宇宙戦艦ヤマト2203 暗黒星団帝国の脅威   作:Brahma

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皆さま、お待ちかね。あの方が登場です。


第12話 ヤマト、あの火山脈を撃て!

「レーダー司令から通信」

「つなげ。」

「ヤマトの諸君、ガミラスの防衛の尽力に感謝する。威力の大きい火山脈を発見した。南緯20度、西経17度付近だ。

しかもそれで吹き飛ぶ地殻付近に磁力線照射装置らしき反応がある。」

 

「了解。感謝します。アナライザーみつけられるか?」

「そちらへ地図データを送ろう。」

「感謝します。」

 

「ハッケン、ハッケン、10時半ノ方向、1500km」

「波動砲、エネルギー充填。」

「ターゲットスコープオープン、電影クロスゲージ明度9」

「出力40%,発射準備OK」

「10,9,8,7….3,2,1,0!発射!」

轟音が響く。次々と火山が噴火し、噴煙をあげ、硫黄を含んだ溶岩が流れる。

気がつくと20近い火山が芋蔓式のように噴火し始めている。

「いまだ。敵艦隊に砲撃しつつ、急速離脱!」

 

黒色艦隊は船体を揺らす

「何が起こったのだ?」

「火山が噴火しています。地殻の岩板が….10時、2時、5時、7時方向落下します。」

「だ、脱出だ…。」

 

「拡散波動砲用意!」

「10,9,8,7….3,2,1,0!発射!」

しゅんらんから放たれた拡散波動砲の光の奔流は幾重にも分かれて暗黒星団帝国の艦隊に襲いかかる。

「うわあああああ…。」

デーダーの艦隊の船内は悲鳴にあふれたが一瞬のことだった。

火山のあいつぐ噴火と拡散波動砲を受けて、暗黒星団帝国の巡洋艦隊はちぎれて次々に四散していく。

旗艦プレアデスも引き裂かれて、爆発光と爆煙を噴き出して、金属片をまきちらしていった。

 

「終わったか…。」

「終わったな…。」

 

サレザー太陽系外縁。漆黒の宇宙空間に黒々とした巨大なこけし状の物体が浮かんでいる。

内部には禿頭で細面、灰色の肌を持つ人物が、八角形のスクリーンに対して頭をたれている。

「グレートエンペラー…。まことに残念な報告をしなければなりません。デーダー率いる第一遊撃艦隊がガミラス星にて採掘中、敵の攻撃をうけ全滅いたしました。」

「全滅だと?」

「現在重核子爆弾とわが降下猟兵で制圧中の地球に属する遊撃艦隊とガミラス艦隊に挟撃され全滅したとのことです。」

「メルダーズ。ガミラシウムとイスカンダリウムは我が帝国が現在遂行中の星間戦争に必要なエネルギー源だ。採掘を行わないで帰還することは許されぬ。わかっておろうな。」

「はつ。ここはわたしが小癪な敵どもをこのゴルバをもって撃滅し、ガミラシウム及びイスカンダリウム採掘を成し遂げる所存です。」

「うむ。吉報を待っているぞ。」

 

銀河系外縁部

「デスラー総統。」

「どうした?」

「ガミラス星がガミラシウム採掘船団を伴う敵に攻撃を受けているそうです。地球艦隊とガミラス艦隊が交戦中とのことです。」

「なんだと?ガミラシウム採掘はガミラスの寿命を縮めるから許されないということではなかったのか。」

「そのとおりです。敵は強力でゼルグート級のようなショックカノンを受け付けない戦艦とおびただしい艦載機隊を伴っており、ガミラス地球の艦隊は苦戦中とのことです。」

「わかった。ガミラス星へ向かう。」

「あらたな居住惑星の探査はどうなさるのですか。」

「民が移住する前にガミラス星がなくなっては元も子もない。ガミラスに第二バレラスを落下させようとしたわたしのせめてもの罪滅ぼしだよ。謎の敵を撃滅する。」

「了解。」

「ガミラス星へ進路をとれ。緊急連続ワープだ。」

「了解。」

 

「ヒス内務長官、おひさしぶりです。」

スクリーンにヒスの顔と上半身が映る。

「地球の山南司令と尾崎司令か。大使より話はうかがっている。感謝している。」

「われわれは、恩人と同盟国を救援に来ただけです。敵が強力でやむをえなかったとはいえ貴方がたの星を多少傷つけることになってしまった。お許し願いたい。」

「いえ。仕方のないことです。レーダーより完成度の高い作戦だったと聞いております。わたしが現場指揮官であれば同じ手段を取らざるを得なかったでしょう。」

「ご理解感謝します。」

「しばらく休暇をとられてはどうか。」

「ご提案感謝します。こちらはこれから敵の中間基地をたたかねばなりません。しかし一方で長旅で補給物資が不足しているのも事実です。それから敵の攻撃も予想されますから、半数を衛星軌道上に残し、補給のために半数づつ交替で停泊することを許可されたい。」

「どうぞ。十分な休養と補給をなさってください。」

「感謝いたします。」

 

「総統。」

「うむ。」

「ガミラス星より1500宇宙キロ」

 

 

「….。ヒス内務長官!。」

「どうかしたのか?」

「船籍抹消の艦隊が出現しました。」

「….。何者か?」

「前総統アベルト・デスラーの艦隊と思われます。」

 

「ヒス君、お久しぶりだねえ。」

「おま、あなたは…。」

「覚えていてくれたかね。前総統のアベルト・デスラーだよ。」

「….。」

「心配しなくていい。わたしは、ガミラシウムを採掘しに来た盗賊どもを退治しに来たのだ。」

「そのことであれば、地球艦隊と我々で敵の前衛艦隊をなんとか撃退したところだ。」

「そうか、それはよかった。実は、わたしが強固な独裁体制と拡張政策をとったのは理由がある。ガミラス星の寿命は、50年持たないから新たな移住先を探す必要があったのだ。」

「….。」

「信じられないだろうが、ここに君の部下のバレル君の部下元情報局員クラウス・キーマンの遺書があるからそれを送る。彼はヤマトに乗り組みガトランティスとの戦いで死んだが、彼は私の甥で、実の名をランハルト・デスラーという。私の独裁体制の償いとして、民主化体制に協力したというわけだ。移住先については真剣に考えてくれたまえ。」

キーマンの遺書にはガミラス星の寿命は長くないこと、叔父のアベルト・デスラーが単なる冷酷な独裁者ではなく、ガミラスの行く末を案じてでの拡張政策であったこと、あらたな移住先を見つけるべきこと、現政府と協力してガミラス人を新たな移住地へ移住させてほしいとデスラーへ願う記述が書かれていた。

「わかりました。」

「わたしは行く。銀河系内に、我が先祖のガルマン人がいたとの情報を得たのだ。遥かなる太古、大マゼラン接近時に銀河系内からガミラスへ移住したそうだ。銀河系内に第二のガミラスとなる星を探そ…。」

「どうした?」

「「1万宇宙キロの空間に、なにか巨大なものがワープアウトしてきます。」」

それは地球、ガミラス両艦隊でほぼ同時に把握された。

 

「し、質量…きわめて大!」

オペレーターは悲鳴のように報告した。

 

 

 

 

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