もし氷川姉妹に弟がいたら   作:タクティくす

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今回でプロローグは終わりです


プロローグ③

入学式は恙無く終了し、最初のホームルームとなる。内容としてはどこにでもありふれているものだ。担任の教師が自己紹介して、生徒たちが自己紹介して、教師が連絡事項とプリントを配る。

 

A組でもそれは例外ではなく、自己紹介の時間がやってきた。これから先のことを考えると憂鬱でしかないが、自分だけやらないというわけにはいかない。

 

「氷川暁斗です。趣味は読書で特技は料理です。1年間よろしくお願いします。」

 

我ながらなんて面白みのない自己紹介だと思う。ありきたりで平凡で印象に残らない自己紹介。本来ならその筈なのだが......

 

「氷川って・・・あの氷川?」

「氷川先輩の弟!?」

「なんか似てなくね?」

「あの氷川日菜の弟ってヤバそう・・・」

 

 

やっぱりこうなってしまうのだ。俺の姉、氷川日菜の知名度は良くも悪くも校内でも随一らしい。ひまりから聞いた話だと有名人はもう一人いるらしいが、その人も姉のような人なのだろうか?

 

校内の有名人の家族ということで興味をもっているようだが、俺は姉の劣化品でしかなく、姉程の才能を持ってないと分かればすぐに興味をなくすだろう。まあこんなものかと思うと同時に虚しさに襲われる。結局今までと同じで姉と比較され続ける生活なのだろう。元からさほど期待してなかったこととはいえど、憂鬱になる。

 

これからの高校生活が息苦しい牢獄のままであることがわかったところでHRが終わった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

入学式が終わり生徒たちが三々五々と下校を開始した。俺もその例に漏れず校門をくぐり外を出る。しかし、向かう先は家ではない。行き先は「羽沢珈琲店」。羽沢つぐみの家だ。

 

「いらっしゃっいま・・・あっ!暁斗君今日も手伝い?」

 

「そのつもりだったけど、つぐは今日は店番?」

 

「うん。今日はAfterglowの練習はないから店に出るよ」

 

「じゃあ今することないか・・・いつも通りカウンター借りるぞ」

 

「うん。お客さん来たら接客よろしくね」

 

「りょーかい。」

 

 

これも俺の日課だ。放課後羽沢珈琲店に行き、勉強したり、店の手伝いをしたりと何かと入り浸ってることが多い。それ以外だと巴に連れられて商店街ぶらついたり、たまにやまぶきベーカリーに手伝いに行ったり、はぐみの店行ったり・・・どれにせよ商店街にいることが大半だな。

 

 

とはいえ高校生になったんだし、新しくアルバイトを始めたい。どうせ親は「進学するなら当然金は出さんし、家から出て行け。」とか言うだろうし、金は貯められるうちから貯めておきたい。今日ここに来るときに貰ってきたタウンワークをめくり、バイト先を探す。

 

コンビニ、ファミレス、ファストフード店と色々あって悩んでいると、時給が良いアルバイトが目に入った。・・・ライブハウス「SPACE」のスタッフ募集か。時給も高校生の割に高いし、幸い力仕事は巴のせいで、ある程度は出来る自信がある。受けるだけ受けてみよう。そう思い履歴書を書き出したとき後ろから声がかかる。

 

「ねぇ。ウチでバイトするって選択肢はないの?」

 

「ただでさえ長時間居座らせてもらってるのに雇ってもらう訳にはいかないだろ。」

あくまで金が欲しいのだ。つぐの家から貰うのは正直気が引ける

 

「でも、暁斗君料理できるし、お店としては助かるんだけどな」

 

確かに珈琲店のはずなのにランチメニューとかもそこそこ充実してるし、給料と賄いがあるならアリかもしれない。しかしやっぱり気がひけるので、

 

「とりあえず給料いいし面接受けてみて、ダメだったら考えるよ」

そう言って話を終わらせた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

結論から言おう。SPACEのバイトはあっさりと受かった。なんでも男手が不足していたらしい。

オーナーの都築詩船さんからは

「最後までやりきること。」と言われた。よくわからないが、理由もなく辞めるな。ということだろうか?

 

早速明日から入ることになった。給料良いし気合い入れていこう。

 

 

俺の新生活はこうして幕を開けたのだった

 




主人公周りの説明ばかりで会話がまるでない....
多分プロローグ以外は会話文が多めになるんで許してください

設定開示するなら誰のがいいですか?

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  • こころ
  • 香澄
  • おたえ
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