もし氷川姉妹に弟がいたら   作:タクティくす

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ここからポピパハロハピ以外のバンドストーリーとアニドリ一期が始まります。
とはいえアフロはすんなり終わってしまいます。というか主人公の出る幕じゃないので。


崩壊の序曲

放課後、俺はライブハウスにいた。といっても、SPACEじゃない。

 

「それでね!この間ダンス部でね・・・りんりん、アッキー、話聞いてる?」

 

「悪い。隣の音でよく聞こえなかった。」

 

「ごめんねあこちゃん・・・隣の音が気になって」

 

「そう!ねぇりんりん、ライブハウスって知ってる?」

 

今日は妹分(俺が早生まれなのでさほど差はないが)のあこと、あこの友達のりんりんこと白金燐子さんと一緒にいる。何でもライブハウスのチケットが余ったから一緒に行こう。ということらしい。本来は巴が行くはずだったのだが、急にバイトが入ってしまったので、俺を呼んだ。という流れだ。

 

「あこね!最近ライブハウス通いにハマってるんだ!」

 

あこはカッコいいもの探すの好きだからな...SPACEに来ているのも何回か見たことがある。

 

「ついに見つけたの。あこだけの超カッコいい人!」

 

「見つかって良かったねあこちゃん・・・」

 

「ありがとりんりん!一緒にライブハウスに行こ!」

 

「え・・・?ライブハウスは・・・人がたくさん・・・」

 

あことしては自分の好きな物を自分の相棒の燐さんに知ってもらいたいのだろう。だが、燐さんにはハードルが高すぎるような.....

 

「あっ、そうか。でも大丈夫。ドリンクカウンターの近くなら人はいないよ」

 

「む、無理・・」

 

「大丈夫だよ。あこもついてるから!....それにね。いつもりんりんに助けられてばかりだからあこは恩返しがしたいの。」

 

「あこちゃん・・・」

 

そう言って燐さんの手を引っ張りライブハウスに向かう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あこ曰く「ユキナ」って人が超カッコいいらしい。詳しいことは見ればわかるらしいが・・・・凄い人の数だ。でも騒ぎになっていない。

皆そのユキナって人の歌をそれほどまでに楽しみにしている。ということだろうか?機材を見るに、バンドじゃない。ボーカルだけだ。

つまりたった一人でこれほどの人の心を掴んでいる。それほどまでのパフォーマンスをするということは・・・つまり、そういうことなんだろう。

 

俺のことは置いとくとして、隣で顔を青くし、グロッキー状態の燐さんがヤバイ。

 

「燐さん顔青いけど大丈夫ですか?」

 

「無理・・・帰・・・る・・・」

 

「りんりんしっかり〜!友希那を見るまで死んじゃダメだよ〜」

 

「いや、友希那見た後でもダメだろ。燐さん落ち着いて深呼吸しましょう。」

 

最悪あこだけ残して、燐さんは俺が外へ連れ出すことも考えよう。

それをあこに伝えようとする刹那────────

 

「ちょっと、あなた達静かに・・・っ!?」

 

世界が塗り変わった。頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。

 

彼女の歌声は荘重で厳麗────紡ぎ出す言葉のひとつひとつが聞き手の脳内に情景を叩き込む。彼女の歌とそれにより創造された世界がこの会場を呑み込んでいく。

友希那が出た瞬間にざわついた会場も、彼女が歌い出した瞬間、侵食されていき、観客の声を出すという概念そのものを圧殺する。

たった一人で観客をこの小さな箱庭を自身の描く世界で塗り替える。

 

故に誰が呼んだか孤高の歌姫(ディーヴァ)。彼女と並んで演奏しても、霞んで見えてしまうどころか、その圧力に潰されかねない。

 

「・・・すごい・・・」

燐さんのそんなポカンとし顔初めて見ました。でも同意見。

 

「──本物だわ。やっと見つけた。」

 

何やら聞き覚えのある声がしたような気がしたが、今は友希那の世界に浸っていよう。心のどこかの黒いものは気のせいだと思っておきたい。こんな時ぐらいは忘れさせてほしいのだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

圧巻のステージだった。これなら熱狂的なファンがいるのも納得だ。

あこも燐さんもテンションが高く、楽しそうだ。

 

 

眩しくて羨ましい。妬ましい。妬ましい羨ましい妬まし羨ま妬羨うらね・・・搾りかすの自分にはああはなれない・・・

 

そんな自分が嫌になる。あこには悪いけど、来なければ良かったと後悔してる。

 

「そ・・メ・バーは?」

 

「まだ貴方と私だけよ。リズム隊のドラムとベースそれとキーボードを探す必要があるわ。」

 

何だ?どこかで聞いたような声だ。その声を聞いた瞬間、あこが凄い勢いで動き出した。

 

「早急にメンバーを集めなくては・・・」

 

「ええ。そしてわた「あのっ!」...え?」

 

 

あこのやつ・・・なんで急に?燐さんもわからないようだ。

 

「今の話ほんとですか?バンドメンバーを集めてるって・・・」 

 

「ええ。それで貴女は?」

 

 

我が名は宇田川あこ・・・えっと・・・えー世界で二番目に上手いドラマーです!

 

あこ…お前、何やってんの?燐さん明らかに動揺してるんだけど。

(いきなり知らない人・・・あこちゃん・・・え?)みたいな感じで混乱してるぞ。相手も目を丸くして・・・え?・・・

 

 

「私たちは遊びでやってるわけじゃないの。二番目に甘んじてる人は必要な・・・え?・・・なんで、なんでここにいるのよ・・・暁斗」

 

 

「・・・それはこっちのセリフだよ。なんでこんなところにいんのさ。紗夜姉」

 

目の前にいるのは俺の姉氷川紗夜(俺の完全上位互換)だった。

 

 

 

 




今回友希那さん熱唱の所に無駄に力を入れました。
実は1話投稿前に書いた文は終始あのノリです。

設定開示するなら誰のがいいですか?

  • 友希那
  • こころ
  • 香澄
  • おたえ
  • その他
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