前回これで一章は片付いたと言ったな?すまん。無理でした。
あともう少しだけ、Afterglowについて触れます。
もし機会があれば過去編としてアフロの誰かの視点で主人公の過去と一章について書けたらいいと思います。
もう四月も半ばを過ぎた。桜もすっかり散ってしまい、葉桜になり、春らしさが街から無くなってしまった。まだ残ってる春らしさといえば、マスクをつけてる人、鼻をすすってる人、大きなくしゃみ等の花粉症ぐらいだろうか
そんなある日のこと、季節が移ろいで行こうが、学校があることに変わりはないので、今日も今日とて沙綾と一緒に通学路を歩いている。
「香澄がね今度は茶道部に行ってさ、足痺れたよ〜って、愚痴っててさ・・・」
「その人マジで全部活に体験入部する気なのか?」
「らしいよ?次は剣道部だってさ」
「凄い行動力だな」
戸山香澄────最近沙綾の口からよく出てくる名前だ。
キラキラドキドキしたい。というよくわからない理由で花咲川に転入してきたという。話だけ聴くと電波か?と思うような子だ。
しかし、その言葉に嘘はなく、本当にキラキラドキドキを見つけるために様々な部活に体験入部をして、探しているらしい。
その戸山香澄の話をする沙綾は、自覚があるのかないのかはわからないが、楽しそうだ。CHiSPAの一件からあまりそういう話は聞かなかったから、
ほんのちょっとだけ安心した。沙綾の良き友人になってくれたらいいなと思う。
その戸山さんが後に俺の日常を粉々に破壊することになる出来事の発端となるとはこの時は想像だにしなかった。
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学校に着くと教室に蘭以外の四人が待ち構えていた。クラスが違うのに態々俺のクラスで待っている。巴がいると不良がケンカしに来てるように思われるんじゃないだろうか?
開口一番。つぐみが沈痛な面持ちで告げる。
「最近蘭ちゃんの様子がおかしいの」
「蘭の様子がおかしい?」
「うん。歌った時珍しくキー外すし、集中できてないみたいで・・・」
「たしかに授業中も上の空みたいだな。ノートとってるの見た覚えがない。」
「それに、この間電話で喧嘩してたみたいだし・・・」
「喧嘩?」
「ほら、蘭とお父さん上手くいってないだろ?多分それだと思うんだけどさ」
巴の言ったことで確信した。どうやら俺の予想は当たっていたらしい。
「モカ、どう思う?」
念のため蘭と一番仲の良いモカに聞いてみる
「そうだね〜蘭、元気ないよ。」
「そっちじゃない」
「え〜・・・わかんないな〜」
「・・・そっか」
・・・多分モカは事態の全容を把握した上でこの発言だ。
蘭個人の問題に踏み込んで、蘭と衝突して今の状況が崩れるのが、五人の関係が、Afterglowがなくなるのが、怖いのだろう。蘭も大概寂しがり屋だが、表に出てないだけで、モカも大概だし、Afterglowへの依存心は5人の中でもダントツだろう。だから事態の収束に向けて動かないし、動けない。
だが、正直なところ蘭の方はそこまで心配してないのだ。何だかんだでモカ以外の3人は言う時は言う奴だ。特に巴は蘭と喧嘩になってでも、蘭のために動くだろう。俺をぶん殴った時みたいに
そっちより
「つぐ、もしかして最近寝不足か?」
こっちの方がまずい。気丈に振る舞ってるけどちょっとやつれてる様な気がする。またつぐりすぎか?生徒会に家の手伝い、その上夜遅くまでキーボードの練習なんて生活続けてたらそのうち倒れちゃうぞ。
「まあね。でも頑張らなくちゃ・・・」
マズいな・・・こうなったつぐはかなり頑固者だ。全くどうして商店街の娘さんたちはこう無理をしたがるのか。沙綾しかりつぐ然り。
・・・巴とはぐみは体力バカだし、あこはそもそも巴が絶対に無理をさせないから心配してない。
「無理だけはすんなよ」
聞き入れられないと知りながらもこう言うしかない。
「おはよう皆。何の話をしてるの?」
当人が来てしまったか。
「おはよう蘭。ガルジャムのこと皆に聞いてたんだよ。」
嘘はついてない。
結局蘭が来てしまいこの話は流れてしまった。その後すぐチャイムが鳴り4人は自分の教室へと戻っていった。
今日の仄暗い曇天がこれから先の展開を暗示してないことを祈りながら俺も席へ着く。
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放課後、俺は羽沢珈琲店に向かう。5人の活動に首を突っ込むのは良くないが、つぐの代わりに店に入るぐらいは多分許されるだろう。
「いらっしゃいませ。・・・って暁斗君じゃないか。今日はどうしたんだい?つぐみならまだ帰ってきてないよ?」
マスターことつぐみの父親が俺だとわかると接客用の笑みから面白いものを見つけたかのような笑顔に変わる。(・∀・)ニヤニヤみたいな感じ
・・・普段は大体つぐがいる時が殆どだから、つぐ目当てって思われてないよな?いや、まさかな。とりあえずこの場を切り抜けて本題に入りたい。
「こんにちはマスター。今日は店の手伝いですよ。」
「・・・随分急だね。バイト代でも欲しいのかい?」
「そうじゃなくて・・・実は・・・」
マスターに事情を話す。正直この時点で5人の問題に首を突っ込んでしまってるような気がするが、つぐが倒れるのは問題だろう。
「教えてくれてありがとう。・・・俺も気を配っておくよ。」
そのまま閉店まで店を手伝い、帰宅した。
あくまで5人の問題だ。本当は、俺なんかが首を突っ込んではいけないだろう。それでも干渉してしまう自分を許して欲しい。
羽沢珈琲店からの帰り道、見知った電話番号に電話を掛けたのを最後に、この問題から手を引いた
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家に着いた。まだ紗夜姉が帰ってないみたいだ。大体この時間には家にいるのに、珍しいこともあるものだ。まあ、姉と話すことがある訳でもないからどうでもいい。
そんなことより腹が減った。あるとは思わないが、念のために冷蔵庫を確認する。夕飯は2人分。紗夜姉と日菜姉の分だけ。わかりきっていたことだが、ため息がこぼれる。流石に露骨すぎやしないか?
まあ、それを見越して買い物してから帰ってきたから構わない。とりあえず冷蔵庫を物色する。冷蔵庫に卵、玉ねぎ、冷凍ベジタブル、バター。冷やご飯・・・そして今日は安かったから買ってきたとり肉。この材料ならオムライス辺りが妥当か
調理を始めよう。まずはチキンライス作りからだ。
玉ねぎはみじん切り、とり肉は一口大に。
玉ねぎをしんなりするまで炒めたら、そこにとり肉のミックスベジタブルを加え火を通す。
塩で味を整えたらご飯を加えて、ケチャップ投入。胡椒で味を整えて完成。
次は卵に牛乳と少しマヨネーズを加える。それを混ぜ終えたら、フライパンの上でバターを溶かす。バターが溶け切らないうちに卵を投入。手早くかき混ぜ少ししたら形を整える。
完成。よくあるふわっとしたオムライス。付け合わせは野菜を切っただけのサラダだ。
そうこうしている間に姉が帰ってきたらしい。
「お帰り。夕飯は冷蔵庫に入ってるよ。」
「ただいま。わかってるわ。」
そういえば姉さんと一緒の時間に夕飯っていつ以来だ?思い出せない。思い出せないぐらい前なのだろうか?
でも、そんなことより飯だ飯。自分で言うのは何だが、今日は上手くできたと思うし美味しそうな見た目にもなった。
「いただきます。」
どれ一口。ふむ....中々良い半熟卵。作り方を教えてくれたつぐみの母さんに感謝だ。
「ねえ暁斗。貴方はいつもそうやって?」
そうやってとはどういう意味だろうか?
「もしかして食べたいの?」
「美味しそうだけど違うわ。いつもそうやって作ってるの?」
「そうでもないかな。知り合いの家で食べたり、買ったりの方が多いよ。」
「・・・そう。」
何が言いたいのかよくわからない。家にないんだから作るかほかの場所で食べる以外に選択肢がないだろう。
やっぱりオムライス食べたいけど言い出せなくて変なこと言ってるんだろうか?
「宇田川さん達とは知り合いなの?」
えらく話が飛んだなおい
「あこのこと?うん。知り合い、同級生の妹」
「じゃあ白金さんは?」
「あこの親友だーってあこから紹介された。ところで何であこと燐さんのこと聞くの?」
まさか不純異性交遊だなんだと説教する気なんじゃなかろうか?
そう考えたのが伝わったのか、ため息を吐いた後に教えてくれた。
「同じバンドのメンバーになったから気になっただけよ。」
「バンドメンバー?燐さんも?」
燐さん楽器弾けたの!?知らんかったわ
「ええ。白金さんがキーボードよ。5人でバンドを組むことになったわ。バンド名は────Roselia」
今日、頂点に狂い咲く青薔薇が誕生した。
それはそれとして
「オムライス食べる?」
「・・・一口だけ貰うわ」
やっとRoselia結成しました。
薄々勘付いてる方もいらっしゃるかと思いますが、この主人公は姉のことを別に嫌ってはいません。
次回ブラシャとパスパレ結成かな?
遂に日菜ちゃんが出ます。やったね
設定開示するなら誰のがいいですか?
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友希那
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こころ
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香澄
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おたえ
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その他