宇宙戦艦ヤマト2203 暗黒星団帝国の脅威   作:Brahma

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第28話 デザリアムの迷宮を突破せよ(中編)

ジグザクな通路で陰に隠れながら敵兵を倒すと今度も扉がある。

永倉がコスモ手榴弾を投げるがこれも効かないので古代が今度は高熱光線モードで穴を開ける。

「今度は何がくるんだ。」

真田が使用済みエネルギーパックを投げ込むが反応がない。

「どうやら床から火が出てくるわけじゃないようだな。」

そして部屋に入るとまた隔壁が現れてしまり、シューシューと音がする。

「ごほん、ごほん。」

「硫化水素と排気ガスだ。マスクをしろ。」

古代と騎兵隊員たちはあわててマスクをする。

ふたたび扉を高熱光線モードで穴を開ける。

そのとたん敵兵が銃撃してくる。

兵士が出てくる詰所が通路の左側に発見する。そこにコスモ手榴弾を投げ込み全滅させる。

それを倒し、右側のジグザグな通路をすすむと,また突き当たって扉がある。

永倉がコスモ手榴弾を投げると扉が壊れるが、ガッシャーンという音がする。扉の内側がガラス張りのせいだった。そしてその部屋の壁もガラス張りである。天井にガラス製の銃があり、近づくと反応して液体が放出される。部屋の手前の通路の床面が溶ける。

「おそらく硫酸か塩酸のような強酸性の液体だな。」

真田がつぶやく。床面はその強酸性の液体がプールになっている。

「とても進めませんね。」

「よし。」

真田がその部屋の天井へコスモ手榴弾を投げつけた。

爆音とガシャーンとガラスの割れる音がして液体がどどっと流れる。しかし、幸いにも通路には流れてこない。

強酸性のプールの左側には通路があるようで敵兵が銃撃してくる。

古代と真田と空間騎兵隊員の一部はコスモガンの高熱光線モードで金属とガラスの合板である扉をガラスと金属に分解する。永倉と一部の騎兵隊員たちは敵兵を倒す。

ようやく全ての敵兵を倒し、ガラスと金属を分けるとガラスのいかだで通路までなんとかたどりつく。正面と左側に通路がある。

真田が通路の奥に使用済みのエネルギーパックを投げると刃物がぎっしり生えたつり天井が落ちてくる。

ヴィーッツ、ヴィーッツと警報が鳴り、古代、真田、永倉、騎兵隊員は一気に吊り天井の落ちた場所までいくと敵兵が左右の通路の奥から銃撃してくる。

ここまでくるのに騎兵隊員たちは10数名が死亡していた。

右側の通路の敵兵をたおしてすすんでいく。先頭にいる騎兵隊員が進むと、刃物のついたつり天井がまた落ちてくる。すんでのところで隊員はのがれるものの、左足がつり天井の下敷きになる。

「ぎゃあああ。」

「田中!」

 

つり天井を持ち上げようとする騎兵隊員と古代たちに敵兵の銃撃がおそう。

「えいっ。」

永倉がコスモ手榴弾を奥の敵兵のいる場所に投げ込むと爆発が起こって敵兵が吹き飛ぶ。

前方の扉を破壊すると、その奥には巨大なクマが一頭だけいる。しかしこれがくせものだった。

そのクマがどす黒い笑みを浮かべたように思えたその次の瞬間クマが腕をふるうとナイフのような爪がとぶ。

「ギャアアア」

「大野!」

胸に平行に五本の斬撃をくらったといっていいほどの傷、1mはあるだろうか、その裂傷から多量の出血をしている。

応急の止血スプレーを吹き付けるがこれ以上前進めないのはあきらかだった。

「大野、田中、ここなら安全だから待っていろ。後で助ける。」

「申し訳ない。」

「しかしあのクマをなんとかしないと...。」

「あの刃物のような強力すぎる爪のせいでサソリやハチやヘビがいないということだな。」

「同士討ちになったら意味ないからな。」

「しかし頭で考え、目で敵を狙っていることにはかわりない。」

「おとりがあれば楽なんですが...。」

「ああ、わかった。小惑星帯の訓練で使ったデコイのマイクロ版がある。」

真田がなげるとぽこんと軽い音がしてまるっこい「戦艦」もどきが現れる。

爪熊はそれを狙って腕を振り回し、5本のナイフがデコイにおそいかかるが、それをよける。その間に目と頭を狙うが、なかなか当たらない。そのとき背後からザッザッザッと音がする。敵兵が通路狭しとばかりに並んで迫ってくる。

「チャンスだ。」

古代、真田、騎兵隊員は顔をみわわせる。敵に挟み撃ちにされているように見えるが、敵は横一列に並んで槍を持っているので動きが鈍い。

真田、古代、永倉は、敵兵のあしもとに素早く入り込む。

そして敵兵の背中を想いきり突き飛ばすと爪熊の部屋に放り込まれる形になる。

爪熊は敵兵に向かって爪をふるう。

真田は、その頭に向かってコスモガンを撃った。

その巨体がどうと倒れて敵兵がつぶれる。そのすきにももがいている敵兵や槍を持ち換えてこちらへ向かおうとする敵兵を古代と騎兵隊員は倒していく。

爪熊と敵兵の「遺体」乗り越えていくと左側に扉があり、それをコスモ手榴弾で爆破する。

するとシューシューという音を立てながらサイボーグのガラガラヘビが多数たむろしている。コスモ手榴弾を投げこみ、生き残ったガラガラヘビを慎重に頭を狙って倒していく。すべて倒すとガラガラヘビの遺体を部屋に投げ込む。するとあんのじょう刃物のついた吊り天井が落ちてくる。

「この仕組みにも慣れたな。」

顔を見合わせ苦笑する。しかし落ちたろ吊り天井のうえを進んでいくと再びシューシューという音がして、サイボーグのガラガラヘビが次々と上から落ちてくる。

必死にコスモガンで打ち倒していると今度は前後の隔壁がいきなりしまって催涙ガスと硫化水素と排気ガスが出てくる。

「ごほつ、ごほつ、マスク」

古代、真田と騎兵隊員たちは高熱光線モードで正面の隔壁に穴をあけて脱出する。

しかしまた10mほど先に扉があり、扉を破壊すると全く同じ仕組みでガラガラヘビ→吊り天井→ガラガラヘビ落下+毒ガスの部屋だった。

その次の扉は容易に破壊できた。

その部屋は真っ暗闇だった。

真田は、念のために例の戦艦デコイをその部屋へ入れると次の瞬間には引き裂かれて落下していた。

「なるほど...恐ろしいな」

永倉がコスモ手榴弾を投げ込む。

爆発してなにやら落ちてくる。多量のナイフだった。

「そろそろだいじょうぶか」

ブスリ、ブスリと鈍い音がする。

「ぎゃあ」

「どうした!」

「ぎゃあ」

「....。」

 

照らしてみるとナイフが何か所も刺さって裂傷があり即死している。

古代、真田、騎兵隊員たちは部屋の隅に逃れる。

 

「ん、なにか息ぐるしいな」

「もしや...。」

「酸素濃度が...マスクしろ」

幸いにも飛び回るナイフは飛び回っているだけで壁の近くまでは来ないようだった。

コスモガンを高熱光線モードにして左側の扉をこじあける。

その先には10m先に扉がある。

「どこまで続くんだろう」

「この疲労感も敵の狙いだな」

次の扉はコスモ手榴弾で簡単に破壊できたが、中は火の海だった。

「うわあ...。」

「通れないぞ。」

「仕方ない。正面の扉をあけてみるか。」

扉を開けた通路10m先にやはりとびらがあり、コスモ手榴弾で簡単に破壊できるがその先もやはり火の海で炎が燃えさかっていた。

 

【挿絵表示】

 

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