」

 

 なんか怖い……圧が凄いんですが名瀬さん

 

「後先考えないで、いや今回は考え抜いた結果身体が動いちまったんだったか? まぁどっちでもいいけどよ」

 

 ただな、と一言置き

 

「覚えとけよ。主人公でもなんでも人間死ぬ時は死ぬ。この世界は漫画とかのフィクションの世界じゃねーんだからよ。無理して厄介ごとに度々突っ込んでいったら、いずれ簡単に身を滅ぼすことだって充分にあり得んだ。だから今回みたいな、なし崩し的なパターン以外は大人しくしといた方がいいぜ……?」

 

 (いた)く真剣な目で此方を見つめ、そう言い切られた。 まるで目を逸らすことは許すまいと言わんような気迫に一瞬怯むも、此方からも一言。

 

「……お、おう。まぁけどほら、俺だからさ。自分からは絶対に面倒ごとになんて関わらんし、よっぽどじゃない限り動かんし安心してくれ」

 

「……ハハ、ま、だろーけど一応な」

 

(つってもこう言っちゃいるが、多分また自分から関わっちまったりするんだろーなコイツ。……ま、そーなったらそーなったで、なんとかしてやんのも親友の俺の役目なんだろうし、まったく世話が焼けるもんだが……)

 

ま、悪くはねーけどな

 

 ボソッと名瀬が何か言葉を溢した。

 

「ん?すまん聞こえんかった」

 

「んぁ?いやー、ただな、そのガムシロかけたフォッカチオつまみながら、ガムシロ入りのコーヒー飲んでるの見て、いつかハッちゃん糖尿病患者になっても可笑しくねーだろうなって」

 

「ぐっ、人の気にしていることを……!」

 

 

 

 

 

 そんな感じで、料理をつつきながら色々と今日一日のことを語り合ったわけだが……ここで一つ、ふと思い出したことがある。

 

 ある一つの投稿が、俺のtwitterのタイムラインへと流れてきた時のことを。なんでも、急にとか、変な時間とかに連絡しても気軽に会ってくれる人だったり、昨日見た夢の内容とか、オチの無い話とかのどうでもいいことを気軽に言える関係ってやつが、大切にすべき友達なんじゃないかという内容だった。

 

 当時の俺からしたらそんなものに実感が湧くはずも無く、夢物語のように見えて、読むだけ読んでそのままスルーした記憶がある。

 

 せいぜい俺が知っているのなんて、わざわざ定期的に連絡を取って、相手に合わせてご機嫌を取り、話合わせて顔色窺って、ようやく存続される間柄のぬるい友情……いや、只のその場しのぎの関係か。そのようなものしか見てこなかったし、分からなかった。なんせ、俺自身もそういった繋がりしか経験が無かったから。

 それに、14年間周りの人間関係を観察してきて分かった。そんな脆いものなどどうせ長くは続かないだろうし、以って卒業までだろう。小学校の時の友達で今も会ったりするのがほんの一握りなようなもので、新しい学校ないし職場に行ったら直ぐに会わなくなるだろう。

 

 だから、そんな夢物語のように思えた投稿には理解が示せず、だけど心の奥底でそんな分からないものに対して、ほんの少し羨望の気持ちも抱いていたものだったのだが……

 

 

 

 今は、まぁなんとなくだが、少しは分かったような気もする。

 今回のように急な時間に連絡しても会ってくれてご飯に付き合ってくれたこと。

 小町にしか話さないような千葉知識とか、どうでもいい話とか屁理屈言っても、なんだかんだ聞いてくれること。

 それになんといっても、余計な気を遣わないでもいいから楽だということ。会話が止まっていても不思議なことに気まずくならないし、むしろ心地良かったりもする。

 こいつといると、自然体のまま楽でいられる自分がいる。

 

 家族以外にこんな気を許せような人間は初めてで、最初は戸惑いもあってあたふたしたものだが、こういうことなんだなと実感できた。

 まぁ、今もまだまだ電話掛ける時とかは慣れてないから緊張するが……それは追々慣れるとして。

 

 

 長くなったが、まぁ、つまりは目の前にいるコイツ、名瀬夭歌は大切にしなくてはならない相手なんだろうなと改めて思ったりしたわけで。

 大人になっても、偶にこうやって飯一緒に食ったりとか出来ればいいなと思わんでもない。

 まぁだから、コイツに呼ばれたら何時だろうと、多分一言二言何かしら言いつつも結局は会いに行ってしまう自分が想像出来てしまい……そういうのも悪くないなと思った。




やっっっっと名瀬ちゃんを本編で書けたーーー!!!
嬉しい!!
ぶっちゃけると作者も内心は名瀬ちゃんを書きたくて書きたくて仕方がなかったので笑 (あとがきとかに出張して貰ったのは我慢が効かなくて強引に書いたって訳ですね笑)

まぁ、そんな感じで久しぶりの名瀬ちゃん回でした!読んで頂きありがとうございましたー!
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