やはり俺の隣の席に紙袋が居るのはまちがっている。   作:ト——フ

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??「まったく球磨川くんには困ったものだね。あろうことか僕を差し置いて先に登場するとは。
 はぁ……せっかく世界にいる人間の内の僕の割合に因んだ数、すなわち『10』話辺りのあとがきにスペシャルゲスト出演を果たし君たちを驚かせようと思ってたのに。
 
 もう……作者もどうかしてやがるぜ。これは一度お仕置きを──っと、そういえば感想欄でやったかな。
 なんか『ご都合主義(俺がルール)』とかいうスキルを使ってきたけど、まぁ7932兆1354億4152万3225個の異常性と、4925兆9165億2611万0642個の過負荷、合わせて1京2858兆0519億6763万3867個のスキルの内の何個かのスキルで沈んだね確か。
 作者も読者も僕の前では平等だってことを理解らない彼じゃない筈なんだけど……ま、そんなとこも可愛い奴だ。君たちも彼のことを見放さないであげておくれ。
 
 とまぁ、そろそろ物語の続きといこうか。第9箱「……どういうことだってばよ。」だ。
 あ、それとこの小説は作者の趣味100%で作られている。だから、読者の人によっては『何言ってんだ?何のネタ?話進まねーんだよ余計なネタ挟むな』とか思ってしまうだろうけど、彼には改善する気は一切無いみたいだ。そもそも彼がこの小説を書いてる理由は、自分が読みたい話を書きたいからってことらしいからね。だから、『このネタくどいし知らねーよ』って人はそこを飛ばすなりして欲しい。多分話には支障ないと思うから。まぁ彼もいい加減な奴だから、伏線をブッ込んでくるかもしれないけど、ま、どうか多めに見てやってあげて欲しい。
 
 あと毎度お馴染みの口上のようでどうしてもと言われたから言っとくね。
『ミスタードーナツの新作を食べてたらネタが浮かびました』だってさ。確か今は抹茶シリーズだったかな?抹茶と聞いて茶道を嗜む予定(不知火不和編)の僕としては行かざるを得ないだろう。
 色々と種類があって作者からは『オールドファッション宇治抹茶黒蜜きなこ』を一番推されたんだけれども、まぁ最初は一番シンプルな生地に抹茶が練りこまれたオールドファッションから試そうかな。
 
 あとミスドにはドリンクバーが無いから半纏には悪いだろうけど……まぁ、帰りにサイゼにでも寄ってあげようか。っと、ごめんね。じゃあ無駄話もそこそこで、本編開始だ」


揺籃中学 『オープンハイスクール』編
第9箱 「……どういうことだってばよ。」


 水曜日

 

 週の中間点となるこの曜日への解釈は十人十色でそれぞれ違うだろう。

 小学生であれば、教職員が月に何度かの会議等を行う日(一概には言えない)である為に早くに下校出来、友達と遊びに行ったり等する日だと言える。あ?お前は違うだろって?うるせぇな……。

 

 中学生や高校生であれば、そもそも学校が早く終わろうと部活がある奴には余り関係がないかもしれない。有り難みが薄れているように感じる人も居るだろう。

 

 大学生なら……まぁ、時間割は自分で組めるし、それこそ十人十色、千差万別だ。

 

 そして仕事してる奴なら……。

 

 ともあれ、属している組織により解釈が多岐にわたるこの曜日だが……共通した主だったものを挙げるならば『あと半分だ』か『まだ半分か』のどちらかだろう。

 一見少しのニュアンスの違いに思えるだろうが、実はそうでもない。捉え方によって自身の生活にも大きく影響してくる。

 

 仮に後者であれば学校や仕事より帰宅したとして、プライベートな時間を確保したとしても、憂鬱な気分が引っかかり心からは楽しめない可能性もある。勉強の身の入りも悪いかもしれない。

 

 対して前者であれば、大体のことはひっくり返るだろう。あと半分頑張れば休日と思えれば学校の授業も幾分かマシに感じるだろうし、プライベートな時間ならば休日の予定に想いを馳せるなり、新しく立てるなり、楽しく過ごせるだろう。

 

 要は人生捉え方次第、自分の中の折り合い次第で過ごす時間も変わってくる。間違いだらけなこの世界。嫌なことや理不尽なんか周りにありふれていて、目にしない日の方が珍しいくらいだ。

 まぁ……だけど、だからこそ、そんな中でも自分の好きなものは尊重したいし、楽しみたい。他の嫌なことは気にせずにいたい。

 どんな時間でも自分の中の捉え方で変わってくるのであれば、可能な限り自分に都合の良く解釈して、前向きに受け止っておいた方が得だろう。

 

 ──と、我が物顔で語ってはいるものの、実は小町に『クソが……まだ水曜かよ。あと半分もあるじゃねぇか』と愚痴っていたところ、諭されたことなのだが。

 

 流石俺の妹。妙に達観してやがるな……と思ったが、アイツまだ中一なんだよな……。

 何があったらこんな答えに13歳が到達するのだろうか……比企谷の血を引いているんだと強く思わされた。

 

 まぁ脱線したが、様々な事象を都合よく解釈して可能な限りより良く日々を過ごしたいって訳だ。

 そして本日は水曜日。俺は小町の影響により『あと半分派』であり、ポジディブにこの日を捉えている。

 

 いるのだが……今、目の前のことについてはどう捉えるべきか図りかねている。

 

「58756687」

 

 ……どういうことだってばよ。

 流石にどう捉えることも不可能だった。

 

 ─

 ──

 ───

 

 時は遡り今日の朝。

 

「おはよーお兄ちゃん」

 

「おう」

 

 寝ぼけ眼を擦りながら階段を降り、リビングから出てきた小町に挨拶を返す。

 

「ご飯もうちょっとで出来るから、先顔洗っといてねー」

 

「ん」

 

 反応が淡白かつ、気だるげな印象を与えてしまう朝の俺だが、今日はいつもとは違うのだ。

 名瀬の言っていた人体改造による身体への反動で、身体が妙にだるい。

 や、回復力っつーか治癒力?が上がったから、そこんとこも大丈夫なんじゃないかって思うだろうが、そうじゃないらしい。俺もよく知らんけど。

 取り敢えず、ご飯はよく食べとけって言われた。

 前の身体よりもエネルギー消費が上がっているらしい。

 お陰で最近は朝食の白米をお代わりしてしまうくらいだ。

 

 そんなことを考えつつ洗面台に到着して顔を洗う。

 冷たい水により頭と目が覚醒する。

 シャキッと決まった表情で鏡を見やれば整った造形のいつもの顔が映る。濁った目を除けば。

 ……因みに俺の目についてだが、名瀬もマシなようにしようとしてくれたらしいのだが……、無理だったようである。

 

『悪いな……俺の出せる手を尽くしてもハッちゃんの目の濁りは取れそうにねぇ……。それに恐らく、世界中の、いや、現代科学をより集めても……望みは薄い』

 

 悲痛な面持ちでそんなことを言われた。

 

 なんだよ俺の目最強かよ。世界相手にしても存在を確立し続けるその無駄な強靭さ、逆に誇らしいとまで思っちまったじゃねぇか。

 

 くっ、目の濁りさえ無ければイケメンなのに……。

 

 この目とは一生付き合っていくことになるんだろうかと、一周回って愛着すら湧いてくるのを感じながら、リビングへと向かう。

 

 ─

 ──

 ───

 

「お兄ちゃん今日ってオープンハイスクールだっけ?」

 

「おう、箱庭まで行ってくる」

 

 そう、今日は通常の授業とは違い高校へと行くことになっている。

 オープンハイスクールってのは簡単に言うと学校設備の見学だったり、部活動見学や体験授業とか出来るイベントのことで、うちの学校は早い段階から推進してるらしい。だってまだ5月だからな。一般的に見て早いだろうと思う。

 うちの学校に合わせて他の高校も合わせてくれるらしいし、改めて自分の通ってる学校の進学への力の入れようが分かる。

 

 まぁ名瀬は行かんって言ってたから、今日は箱庭志望の3年生と俺で行くことになる。

 

 まぁ、授業無い分楽だし、午前中くらいには終わるっていうし願ったり叶ったりで嬉しいんだけどな。しかも現地集合で各々自由に動いてその場で解散だから尚良い。

 しかも今日は買おうと思ってたCDの発売日で、帰りアニメイト寄ってぶらつこうと思ってるし。

 

 あーFGOのサントラ早く聴きてぇなぁ……。待ち遠しい。

 ずっと待ってた3章の曲と、『この惑星(ほし)で、ただ一つだけ』のfullが収録しててマジで楽しみだ。

(作者「FGOに興味のない方は飛ばして下さって大丈夫ですm(_ _)m」)

 

 3章の曲はCMで聴いた時に、あのストーリーにぴったりのイメージだと思ったし期待値は高い。それに曲を聴いてると、3章のストーリーに想いを馳せることも出来て良いんだよなぁ……。何回動画サイトでCM再生したか。

 それに俺は3章『紅の月下美人』には殊更思い入れが深い。

 それというのも、ストーリが終わった後の高揚感と登場人物達に心惹かれたのもあってか残ってる石を全部溶かしてガチャに挑んだからな。最初は先輩と項羽様を合わしてやりたいって思いから回したのだが……初っ端から先輩が来てくれて、次の10連で続くように項羽様も来てくれて……。

 只の確立の話だと一蹴することも出来るだろう。だが、あのストーリーを見た者からすると、そんな無粋な考えは起こらず、当時の俺はまさかこの夫婦の繋がりがここまでとはと、非科学的な運命染みたものを見た気がした。

 

 まぁ、そっからはよくある『これ……いけんじゃね?』というガチャ特有のアドレナリン染みたやつが出てきて、頭の中に出現した人類悪を極力避けながら回し続けた結果、3章の人達が有難いことに全員来てくれたので、大団円と相成ったという、俺にとって幸せな思い出。

 

 だからそんな思い出補正も相まってか、楽曲が非常に楽しみなのである。

 

『この惑星で、ただ一つだけ』はもうアレだよな。CM観た人なら分かるだろうが、買うしかないってなるよな。

 まずCMの構成自体から素敵で、其々のマスター達の其々の仲間達に其々の冒険・思い出・絆っていう、ぐっと来るものを15秒という短い時間に詰め込んでるんだからもう素直に脱帽の思いだ。

 

 あのCMを観て、自分のカルデアにはあの時誰が来てくれて〜とか、あのバトルの時はあの人が活躍してくれて〜とか、あの話は確かあのパーティで〜とか、想いを馳せるとなんかこう胸に来るよな。

 プレイする人によって思い出も楽しい所も苦しい所も様々な部分が違ってきて、十人十色に感じ方も違う素敵なゲームだと改めて思わされた。

 あのCM観た人は多分、カルデアにより思い入れが強まったんじゃないかと、そう思う。

 

 そんなCMの曲だときて、fullで聴きたいと思わずにはいられなかった。っていうか15秒だけだが聴いてて普通に良い曲だと思ったしな。

 

 まぁそういう訳でCDを買いに行くのが楽しみであり、今日はそれを糧に頑張れると思う。

 

 そんな感じの今日の予定を確認しつつ朝食を平らげ箱庭学園へと向かった。

 

 ─

 ──

 ───

 

「で、でけぇ……」

 

 そんな在り来たりな言葉を零してしまったが、仕方のないことだと思う。

 とにかく、デカイ。なんつうか……果てが見えないんだが……。多分敷地面積は千葉が誇るあの施設よりあるんじゃねぇかな。噂には聞いていたが実際目にすると違うもので正に圧巻という感じだ。

 ってかこれ午前中だけで周りきれねぇぞ多分。

 取り敢えず周る所を絞っとくか。

 

 他の人がぞろぞろと学園へと入っていく中、俺は一人入り口付近のベンチで配布された地図を見て思案するのだった。

 

 

 大方あたりをつけた頃合い、さて出発するかと思い地図へと下げていた視線を上に向けると、なにやら此方に誰かが向かってくるのが見える。

 まぁ俺には関係無いとすぐさま視界から切り離し、そいつに背を向け動き出す。

 

 んじゃ、回りますかねと目的地の図書館へと思いを馳せながら歩いていると、後ろから服を軽く摘まれる。

 一体誰かと思い振り向くと、女の子が居た。

 

 身長は小町と同じくらいの中一くらいの大きさで、大きな瞳に長い睫毛、小さな顔と、美少女と言って差し障りのない容姿であり、客観的にも主観的にも可愛いらしいと思える。しかし引き結んだ口と此方を見やるキリッとした目つきからは、クールな印象も抱ける。

 まぁしかし、何よりも特筆するべきことは他にあり、そう、彼女の着ている服だろう。まるで不思議の国のアリスの服を黒くしたかのようなドレス?メイド服?(俺も服に詳しくないから良く分からんが)を着ており、此方に不思議な印象を与えてくる。

 

 そんな不思議な女の子は俺を見て、一言言い放った。

 

「58756687」

 

「……えっ、と」

 

 なんだこの子は……アレか?俺を揶揄ってるのか、若しくは過去の俺と同じく自分の作ったキャラを演じてるってやつか?

 ……分からん。どっちにしろややこしいことにな変わりはない。

 

「悪い、ちょっと聞こえなかったんだが……もう一度言ってくれないか?」

 

「8534569985555」

 

 よし、分からん。

 只でさえ数学も数字も大っ嫌いな俺だ。数字の羅列から意味を察することなど出来よう筈が無い。

 じっと俺の方を見つめてくる所悪いが、意思の疎通が図れない現状どうしようもない。

 

 どう対処したものかと考えていると、俺の手にある地図を取り、ある方向へ指を指し示した。

 

 ……そこに行きたいということだろうか。

 

「図書館に行きたいのか?」

 

 此方も指をその位置へと指し示し、確認を取る。

 

「684358668」

 

 こくこくと、頭を上下に振ってそう言うが、相変わらず言ってることは分からない。だが、多分あちらの意味は汲み取れたように思う。

 

「まぁ俺もそこ行く予定だったし別にいいんだが……じゃ、行くか」

 

 歩き出した俺に続くようにたたっと駆け寄り、丁度横に並んだ形になる。

 

「875668756(よろしく頼む)」

 

 不思議と今のは何を言ってるのか分かったような気がした。




って訳で!雲仙姉の登場です!!
お互いに言葉が通じないんでこんな感じのやり取りになりました。

前回の話のあとがきにアンケートを設けましたので、もし良ければ投票していってくださいませm(_ _)m

今更ですけど、ヒッキーの通ってる学校を揺籃中学に設定します。(原作じゃ女子中だけど、この作品じゃ共学ってことでどうか)

そしてそして!五等分の花嫁2期決定!!やったー!!
言ってませんでしたが実は作者は四葉推しでして……また四葉をTVで観れると思うと、嬉しくて胸が高鳴ります。
2期が始まるまで漫画とSSとMAD動画を楽しみながら待機ですね!
楽しみだーー!!
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