やはり俺の隣の席に紙袋が居るのはまちがっている。   作:ト——フ

5 / 25
ランキングに載っててめちゃくちゃ驚きました((((;゚Д゚))))
ホント凄い嬉しかった……。
読者の皆様本当にありがとうございますm(_ _)m
これからも色んな人に読んで頂けたら嬉しい限りです。


ではでは第5話です!
喫茶店で外の景色観てぬぼーっとしながら、パン食べてたらネタが浮かんだんで書きました!
楽しんで頂けたら幸いですm(_ _)m



第5箱 「また遊ぼうぜ」

「くっ、敗けた……」

 

「ハハ……やるねーハッちゃん。まさか俺のストックを2つも削るとはよー。正直ビックリだ」

 

「お前もな。あんなにも上手く立ち回られちゃあな……」

 

 そう、結果は俺の敗け。

 お互いストックを1まで減らしての接戦の末……名瀬の勝利となった訳だ。

 

 ガノンは遅緩な動きからすばしっこい動きをする相手には弱く、トゥーンリンクは重量の軽さから高火力の攻撃には弱い。

 

 お互いがお互いの弱点を突くことが出来たこの試合、決着はというと、スマッシュボールを取って気が緩んだ一瞬の隙にガノンにぶっ飛ばされて場外でやられた。

 くっ、惜しかった……あそこで油断してなければ……! 

 

「ふぅーつっかれたー……。にしても何分やってたよ? 結構いってんだろ?」

 

 そう言われ壁に掛けてある時計を確認する。

 14:30。

 確か始めたのが14:10だったから……

 

「……20分」

 

「……ハハまじか。そりゃ疲れる訳だ」

 

 長時間の対戦の疲労により垂れ下がった目をお互いに向け、乾いた笑いを上げる。

 

 すると、背後から

 

「お疲れ様ー二人とも! ささっジュースとお菓子どぞー!」

 

「「!?」」

 

「こ、小町……? いつから?」

 

「2人が対戦してる時に入ったんだけどね。2人ともすっごい集中してたから小町のこと全然気付かないんだもん」

 

 まぁ観てる分には面白そうだったからベッドに座って1人観戦してた訳だけどね。と笑いながら言う小町。

 

「マジか……全然気付かなかったわ」

 

「2人とも目がマジだったからねぇ。しょうがないよ」

 

 どうやらよっぽど集中していたらしい。まぁ一瞬の気の緩みも許されん接戦だったからな。思い返せばテレビにかじりつくようにプレイしてたかもしれん。

 

「やー、けどびっくりしたよ。まさかお兄ちゃんの猫目リンクが敗けちゃうなんてね」

 

「俺も驚いたわ……結構自分の腕には自信あったんだが……まぁ名瀬も相当の手練れだったからな。上には上がいるもんだわ」

 

「おいおいおい、そんなに褒めそやされると照れるねぇー、ったくよぉー……鞄ごそごそ……ほれ小町ちゃんマッカンをやろう」

 

「いや、なんで小町にあげんだよ……流れからして俺だろ」

 

「まーまー、ここはお菓子とか運搬してくれた妹ちゃんへの正当な報酬としてな」

 

「わー名瀬さんありがとうございますっ♪」

 

「てか小町は別にマッカン好きな訳でもないからな……」

 

「えっ、マジか……てっきりハッちゃんがあんなに好きだから家族揃って好きなもんだと」

 

「や、残念ながらな、この味を理解出来るのは俺だけなんだよな……だからさ、なぁ小町、そのマッカン俺に譲ってくんね?」

 

「うわーお兄ちゃん……」

 

「ハッちゃんはマッカン絡むと若干、ってか大分見境なくなっちまうからなぁ……あと目がアレになってるしよ」

 

 怪しいもんキメてる中毒者みてーになってんぞ、という言葉とともに、ビシッ! とデコに一発痛いのを貰い我に帰る。

 

「あだっ! ……って、あー悪い小町」

 

 正気に戻り素直に謝罪すると、小町は呆れた風にやれやれ、といったポーズを取り

 

「まぁ、お兄ちゃんだからね……もう慣れてるよ。なんたって小町はお兄ちゃんの妹だからねー。あっ! 今の小町的にポイント高い!」

 

 良いこと言うのかと思ったが、最後の台詞でプラマイゼロだな。勿体ねぇ……。

 

「最後のがなけりゃな……」

 

「まーまーハッちゃん、マッカンはまだ持ってきてるから欲しけりゃ後でやるよ。元々家にお邪魔させてもらう手土産にと多めに持ってきてるからな」

 

「おおーっ! ありがとうございます名瀬さん! 

……ぶっちゃけ手土産のチョイスがアレかもだけど普段の兄を見てたら……仕方ないのかなぁ

 

 なんか小町がぶつぶつ言ってるが、まぁ置いといて

 

「悪いな、わざわざ気遣わしちまったみたいで」

 

「あー、まぁこんくらい気にすんなよ。ってかこういう時はな、「ありがとう」でいーんだぜ?」

 

 流し目で此方を見てニヤッと笑みを浮かべる。

 

「ぐっ……まぁ、サンキュな」

 

 なんだよ、急にそんな格好いい素振りすんなよ。

 ドキドキしちゃうだろうが。

 こいつ目つき悪いけど綺麗な顔してるだけに様になるから困るんだよな……。

 

え、なにカッコい

 

 ほらな。小町にまで飛び火しちゃったじゃねぇか。

 若干頬が赤んでるのは気のせいだよね……ねぇ? 

 

 ……こうしてる場合じゃねぇな。妹を渡す訳にはいかん。

 

「い、いかんぞ小町、確かに格好良いが待つんだ。な?」

 

「……はっ! あ、あぶないあぶない……あまりの破壊力に小町のハートがキャッチされる所だったよ……」

 

 両手を頬に当てぶんぶんと頭を振るい名瀬の破壊力に恐れおののく我が妹。

 

「な、なんとか間に合ったか。よかった……面倒を見てくれる小町が居なくなったら俺生きていけないからな……」

 

「うへぇー……まったくこれだからゴミィちゃんは」

 

 死んだ魚の様な、まるで俺に似た目で此方を見つめて呆れる様に息を吐く我が妹。

 

「この分じゃ妹離れもまだまだかなー」

 

 まったくどうしようもないお兄ちゃんだと呆れながらも笑みを浮かべる妹に、俺は安心させるため自分の気持ちを包み隠さず伝えてやる。

 

「安心しろ。そんなもん一生訪れんとここで確約してやる」

 

「はぁ、安心出来ないよまったく……まぁけど仕方ないからね、お兄ちゃんが生き遅れたら小町が貰ってあげるよ。あっ、今の小町的にポイント高いかも!」

 

「社会的なポイントは低いけどな……。

 ってかヤベーなこの兄妹。この兄にしてこの妹ありって感じで見事にシスコンとブラコン拗らせてやがる……」

 

 仲良すぎて気持ち悪いを通り越して危険すら感じる、と冷や汗を垂らし引き気味に名瀬が言っている。

 

 おかしい……千葉の兄弟は大体こんなもんだと高坂さんと和泉さん家から学んだんだが……。

 このまま小町ルートに入っちゃダメなの? 

 

「まぁ色々突っ込みたい部分はあるが置いとくとして、ほれハッちゃんにもやるよ」

 

「お、ありがとな」

 

「おう」

 

 名瀬からのマッカンを受け取り、そのままおやつタイムへと移行するのだった。

 

 ─

 ──

 ───

 

 小町は用事があるからと出ていき、再び名瀬と二人になり、お菓子を食べながら駄弁っている。

 

「そういやハッちゃん高校どこ受けんだ?」

 

「ん、あぁ……今のところ箱庭にしようと思ってる。近いしそれなりのレベルだからな」

 

「おーいいね。実は俺も箱庭に行くことになっててな。この分じゃ高校も一緒だな」

 

「マジか。まぁ名瀬の頭なら余裕で受かるとして、あとは俺次第ってところか」

 

「まー心配しなくてもハッちゃんなら受かるだろ。……数学さえなんとかなれば」

 

「だな……まぁ、なんとかするわ」

 

「俺も出来る限りバックアップするが……まぁ頑張ってくれ」

 

(俺がどれだけ教えても最高50点だからな……これだけはハッちゃん自身の頑張りに賭けるしかないんだよな)

 

「おう。そういえばオープンハイスクールは行くのか?」

 

「んー……や、俺は止めとくわ。なんか乗り気になんねぇし」

 

「そか、了解」

 

 じゃあ当日は一人で回るわけか。まぁ別に一人が嫌ってわけじゃないんだが、最近はいつも名瀬とつるんでて一人ってのが久し振りに感じる。

 だからというわけじゃないが、まぁ、アレだな。一緒に回りたかったと思わんでもないかもだ。

 

「さーてと、なんやかんやでもう3時か。どーすっかな」

 

「なんか観るか?」

 

「おっ、じゃあクウガ一緒に観ねーか?」

 

「いいぞ」

 

 んじゃ用意しますかね。

 かちゃかちゃと準備してる間、名瀬が話しかけてくる。

 

「ちなみに何話まで観たんだ?」

 

「あー悪い。貸して貰っといてアレなんだが、まだ8話までしか観てない」

 

「りょーかい。あと別に謝ることはねーよ。どんなペースで観ようがハッちゃんの勝手だしな。早く観ろなんて催促はしねーから安心してくれ」

 

「……そか、そう言ってくれんのは助かるわ」

 

「ん。ま、それにな、自分の好きなもんに触れてくれてるってだけでこっちは嬉しいんだぜ? こっちは付き合って貰ってる側なんだから一々なんも言わねーよ。全く観てないってんならともかく、そーじゃねーんだから自分のペースで観てくれたらいい」

 

「お、おう。そうか……」

 

「ま、さっきのはただ単純に今からどの話観んのかって思っただけだ」

 

 こっちが気にしないように気を遣ってくれたのは有り難い。しかし、コイツ見かけによらずいい子だな本当に。

 

「えーっと、9話ってことは確か……『兄妹』、か。

 ……嘘だろ。今日はやけにこの単語に縁があるんだが一体どうなってんだ……」

 

「すげえな。まさか8話の次がそんなタイトルだったとは……ってかよ、これってもしかしなくても運命なんじゃないか? 小町ルートに突入しても……」

 

「はあ……ったく、またバカなこと言ってやがる」

 

 とにかく観よーぜと催促してきた為、再生することに。

 

 

 

 

「アバンに入る前のこの『テレビを見るときは〜』の画面好きなんだよなー。クウガが始まんだなって感じるぜ」

 

「あぁ、なんか分かるな。これ見ると作品の雰囲気に引っ張られるっていうか」

 

「そーそー。ちなみに、この画面の文字は『汝 これを 見る ときは 部屋を 照らし出し 出来るかぎり 離れるべし』って意味らしいぜ」

 

「すげえな……細かいとこまで凝った演出してんのな……っといきなりグロンギ達出てきたな。今はここ拠点にしてんのか」

 

「おぉ、そーみてだな。気味わりー場所に居てんなコイツら」

 

「それだよな。おい、監視員っぽい人やられるんじゃねぇのか……っと、ここでopに入るのか。入り方が怖ぇな。まぁけど雰囲気あって好きだけど」

 

 ─

 ──

 ───

 

『ゴゴギゾ』

 

『バンザボセバ』

 

『ゴセグジャダダ ベンシパロサダダ』

 

「相変わらず不気味だな……翻訳の字幕無かったら何言ってるか分からんし」

 

「不気味なのは同意だが、翻訳はやろうと思えば出来るぜ? 英語と同じく案外文法さえ分かってりゃなんとかなる」

 

 こんな風にと目を瞑り、続けられるグロンギ達の言葉を聞き

 

『ボソギダブバスバゴザバ……』  

 

「えーっと、これなら『殺したくなる顔だな……』ってところじゃねーの?」

 

「……合ってる。なんでそんなパッと出来んだよ。台詞覚えてんのか?」

 

「いや、そんなわけねーじゃん。翻訳してるだけだっつっただろ」

 

 横に寝転がりながら、さも普通のことをしているように言うコイツには改めて驚かされる。まぁコイツの頭のスペックだから、これくらいは朝飯前くらいにしか思ってないんだろう。

 

 

 

「ほー、新しい形態は剣使うのか。opの紫のあれか?」

 

「そーだな。ま、その辺は次の回でやるから今は伏せとくわ」

 

 

 

「クウガ、もとい未確認生命体4号か。確かに新聞に載るのも仕方ないだろうな。こんな案件マスコミが黙ってないだろうし」

 

「そうそう。その辺がリアルなんだよなー。マスコミが騒ぐのもあるが、警察だって最初はクウガを射殺しようとしてたくれーだし。ま、側から見りゃクウガもグロンギも同じ様に見えるだろうから当然の対応なんだろーがな」

 

 

 

 

 

「えげつないなコイツ……女子高生を爆殺しやがった」

 

「だな。他の奴らもそうだが、大抵碌な殺し方しねーよ。ってかよー、このイカ野郎人間体のなりの方がよっぽど気味悪りーぜ」

 

「イカっぽい帽子にピエロみたいな全身真っ白な服装か……水中から急にコイツが出てくるとか恐ろしいな」

 

 

 

 

 

 

「こんな人畜無害で笑顔が絶えないほんわかしてる主人公だからな……戦いなんかやりたくないだろうな」

 

「まーな。戦いに向いてない人柄っていうか、明らかに戦うタイプじゃねーだろ」

 

「……だけど、この主人公的には戦えないことは戦わない理由にはならないんだろうな。『みんなの笑顔のために』か……辛いな」

 

 ─

 ──

 ───

 

「あ――面白かった。久し振りに観たけどやっぱいいな」

 

「そうだな。ストーリーとか設定やら凝ってるし」

 

「そこが良いよなー。んじゃ、続きも観よーぜー」

 

 ─

 ──

 ───

 

 あれから観続けて現在午後6時。

 

「もう6時か……いい時間だしそろそろお暇させて貰うわ」

 

「……そだな。分かった」

 

 あっという間に時間が過ぎたように感じる。ゲームしたり、駄弁ったり、TV鑑賞したりと……久々に友達と呼べる相手と一緒に時間を過ごして充実していた様に感じる。

 楽しい時間は過ぎるのが早いというが、まさか俺が家族以外の人間にそんな考えを抱くことがあるとは。

 

 階段を下り、名瀬を玄関まで送り届ける。

 

「今日はありがとな。お邪魔させて貰ってよ」

 

「おう」

 

 正直名残惜しい。まだ遊んでいたいと思えるし、帰って欲しくない。そんな柄にもないことを考えていたからだろうか、思わず口に出てしまったらしい。

 

「……ま、なんだ。そのな……俺としては楽しめたっていうかだな。まぁ……よければまた来てくれ」

 

 普段だったら絶対に言わないような台詞を言ったためか、顔が熱くなるのを感じる。その気恥ずかしさから名瀬を直視出来ず、横に目線を逸らしてしまう。

 

「は、ハッちゃんがデレた……!?」

 

「……うっせ。俺自身らしくねぇって分かってるし、気恥ずかしいっつーか、これ後で布団の中で悶えることになるやつじゃねえか

 

「ハハッ、ったく……らしくねーこと言いやがって」

 

 頭を掻きながら下を俯く目の前の彼女は、まぁけど、と言葉を続けて頭を上げ

 

「お言葉に甘えさせて貰おうかな。また遊ぼうぜ」

 

 普段の彼女の様子とはまた違う、落ち着いた笑みを携えた温かな表情でそう言うのであった。

 




スマブラ好きなんだけど、そんなに詳しくないんでネットで調べた情報を基に書いたけど合ってるだろうか……。

あと箱庭学園の場所千葉の近くに設定しました。その方が通う理由になるかなと思ったので。(じゃあなんで真黒さんが名瀬ちゃんを見つけれてないのって突っ込みもありますが……)

五代さんの解釈あってるかな……間違ってたらすみませんm(_ _)m
「戦えないことは戦わない理由にはならない」って台詞。個人的に名瀬ちゃんの台詞の中でも好きでして、原作より先んじて使わせて頂きました。

あと作者は感想頂いたらスッゴく嬉しくなってアホのように喜びます。HP全快する勢いで元気出ます。ですんで……その……気軽に感想頂けたらなって……(ボソッ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。