やはり俺の隣の席に紙袋が居るのはまちがっている。   作:ト——フ

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誤字報告して下さる読者様、いつも本当にありがとうございますm(_ _)m

それとですね……暁先生のツイートで気がついたんですけど『めだかボックス』連載から10年が経過してるという……驚いたなぁ。
あとですね、暁先生がリツイートしてる山田金鉄先生のツイートにめだかちゃんとバーミー(鶴喰鴎、めだかちゃんの従弟で、弟くんと呼ばれてる人)の直筆書き下ろしが載ってます!この2人が好きな方は是非是非チェックしてみてくれれば……!!(作者はバーミー好きなんで歓喜しました。更に言うとこの2人の姉弟ペアが大好きなんで本当堪らなかったです……)

ではでは第8話!
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m


第8箱 「おう、またな」

 気だるげな身体に鬱陶しく感じながらも目を覚ました。

 

「……だりぃ……むり、しんどいし二度寝……」

 

 幸い今日は土曜日の筈。もうひと眠りしようと意識を手放す。が、左側の窓から眩しい光が入ってきて寝る気が失せてしまった。

 

「あーくそ……まぶしぃ……」

 

 観念して起きることに決めた。少し身じろぎしてから普段のように目を開き天井を視界に入れる。すると、毎朝自分が見ている光景とは違うことに気づく。

 

「俺の部屋……じゃねぇよな」

 

 昨日は自室で寝たのではないのか?

 そんな思いを抱きながらもゆっくりと記憶を探っていく。それに伴い何か手掛かりでも掴めればと、寝惚けた頭で周囲に視線を動かす。

 

 左側の窓からは、横断歩道を渡るスポーツウェアの青年。ありふれた光景だが、何か既視感を感じる。あの青年にではなく、道路に。確か何処か最近に?見たような気がする。またもやそんな曖昧な思いを抱く。

 起きたばかりの覚醒していない頭だというのもあるのだろうが、なにかモヤが掛かっておりその先が分からない。

 

 次の情報をと、右側に視線を動かす。

 すると点滴のチューブが見え、あろうことか自分の身体に繋がっている。そのことに少なからず驚き、動揺からか視線を下へと動かすと更に驚くべき光景が。

 

「……ん、ふぁあー……はぁ。ん?おー起きたか。おはよーハッちゃん」

 

 自分の寝ているベッドに上半身をもたれ掛けている、隣の友達の姿を見て寝惚けた頭が覚醒した。

 

「──ッ!!な、なんでお前ここに?ってか、まずどんな状況で……」

 

「まぁ落ち着け。パニクるのも分かるが順を追って説明してやっからよ。あと点滴はもう大丈夫だから先に抜いとくな」

 

 ─

 ──

 ───

 

「ってことで、ハッちゃんは改造人間になっちまった訳だ」

 

「マジか……」

 

 ベットから降りて向かい合うようにテーブルに座り、事のあらましを聞いた。

 

 犬を助ける為に車に轢かれて起きてみれば改造人間になっていた件について……。

 どんな案件だよ。そんなもん該当する奴俺くらいしかいねぇよ。いちゃうのかよ。

 

 しかし今回の件、元はと言えば自分の行動が招いた結果で身体ぶっ壊した訳だし完全に俺の落ち度な訳で。むしろ、当分目も覚まさないような状態だった俺を、手段はどうあれ救ってくれた名瀬には感謝しかない。

 

 困ったな。こんな恩デカすぎて返しきれないんだが……。

 

「……とてもじゃないが返しきれない借りが出来たな。スマ……ありがとな。助かった」

 

「おー、どーいたしましてっと。だけどハッちゃん、別に借りとか気にすんなよな。親友の健康に比べたら貸し借りなんてくだらねーもんに過ぎねーから」

 

「お、おぉ。了解」

 

 なんか良い話に乗じてさらっと言ったけど、え?こいつ今親友って言った?なんか知らん間にあいつの中の俺の株ってグレードアップでもしてたのか?

 てか親友って……え?マジか? いやそんな事言ってくれんのは嬉しいんだが、まぁ、それより照れるっつーかな……いや正直めっちゃ照れる。

 ヤバイどうする自覚したら急に恥ずかしくなってきた……くっ、凄く嬉しくて胸が高鳴るが……なにより照れる。恥ずかしい。俯いて顔が隠れてこそいるが、かつてないほどに赤くなってるだろう。現に熱い。超熱い顔が熱い。

 

「ん、どーした俯いて震えて。手術は完璧だった筈なんだが、もしかしてどっか痛てー所あんのか?」

 

 ひょい、と顔を覗き込む様に近づいてくる名瀬に慌てて後退り距離を取る。

 

「……なんだよ?」

 

 眉をひそめ、此方に訝しむような視線を向けてくる。よく浮かべる三角状の口元は若干普段より尖っている。

 

「いや、まぁ。ちょっとな。アレだ」

 

 駄目だ……良い言い訳が浮かばない。

 心が荒ぶってるというかパニクってるというか、とにかく正常を保てない為、仕方がないと思う。

 大体こんなストレートに「親友」だとか好意的な言葉ぶつけられて心中穏やかでいろってのが俺にとっては無理な話だ。

 

 だけど性格上、一瞬なにか裏でもあんじゃねぇかって思いもしたが、コイツの真っ直ぐな気持ちというか、本気で心配してくれたり大切に思ってくれてんだなって想いが伝わって来て直ぐに疑うのは止めた。

 それに……初めて本心から好意的に思ってる友達にそんな疑惑を抱きたくなかったというのもあるが。

 

 そんな考えに耽っている内、結局打開策を思いつくこともなく、近づいてきた名瀬にバレることに。

 

「あ?どーしたよ顔赤くなんかして。熱いのか?まさか体温調節に不備でもあったりしたか……

 

 俺の顔を見るなりぶつぶつと呟き始める。次第によく分からん単語まで聞こえてきたので話が面倒な方向に飛ばないように、止むを得ず真実を伝えることに。

 

「あー、スマン。……お前いきなりあんなこと言うもんだからな。その、照れたんだよ……」

 

 なんでこんなこと説明せにゃならんのだ……。

 

「あんなこと?……ってなんだよ?」

 

 曖昧な物言いじゃ分かんねーよと、此方にはっきり言うように促す名瀬に溜息を吐きつつ、覚悟を決めて

 

「だから、クソッ、ほら、アレだ……親友とか……言っただろ、お前」

 

 ぷるぷると震えながらもヤケクソ気味になんとか伝える。

 そんな此方の様子を伺い、ニィッと獰猛な笑みを浮かべる。面白いものでも見たかのような表情であり、此方を揶揄おうとするような悪戯心を秘めた表情でもあるが、なにより、純粋に喜びを感じているかのような嬉しそうな表情でもあり、どう反応すればいいか分からず、フリーズしてしまう。

 

「……ッハハ!そーかそっか成る程ねぇー。まぁ仕方ねーよなそりゃ。ハッちゃんはウブだもんな☆」

 

 カラカラと彼女は嬉しそうに笑う。

 

「ぐっ、うっせーな。仕方ねーだろが。ウブなのはともかく、ぼっちにそんな耐性は無ぇんだよ」

 

 心ざわめき、気持ちに余裕がない中なんとか毒づく。

 すると、ぽけっとした表情をした名瀬に更なるカウンターを食らう。

 

「なに言ってんだ。少なくとも俺っていう友達が居るからハッちゃんはもうぼっちじゃねーだろ?」

 

「──ッッ!!」

 

 この子本当に卑怯です……。

 

 ─

 ──

 ───

 

 それからまた赤面した俺を揶揄う名瀬に反論したりと、不毛な争いが繰り返されたのだが、まぁ割愛していいだろう。恥ずかしいから俺が。

 

「さて、本題に入るが。本来人体改造ってのは1週間やちょっとの時間でも足りねーくらいなんだよ」

 

「まぁ、そうだろうな」

 

 人間の肉体を弄るんだ。そりゃ一日で完全に仕上がる筈もない。

 

「だから当分は身体のだるさが付き纏うと思うだろーが……まぁ、これについちゃ諦めてくれ。急ピッチで進めた分の反動ってことで」

 

「おう、分かった。というか、むしろそのくらいですんで驚いてるくらいだわ」

 

 ほんと凄いのなお前、と苦笑しつつ言う。

 

「たりめーだろ。お前の親友はスゲーんだよ」

 

 対して名瀬は不敵な笑みを浮かべ言葉を返すのだった。

 

 ─

 ──

 ───

 

「てか5時半か……流石に帰らなきゃならないんだが、大丈夫か?」

 

「おう。もう出歩いても身体には問題無いぜ」

 

「そうか。……重ねて言うが、色々世話かけたな。本当に助かった、ありがとな」

 

「あぁ。どーいたしまして」

 

「じゃあ……次は学校で。また来週な」

 

「おう、またな」

 

 ハッキリとそう言い切る名瀬の言葉に、昨日とは違いスッキリと安心した心持ちで帰路に着くのであった。

 

 ─

 ──

 ───

 

 帰宅後

 

「おぉ──っと息子よ。えぇー?息子よ(ニヤニヤ)こんな朝早くから起きてるなんて珍しい──ってあ!そっか今帰ってきたんだったか。いや〜滅多にないことだからお父さん間違えちまったわ。それにしても……えぇ?朝帰りでしかも気だるげな雰囲気とはねぇー。遂にお前にも春が来たって訳かぁ……全く、俺なんかこれから出勤しようとしてんだぜ?ったく──(ニヨニヨ)

 まぁいい。出勤までまだ時間はある。ほれほれ名瀬さんとやらと何があったのか言ってみ?お父さんに言ってみ?」

 

「くそウゼェ……」

 

 名瀬が流石に連絡は入れるべきと、昨晩八幡の携帯で小町へ送ったメール

 〈悪い。今日名瀬ん家に泊まることになった。明日には帰るから戸締りしといてくれ〉

 

 小町の奴……親父になんか吹き込みやがったな……。

 

 この後親父を引っ剥がすのに時間を食うも、なんとか逃げきったのだが、リビングの扉から現れたニヤついた母ちゃんに捕まることに。結局時間ギリギリまで色々と質問責めに遭うことになり、両親が家を出た後、疲れたので再び床に就いた。





??『さてさて第8話でしたと……』『いやーよかったね』
『八幡ちゃんに因んで第8話ということで』『主人公の家族の登場』『それとヒロインの好感度上昇』『うん!』『良い回だったと思うよ』

『え?』『普通ならこのあとがきじゃ』『江○拓也の声が聞こえてくる筈だろって?』『あは!』『やーだー!』『そんなに怒らないでよ』
『まぁそうだよね』『君の言ってることは正しい』『それが普通だ』『他の作品ならそうなってるだろうさ』『けどね』『ここはめだかボックスなんだ』
『僕も居るってことを忘れないで貰いたい』『ごめんね』
『江口○也じゃなくて緒方○美で』

『まぁだけど』『感想欄の方にも』『僕のことについて言及してくれる人が数人居たし』『作者も僕のことが大好きとか言ってるし』『こうしてこの場に呼ばれたのは』『仕方の無いことかもしれない』『実際作者は当分出番の無さそうな僕を』『なんとかして出してやろうって息巻いてたらしいからね』『だから』『僕は悪くない』

『あっ』『そうだ!』『唐突なんだけどさー』『めだかボックス3期やってくれないかなーって』『思うんだよね』
『あの人気投票上位に食い込む球磨川先輩が活躍する生徒会戦挙の話なら』『すっごく人気出ると思うんだよ』

『見所も盛りだくさんだしさ』『例えば……』『ほら』『名瀬さんと飛沫ちゃんの熱いバトルとか』『怒江ちゃんの超絶長台詞とか』『裸エプロン先輩の名言やらバトルとか』『善吉ちゃんの頑張りとか……』『ちょっと考えただけで面白い所がこんなにも出てくるんだ』『きっと視聴者の人も円盤買ってくれるって!』『知らないけど』
『あーあー』『何処かの富豪が』『制作会社とかに』
『資金援助とかしてくれないかなー』

『話が逸れたけども』『あとは』『そうだな……』
『──ッッ!!』『そうか……ハハ』『なんてことだ』『僕としたことがこんな重要なことを忘れていたとは……』『いやいや』『恥ずかしい限りだね全く』
『僕もまだまだってことが改めて思い知らされたよ』
『んんっ!』『じゃあ君に伝えようか』『アニメ化をすることの最大の利点を』

『もしもだよ?』『もしもアニメでめだか旋風が巻き起こり』『そのまま4期、5期と話が進むとするじゃない?』
『するとね』『途轍もない恩恵を僕達は賜ることが出来るんだ』『そう』『それこそつまり』『裸エプロンや手ブラジーンズを着た女の子達の姿を』『高画質』『ハイビジョン』『大画面で拝めるかもしれないということさ!』

『どうだい?』『俄然興味が湧いただろう?』『なら想像してみて欲しい』『裸エプロンの人吉先生』『手ぶらジーンズの人吉先生』『そして更に』『全開パーカーの人吉先生を』
『滾るだろう?』『あ』『いや大丈夫』『言わなくてもいいさ』『僕には分かる』『君はめだかちゃん派なんだろう?』『任せて』『交渉しておいてあげるから』
『まぁ十中八九僕は殺されると思うけど』『大丈夫、安心して』『君が気に病む必要なんてどこにも無い』『だって』『僕の絶命をなかったことにすればいいだけだからね』

『そうだ』『勿論他の人達にも要望があれば』『こぞってやって貰おうじゃないか』『僕達の!』『男の夢を!』『さぁ皆今こそ立ち上がるんだ!』『僕達の夢を』『桃源郷を拝みたいだろう!?』『なら声を上げるんだ!』『今だよ皆』『今なんだ!』

『という訳で』『これを見ている偉い方は』『どうか考えてみて欲しい』『めだかボックスも10周年を迎えたことだし』『タイミングとしては良い頃合いだと思う』
『だからどうか』『ご一考願えれば幸いかな』

『んじゃ』『また明日とか!』

『「めだかボックス」3期やって欲しい?』

  • ??「当然だよな!」
  • ??「そんなの決まってるよね私と人吉く…
  • ??「8657657455875658」
  • ??「イッエース」
  • ??「まぁ私は大人だからこういった事情…
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