作者のガバでRoseliaの名前が決まったタイミングがおかしくなってしまったことに気づきました。
ガルパだと初ライブ当日なのですが・・・これは恥ずかしい。
追記:誤字修正しました。あのときの半田さん、誤字報告ありがとうございます。
────孤高の
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アマチュア音楽界に激震が走った。
一年前ライブハウスに突如現れた期待のニューホープ、超新星、誰も寄せ付けない圧倒的歌唱力を誇る天才。「湊友希那」
そんな彼女が何の脈絡もなく突然バンドを組んだ。今まではその胸のように見事な壁があり、ソロを貫いていたというのに、どうして急にメンバーを集めたのかは定かではない。
「自分と同レベルの精鋭が集まったから。」「遂に商業デビューを視野に入れたから。」「実は猫が好き」など様々な噂が飛び交っているが、真相は不明。
ただ、これだけは確かだろう。彼女のバンドは間違いなくハイレベルなバンドである。プロ顔負けの可能性も視野に入れて、今後の動向に注目したい。
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以上がバイト先の先輩のお言葉だ。
さりげなく失礼なことを言っているような気がする。ともかく湊友希那さんがそんなに凄い人だとは想像してなかった。
要はソロで凄い人がバンドを組んだらもっと凄いだろうっていうわかりやすい理屈で話題沸騰中らしい。
そんな、今最もホットなバンドRoseliaが今日デビューライブを行う。
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ライブ当日の開演30分前、既に人がいっぱいだった。当日券は即完売してしまったらしい。バンドとしての初ライブでこれなのだから湊友希那の知名度の高さが伺える。俺は燐さんとあこの連名でチケットを貰った。二人の晴れ舞台なのだから、仮にチケットを貰わなくたって行くつもりだったのだが、ここは素直に好意に甘えることにした。
ちなみに巴はバイトのシフトが入っており、見に来ることができなかった。それを知った時の崩れ落ちようと悔しがり方は凄まじかった。
・・・ただ一つ言わせて貰えばあこがプリントされた法被を着てあこの顔写真が貼られた団扇を持って大声で叫ぶのは普通に迷惑だと思うから、ある意味行けなくてよかったんだと思う。
勿論、お姉ちゃんが大好きなあこは普通に喜びそうなのだが、近くにいる俺が恥ずかしい。
既に観客のボルテージも最高潮一歩手前まで上がっており、まるで飢えた獣のごとく彼女達の登場を今か今かと望み待ち焦がれている。
開場と開演の時間の差にはもしかしたらこういう理由もあるのかもしれない。
客を時間で煽りに煽り熱気も上がった所で、いよいよ幕が上がる。
後に大ガールズバンド時代の先駆者の中でも最も技術の高いバンドとして、後世にまで名を遺す技術派バンド誕生の瞬間が、今始まった。
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最初の曲は「残酷な天使のテーゼ」
恐らく日本に生まれたら誰でも知っているであろうアニメ、「新世紀エヴァンゲリオン」のOPだ。
さっきまで煮えたぎっていた会場も、歌姫が始まりを告げイントロを歌い出した途端に、意識を奪われる。思考が停止し、彼女の歌声を聴く以外の選択肢を瞬く間に奪い去って行く。
そこに生じた空白に他の4人つの楽器の音が襲いかかる。逃れる術など何処にも存在しない。あっという間に彼女達の空間に塗り替えられてしまう。観客一同皆言葉を失い聞き入っている。その圧倒的な技術の凄まじさは何処を取ってもハイレベルだ。
黒がベースの衣装とその容姿も相まって、さながら地の底に堕ちた天使の如く観客一同をRoseliaという底なし沼へと誘う。そこへ堕ちたら二度と戻れない。そんな何処となく危険な妖艶さすらそこにはあった。
曲が終わった後の観客の興奮は凄まじい物だった。皆一様にRoseliaの音楽に飲み込まれていた。
そのまま怒涛の勢いで二曲目三曲目と続き
「これで最後よ。 『BLACK SHOUT』」
遂に彼女達自身の曲が始まった。
この曲は先ほどまでのカバー曲と違い、5人のパート分けがある。
これが今までの孤高の
今までの湊友希那は言い方が悪いが現実味がなかったとも言える。人形みたいに綺麗な顔とあまり変わらない表情もあり、どこか遠い世界の住人のような印象を与えていたが、この曲は違う。これは彼女自身が作った曲だ。壁や現実にぶつかりもがき苦しみながらも前へ進もうとすることを紡ぎ出す歌声は清廉であり勇ましくもあり、己の道をただ突き進む求道者の血の叫びでもあった。そしてそれが彼女の人間らしさだった。
皆今までとは違う湊友希那に、否、Roseliaの世界に魅せられていた。
ライブが終わった後もその熱気は中々冷めなかったのは想像に難くないだろう。
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いやー凄かった。陳腐な表現だけど、本当に凄くて格好良かった。
紗夜姉がギター上手いのは予想通りだけど、他の3人も素人から見ても凄かったと思う。
あこがドラムをやってたのは知ってたけど、あいつあんなに凄かったんだな。小さい体なのに凄くパワフルだった。
燐さんに至ってはキーボードが弾けることすら知らなかった。
でも、よく考えれば燐さんの家は大きくて、明らかにお金持ちの家だったし、小さい頃からピアノを弾いてたりしたのだろうか?
2年の付き合いの友人の全く知らない一面を見て驚いた。それと同時に謎の虚脱感に襲われる。あの2人がどこか遠くへ行ってしまったような気がするのだ。とはいえ凄く楽しそうだったし俺が口を挟んでいいことではないだろう。
このもやっとした感情は巴に今日のライブの様子を逐一報告して、行きたかったと悔しがる様を見て消化しよう。
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Roseliaの初ライブは周囲に大きな反響を呼んだらしい。口コミで情報が広まっているようだ。クラスでRoseliaについて話している生徒を見かけたぐらいだ。
そんな伝説の初ライブから数日後。本屋に参考書を買いに来た。お目当てのものを見つけ会計をしようとしたふとポスターが目に入った。
Roseliaのポスターだ。こんな所にまで浸透してるなんて凄まじまい人気だな。しかし、目を奪われたのはそこではない。
写真には「アイドルバンド Pastel*Palettes デビュー」と書かれている。なるほど、彼女達はそういう名前らしい。なんで自分の姉が写っているのだろうか?ちょっと意味がわからない。まさか姉がアイドルになったなんてことはないだろう。他人の空似に違いない。
そう思ったところで電話がかかってきた。相手は・・・氷川日菜。
「・・・暁斗今どこにいる?本屋に近いなら買ってきてほしい雑誌があるんだ」
「本屋だよ。何て雑誌?」
「ありがとー!えっとね〇〇ってやつ」
〇〇っと・・・さっきのポスターが付録で付いてるやつだな。
これがどういうことなのか、当人からきっちり聞いておくのもアリかもしれない。
とりあえず自身の目当ての本と頼まれた雑誌を買って家に帰った。
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家に着き、彼女の部屋へ行く。
「はい。姉さん頼まれた雑誌」
「ありがとー。ふむふむこんな感じか〜。」
「あのさ、日菜姉。アイドルデビューってどういうことなの?」
「えっとね。何となくオーディション受けたら受かっちゃった。」
・・・知ってた。正直そんな気はしてた。彼女の行動原理は姉が絡まない限りは大体直感で決まってくる。それで何とかなるから正直羨ましいと思う。
「紗夜姉が知ったらすげー怒りそうだな。いろんな意味で。」
「えー!?なんでなんで?」
無自覚に人のウィークポイント突き過ぎじゃないですかね?
これ下手したら2人の仲が修復不可能なぐらいまで拗れるんじゃないか?
「・・・日菜姉には無縁のことだからわからないかもね」
別に彼女に悪意が無いのはわかっているつもりだが、思わず毒が溢れてしまった。
「・・・んー?何か言った?」
「なんでも無いよ」
「そっか。それよりさ、おねーちゃんのライブの話聞かせて!私知らなかったんだ〜」
この日は日菜姉に延々とライブのことを聞かれ続けた。
なんか歌の表現がバトルものっぽくなったけど、シンフォギアだって戦いながら歌ってるし問題はないと思いました。すんません。
初ライブなのでここまでくどくど表現していますが、これ以降はあまり無いと思います。
それと同時にパスパレのバンドストーリーも開始。ですが、あまり深くは触れずさらっと流してアニメ一期に入ります。
設定開示するなら誰のがいいですか?
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友希那
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こころ
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香澄
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おたえ
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その他