もし氷川姉妹に弟がいたら   作:タクティくす

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ちょっとリメイク考えてました。

でもとりあえず最後まで書き切ります


新たな話繋がる輪生まれる不和

SPACEが閉店したことで1つ問題が発生した。店が閉まったのだから当たり前の話だが、バイト先がなくなった。つまり、新しいバイト先を探す必要がある。SPACEは割と給料が良かったからそれと同待遇のバイトを探すとなるとやはり骨が折れるだろう。しかし、何かしらのバイトを始めないとまずい。冗談抜きで俺の人生が懸かってる。

バイト情報を眺め悩んでいると電話が鳴った。相手はオーナーだ。しかし理由は皆目見当もつかない。もしかしてSPACEに忘れ物でもしてたのだろうか?

 

「もしもし。氷川かい?」

 

昨日聞いたばかりだがもう会うことはないと思ってたからか、懐かしくも感じる。

 

「•••オーナーさん?」

 

「もう“元”オーナーだ。オーナーと呼ぶんじゃない」

 

「そうですね。じゃあ、都築さん。どうしたんですか?」

 

「あんた新しくバイト先は決めたかい?」

 

あれ?オーナーこんなこと言う人だったっけ?別に面倒見が悪いとは思っていなかったけれど、何処か奇妙なものを感じる。

 

「いや、まだです」

 

「ならちょうどいい。今から言う住所に行きな」

 

「あっメモ取るんで少し待ってください」

 

住所を俺に伝えた後オーナーは建物の名前も言わずに電話を切ってしまった。せめてそこに何があるのかとか目的とかぐらいは伝えて欲しかった。まるで意味がわからないし行く必要など微塵も無いはずなのにどういう訳か身体は外へと歩き出していた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

指定された住所にあったのはライブハウスだった。カフェテリアも併設されている。目で見たまま判断するとガールズバンド向けのライブハウスだろうか?とりあえず中に入り詳しい話を聞くのが得策だろう。自分はなぜこの場所に行かされたのかを明白にしたい。

 

「いらっしゃいませー」

 

店に入ると俺より何歳か年上の女性が応対してきた。ここの店員だろうか?

 

「見たところ何も持ってないみたいだけど、レンタルかな?」

 

どうやらここは楽器の貸し出しもしているようだ。

 

「いえ。SPACEのオーナーからここへ行けと言われて来ました。何か聞いてませんか?」

 

 

「そっか•••君か。ちょっと待っててね」

 

そのまま奥に入って1人の老婆を連れてきた。SPACEのオーナーと同じぐらいの年齢。しかし顔つきはずっと穏やかだ。

 

「私がこのライブハウスCiRCLEのオーナーです。詩船さんから話は伺ってます。詳しい話をしますからどうぞお座りください」

 

オーナーから詳しい説明を受けた。余計なものを省いて簡単に言ってしまうと人手不足なCiRCLEのオーナーに都築さんが俺を薦めた。ということらしい。何故俺を薦めたのかは定かではないが、新しいバイト先を探している自分には渡りに船といってもいいかもしれない。

でも••••

 

「こんにちはー!」

 

このデカい声は香澄か?ライブハウスだし来ても不思議ではないが、あいつらには蔵がある筈では?

 

「あれ?あっ君だ!お〜い!」

こっちに気づき近づいてくる。他のポピパの4人も一緒だ。

 

「おっす。昨日のライブお疲れ様」

 

一応メールはしたが、直接会って伝えていなかった。

 

「えっへへあっ君も見ててくれた?」

 

「モニター越しにな。それよりなんでここに?」

 

「香澄が•••」

 

「察した。市ヶ谷さんお疲れ様」

 

また香澄の暴走か。

 

「じゃあ、後の話は月島さんからお願いします」

 

どうやら白と青のストライプに黒衣服を着た人は月島というらしい。

 

「はい。じゃあ皆聞いてねー」

 

後は俺がバイトをするかしないかだけなので、話は終わっていた。バイトするつもりなら学校と親に許可証にサインして貰えばいい。それで話は終わりだと思ってたんだけど、シフトの話だろうか?だとしたら香澄達も一緒に集めてる理由に説明がつかない。

 

「私は月島まりな。CiRCLEはこの間オープンしたばかりなんだ。でも、人が全然来なくて•••」

 

この辺りはライブハウスが多いから仕方ない。明らかな特色がない限り態々新しい場所に移ったりしないだろう。

 

「そこで!ガールズバンドパーティーっていう大きなライブをしようと思います」

 

至極真っ当な考えだ。客呼ぶならライブをやるのが一番だ。

 

「ライブ!?出ます!」

 

相変わらずの即決断即行動で何よりだ。

 

「決めんのはえーよ」

 

市ヶ谷さんも呆れている。だが、嫌そうではなさそうだし他もノリ気。本当に仲良しだな。

 

「ありがとー!練習はうちを使っていいからねー。本題に移るけど、まだ他のバンドの出演の目処は立っていないの。だから暁斗君にはライブ出演の交渉をお願いしようと思います」

 

え?いや、もう働く前提?とりあえず話聞いとこう

 

「具体的にはどんなバンドか目処は?」

 

正直見当はついてる。そして都築さんが俺をここに寄越した訳も。でも違ってる可能性も多分きっと恐らくあるから念のため。

 

「 もちろん!私が今注目しているバンドが4つあるんだけど」

 

ああ、やっぱりそうかも

 

「まず最近注目され始めているのは『Afterglow』かな。幼馴染5人で結成されたバンドで、荒削りだけどパワフルなボーカルと演奏が人気みたい」

 

あいつらはガルジャムに出たことで知名度が上がったようだ。あれ以降ライブはしてないし、客を呼び込むには良いかもしれない。

 

「もう1つは『PastelPalettes』。芸能人5人で結成されたアイドルバンドだね。でも演奏もしっかりできるし、女優の白鷺千聖がいることで話題なバンドだね」

 

•••日菜姉がいるところだ。最近復活ライブをして話題になったらしい。なんでも機材トラブルと計画性のなさが表沙汰になって事務所の評判は悪くなったけど、そんな中頑張ってる少女達って事で美談にもなってるんだとか。嫌な予想の1つ目が当たった。

 

「それからちょっと変わり種なのが『ハロー、ハッピーワールド!』

ボーカルの弦巻こころって子が『世界を笑顔にしたい』ってことで組んだバンドなんだ。病院や小児科で子供達向けにライブをしているけど、演奏は私たちでも楽しめるものだよ」

 

はぐみと松原さんがいるところか。笑顔の絨毯爆撃って聞いた覚えがある。

 

「誰もが認める実力派はやっぱり『Roselia』ね!ボーカルをはじめ、演奏スキルはプロ級!音楽業界が今一番注目しているバンドだよ」

 

燐さんとあこ、そして•••紗夜姉がいるところだ。昨日のライブの盛り上がりようからわかってはいたことだけど、やっぱ凄いバンドなんだな。あこと燐さんが随分遠くなってしまったような気がする。嫌な予想が2つ当たった。

 

「という訳で、君には交渉に行ってもらいたいんだけど、いいかな?」

 

 

ふと、周りを見る。香澄達はやる気だ。これはもう時間の問題だ。

 

 

 

なら──もう終わらせよう

 

 

「わかりました。その前に確認しておきたいことがあります」

 

 

早いか遅いかだ。もう、いいや。どうせなら自分のタイミングで幕を下ろしてしまおう。

 

 

 




多分メインストーリーは次かその次で一気に終わらせます。

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  • こころ
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