おたえがバイトを始めた時期はアニメで春休みと言及されていたのを忘れるというガバが発生しました。この世界では高校生になってから始めたということで許してください。
それはそれとして、今回ついに我らがカリスマが登場します
パスパレの初ライブは大きな反響を呼んだ。勿論言うまでもなく、悪い意味の方ではあるが。どうやらSNSなどネット上で相当バッシングを受けているらしい。
ある意味当然とも言えるだろう。元からエアバンドと言っていない以上、客を騙していたという事実は変えようがない。鎮火するのを待つ以外にやり過ごす方法はない。当然その間パスパレは活動休止だ。
デビュー直後に活動休止。出鼻を挫かれたどころか粉々にされていると言ってもいい。かかった広告費が水の泡。と考えると事務所も頭を抱えているに違いない。
恐らく今回の一件で最も割りを食ったのは白鷺千聖と次いで丸山彩だろう。
白鷺千聖は言うまでもない。経歴に傷がついた。単純だが相当厄介な代物だろう。負の遺産は簡単には消えはしない。今後彼女が何をしたとしても、常にヤラせの疑惑がついて回り続ける可能性がある。
次いで丸山彩だろう。彼女の場合は。夢への道を絶たれた。日菜姉から聞いた話だが、丸山彩はパスパレのメンバーの中で唯一アイドルになる。という夢を掲げている。そして、あのライブがあった。最悪の形でデビューしてしまったのだ。彼女にも白鷺千聖と同様にフリの事実がついて回るだろう。アイドルとしてのこれからはもう絶望的なんじゃないだろうか。
さて、こんな状況で日菜姉がパスパレに居続けるのだろうか?今までの日菜姉ならまず間違いなく即抜けだ。そもそもフリを強要された段階で、つまんない方向に傾いていても何もおかしくない。でも、まだ抜けてない。珍しいこともあるもんだ。よっぽどの理由があるのだろう。
「彩ちゃんがとっても面白いからね〜それに、知りたいこともあるし。」
「知りたいこと?」
「うん・・・多分とっても大事なことなんだ」
いつになく真剣な表情をしている。普段からおちゃらけている様子からは想像もつかないような・・・いや、そもそも真剣になる必要すらないのが日菜姉だ。それほど大事なものか、難解なものなのだろうか?
どちらにせよ俺には関係ない代物だろう。
・・・そっちより日菜姉が無意識に丸山さんを抉らないかが心配である。
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もう間も無く四月が終わる。ついこの間までピンク色だったこの道もすっかり緑色へと変化を遂げ、時間の流れを感じさせる。もうすぐGWだ。長い連休に周囲も浮き足立っている。どこへ行って何をしようか。そんな話ばかりだ。
特に遠出する予定もないし、バイトのシフトをがっつり入れて金を稼ぐつもりだ。
このGWでつぐが相当無茶しそうな気がする。つぐは周りには無茶するなと言いつつ自分はかなり無茶するタイプだ。確か去年は夏にあったライブのために、三徹してぶっ通しで練習してたんだったか。その時は他のメンバーと俺で半ば強制的にベッドまで担ぎ込んだ覚えがある。今回は俺の代わりにつぐの両親だ。流石につぐも大人しくしてくれるだろう。
いつもと同じように沙綾と通学する。
「そっか・・・つぐも大変だね」
「本当だよ。全く、倒れられたらこっちも大変だし、皆も心配するし、元も子もないんだから、もう少しセーブしてくれるといいんだけどな」
沙綾も大概自分を追い込むが、つぐの方は性質が少し違う。
多分、何かに手をつけてないと不安なのだろう。周囲はすごいのに自分はダメダメだ。頑張らなくちゃ。と強迫観念に突き動かされてる。
俺からしたらつぐもすごい人だと思うのだが・・・本人に自覚があるかはわからないけど、俺はつぐにかなり救われているのだ。
「あっそうだ。今日暇ならうちに来てよ。純と紗南が会いたがってた。」
「毎朝会ってんじゃん。」
「そうじゃなくて、遊んで欲しいみたいだよ?」
「りょーかい。バイトもないし多分いくよ」
「うん。待ってる。それじゃあまた後で」
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今日は俺の方もクラスの方で教科係の仕事もあり蘭以外のAfterglowのメンバーと顔を合わせなかった。
放課後、山吹家に向かう。
「「にーちゃん、遊ぼー!!」」
店に入った瞬間、早速純と紗南が飛びついてきた。すぐさま腰に力を入れ、受け止める。巴にあちこち引き摺り回されてなかったら受け止めることは難しかったろう。かなり迷惑だったと今でも思っているが、こういう時や力仕事をする時だけは感謝してやらないでもない。
純と紗南を連れて外に出る。どうやら外で遊びたいらしい。このご時世だ。子供だけで外で遊ばせるのは親も不安なのだろう。だが、やまぶきベーカリーは夕方も意外と忙しいのだ。仕事終わりに明日の朝食を買う人がよく訪れる。つまり純と紗南に構っていられる時間が少ない。だから時々俺が外へ連れ出してる。
そのまま公園で2人の遊びに付き合ったが、もう夕方だになる。そろそろ帰らなければならない時間だ。まだ物足りなさそうだが、「ママに怒られるぞー?」と言ってどうにか納得させる。
それにしても子供の体力は底なしだ。2人はまだまだ元気そうだが、こちらはもうクタクタだ。純と紗南を連れて山吹家に帰宅する。
「あ、お帰り。ありがとね」
「どいたま。」
「にーちゃんにいっぱいあそんでもらった!」
「おー、良かったねー。手洗ってくるんだよ?」
「「はーい」」
2人はそそくさと部屋に戻る。ふと来客の気配がして外を見ると、
何やらニヤついてる猫耳がいた。
それを見て沙綾は微笑を浮かべた。
「いらっしゃっいませ。メロンパン焼きたてです。」
沙綾の表情から察するに恐らく知り合いだろう。それでいて猫耳、花咲川女子の制服、間違いない。最近沙綾の話によく出てくる戸山香澄だ。
「沙綾。この人が例の?」
「うん。香澄。戸山香澄だよ」
「想像以上に猫耳だな。」
「なになに?何の話?」
こっちに興味を持ったようだ。
「香澄。こっちは氷川暁斗、お手伝いさんなんだ。」
沙綾が戸山香澄の意を汲んだのだろう。俺の紹介をする。少々紹介の仕方に語弊があるような気もするが、大体あってる。
「えっと、戸山さん、でいいかな?今後ともやまぶきベーカリーをよろしく」
「あっ!香澄でいいよ!私もあっ君って呼ぶから。」
すげーフレンドリーというか、距離感が近い気がする。友達の友達なら、その人とももう友達だよね!って感じだ。というかもうあだ名かよ。あだ名の付け方といい、この距離感といい、どことなくはぐみに似ている気がする。
「それで香澄、どのパン買うか決めた?」
「まだ!どれも美味しそうで迷っちゃうよ〜おすすめは何?」
「チョココロネは人気だよ。暁斗はなんかある?」
「メロンパンが焼きたてだし。それがいいんじゃないか?女の子だし、甘いもの好きだろ?」
「じゃあチョココロネとメロンパンにするよー」
「はい。250円です。それとこっちがポイントカード。今度から会計の時に一緒に出してね」
会計後に沙綾が尋ねた。
「それはそうと、香澄、見つかった?」
「ううん。色々やったけど全然見つからないよ〜」
例のキラキラドキドキするもの。だっけ?
「焦らなくていいんじゃない?バイトとかどう?」
「雇ってくれる?」
「ウチは厳しいよ〜朝は早いし、夜は遅い。睡眠時間は2時間。」
「2時間!?」
「うそだよ」
さーやぁぁと香澄が沙綾にじゃれつく。
でも、睡眠時間以外は本当なんだよなぁ
パン屋の朝は早いし夜も仕込みある。沙綾のお父さんは昼間寝て、会計を千紘さんに任せたりしているけど、香澄は学生だ。昼間は学校に行った上でパン屋でバイトとなると睡眠時間2時間はあながち嘘ではないかもしれない。
香澄にそう伝えると
「うぅ・・・無理だよぅ。さーやぁ・・・」
そのまま香澄が沙綾に泣きつく。
「おーよしよしそんなことないからね。夜遅くまでバイトさせたら問題だし。」
・・・かなり仲が良いな。沙綾も楽しそうだし。良かった良かった。
この後香澄と俺はやまぶき家を後にした。沙綾が「いつもみたいにうちで夕飯食べてかないの?」みたいな顔をしていたが、香澄がいるのに自分だけ夕飯をご馳走になるのは良くないと思い、今日は帰ることにした。
今気づいたが、巴から着信があったようだ。純と紗南と遊んでたから気づかなかった。2時間ほど前だから意味がないかもしれないが一応かけ直してみる。
「あっ巴か?さっき電話があったけど何か用事か?」
「いや・・・そうじゃないんだけどさ」
「なんだよ歯切れ悪いな。・・・・何かあったか?」
「・・・つぐが過労で倒れた。今病院。」
・・・え?嘘だろ?
もっとつぐを気にかけるべきだった。無理矢理でも休ませるべきだった。お前は間違えたのだ。とカラスの鳴き声が俺を嘲笑っていた。
アフロに触れない(バンドのことであって個人には触れる)
ごめんなさい。ここで触れないと流石に人間としてまずいかなって
ちなみに蘭関連は一切触れないところは詐欺じゃないです。
薄情というより、リサ姉に諭される前のモカちゃんに近いですかね。踏み込めないのです。
そしてついに星のカリスマ戸山香澄の登場です。この後流星堂に行ってランダムスターと運命的な出会いをしてます。
設定開示するなら誰のがいいですか?
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友希那
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こころ
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香澄
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おたえ
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その他