宇宙戦艦ヤマト2203 暗黒星団帝国の脅威 作:Brahma
真田は考え込んだ。
「先ほどの部屋は酸欠だった。もしかして...。」
「なるほど。炎のエネルギーにするために酸素を送っていると」
「そうだ。」
コスモガンの高熱光線モードで通路の壁を縦にIの字状に穴をあける。
すると部屋で飛び回っていたナイフが向かってくる。
「くつ。そういうことか...」
「真田さん!」
「ふんぬ...」
永倉がコスモ手榴弾をナイフの部屋に投げ込み爆発させる。しばらくするとまたナイフが湧き出して飛んでくるのを古代と騎兵隊員たちはコスモガンで撃ち落とす。
高圧熱線モードで、壁をこじ開け酸素供給パイプのコックをさがす。
「真田さん、まだですか。」
「すまん。まだだ。」
ブスリ...
「ぎゃああ」
ついに騎兵隊員がまた一人ナイフに刺され倒れる。
ブスリ...
「ぎゃああ」
「真田さん!」
「そうか、これだ。」
そのコックを発見する。
回すと炎が消えるが
ドッガアアアーーーンン
激しい爆音をたててコックが爆発する。
「ぐつ」
真田の腕が吹き飛ぶ。
「真田さん!」
「大丈夫だ。俺の腕は作りものだからな。古代、その荷物をあけてくれ。」
新しい腕がはいっていて、その腕を取り付ける。
炎が燃えていた部屋は、両脇に扉があるようだったが正面は行き止まりだ。
古代は念のためにひろってきたサイボーグの破片を天井にぶつける。
案の定刃物のついた吊り天井が落ちてくる。
「とりあえず左からいってみますか。」
「ああ」
左側の扉を開け通路の先の扉がコスモ手榴弾で開かないのでコスモガンでロの字に高熱光線モードでこじ開ける。
すると猛烈な冷気が吹雪のようにあふれ出す。しかもその中はナイフが飛び回っていた。
一同は苦笑する。
右側の扉へ行き、コスモ手榴弾で扉を壊すと今度は、爪熊が待ち構えていた。
「幸いにもどちらも部屋から出てこれないようだ。二手に分かれるか...」
「技師長。デコイをください。」
「わかった。」
永倉と騎兵隊員は爪熊の部屋へ向かう。
デコイを使い、おとりの射撃を行い、爪熊の気の散っているところでその眉間に致命的な一撃を打ち込んで倒し、吊り天井を落として奥の部屋へ向かう。しかし、奥はガラガラヘビの部屋で左側に扉があり逆戻りしてしまうようだったので、永倉たちは引き返した。
古代、真田と騎兵隊員たちは、寒冷の部屋を前にどう切り抜けるか思案していた。
「真田さん、やはりさっきの部屋のようなパイプがあるのでは?」
「ああ、その可能性がある。」
「壁に穴をあけるとナイフがまた飛んでくる可能性があるな。」
「がってん。」
騎兵隊員がコスモ手榴弾を投げ込む。
ナイフが減った時間に壁に穴をあけてパイプを探す。
ナイフが
「こっちにはないな。」
「真田さん。」
「壁は右にも左にもない。床か?」
床にIの字状に穴をあける。
すると左右の壁がだんだん狭くなっていく。
「技師長!」
「みつけた。」
「わたしたちが壁を抑えます。先へいってください。」
「抑えてくれるのはありがたいが、この腕と手先は切り離せる。遠隔操作でコックを回す。おそらく爆発するだろう。なるべく遠くに離れてくれ。こんなこともあろうかと手の先が動くように作っておいた。」
ヒュウと騎兵隊員たちが口笛を吹く。
「さすがですね。」
「わかりました。」
騎兵隊員たちは、壁を抑えつつ離れていく。
真田は、ロボットである手の先を切りなして遠隔操作でコックをまわすと寒冷の部屋の吹雪は止まると同時に...
ドッガアアアーーーンン
「うわっつ」
コックの部分が爆発し、爆炎が広がる。
壁の動きも止まる。
突き当りの扉を爆破させると、その奥の部屋も炎で燃え盛っていた。
床や壁をコスモガンで焼き切るがパイプのようなものはない。
「この奥の部屋がおそらく酸欠か寒冷の部屋でセットなのだろうな。」
しばらく思案していたが、
「今度も壁を焼き切るしかないだろう。壁の裏からいくしかない。」
壁をコスモガンで人が通れるくらいの大きさの穴をあけて焼き切る。
壁の裏は屋根裏ほどの非常に狭い通路になっている。
「ぐつ。」
壁修理用のミニロボットがあらわれ、針のようなものを飛ばしてくる。
「大丈夫ですか。」
古代と真田は、騎兵隊員に守られながら、ミニロボットを倒しつつ、狭い壁裏を身体を横に倒しつつそろそろと、
ミニロボットを倒しながら進む。
壁の裏をカニ歩きで進むと、炎の部屋の角であろう部分がつきだしているのがわかる。
「もう少しだ。」
「行き止まりというか壁だな。」
「なんかパイプ状のものがあります。ドンピシャです。」
「やっぱりそうか。この壁の向こうが通路だ。地獄の炎の犠牲にならなくてすんだぞ。」
全員にやりとする。
壁をコスモガンで焼き切って通路に出る。
すると次の部屋の扉があいて刃物が飛んでくる。
「この壁裏の配管部分にいた方が安全だな。」
「よし、また「手」でコックを回すから離れててくれ。」
「手」でコックをまわすとまた爆発した。
酸欠の部屋の壁裏づたいぎりぎりを通って入り口付近の壁を焼き切る。
通路には刃物が弓矢のように飛び交っている。
壁裏から扉の開いた部屋の中に手榴弾を入れて爆発させる。
「いまだ。刃物が
「承知~!」
騎兵隊員は軽口をたたく。酸素マスクをしてほふく前進で部屋の入口へ入っていく。
しばらくするとナイフが湧き出してきて隊員をおそう。
「ぐあ」
「大丈夫か!」
足を引っ張って引きずり出す。刺された隊員は、仲間が止血しようとするが止まらず、まもなく首から力が抜けてがっくりと顔を床につけて白目をむく。
コスモ手榴弾を投げ込む。バラバラとナイフが落ちる。一人か二人が部屋を通り、右側にある扉付近にうつり、高熱光線モードでとびらに穴をあけはじめる。再びおびただしいナイフが湧いて、扉を開けようとする隊員を背中から襲った。
「ぐあ」「ぎゃああ」
「渡れないぞ」
古代と真田はうなづきあい、古代はナイフの刃のほう、真田はナイフの柄の部分を投げつけて天井にあてる。柄の部分がぶつかると案の定吊り天井が落ちてくる。
「よし、壁際に沿って進め。」
ナイフが上から落ちてくる。幸いにも右の扉の場所は部屋の入り口から近く、コスモガンで途中まで熱線であけられた裂け目をひろげてついに扉に穴が開いた。
次の扉は、コスモ手榴弾で穴があく。
中は真っ暗闇でキイキイ何かが鳴いている声が聞こえる。
「入るな、危険だ。」
真田が騎兵隊員を止める。抗議顔の隊員に
「これを見ろ」
真田は戦艦デコイを取り出し、部屋に入れるとたちまち切り裂かれて落下した。
「マヤ神話にでてくるカマソッツか...」
「刃物を持つ蝙蝠が飛び交っているわけですか...。」
「ああ、一匹一匹倒してもきりがない。どうせまた湧くだろうし。」
コスモ手榴弾を投げ込み、念のために拾ってきたナイフを柄から天井に投げつけて吊り天井を落とす。正面奥の扉を破壊し、通路をすすむ。二回連続ガラガラヘビと毒ガスの部屋だった。三部屋目の扉を開けるとそこには
真っ暗闇にグルルルル....不気味なうなり声がした。