100人以上もお気に入りにしてくれた人がいて嬉しい反面、こんなクオリティではダメだと猛省しました。
気になる点や感想などガンガン書いてくださると作者のモチベーションになります。
今回は皆大好き紗夜さんの話
日は沈んで、辺りはすっかり暗くなり、街灯もついた。もう春とはいえ、夜はまだまだ冷える。
さっきまで、少々沈んでいたし、ライブハウスに来たことは正直かなり後悔している。でも、燐さんやあこと過ごす時間自体はそれなりに楽しんでいたつもりだったのだが、その楽しさもこの気温と同じように冷めていく。
あまり会いたくない人に出会ってしまった。
もう片方も突拍子もないことをするし、無自覚に人のことを抉ってくる人ではあるのだが、この人は────紗夜姉は危険すぎる。
何せわかりやすく、目に見えて優秀なのだ。普通に成績優秀で普通にスポーツ万能で、普通に手先が器用な人なのだ。それでいて普通に真面目だ。少々ハイスペック過ぎるが、天才とは違う。要領はとても良いが、努力をする人なのだ。
一方で日菜姉も、頭おかしい記憶力と、ぶっ飛んだ身体スペックをしているし、その性能が常人から著しく逸脱してる。大概のことは一度見ればすぐ出来るし、参考書パラパラと読めば全部頭に入るからテストも常に満点だ。
こちらは秀才ではなく天才だ。
俺が似ているのは紗夜姉の方だ。まあ、俺は日菜姉ほどぶっ飛んでないから当たり前といえば当たり前ではあるが。
だからこそ危険なのだ。まず、紗夜姉と比べて勝るところが何一つない。
一応身体能力は俺の方が高いと思うが、性別が違う。それを考慮したら姉の方が平均より遥かに優秀だ。
勉強も運動も何もかもも姉に比べれば劣るのだ。
そしてこれは俺だけの思い込みではない。教師に親に友人だと思っていたクラスメイトに、姉の同級生に、実際に言われてきたことだし、出してきた結果がそれを証明してくれる。
だから、一緒にいると物凄く惨めな気持ちになる。
姉のことが嫌いになりそうだ。
だから関わりたくない。他人でいたい。家族でなければいい。
そう思ってたのに・・・・
「なんでここにいるのさ。紗夜姉」
なんで──────アンタが俺の
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「この人に誘われたのよ。私をスカウトするために」
姉らしいあっさりした答えだ。・・・なるほど。要は互いの実力を知ってからバンドを組もうということか。先の会話の様子から察するに、姉のお眼鏡に適ったのだろう。そこでの会話にちょうど俺たちが通りかかったと・・・不運だ。本当に今日はここに来るべきじゃなかったかも。
「そう、紗夜の弟なのね。それでこっちの二人は?」
琥珀色の瞳があこ達を見据える。なまじ綺麗な顔立ちしてる分迫力がある。あこも一瞬たじろいたが、すぐに気を取り直した。
「あこ、友希那さんの大ファンで、ドラム叩けるから、その・・・私もメンバーに入れてください!」
こういう物怖じしないところはあこの凄いところだと思う。燐さんもあこのそういう所に助けられてきたのだろう。
とはいえ掴みがまずかった。
紗夜姉のほぼ唯一の欠点は自分と同水準を他人に求めることなのだから。アンタのスペックも大概おかしいんだから自重しろ。と言いたいが、彼女にとって自身の比較対象は日菜なのだから仕方ない。
一番を、日菜の先を目指す彼女に二番はある種の禁句なのだ。
そんな紗夜姉と波長が合ったということはつまり・・・
「私は頂点を目指すの。二番で甘んじてる子は必要ない。行くわよ紗夜」
当然こうなる。あこはかなりのシスコンで、お姉ちゃんより上と言わないのはあことしては当たり前なのだが、向こうはそれを知らないのだ。相手にされなくても仕方ないかもしれない。
とりあえず今日はこれでお開きだ。燐さんとあこを家に送り届け、自分も帰宅するとしよう。
時間がほとんど進まなかった・・・次回久々のアフロ回(予定)
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