宇宙戦艦ヤマト2203 暗黒星団帝国の脅威   作:Brahma

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第11話 ヤマト、反撃の糸口をつかめ!

「レーダー司令、地球艦隊とともに暗黒星団帝国の艦隊を前方1000宇宙キロに発見。」

「並行追撃状態のため、艦砲による支援は困難です。」

「地球艦隊より通信。」

「つなげ。」

「「支援感謝スル。コチラハ敵ノ磁力線照射装置ニ捕エラレタ。接近ハ危険。」以上です。」

レーダーは苦虫をかみつぶす表情をしたが気を取り直して命じる。

わざわざ本星まで来てくれた友邦の艦隊に何も支援できないとあってはガミラス軍人の估券にかかわる。

「仕方ない。艦載機発進せよ。地球艦隊を支援する。」

「了解。」

 

「前方5000宇宙デザリオンにガミラス艦隊発見。」

「ふん。何もできまい。オルビス(白色円盤戦闘機)、ブルシウス(イモムシ形戦闘機)発進。やつらに火矢をみまってやれ。」

上空で両軍の空中戦がはじまり、爆発光と爆煙の狂宴がはじまる。

 

「技師長。」

「艦長?」

「ここの海は濃硫酸だ。しかしすぐにヤマトが溶けてなくなるわけではない。」

「はい。」

「火山脈を探すのだ。」

「しかし、主砲では弱すぎますし、波動砲ではガミラス星に深刻な地殻変動を与えてしまいます。波動掘削弾では効果が限られます。」

「波動砲の出力を絞るのだ。アナライザーに計算させろ。」

「はい。」

「出マシタ。4割ニ絞レバ火山脈ヲ活発ニ活動サセ、ナオ地殻変動ハ限ラレルモヨウ。」

「火山脈を探索するのだ。」

「了解。」

「10時ノ方向」

「10時の方向、よーそろー。」

「3時の方向、1000宇宙キロ。敵艦隊!」

「敵、砲撃してきます。」

「右舷、3番、7番パルスレーザー砲塔損傷!」

「しかたない。潜航しろ」

「了解。」

 

「ヤマト、潜航しました。地球艦隊、3時の方向から攻撃してきます。」

「敵は艦首波動砲をもっている。地球艦隊の最後尾につくのだ。」

「了解。」

 

「敵艦隊、8時から6時方向へ転針してきます。」

「敵はどういうつもりだ。」

「我々の後方へつこうとしているのではないでしょうか。」

「敵、砲撃してきます。3番装甲被弾、11番装甲被弾!」

「司令、ガミラス艦隊より通信です。」

「レーダー司令」

「尾崎司令、ちょうど敵が前進してきた。こちらがひきつけている間に拡散波動砲を充填できないか?」

「うむ。申し訳ないがその提案に甘えさせていただく。それから司令、受けた通信で悪いが敵の磁力線投射装置を発見できないか?」

「わかった。地殻表面をスキャンしてみよう。」

「感謝する。」

 

「ガミラス艦隊攻撃してきます。射程距離ぎりぎりなようです。」

「応戦だ。」

「ガミラス艦隊、ゆっくりと後退しつつ展開。」

「追うな。また砲撃を仕掛けてきたときに一機に反撃するのだ。この暗黒星団帝国の力をみせてやる。」

 

「司令、ヤマトから暗号通信です。」

「何?ガミラスの火山脈を爆発させるからすみやかに引き返してくれ?」

「予想される被害範囲です。」

「南半球の地殻まで1/3が吹き飛ぶな…。レーダー司令にも伝えてくれ。」

 

「しゅんらんから暗号通信です。ヤマトの作戦とのことです。」

「…。」

「司令、どうなされましたか…。」

「これを見てくれ…。」

「火山脈を発見次第爆発。南半球の1/3の地殻は吹き飛ぶ。ガミラス星に地殻変動を与えるもののそれほど大きな被害が出ない様計算しているのか…。」

「私どもで再度同じ結果がでるか計算してみましょうか。」

「そうだな。作戦としてはわるくないが、わが母星に与える影響を考えないと納得しがたい作戦だ。大丈夫だと思うが分析しなおすか。

それからもっと効果があってガミラスに影響の少ない火山脈がないか探ってくれ。」

「レーダー司令。ヤマトからです。」

「つないでくれ。」

「司令、このような作戦を考えてすまない。ガミラス星に極力影響を与えずに敵をたたく作戦として考えた。本当にあなた方の星に与える影響が少なくて済むのか納得がいくよう確かめていただきたい。もしご納得いただけるならこの作戦でいきたい。」

「山南司令。概算では大丈夫に思う。急いでいるだろうがすこし時間をいただきたい。また我々も火山脈をさがそう。」

「御協力感謝する。」

 

「11時ノ方向、11時ノ方向。」

「11時の方向、よーそろー。」

「2時ノ方向、2時ノ方向。」

「2時の方向、よーそろー。」

「表面装甲の溶解率33%」

 

「ヤマトのいる付近に爆雷を落とせ。装甲が溶けかかっているはずだ。」

「はつ。」

 

「敵爆雷来ます。」

「左舷展望台損傷!、左舷パルスレーザー砲、3番、5番、12番損傷!」

「表面装甲の溶解率37%」

「まだなのか?アナライザー」

「マダデス。」

「溶解率が45%を超えると危険だ。55%を超えると船体がもたない可能性がある。至急、第3艦橋の乗員には避難するよう伝えろ。このままだと10分前後で落下する。」

「了解。」

「レーダー司令、1時の方向、4時の方向、7時の方向に爆発力が大きな火山脈を発見。」

「分析しろ。ガミラスの寿命に影響が少なく破壊力の大きいものがどれなのか?」

「了解。」

「分析結果出ました。」

「どうだ?

「南緯20度、西経17度付近がよいように思われます。内部に与える影響は2.5%。ただし、地殻はやはり1/4が吹き跳びます。」

 

「0時半ノ方向、0時半ノ方向」

「0時半の方向、よーそろー」

 

「敵の爆雷が降り注いできます。」

「第一副砲損傷、第二艦橋損傷」

「右舷展望室損傷。」

「右舷パルスレーザー砲、1番、7番、10、14番砲塔損傷」

「左舷パルスレーザー砲、2番、9番、13番砲塔損傷」

「負傷者多数。」

悲鳴のような報告が続く。

 

「溶解率43%」

「アナライザー、まだなのか。」

「マダデス。」

山南と古代の額に汗がにじむ。

 

「デーダー司令、この付近はガミラシウムの採掘過多のため地盤が緩み、火山が噴火しやすくなっております。」

「敵が火山脈を攻撃する可能性があるというのか?」

「ありえます。」

「ふむ。有利に戦いは進んでいる。わかった。敵の包囲網を突き破る。」

デーダーはほくそえんで命令を下す。

 

「敵の砲撃が激しくなってきています。!!突っ込んできます。」

「中央突破を図る気か...。」

尾崎は苦虫を潰したように『しゅんらん』の艦橋でつぶやく。

「駆逐艦10隻撃沈、巡洋艦7隻撃沈...」

爆発光が尾崎の顔を照らす。

「まだなのか...ヤマト...。」

 

「アナライザー、まだか?」

「マダデス」

「溶解率44%」

そのときヤマトが下へ引っ張られるような振動が襲う。

「だ、第3艦橋溶け落ちました。」

悲鳴のような報告がなされた。

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