もし氷川姉妹に弟がいたら   作:タクティくす

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遅くなりました。多忙とモチベーションの低下が原因です。
アンケは全員で決まりですかね?一応その辺りの話に行くまでアンケは残しておきます。

つぐと沙綾の差別化で少々悩みますが、紗夜日菜巴は書く内容を既に決めてあるので特に問題ありません。




音は口より物を言う

「みんな、今日は来てくれてありがとう。ライブイベントについてはもう説明を受けてると思うから省略するね」

 

全員揃ったということで月島さんから挨拶があるらしい。

 

「私はこのライブハウスで働いてる月島まりなって言います。みんなよろしくね」

 

「「「「よろしくお願いします!」」」

 

全員見事に揃っている。RoseliaやAfterglow(主に蘭)は団体行動が苦手そうなイメージがあるのだが、これならスムーズに企画が進行するかもしれない。

 

「こっちの氷川君もうちのスタッフだから困ったことがあったらなんでも相談してね」

 

俺はまだCiRCLEに来て数日しか経ってないし、演奏に関してはズブのど素人なんですけど、大丈夫なのかな?

とりあえず一礼して月島さんに続きを促す。今日は初日だし互いに自己紹介から始めるようだ。今日ここに来た順でPoppin’Party 、Afterglow、ハロー、ハッピーワールド!、Pastel*Palettesの順で自己紹介が終わった。特筆する点もなく名前と担当楽器を言うだけのもの。今この場で問題があるとしたら•••

 

「湊友希那。Roseliaでボーカルをしているわ。早速貴女たちの実力を見せてもらうわ」

 

Roselia以外ないだろう。そもそも、彼女たちはまだ参加が確定していない。寧ろここからが出演交渉の正念場と言うべきなのだ。

 

「実力って•••?どういうこと?」

 

「私たちは自分に見合わないステージには立たない。今日は共演するあなた達の実力を見に来たの」

 

「つまりアタシたちの実力が貴女たちに見合わなければ出ないってことですか?」

 

「ええ。その通りです。」

 

「•••へぇ•••」

 

早速蘭が突っかかる。無理もないだろう。湊さんの物言いは明らかな上から目線だし、蘭は父親に反目していたようにその手の見下しは大嫌いな奴だ。巴は単純に負けず嫌いというかプライドの問題だろうか

 

この傲慢とも言える言動が許されるのはRoseliaがこの5バンドの中でどのバンドより本気でやってるし、それに裏打ちされた実力と実績がある。出してきた結果はなによりも物を言うのだ。

月島さんもそれをわかっているから仲裁に入らないのだろう。まあ、Roseliaの知名度と集客力を考えたら彼女たちの機嫌を損ねて参加してもらえなくなると困る。なんていう打算もあるとは思うが。

だが、この状況を打破できる解決法はたった一つで至ってシンプルだ。あこと燐さんがRoseliaに加入した時と同様に彼女たちが己の実力を知らしめる他ない。

 

しかし、蘭と巴が少し冷静さを欠いているせいもあって、かなり険悪な空気になってきた。予想はしていたが、やはり湊さんはかなり我の強い人のようだ。

蘭と巴だけでなく紗夜姉もどことなくピリピリしてるのは日菜姉もこの場にいるからであることは想像に難くない。七夕のお祭りの時に良い雰囲気になっていたと松原さんからリークがあったのだが、まだあの2人には色々としこりがあるらしい。お互いのことで手一杯で俺なんか眼中に無いようでなによりだ。とはいえ、そろそろこの空気を変えて話を進めたい。

 

 

「じゃあ、今から一曲ずつやりましょう!」

 

「•••そうね。音楽は口より雄弁だわ」

 

•••香澄は相変わらずだ。自覚してるかしてないかは定かではないが、ここぞという時にしっかりと最適解を選んでくる。絶対カリスマの素質があると思う。

『目は口ほどに物を言う』『字には性格が出る』など言うことともあるし、湊さんの言う通り、言葉より音楽の方が伝わることも多いのかもしれない。

 

月島さんからGOサインも出たので、早速演奏をするための準備に着手する。花園や大和麻弥さんも手伝ってくれた。どうやら重度の機材オタクらしい。かなり詳しい知識と並々ならぬ拘りを持っている人のようだ。パスパレに関しては彼女に一任するのがベストだろう。

彼女たちの手伝いもあって、十数分でセッティングは完了した。微調整は本人達に任せる。

 

ついに5バンドの自己紹介という名の個性のぶつかり合いが始まった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まずは挑戦状を叩きつける形でAfterglowから演奏するようだ。正統派ガールズロックバンドである彼女達が演奏する曲は自己紹介も兼ねているため「Scarlet Sky」にするようだ。Afterglowは和訳すると「夕焼け」なのだからある意味で彼女達の代名詞とも言える曲だ。陳腐な言葉で恐縮だが、やはりかっこいいの一言しかない。普段とは一味も二味も違う彼女達を見てると、やはり自分とは別種の人間だと改めて思い知らされる。

 

それに続く形で次はRoseliaだ。曲は「BLACK SHOUT」。やはりこのバンドが技術面で頭一つ抜けている印象がある。それだけ圧巻のパフォーマンスを披露した。月島さんやガールズバンドの皆は息を呑んでいる。弦巻こころは面白い物を見つけたと言わんばかりの笑みを浮かべ、日菜姉は紗夜姉しか見ていないため、全員ではないが。正直他のバンドの演奏が霞んでしまいそうだと思う。ライブを見に行ったのは最初だけだが、やはりすごいとしか言いようがない。後のバンドにプレッシャーがかかる。

 

 

次はアイドルバンド のPastel*Palettesだ。曲は「しゅわりん☆どり〜みん」アイドルに全く興味が無いため知らなかった曲だ。曲に関しては特に感想などはない。ただ、イヴもちゃんとアイドルやってるんだなと今更ながら実感した。•••それと自身の姉も。

 

次はハロー、ハッピーワールド!の番だ。「えがおのオーケストラ!」と言う曲らしい。やはりこのバンドは他のバンドとは一線を画す別次元のバンドだろう。はぐみや松原さんに聞いた話だと「世界を笑顔に!」という理念を元に作られたバンドであり、手段である。つまり、他の方法が有ればバンドである必要はないのだ。

最近ガールズバンドの人気が高まってきてるのもあり、人を集め、何かを伝えるにはバンドをするのは悪い選択ではないと思う。皆が幸せになるなんて絶対に有り得ないとは思うが、綺麗事だからこそ実現したら素晴らしいのだろうから、彼女達には頑張って欲しいところだ。

 

ここまで湊さんは微妙な顔をしている。お気に召さないのだろうか?

 

そして最後にPoppin’Party だ。曲名は「Yes! BanG_Dream!」

•••相変わらず楽しそうに演奏している。香澄はやっぱすごい奴だと思う。だからこそ安心したし、確信した。やはり何の問題もないだろう。

 

こうして5バンドの演奏が終わった。どうやら演奏したもの同士何か通じ合うものでもあったのだろうか、どことなく和気藹々とした雰囲気となっている。湊さんも彼女達に技術以外の何かを感じたらしい。それを学ぶためにも今回のイベントに参加することを表明した。

 

無事ガールズバンドパーティーのメンバーが揃って何よりだ。後は当日まで彼女達には練習をして貰えばいい。それで終わりと思っていたんだけど•••

 

「本番前にミニライブしようよ!」

 

香澄から爆弾が投下された。それに皆賛同してるし、月島さんも、「いい宣伝になるから」と乗り気な様子だ。やったね仕事が増えるよ。でも時給は変わらないよ。

とはいえ、上司には逆らえないので、とりあえず宣伝も兼ねてミニライブの簡単なポスターでも作って商店街に貼らせてもらうことから始めようと思う。このイベントを最後に俺は商店街にも寄り付かなくなるだろうから、お礼参りとして絶好の機会だ。

 

 

 

 

 

あくまでリハみたいな物なので、準備にはさほど時間がかからない。

少々バンド同士で衝突があったがあっという間にミニライブ当日となった。

 

 




『字には性格が出る』は自分が小さい頃に書道の先生に言われたことです。

投稿が遅くなり本当に申し訳ない。


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