バケモノと悪魔 人間のようなナニカ 作:ストップウォッチ(腕時計型)
「ふわあぁ〜〜〜。ん〜〜!よく寝たな〜。…あぁ、なんか早起きしたなと思ったら、今日はあれか。駒王学園とかいうのに入学するんだったか。ハァ、面倒くせぇ。なんで制服とかいうのに着替えなくちゃいけねえんだよ。」
そして俺はその駒王学園の制服に着替える。サイズはピッタリで良いが俺はこういうキッチリとした感じの服が苦手だ。
「さて、行くか。…そういやあの学園にあのよく分かんねえ気配が合ったな。…匂い、覚えておくか。」
そして俺は朝飯を食べ、かばんを持ち、腕時計(かなり良いやつ…らしい)を付けて家の外に出た。
「…行ってきます。」
いつぶりだろうか。こんなふうに挨拶をしたのは…。基本的に俺は挨拶は無視する派だった。だからこんな事をした事は無かった。…まぁ、かなり昔はしていたが。さて、とっとと行くか。
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ここは駒王学園のとあるクラス。今、これまで騒いでいた時とは別の理由で騒がしくなっている。
「ねぇねぇ、聞いた?このクラスに転校生が来るんだって!」
「聞いた、聞いた!どんな人だろう?」
「カッコイイ人が良いな〜。」
「え〜、あたしは女の子でも良いな〜。」
「おい、そんなことより聞いたか?ここの近くの金持ちんとこのボディーガードが殺られたって。それにその金持ち本人もやばかったらしい。」
「え〜!?ウッソ〜?怖い〜。」
「………聞いたか?」
「あぁ、バッチリだ。どんな奴が来ると思う?」
「あぁ!?そんなん胸のでけえ女だろ!」
「いやいや、清楚系の物静かな子だろ。」
「とりあえず女子が良いな!ここの女子はブスばっかだし。」
「……やっぱ、男子って最っ低〜〜!女心ってのを分かってないんだから。そんなだから彼女ができないのよ。」「「「「そうよ、そうよ!」」」」
ガラガラッ!という音と共にこのクラスの担任が入ってきた。
「お〜い、席につけ!え〜、もう知っているかもしれないがこのクラスに転校生が来る。」
「はい、先生!」
「何だ、元原。」
「その転校生は女子ですか!」
「いいや、男子だ。」
「はい、先生!」
「今度はお前か、桐生。何だ。」
「その男子はイケメンですか!」
「お前のイケメンの基準が分からんからどうとも言えんが一般的に世間からしたらイケメンの部類だろう。」「「「「キャ〜〜〜!!!」」」」「「「「クソ〜〜〜!!」」」」
「クソが!死ねよ。」
「もげろ!!」
「おい、元浜、松田。次にそんなこと言ったら、生徒指導室な。」
「「ウゲッ!」」
「ウゲッ?」
「「い、いえ何でも無いです。」」
「…よし、やっと呼べるな。…お〜い、はいって来てくれ。」
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(何なんだ、さっきから。歓声やら、舌打ちが聞こえて来たぞ。それにどんだけ待たせるんだよ。)
「お〜い、はいって来てくれ。」
(やっとか。)
ガラガラという音と共にさっきの教室のドアが開くと、
「「「「キヤ〜〜〜!!」」」」
「「「「チッ!」」」」
「イケメン〜。カッコイイわ〜!」
「やだ、まずはお友達からよね。」
「私、一目惚れしちゃった。」
「んっんん!…え〜、自己紹介してくれ。」
「え〜、狗井・モンス・タールブです。狗井で良いです。聞いての通りハーフです。最近ここに来たのでまだ慣れない事が多くて大変ですが、その都度助けてくれればありがたいです。」
「あ〜、席はあそこのメガネの横な。桐生〜。そいつの世話、頼んだぞ。」
「えっ?は、は〜い。」
「え〜と、狗井・モンス・タールブです。狗井で良いですよ。」
「桐生藍華よ。別に敬語はしなくていいわ。…ねぇ、あなたは何人とヤったことある?」
「あ、そう?じゃいいかな。あぁ、え〜と、百から数えてねえわ。…嘘だと思うなら、この後にでもいいぞ。」
そう言って狗井は桐生のアゴを右手で持ち、上にクイッも上げる。そうすると自分の予想と違っていて、急に誘惑されたからか、桐生は顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
「〜〜!ば、馬鹿じゃないの!?会ってそうそうするわけないでしょ!」
「そうか?んじゃこれ。」
そう言って狗井は一枚の紙切れを桐生に渡す。
「何よ。これ。」
「ん?あぁ、俺のスマホのメアドと番号だよ。」
「………ありがたく受け取っとくわ。」
こうしてバケモノ、いや、狗井という男の、この世界での生活か始まった。