学園生活は機械少女達と   作:真明

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どうも皆様真明です!今回は例の金髪ロールが登場します、小説を買うのに時間がかかったので全く書けませでした…しかし小説も一夏メイン…結構難しいですねぇ
それでは
『どうぞ!!』


旅は道連れと言うがこれは酷い…

一夏が黒い鈍器(出席簿)に襲われたあとの授業

 

「ーであるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要でありら枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられー」

 

担任の山田先生がISの運用について授業を始める、奏音は両親の仕事を手伝ったりしていたのもあり大概の知識は身についていた、その後ろでは一夏があたふたしているのが見なくてもわかってしまった

 

「織斑くん、何かわからないところはありますか?」

 

一夏の慌てぶりに気づいたのか山田先生が一夏に問う

 

「分からないところがあったら訊いてくださいね?何せ私は先生ですから!」

 

背は小さいが生徒に頼って欲しいのであろう、いい人なのが伝わってくる、この人なら少しは信頼ができるかもしれない、奏音はそう思えていた

 

「先生!」

「はい!織斑くん!」

「ほとんどわかりません!!」

 

その一言で奏音は一夏が心配になった、確かにIS素人には難しい話ではあるがそれでも入学前の資料を読めばこの話は理解できるからだ

 

「…織斑、入学前の参考書は読んだか?」

「古い電話帳と間違えて捨てました!」

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」

その一言と同時に再び鈍器と化した出席簿が一夏の頭部を襲う

 

(何やってんだあいつは…)

 

「え、えっと詩花くんはわからない所はありませんか?」

「大丈夫です、この辺の事は両親から聞いてますから」

「そ、そうですか、良かったです」

「な!奏音は言ってることわかるのかよ!?」

 

一夏がそんな馬鹿なとでも言いたげな声で言ってくるのを呆れながら言い返す

 

「あのなぁ、お前も知ってるだろ俺の両親がIS関連の技術者だってこと、何度か会ってるし仕事も見てるだろ」

「あ、そう言えばそうだったな」

「…織斑、後で再発行してやるから1週間以内に覚えろ。いいな?」

「い、いや、1週間であれは流石に…」

「やれ、いいな?」

「は、はい」

 

織斑先生の一睨みで一夏は轟沈する

 

「ISはその機動性、攻撃力、制圧力とかこの兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解できなくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ」

 

織斑先生の言葉は間違っていない、実際表立って報道されることは少ないがISによる事件はそれなりに起きている、テロに関与していたりもするくらいにはISとは危険な代物だ、技術者の両親とIS生みの親束博士の言葉をよく聞いてきた為そのことはよく理解していた

 

 

2限目の休み時間奏音はゆかり達と機体の調整について話していた

 

「ゆかり、出力だが、この辺を弄れば更にスラスターの出力を上げられないか?」

『確かに可能ですけど貴方への負担とか考えるとこのくらいが妥当だと思いますよ?』

「負担なんぞ慣れればいいだけの事、やばそうなら元に戻すし」

『了解です、それにしても織斑さんの発言には驚きましたねぇ、参考書を電話帳と間違えるなんて』

 

今にも笑いそうな顔をしながらゆかりは先程のことを思い出していた、それに釣られてか他のメンバーも笑いだしていた

 

「お前ら笑いすぎだ、んで一夏なんか用か?」

「あ、あぁさっきから画面に向かって話しかけてるから何事かなって」

「あぁ、こいつらと話してたんだよ」

 

機体のデータを隠してタブレットの画面を一夏に見せる、そこにはゆかり達が手を振っていた

 

「なんだこれ、AIか?」

「似たようなもんだが違うな、いつからか住み着いてた、そうとしか言えんな」

 

そこに1人の少女が話しかけてくる

 

「少し宜しくて?」

「ん?」

「へ?」

「まぁなんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」

 

一夏が露骨に嫌な顔をしているのが横目で見て取れる、無論奏音も好きではなかった

 

「まず名乗るのが礼儀だと思うぞ英国淑女?その上でこちらが君を知っていれば君の言うそれ相応の態度を示すが、悪いが顔を見ただけではなんとも言えないな」

「俺も君のこと知らないからなんとも…」

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試首席のこのわたくしを!?」

 

彼女、セシリア・オルコットが名乗った直後タブレットに様々な情報が流れ込んでくる、ゆかり達が揃えてくれたようだ、それを横目で見る奏音、すると一夏が質問する

 

「質問いいか?」

「下々の要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」

「代表候補生って何?」

 

がたたっ。と生徒達がすっ転ぶ、勿論奏音もずっこけた

 

「一夏、読んで字のごとく、イギリスの代表になる予定の人のことだ、まさか首席って何とか言わないよな?」

「そこまで馬鹿じゃねぇよ!ってことはエリートなのか?」

「今そう言ったよな俺?」

「そう!エリートなのですわ!」

 

オルコットが意気揚々と胸を貼る、それ以上に揺れるたて髪ロールの方が気になっていた奏音だった

 

その後何やら下らないことを言っていたが途中で飽きた奏音はタブレットに目を落としオルコットについての資料に目を通していた、何故か一般公開されていないはずの情報もあったが目を瞑ることにした

 

「あ、あなたはどうなのですか!?」

「何が?途中から聞いてなかったんだけど」

「お前試験受けた?ほら教師と戦うやつ」

「OK全部把握した、結論から言うと…勝った、どうせわたくしだけだと聞いていたのにって事だろ?でも考えてみろよオルコットさんや、男の数はたったの2人、それに比べ女は何人だ?数えるのも億劫になるくらいの人数だ、その中でたった一人だ、その方が凄いぞ?」

『お、マスターいいフォローですねぇ』

 

それを聞いて少し冷静になったのか髪を戻しまた腕を組んだオルコット

 

「ふ、ふん!言われるまでもないですわ!まぁいいでしょう、それは置いといてもし宜しければわたくしが…」

 

そこまで言うとチャイムがなる、席につかなければ例のアレが飛んでくる、それを察知してなのかそれとも単に律儀なのか席に戻る、その際に何か言っていたがもう既に奏音はオルコットという女性から興味が消えていた

 

「あぁ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出るクラス代表を決めないといけないな」

 

ふと思い出したのか織斑先生が言い出す

 

「クラス代表とはそのままの意味だ、対抗戦だけではなく生徒会の開く会議や委員会への出席……要はクラス委員長だと思えばいい」

 

織斑先生の発言な後クラスがザワつくそして1人の生徒が挙手する

 

「はいっ織斑くんを推薦します!」

(あ、やな予感)

 

その後は奏音の予想通り全員が一夏を推薦し出す

 

「ちょっと待った!俺はそんなのやる気…」

「自薦他薦はとはないと言った、他薦されたものに拒否件などないり選ばれた以上は覚悟をしろ」

「な、なら俺は奏音を推薦します!」

「俺を巻き込むな戯け!」

「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

そこで奏音達のいがみ合いを止めたのはある意味予想していたオルコットだった、奏音はまたお前か…そう言いたげな顔をするがすぐさま教科書へと目を落とし無視を決め込もうとしたがそこで一夏とオルコット互いに爆弾を投下する

 

「大体、文化としても後進的な国で暮らさないといけないこと自体、わたくしには耐え難い苦痛でー」

「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

(あ、言いやがった)

「あ、あなたわたくしの祖国を侮辱しますの!?」

(先に侮辱したのはそっちだろうに…自分のこと棚に上げて何言ってんだが)

「先に侮辱したのはそっちだろう!」

 

そこから一夏とオルコットがお互いに国を侮辱しあう泥仕合が発生する、奏音は我関せずを貫こうとするが一夏が奏音にまで戦火を広げる

 

「奏音!お前も何か言ったらどうなんだ!」

「…何かって何?お前らの明らか知能の低さの露呈する馬鹿げた言い合いに参加しろとでも?」

 

流石にイラついていたのかキツイもの言いで一夏を睨む、一瞬怯むが一夏は言葉を続ける

 

「国を馬鹿にされたんだぞ!?なんとも思わないのか!」

「何も、俺この国に特別な感情ないし、下らないことやってないで座れよ…な?」

「プライドがないのかよ!」

「ほざけ、プライドくらいある、だが身内が馬鹿にされたわけでもないんだなんとも思わんよ」

 

それだけ言うとまた視線を落とそうとする奏音

 

「あら?もう1人の方は随分と腰抜けなのですね、子がこの程度でしたら親もたかが知れてますね」

 

その一言をオルコットが口にした時一夏と静観を決めていた箒が目を見開き奏音を見る、すると奏音は1つため息をつくと本を閉じオルコットを見る、その目は先程までの面倒だからとっとと終われという目ではなく感情の感じられない冷たいものだった

 

「お前今なんつった?親が腑抜け?俺の親の事何も知らないくせによく抜かせたな」

「ふん!事実ですわ、国をバカにされて何も言わないだけでなくプライドがないのかと問われたのに言い返さないなんて腑抜け以外の何者でも…」

「お前自分が何者か言ってみろ」

「何をいきなり、わたくしはセシリア・オルコット、イギリスの代表候補生ですわ!」

「その意味が理解できないか…とことん馬鹿だな」

「何…を…」

 

そこまで言われて自分のしでかしたことの重大性に気づいたのか顔を青くするオルコット

 

「そうか、つまりお前の発言は国の意思ってことでいいんだな?」

「そ、それは…」

「まさか今更撤回なんぞしないよな、なぁ?代表候補生さんよ」

 

タブレットを操作し音声を再生させる、そこには先程の国に対する誹謗中傷の数々が乗っていた

 

「これを国連に匿名で出してもいいんだぞ…?そうなったらイギリスはどうなるかね?」

 

更に顔を青くするオルコット、それを見て視線を落としタブレットの電源を切る

 

「今回は忠告で済ましといてやる、次は…ねぇぞ」

 

オルコットからしたら喉元に刃物を押し付けられたような気持ちだったのだろう、下を向き震えると顔を勢いよく上げる

 

「このわたくしを侮辱するなど…決闘ですわ!!」

「おう、いいぜ四の五の言うよりわかりやすい」

「もう知らん、好きにしろ」

「ハンデはどのくらいいる?」

「あらわたくしにハンデを求めるなんて随分分かってますわね」

「いや、俺がだ」

 

その一言でクラスの全員が笑いだす、男が強かったのは昔の話だ、時代遅れだと言う者もいた

 

「あなたはどうですの?わたくしにハンデ…『さっきから聞いてたら何奴も此奴もやかましいですね』誰ですの!?」

その声は各自のスマホから流れており全員が開くと兎のマークが浮き出ていた

 

『うちのマスターを侮辱するのも大概にしなさい、男が強かったのは昔の話?は!金に困ったら男に体売って金集めるしか脳のない輩が何を抜かすのですか?それにISがなければ威張れない小娘が何を言ってるんですか?男に勝てるというのならISを使わずに武道家に挑みなさいよ、出来ない?そういう話じゃない?抜かすな、お前らが言ってるのはそういうこと…』

「ゆかり、そこまでだ、それ以上言うな」

『ですがマスター』

「気にするな、元々俺はこのクラスの連中と馴れ合う気はなかったからな、こいつらがどういう連中かなんて予想はついてたし、それより今は話を進めるのが先だ、そうでしょう織斑先生」

 

話を振られ目を瞑っていた織斑先生が目を開ける

 

「そのバカには後できつく言っておくように、勝負は一週間後、放課後の第3アリーナだ、各自用意してように、それでは授業を始める」

 

そこからは織斑も授業を集中して聞いていた

 

「キッつい…」

 

一夏は放課後に自分の机でぐったりしていた、奏音はタブレットのかなにいるゆかりと話をしていた

 

「ゆかり、あの時は俺がキレる前にお前が切れてくれたから俺が止める側に回ったが二度とあんな事するな、有難いがお前の為にもさ」

『でも私悔しいです、誰もマスターの事知らないのにあんな言い草…』

「少なくとも親や博士、それにお前らが俺の事を理解してくれてるならそれでいいさ」

 

俯きふくれっ面のゆかり、だがその気持ちは嬉しくもあった、あの後昼食の間も話しかけてこないためマキや茜達に聞いてみたら泣いていたらしいのだ、その時マキが暴走したけたので止めるのが大変ではあったが嬉しい限りだった

 

「なぁ、奏音、さっきはごめん」

「あ?何がだ」

「その、巻き込んじまったこと…」

「そう思うなら軽率な事はするな」

「わ、悪い…」

「あぁ、良かったお二人共ここにいらしたんですね」

 

前を向くと山田先生が書類を持って立っていた

 

「どうかしましたか?」

「あ、はい、寮の部屋が決まったので鍵をお渡しに来たんです」

「暫くは自宅だって聞いてましたが?」

「政府からの特命らしくて、何か聞いてますか?」

「「いえ何も」」

「あ、なら荷物を取りに帰らないと…」

「それでしたら」

「私が用意してやった」

 

織斑先生がタイミングよく顔をだす

 

「詩花のはご両親が用意してくれていた、織斑のは…まぁ着替えと充電器、それに軽い本なんかも入れといたぞ」

「それは助かります、どこで受け取れば?」

「既に運び込んである、それぞれ鍵を受け取り次第部屋へ行くように、暫くは相部屋だが我慢するように」

「ありがとうございます」

「えっと、大浴場は暫く使えません、すいません…」

「え?なんでですか?」

「お前はホントに馬鹿か?」

「え?」

 

そこまで聞いて織斑先生がこめかみを抑えて呆れながら話す

 

「お前は女子と一緒に入りたいのか?」

「あー、そうでした」

「お、織斑くん!女の子と一緒に入りたいんですか!?ダメですよ!?」

「い、いや、入りたくないです」

「お、女子に興味がないんでか!?そ、それはそれで問題が…」

(『あ、この人意外とアホだ』)

 

ゆかり達と奏音がシンクロしている間に周りの腐女子共が騒ぎ出す

 

「やっぱりイチ×カノなのよ!制作班原本どうなってる!」

「任せて!」

「おいゆかり、後であの馬鹿どものデータぶっ壊せ」

『合点承知之助!』

 

 

何やら妙な展開もあったが鍵を渡され2人は部屋へと向かう

 

「なぁ、その傷まだ痛むのか?」

「ん?いや、何も感じないぞ?まだ気にしてたのか?」

「そりゃ…お前」

「何度も言うがこれは名誉の傷だ、気にすることは無いさ…ここだな、お前はすぐ近くだなんかあれば言いに来な」

「おう!ありがとな!」

 

そう言って織斑も部屋へと向かい「ノックもせず」部屋に入る

 

「ノックくらいしろよ…」

 

奏音は呆れながらノックをする

 

『はーい、誰ですかー?』

「今日から相部屋になるものです、開けても問題ないですか?」

『いーよー』

 

間の抜けた声に既視感を覚えながら扉を開けるとそこには一限の休み時間に話しかけてきた布仏本音がいた

 

「おー、カンくんじゃないかー、いらっしゃいー」

「あぁ、これからしばらくよろしくベットはこっちを使うけどいいな」

「いーよー」

 

許可を取り荷物をある程度まとめると本音が話しかけてくる

 

「ねーねーカンくんはさぁ?」

「なんだ」

「どうして皆と仲良くしようと思わないのぉ?」

 

恐らくは午前中の一言を言っているのだろう、奏音はたいして気にせず発言していたが本音からすれば気になったのだろう

 

「別に、単に俺は人を信じてないってだけ、だから馴れ合う気はないって言ったんだ」

「そんなのつまんないよー?」

「確かにな、善処はするさ」

 

それだけ言って眠りにつこうとすると、すぐ近くの部屋で扉が壊れる音がした、大方一夏がなにかやらかしたんだろう、そう思いながら眠りに着いた奏音だった




というわけで今回はここまで!!書き方を少し変えてみましたがどうでしょうか?それにかなり長く書いてしまった。

それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』

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