『今回は鍋パーティーにしよう。
それじゃ買い出しよろしく』
母親の唐突な一声で周囲が慌ただしくなる。
反論する間もなく個人端末に買い物リストと購入分のチャージマネーが転送されていた。
今日は10月1日。僕の誕生日前日であり、
「……ん」
スーパーの生鮮食品クーラー棚、その最上段にある菜の物に手が届かず、僕の袖を悔しそうに引っ張る彼女の誕生日だ。
□■□■□
奇縁、良縁、腐れ縁、しかしそれでも全て縁
あるいはモルドしない場面の影響下におけるカウンターブービートラップの可能性に関する考察
僕と彼女は、いわゆる幼馴染というやつだ。
自分たちだけの関係に絞れば、産まれでお世話になった産婦人科が同じという馴れ初めだ。
軒先突き合わせた隣家なのだから、近場の病院を選べば被るのは道理。
それ以上に彼女と自分の因果は、新生児の足首に巻かれる
日付上は一日だけ彼女が早いけど、現実には一時間程度の差しかない。
母親は未だに『いち、にの、さん、で一緒に産もうっていったのに』と冗談を口にする。
そんな軽口を言い合える程度には、両親たちにも長い付き合いがあった。
……判明している限りには、2つの家は三代前まで遡れる古付き合いらしい。
呪いか何かかな?
親たちの仲が良いにしても、子供の誕生日が一日違いというのは出来過ぎだ。
いつかそんな言葉を漏らしたら、
『あら、当たり前じゃない』
母親いわく、出産日から逆算すれば親世代四人の冬旅行で
『流石に見せ合いながらはしてないわよ。
親しき仲にも礼儀あり。アブノーマルには落ちない。
和式の続き部屋だったから、襖一枚の仕切りはあったわ』
十分に
『向こうは日付が変わる前に終わったけど、こっちは夜通し頑張ったんだから。
むしろ待って。
今にして思えば、それで出産が遅れたのかもしれないわね』
子供の前なのに真面目な顔で堂々と言わないでほしい。
そんなこんなで、僕達の誕生祝いは一纏め。
年毎に前後の一日をずらしながら両家で執り行っていた。
……自分の誕生日祝いの席で、食材買い出しをする程度の理不尽に対する憤りは、母親の腹の中に置いてきた。
買い物リストを眺めているとメッセージが飛んできた。
『精のつくものは別枠予算でO.K.
妹or弟の追加は希望制』
メッセージを0.5秒で削除。
身内への怒りは母親の腹の中に置いてきた。
□■□■□
歳を重ねる日付けのせいだろうか、少し昔を思い出す。
僕達はピアノの講師が父親の知り合いということで、幼少の砌より教えを受けていた。
今はもう続けていない。
それというのも、彼女に一つの転機があったからだ。
中学進学の前の頃、ピアノに関する進路で彼女は両親を交えて講師の先生と長く話し合うことになった。
歌唱や楽器演奏というのは、スポーツ競技と同じく体格の影響がある。
小さいよりも大きいほうがいい。
肺活量だけを見ても、体が大きい方が有利なのは素人にも解るだろう。
歌唱や吹奏楽は呼気の太さと長さが強い武器になる。
楽器演奏でも、腕の長さがあるに越したことはない。
ピアノの場合は、鍵盤を弾くための指の長さが当てはまる。
悲しいことだが、これには下限が存在する。
グランドピアニストの身体的最低条件。
一オクターブと二番、白鍵9つ分を跨いで鳴らせなければピアノの演奏者は務められない。
具体的には、指を大きく開いて親指から小指の先までが20cm以上。この状態で任意の鍵盤を弾く。
これができなければ、演奏に必要な音が出せないからだ。
いくら練習しても変えられない、絶対で物理的な
現在は鍵盤の小さなピアノも存在する。
小型化を前提に新しく作成された楽器がある。
もっと言ってしまえば、手にある端末でARの鍵盤を写してこの場でピアノを演奏することすらできる。
曲を弾くだけなら電子機器での代用がいくらでもできる時代だ。
だからこそといえようか。
図書が電子化した故に、現物の蔵書は空間的な資産と維持の手間暇を必要とする趣味に回帰した。
これは録音機器が発達し、音楽が広く一般に普及したことに似ている。
知っての通り、録音媒体が発展しても音楽の全てが電子記録に一本化されることはなかった。
電子データが主流を占めても、枯れた技術のLP盤を求める声は小さいながらもあり続けた。
挙げ句の果て、オーディオ機器に関しては自宅に専用の送電装置を施設する数奇者まで出る始末だ。
彼らがいうには、最高の音響には澱みの無い電流が必須らしい。
当然各種配線はシールド入り且つストレート。有余の巻き取りは一箇所もない徹底ぶり。
詳しくは『My電柱』で検索してみてくれ。
ともかく、人間が持つ嗜好への拘りというのは凄まじい。
だからこそ、彼女の前に歴史ある格式が障害として立ちはだかった。
クラシックに用いられるグランドピアノは大きさが決まっている。
必須な音を出すための規格が定められている。
……普通なら気にかけない長さのはずだった。
でも、ありふれた距離に彼女の指は届かなかった。
演奏の技術で彼女は劣っていない。
むしろ優れていると僕は言える。
音感もリズムも、楽譜に対する理解力も、表現の幅も。
伴奏者として何も欠けたところはない。
彼女の演奏は国内どころか、世界的な著名楽団にも引けを取らない。
講師の先生も彼女の演奏技術と音に対する才能は惜しいらしく、今後の成長に望みを託しレッスンを続ける方針も考えていた。
しかし、彼女は静かに首を振った。
身を引く横と、恩師に対する感謝で下に。
指の長さが、たった9つの白い木片が、彼女の技能を、才覚を、切り捨てた。
細くしなやかで白い十本の若枝は、現実の前に剪定された。
彼女が身を引くと聞いて、僕もピアノを続ける意欲を失った。
あの時はまだ彼女との距離感が理解出来なくて、自分が沈んだ理由が解らず混乱した。
それも一時のこと。
ピアノ教室を辞めた日に、塞ぎ俯いていた僕へ彼女は笑いかけてきた。
「わたしのことなのに、そっちが落ち込むのはズルい」
自分でも現金な人間だと思うが、たったそれだけの言葉でこの話題は終わった。
腑に落ちてしまった。
全く持って御もっとも。その通りだ。
僕がどれだけ泣き叫ぼうが、彼女が伴奏者となる未来は訪れない。
彼女が現実を受け入れ納得し、平然としているから。
自分でも驚くほど呆気なく復調した。
たぶん僕は、自分への嘆きを母親の腹の中に置いてきたのだろう。
彼女のことで怒るのに、当人の一言で諭される。
しばしの間、僕には自意識がないのかと自己問答で首を傾げることになった。
思えば、彼女との関係は不思議なものだ。
僕も彼女も、お互いを家族に似たものだと認識している。
こちらの視線では目の離せない妹だけど、向こうからはどのように考えているのか。
腐れ縁を続けているからには、悪しに傾いてはいないだろう。
思うにお気に入りのぬいぐるみか押入れの青狸レベル。
時折の自慢げに指示を出したりするのは姉貴分を気取っていると推察するが、そういう所に手が掛かる年少感が拭えない。
とはいえ同い年で
必然一緒にいる時間も多くなる。
周囲からの視線が何色になるのか解りやすい。
『ふたりは付き合っているの?』
何度か聞かれたと言われそうだが、中学進学直後の一度しかない。
静かな佇まい彼女のことは嫌いじゃないし、僕も騒がしいのは避ける方だ。
お互いの雰囲気を好ましいと思っている。
だからこそ、僕らの距離だと恋愛するには近すぎる。
その一例を挙げよう。
彼女の代わりに女子力の一部を僕が代行さえする。
進級のタイミングで、彼女を適宜の女子コミュニティに入れるのが僕の役目だ。
動的な部分が趣味に偏っている彼女は、放って置いたらグループ形成から孤立する。
本人は気にしないけど、女子間の軋轢がこちらにまで波及する。
と言うか波及した。
先の問い掛けがそうだ。
学年クイーンからの有難いご忠告。
僕達が彼氏彼女の関係なら特別に見逃さないでもないが、という軽い脅しを含めたセリフだ。
しかたなく僕が女子間の交流を繋いでいったのに、嫌な事は連続してやってくる。
男が彼女の世話を焼くことを良く思わないグループが発生した。
なんと素晴らしい
これに関しては女子間の機微に聡い人物へ師事を請い、無難にやり過ごしす技術を体得して対処した。
とはいえ、女子コミュニティとのやり取りで気を揉む数日は定期的に訪れる。
一般的な男なら不条理だと感じる出来事だ。
けれど僕は女性に対する憤りは母親の腹の中に置いてきていた。
この程度で痛めるほど、脆い神経はしていない。
世間ずれしている妹分の面倒ぐらいは、涼しい顔で飲み下そう。
そしてこの時、彼女との関係性を明確に意識した。
仲が良いのは問題ない。
ただの兄弟姉妹ならこんなことにはならない。
つまり僕達は特殊ということだ。
僕にとって彼女は、腕から腰にかけて単純ながら複雑に巻き付いたぬいぐるみだ。
衣服と呼ぶには奇妙な形で、身体とするには血が通っていない。
家族のようで、血縁ではない。
自分のようで、自身ではない。
彼女と自分を意外なほど同一視していたことを自覚した。
思っていたよりも僕は相手に依存していた。
重なりすぎていた。
詰まるところ、彼女が僕の外付け
ピアノの件から考え続けた答えがこれだ。
なるほど、確かに。
ここまで考えて得心がいった。
この距離感で、恋愛なんて出来るわけがない。
鏡を使わなければ顔が見えない相手に懸想するほどナルシストではないのだから。
だが対人関係で我が道をゆく彼女をフォローしなければ、巻き添えを食らうのは自分だ。
普通なら怒り憤る場面なのだが、そうはならないのが僕と彼女の関係だ。
彼女が周辺の温度差に気が付くまでは、松葉杖役ぐらいこなしてみせる。
代わりと言えば図々しいけど、保護者面での立ち回りをゆるく見逃してほしい。
僕の心のメモには、いつか二者を切り分けると書いてある。
彼女が歩む先、自分の未来を思考の片隅で回し続ける。
その時が訪れるまで、覚悟と対処法を考えておかないとな……。
□■□■□
運命の日は、半分やって来た。
それは奇しくも僕達の誕生日だった。
なぜ半分なのかも説明するから、まずは先へ進んでくれ。
話が変わるが、僕の母親はある系列のデザイン会社に務めている。
腹を割って話そう。
玩具関連の大企業を筆頭株主にしたデザイン会社の重役である。
もっと言おう。
”変身ヒーロー”や”魔法少女”が使う武器や変身用の玩具を開発設計している。
あの手のものは一年単位で企画が繰り返されるが、玩具の設計的には3つほどの下請け会社が持ち回りで行っている。
そのうちの一つが母の会社だった。
考えれば単純な仕組みだ。
一年
さらにシリーズの人気が上がり年間に出すアイテムの数が増え、番組の後期にも新しい商品が出るようになった。
こうなると企画生産するラインが一本だけでは心もとない。
母から聞いた話だが、そうなった頃にデザイン部署の分社化とローテーションが作られたそうだ。
万が一、収益見込みを下回る年度が来てしまった時のリスク分散にもなる。
逆に右肩上がりなら、本編放送中に商品追加といった小回りも効く。
商標や著作権などは、親会社の担当部署へ番組企画そのものを丸ごと売り込む形で処理している。
年通しの番組を、デザイン会社含め特撮本編製作チームなど関連各所の連名という形で
親会社が一括で買い取り代金を払う。
この利点は、ことによっては企画を寝かせることも出来るからだ。
企画そのものを買い取っているので、いつ出すのかは権利を持っている親会社が調整できる。
複数のデザイン会社から提出されたアイデアが捨てがたい場合、どちらを後年にずらして利用する。
家でブロック玩具をあれやこれやと組み替えたり、子供用の粘土で小さなパーツを付けては外し整形してまた付ける。
時にはダンボールや画用紙を切った貼ったした母親の成果物。
それらをネタ元にした思しき商品が販売されるまでシームレスに進んだと思ったら、数年後の開きがある時もあった。
聞けば聞くほどに良く出来た仕組みだと、新作玩具のCMに既視感を覚えながら関心する。
僕らにはこうした下地がある。
産まれた頃からその手の玩具が家の中に散見する環境で育ってきた。
そして僕の好奇心が飽和した。
要するに見慣れてしまい興味が薄くなった。
別に親の仕事を否定するわけじゃない。
もう『ある』ことが当たり前になってしまっただけのこと。
前文が長くなったが、本筋に戻そう。
この年の誕生日プレゼントにVRハードを貰った。
タイトルパックもセットになっているものだ。
タイトルパックとは、ゲーム機の起動初期に複数のソフトを試遊でき、気に入ったものに継続料金を支払うことで正規購入できる仕組みだ。
正規購入時へのデータ引き継ぎは当然で、試しに遊べる部分もフリーで公開されている部分より少し広く、パック用の特典をつけるメーカーもあったりする。
その一つに件のゲームがあった。
ロボットシミュレーション、ネフィリム・ホロウだ。
これに彼女が食いついた。
荒廃した世界観やリアリティとミリタリー色の強いロボットに傾倒したのは、ヒーロー系統に浸っていた反動なのかもしれないと邪推する。
何より登場するロボット、半堕天使の名前を冠するネフィリムの操作方法が僕達にフィットした。
ネフィリム・ホロウはVRゲームだ。
ロボットの操縦方法は座ってレバーを握るんじゃない。
機体と融合し巨大な自分となって動かす。
前時代式のレバー操作型では、ロボットの動作をかなり少数のパターンに絞らなければならない。
歩きや走る速度が固定された単純なものに限られる。
脚の出し方や速さといった当たり前のことを、自分で決めることができない。
VRの特性を活かすのなら機体と自分を直結させるのは当然の結論だろう。
躓く突起は、一歩先に潜んでいた。
手に持つ武装は問題ないが、機体に直付けする装備は人間の体にない操作がいる。
銃器に限らずギミックがある部位や装備も同様だ。
ネフィリムに取り付けたスラスター推進をオンオフするのにも、身体以外で扱う必要がある。
正直面倒くさいと思う。
まだレバー型の方がボタンを増やすことで対応できる。
試しに調べてみたら、古いミリタリー系ロボット物の中にはファイブフィンガーシリンダーなんていう両手の指全部に加え手の平まで使って3つのボタン全18個を操作する奇天烈なレバー型があった。
シリンダー自体が前後左右上下に振れるし、レバーもシリンダーの中で時計廻りと逆廻りの動きをする。
これを右手左手で同時に操作する。
見つけた瞬間、二分ぐらい笑い転がった。
やりたいことはわかるけど、いくところまでいっちゃった感がすごい。
これに対して僕達の答えは、ネフィリムの操作をピアノ演奏に見立て、複数の鍵盤を同時に弾くことだった。
ロボット物で操縦方法がレバー型な多くの理由は見栄えで、次に体幹と腕部の固定だ。
ボタンを増やしたいだけなら、融合タイプのネフホロでレバー型に固執する必要は無い。
手のひら返しのようだけど、レバー式からレバーを抜いてボタン数を極大化させる形だ。
フィンガーシリンダーをキーボード形式に置き直す。
古い建物据え付けのピアノは音域の広さから鍵盤が二重や多重になっていたり、ライブなどでもキーボード担当が設定が違う複数機を据える場合がある。
これと似た視点だ。
必要な出力幅を支えるために入力幅も広くする。
現実の腕は左右の二本しかないけど、架空に演奏するだけなら腕が何本あっても問題ない。
武装以外にも、人体には有り得ない関節自由度一つまで全手動のリアルタイムで制御する。
実際にピアノを習っていた頃は、演奏しながら別の表現を考えたりした。実態の指と頭の中の指で違う動きをさせていた。
新しい曲を暗譜する時も、時間短縮目的で4曲同時に聞いて覚えた。
練習室のピアノを弾きながら、部屋の音響装置、そして僕と彼女の個人端末で別の曲を流す。
父親からはちゃんと聞いているのかと呆れられたが、できるのだからやっていた。
予め頭の中の鍵盤に小さな動作をプリセットしておき、必要な時に弾く。
和音やスライドでアクションを連結させられるし、別の鍵盤の同時弾きで複雑な動きも可能になる。
もちろん僕達以外にもネフィリムの操作が上手な人は沢山いた。
操作が追いつかないならと、機体の方を調整して自分が扱えるものに組み替えた人だっている。
ピアノ演奏を想定した僕達の方法以外にも、独自の技工が確立している証拠だ。
なにもソロオーケストラ演奏方式だけが正解じゃない。
ネフィリム・ホロウは操作性の難易度から多重人格用ゲームなんて評価があるけど、練習して工夫すればその人にあった操作方法が見つかるはず。
けど、そこまで根気よくやり込む人間がどれ程いるか。
苦労が実る瞬間を想像できないのは、持続性を著しく低下させる。
楽しむことを優先するなら、別にこのゲームに拘らなくてもいい。
こうして巨大ロボット体感ゲーム「ネフィリム・ホロウ」は、どこにでも転がっている過疎ゲームの一つになった。
それでも彼女はネフィリムがいたく気に入った様子だった。
対戦相手が少ないとはいえ、やり込み続けて長い期間トッププレイヤーの座に君臨し続けた。
さすがにそれだけではせっかくのVR機も持ち腐れになる。
他の有名や人気のあるゲームに彼女を誘い、そこそこに摘みながら数カ月が過ぎた。
このままネフホロは安寧に落葉するのかと思っていた。
それでも転機というのは訪れるらしい。
ビオトープの水槽で遊んでいた僕達の前に、懐かしいヤカン頭の彼が現れた。
彼こそが変調の兆しだたのかもしれない。
彼女の緋色の翼が撃ち落とされ、固定されていた環境が変異し始めた。
呼応するかのように特報が流れる。
ネフィリム・ホロウの新作続編だ。
世界観の構築とゲーム内のリアリティが話題になっているシャングリラ・フロンティアと同じエンジンを採用して、ロボットVRワールドを再展開するそうだ。
人気の無いゲームと思っていただけに、驚くほどの高待遇環境だ。
ボトルネックであるネフィリムの操作には、完璧に近い対処が施された。
問題の答えなんて、わかってしまえばいつだってシンプルなものだ。
NPCを補助AIのサブパイロットとして設定し、操作の一部を代行させ簡易化する。
シャンフロの恐ろしい程の精密なNPC運用システムを上手く取り込む形だ。
設定的には、宇宙から飛来した巨大機械に自我を与えることになる。
アイデンティティタイプ・ネフィリム。
地球文明と人類種族そのものに『馴染んだ』機械群。
それとも第二のグリゴリ降下に伴いネフィリムが
いずれにせよ、アイデンティティタイプは
よく考えられている。
この世界に居る頭の良い人って、自分が思っているよりずっと数が多いんだろう。
ネフホロ2PVの反響は割と目に見える形で現れた。
かつて閑散としていたゲーム内のエントランスに少しづつだが人が増え始めた。
彼らは復帰組か、それとも新作への予習と準備のための新規プレイヤーか。
なんにせよ。楽しみが続くことに悪い気はしない。
□■□■□
意識の比率を思考から現実に傾ける。
今は僕達の誕生日。
場所は鍋パーティー食材買い出しの帰り道。
「えへへへへへ、へっへっ、うぅぅ」
僕の横を歩く彼女が突然
時折笑ったり泣いたり、また泣いて笑ったりする。
ネフィリム・ホロウ2のPV公開からこんな調子だ。
公開された動画で登場したアイデンティティタイプ・ネフィリムの「アージェント・エージェント」に熱を上げている。
ネフィリム・ホロウと出会ったのが機会の半分なら、残りはこのアージェへの耽溺だ。
光線銃や変形合体ロボットに囲まれていた彼女にとって、遅れてやって来た『お人形遊び』なのかもしれない。
ともかく僕の知らない領域に彼女は半歩踏み入ったことは解った。
相互依存脱却への糸口になるのかもしれないから、よく観察しないと……。
「ひっぐ、ぐずぅ……。でへへへへへへへ」
鼻を啜り笑い直す彼女。
うん。無理だ。
さすがにこれを自立したとは受け入れ難い。
「あーじぇたん……、ふひっ」
非実在の名前を甘く囁き、引き吊るような笑い声。
これはひどい。
いやまてあきらめるな。
女性への不信感は母親の腹の中に置いてきた、はずだ……。
日常的に下ネタを発する
今少し見守ろう。
「あれで、装甲のドレスは、くくくくくう」
既に手遅れかもしれないけど。
===== Login =====
ビジターズ。
安易に言えば、ブラックボックス。
機械の巨人たちに付随してきた解明不能な部位や器官のことだ。
人間の手で整備を受ける瞑目個体に限らず、排除対象の開眼個体にも同様のものが散見された。
調整される機体からは不用と切り取られ、スクラップにされたモノからは見向きもされなかった。
当初
ネフィリムが星に堕ちるモノならば、地球以外の文明に遭遇していないとは言い切れない。
そもそも巨人たちが地球外技術の産物だ。
さらに別の物が付随しているとまで、頭を捻らされるとは思うまい。
これまで廃棄物扱いされていたのは、どれもが破損して可動できなかったからだ。
解明に至った理由は、複数のビジターズを纏めたところ偶然にも機能回復し未解の現象を発現したから。
急ぎビジターズと思わしきジャンクパーツが集められ再研究が開始されたが、当然の如く異星の技術解明は難航した。
出立した港で挫傷難破した状態だった。
ネフィリムがこの銀河に拡散された範囲が不明な上に、時期さえも判別してない。
故にネフィリムを伝道者とする異星技術は、複数の根源が混在することを前提とする。
最悪の底はまだ続く。
例えビジターズを復元できたとしても、地球人類の技術水準を超えているとは限らない。
大元から水準が低いのか、再現が足りないかの判定すら容易ではない。
多大な労力を払って出来上がったのがエイリアン式トタン板では笑い話にもならない。
必然的にビジターズの研究は、当たりが付けられる現行技術の延長上に絞られた。
これでは既存のネフィリム解析と技術的な差異は薄く、ビジターズを専門に扱うものは極少数になった。
しかし人は夢を見る。
逆説的に考察された。
想像してしまった。
いずれ地球にも訪れるのかもしれない。
機能が損なわれていない異星技術産の兵装が、我らに施されるかもしれない。
まだ見ぬ新規の技術体系に人々は心を踊らせた。
否応なく巨人たちとの共生を迫られた人類にとって、ネフィリムへの対抗手段は多いにほどよい。
夢想は虚ろ遷ろうから華やかでいられる。
だからこそ、現実は悪夢という朱に染まっている。
解析と再発見の研鑽を諦めつつも恵みを受け待つ人類の浅ましさが、待ち望んだ偶然を呼び寄せた。
完全可動状態のビジターズ。
人類側が振り当てる認識番号を揶揄して
強大な破壊力を、莫大な代償をもちいて振るわれる天の恣意。
ネフィリムが如何なる物質・技術体系にも馴染む特性を持っているにも拘わらず、一振るいするだけで機体を損壊させるほどの力。
この状況は、ネフィリム排出圏より上位もしくは敵対する存在を薄く示唆していたが、人類は己可愛さに天へ向けるべき観測の目を伏せた。
一方で祝福された地表は、荒廃を道を
哀しくも人の業が破滅の一線を容易く踏み越えた。
福音を所持した陣営がそのチカラ故に対立し、抗争となったのだ。
認識番号『01.01』と『02.01』の衝突は、『02.04』への
二体の
その厄災により人類は意識した。
このチカラは人智を遙か遠くに超えているモノなのだと……。
以降多くの人が、天に続いて
だが宇宙は人類を試し続ける。
恐れていた天の恵みは三度
人々は禍々しき恩寵を『03.01』と認識せざるを得ない。
形状は
名称を
背を向け逃げる人々とは逆に、天使の柱へ突き進む者たちがいた。
活きる糧だけを求める兵士たちには、謂れも出自も過去の惨事も関係ない。
命のために、命を賭けて、戦うのみ。
再臨した
堕ちたる災禍を手に入れようと、1000機以上のネフィリムが入り乱れる大乱戦に発展した。
その渦中で勝利したのは、1/7相当にあたる140機強を単騎で下した当時無名の新人だった。
争奪戦の後、複数の人間が幾度も優勝者からの簒奪を狙ったが、これをことごとく返り討ちにする。
部外者たちは『ピース オブ メタトロン』を行使したと類推するが、生還者たちは一様に首を降った。
第三の福音は通常兵装のみで戦った。
あれ自体が人の認識を超えたビジターズだと口を揃える。
いつしか誰かが言い出した。
ヤツは大規模編成を前提に挑む
皆が納得する。
そして第三の福音は、機体名をそのまま
***
座席とサスペンションが固いATVで数時間走った郊外の廃墟。
車両を降りた一組の男女は、腕脚を振り回して膠着した身体を解しながらが歩きはじめる。
モルドの横で駆け足気味に歩く少女が早口に問いかける。
「『03.02』の所持者
本当にそんな大物がこの瓦礫に潜んでるの?
ネフィリムの本体はメンテレスでもごまかせるけど、兵装の整備や弾薬の補給は買い付けないとイケないじゃない」
「そうだね。
だからそっちの線から洗ったんだ。
誰か協力者がいるはずだって」
背丈が少女を大きく上回るモルドは、意識して規則的な速度で歩く。
何度か少女の歩幅に合わせてスピードを落としたことがあるのだが、どうやら小さな情けでも勘に触るらしく、理不尽に怒られて以来歩く速度は緩めていない。
「それぐらい他の人たちにも考えているはずよ。
今更モルドが尻尾を掴まえられないとは思えない」
「少しおっかない知り合いのやり方を真似させてもらってね。
まさか捕捉できない理由がコスト度外視だったなんて。
よほど稼ぎに自信がないと出来ないな」
相手は品物を一本のラインで動かすのではなく、同時に複数の送り物をバラバラに移動させ、各地の集積所を渡り歩かせて網目にする撹乱方法を使っていた。
これは物流網を個人で1から構築するようなものだ。
非常に効率が悪い。
ブラフに動かされている総量と、本人に受け渡されている物品の差は、数十倍といったところか。
それでも粘り強く探り、モルドは正解の糸を探し掴んだ。
「情報料は高かったけど、それに見合った確度がある」
自信もって歩みを進める。
しばし歩いた後に、二人が壁の一面が崩れ剥がれた廃ビルに近づく。
『お待ちください』
ビルの中から制止の声がした。
衝撃波を伴う大音量の外部スピーカーではなく、ネフィリムが個人向けに使う指向性集約送信だ。
相手のネフィリムが、こちらの接近にいち早く気付いていた事となる。
二人は声に従った。
『留まっていただき、ありがとうございます。
ワタクシが記録する限り本日のアポイントメントはございません。
それ以上お近づきになられた場合、敵対行為と判定させていただきます』
警告に反応して小銃を構えそうになる少女を、モルドは片手で制した。
「どうも、こんにちは。僕はモルド。
そっちはアンデンティティのネガレイドであってるかい?」
『丁寧なご挨拶をありがとうございます。
ご推察の通り、ワタクシがネガレイドです。
まず、どのようにしてコチラの所在を突き止めたのか。
改善方法を構築するために、ご指導ご享受願えますか?』
「追跡者に手順を乞うなんて、素直なのか天然なのか。
どちらにせよ。今の状況で僕がアドバイスしても、信じてもらえるかな」
『……なるほど、勉強になりました』
実際
物流カモフラージュに過大なブラフがあるのもそうだが。
各所で使われた人名や符号などは、古い文献に残された旧時代の三大喜劇王に関連していた。
チャールズ・チャップリン。
ハロルド・ロイド。
バスター・キートン。
この三人の関係者、あるいは動画スタッフや配給会社、役者、登場人物、撮影場所、上映時間に至るまで。
それらのアナグラムが物資の受け渡しに使われていた。
判りづらい共通項だ。
ネーミングセンスの源泉が偏りつつも、安易には辿り着けないような工夫がされている。
それでも『喜劇王』という共通項を設けてしまったのは、人類社会に精通していないがために、著名な出典と数多い
モルドが掴まえた細い糸は、それらが一度使われたら再利用されなかった事だ。
ネガレイドは痕跡を残さないための使い切り方式を取った。
だが物流において一回しか関わらないものが多数に渡ると、不可解な手触りを返してくる。
そこでモルドは消えた点を繋ぐ線に注力し、長い解析作業に入った。
点が消えても線は残る。
中盤までは先が途切れているハズレを引く本数が多かったが、総数は確実に減らせた。
そして正解の数が増えてゆき、終盤はクロスワードパズルのように加速した。
一度見つけてしまえば芋づる式に引き出せた。
各所各人への連結が完璧だったからだ。
送り主も受け取り手も場所の名前も、全てが一度だけの撹乱網。
実に素直で判りにくく解りやすい。
一週間根を詰めての作業は、モルドをこの場所をへと導いた。
見事だ。
この手の、何事にも完璧すぎることがアイデンティティ・ネフィリムたち全般に当て嵌まる
少女が光量調整機能付きのモバイルグラスでビルの内部を覗き込んだ。
そこには情報通りの、巨大な脚部シールドが特徴的なネフィリムが座している。
モルドは解析作業中に気がついた。
おそらく
自身はずっと巨人の殻に籠もり、一歩も外に出ない。
覚醒したネフィリムは、これだけの擬装が簡単にできる。
パイロットが下手な横槍を入れるより、全権を委ねたほうが手際も仕組みもハイレベルで仕上がる。
アイデンティティタイプが登場するまでは考えられないやり方だ。
特に前戦争でネフィリムに苦しめられた人間では思いつかないだろう。
冗談で
ネフィリムの自我がパイロットに逆流したとか。
しかしモルドはケトル説に否定的だった。
アイデンティティタイプ・ネガレイドはネフィリム
自分が
むしろパイロットの存在が希薄過ぎる。
現在話題沸騰の
性別さえも不明なのだ。女か男か、もしくは両方か。
それこそ機体名があだ名になるレベルで、人物人格の隣片すら見えない。
ともあれ、交渉を続けよう。
顔を合わせないことには何も始まらない。
モルドが軽く両手を上げ、武装していないことを見せながら話す。
「急ぎの仕事で手を借りられないかと思ってね。
パイロットと直接話させてくれないかな」
『申し訳ございません。
ご無礼は重々承知しておりますが、お話しは全てワタクシであるネガレイドがお伺い致します。
ビジターズ・クライシス
来訪する大災は、人類に下された天罰なのか……
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『半堕天の巨械は如何にして那由多の司書を営む事となったのか』
獅子餓狼達の檄文を腑に納めた金魚鉢の鮫は、機械の堕天使に導かれ天海へと漕ぎ出る。
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ツッコミ見てから昇竜
「そっちかよ」
『こっちだよ』
論説はあとがきで
あとがき、と、こうさつ、ながいです
私見による捕捉
当人たちの感覚は姉妹兄弟なので、互いに恋人を見つけ、二人の仲を理解できる連れと一緒になる。
その後もずるずると関係を続ける。
そんな付き合いを四代続けてきた所感。
六代前ぐらいがはとこ。
身内隠語やキャラ付けギャグの類いが、別の登場人物の核心をエグり嬲る展開は怖く苦しいけど、何故か惹かれる。
おもちゃにカマケている場合ではない。お前が警戒すべき罠はすぐそこにいる。
ありふれた小さな善性こそが、お前が異常性で上書き隠す傷跡を白日のもとに曝け出す。
『不明なユニットが接続されました』は浪漫でロマンス。
頭悪い、脳みそおかしいは褒め言葉。
行動指針は単純明快。
できそう、だから、やる。
できる、から、やる。
後に降りかかるコストとリスクは、その時に困ろう。
『啓示序列』はネフホロ運営がシャンフロシステムへの理解不足で起こしてしまった事故とバグの混合物。
想像は『想像の外』を想像できない。
論理機構は手順に従って粛々と結論を出す。
故に人智あるものは深淵を考えてはならない。
見つめ返す深淵が『よしわかった。お前のために宇宙を破滅に貶めよう』とクーデレるなんて誰が予想できるかっ!!(半ギレ
*
最初は原作の感想や考察、妄想をSS形式で徒然に書き連ねたモノでした。
これは色々な作品に対しても行っていて、基本日の目を見ずスマホのメモリを無駄に占領するだけで終わります。
ことの始まりは、あの設定です。
嫌いなもの:話を聞いた上で軽んじる人
最初は矛盾か齟齬なのかとおもいました。
劇中では積極的な排除や距離を置くなど、対処をしないからです。
なので、この嫌いなものは『嫌悪』ではなく『苦手意識』の類いなのだと解釈しました。
そして要因となった類型が近場にいる。
関係を断つ方向に動かないのは、こちらがそうなのだからとの連想です。
当初はこれらとつらつらと書き並べていました。
次のポイントです。
ネフィリム・ホロウ2から追加されたシステムと設定のアイデンティティタイプ・ネフィリム。
その意味と意義は何か?
ネフホロは鉛筆がクソと言うほど操作性が劣悪。
→次期作は機体側にサブパイ用の補助NPCが搭載される。
これはどなたも考えるでしょう。
彼女が天使ちゃんと呼ぶのも、彼女にとってシステム的な意味は要さず、愛玩物でしかないとの暗示です。
そして、あの日のあの活報が、この話に締めを見出す最後の一欠片でした。
ある登場人物の設定です。
極度の癇癪癖により、身の周りをAIに任せている。
→文通なら克服できることを知り、心を込めた一刀両断。
私は小学生の頃、文通をしていた経験があるのですが、これがかなりの労力を必要とする一大事。
会話で済ませられることを、わざわざ文字に起こすのは根気と覚悟が要ります。
運が良いことに、ゲームのシャンフロには柔軟なAI、NPCが存在します。
筆談を苦にしない存在なら、対外関係を取り持てるのではないかと考えました。
ですが、彼女ら彼らもあの世界の住人です。
一人のプレイヤーにそこまで傾倒してもらうには、相応の制約や背景が必要になってきます。
なにより当の本人に交渉能力がありません。
衆目に晒される彼を常に守り寄り添う必要があります。
そこで話をシャンフロの技術を使ったネフホロ2に移します。
先に述べたとおり、ネフホロ2には高度AIを利用したパイロット補助システムがあります。
アイデンティティ・ネフィリムなら、設定、物理、コミュニケーションの三点で、常時彼を支える事ができるのでは?
自分でもちょっと考えすぎかなと思いました。
ん? まてよ。たしか2の副題って……。
ビジターズ・クライシス。
ビジター
→訪問者。既存のグリゴリやネフィリムは言うに及ばず
覚醒したアイデンティティタイプなど
2から新規参画する存在の揶揄、プレイヤーも含まれる
クライシス
→危機、危険、理不尽な出来事
ビジターズ・クライシス
→訪問者の危機 はたまた訪問者が厄災?
そうか、アイデンティティタイプとは、ビジターズ・クライシスとは、アンチモルドタクティクスとは……(唐突に悟る石川的瞳孔
我、天啓を得たり。
金魚鉢から鮫の形をしていた災害がやって来る……!
2つのジグソーパズルが、1枚のピースで繋がった瞬間でした。
すげぇ! 深読みなんかじゃなかった。
ド直球で書かれていたじゃないか。
ネフホロ2PVの時点で、ここまで設定が練り込まれていた!!
副題に対して劇中やゲーム内での意味は異なるでしょうが、私達の視点から見れば合致します。
レイドボス、ニアリーイコール、クライシス
字余り 御粗末
クライシスと呼ぶからには、相応の絶望を!
誰もが
『どうすんだよ、こんなの!?』
『おわりだ、どうもなんねえ……』
『お前らのレイドボスだろ、どうにかしろよ』
と打ち拉がれる天災でなくては!
本当に俺達の勇者は偉大な存在だ。
助けて、オリハルコンハート。
とはいえこちらはネフホロユニバース。
別宇宙の勇者をねだっても仕方ありません。
話の一つとして考えられるのは。
レイドボスの経歴上『乱戦』は得意ですが『統率された部隊』には不慣れであることでしょうか。
最強の戦士であっても、長か将かは別の尺度。
戦術的勝利が戦略の達成とは限らない。
マジノラインは迂回が定石。
これは彼の根底に関わる欠点であり。
幕末環境では不必要ゆえに磨かれなかった技能であり。
だからこそ足掛かりとなり得るネフホロ2が選ばれた理由です。
しかしてそこは既に金魚鉢でなく、もはや鮫でなく、斬撃は言葉にならない。
争うことしかできず、またも孤独に落ちてしまうのか。
堕天の加護があったとしても、先行きには暗雲が横たわります。
ですが、抜かりはありません。
言葉を持たないのは一人だけではないのです。
最後の締めにヤツラが出ます。
ネフホロユニバースには、彼を対象にした特殊戦術が研究開発実践されています。
機体数は少ないながらもコミュニケーション特化『コント漫才専用ネフィリム』がいるのです。
さらにアイデンティティ・ネフィリムのインテリジェンスが加味され、進化が加速する。
ハジキもヤッパも必要ねえ。
言葉は無くとも笑顔は届く。
その微笑みがオレたちの爆弾。
さあ喝采よ、今こそ花と弾き咲け!
『ロボット喜劇王』は、このための予備動作!
単語一つとっても、伏線が凄まじすぎます。
つまりあの設定がこうなのは、そういうことだったと気が付きました。
劇中の全てがフックなのかと思うと、妄想が収まりません。
シャンフロは実に奥深い。
いくら設定を掘っても考察が尽きない油田です。
実に感嘆の一言。
原作者様にはもっと沢山の称賛を送りたいのですが、自分の表現力ではここまでです。
今作の投稿をもって賛辞とさせてください。
ハイパーマルチ