変人がAクラスに降臨しました   作:孤独なバカ

10 / 15
宮田海

「山田久保とスイッチして古典のカバーに。林と大久保は消耗が激しいから補充試験に一旦戻れ。」

「了解。」

声を出しながら前線で召喚獣を振るう。俺は今古典で前線を保っているのだが

【古典】

Aクラス 黒壁春斗 504点 VS Cクラス モブ×5 平均140点

 

「なんだよ!!あのバケモンは。」

「ちょっとこっちに救援を頂戴。」

絶賛Cクラスに化け物扱い。及び無双をしていた

元々古典は文系の中では一番低く550点ぴったりだったんだがそれでも学年一位の座は揺るがずダントツでトップだ

霧島と久保も古典では400点を超えておりあまり差は100点もないんだが。

「……」

「あの、隊長傷つくのは勝手ですが早く指揮をしてくれませんか?」

するとポニーテールの女性が俺に話しかけてくるのだが

「……いや、宮田。必要ないだろ。今のところは前線を保っているししばらくはこのままでいい。」

その必要はなさそうだった。完全に力の差が出始めている

「元々特化型が多いとはいえCクラスは俺らよりも総合点は低い。俺と久保は俺は文系特化だからな。」

「……なるほど、それじゃあ私はサボっていいですか?」

「ざけるな。……てか俺がいえることじゃないが何でお前が10位以内に入っているんだ?」

宮田は霧島に報告した成績は綜合8位の猛者で総合が3900点オーバー

「それはあなたにだけは言われたくありません。」

「……はぁ。スイッチ。」

「ちょ。」

俺は一体を引きつけ宮田の召喚獣になすりつける

まぁ大丈夫だろうと思い点数表示を見ると

【古典】

Aクラス 宮田海 409点

「……は?」

俺は点数を二度見してしまう

するとだるそうにしていた宮田の召喚獣が一瞬で相手に近づき一瞬でレイピアを突きつける

「…ちょっと。何しているんですか〜?」

「お前。点数ごまかしていたのかよ。」

「だって300点くらいだったら普通なら近衛部隊に入れるじゃないですか〜。動かないで済みますし。」

「……はぁ。……まぁいいや。とりあえず今日はほっとくけどお前一騎討ち強制参加させるから。」

「げぇ。」

「おい。お前女性だろ。そんな声出すな。」

「仕方ないじゃないですか〜メンドくさいですし。」

はぁ、なんかこいつと話していると

「お前。絶対ただいい教室でとかじゃなく自分に合う為のスペックの男子を捕まえる為にAクラスまで来たんだろう?」

「……やだなぁそんなことないじゃないですか〜」

するとCクラス全員の召喚獣が下からでる針山で串刺しになる

「……腕輪の能力は針山って感じか。こりゃ強力だな。でも今回は模擬戦だぞ。」

「めんどくさかったんでただ殲滅しただけですから〜気を。」

「……堂々といえるお前は怖いわ。まぁいいや。前線を上げるぞ教科は現文に変更。杉谷。先生を職員室から寺井先生をつれてきてくれ。」

「分かった。すぐに連れてくる。」

すると杉谷が急いで職員室へと向かう

というよりもなんか思った以上に批判されないよな。

なんか思った通りに動いてくれるし、

俺がいたFクラスが異常だっただけだろうか?

「まぁいいや。それじゃあ前線をキープしながら押し込むぞ。後30分後休戦規約になっているしな。」

「は〜い。それじゃあ副代表文系なので。」

「お前も働け!!」

俺は少しため息を吐く。

Cクラス戦の序盤から押しまくっている中で話す余裕があるほど戦勢は優勢だった。

 

「……今日はここまでだな。」

俺が時間を見る。

「Aクラス今日の試召戦争は終了。後は明日になるからな。お疲れ様。」

と俺たちはCクラスの中に入っており、それでいて近衛部隊と戦争を行なっている途中でのことだった

「……とりあえず模擬戦はここまでかな。腕輪こいつが一回使ったけどどうだった?」

「えぇ、さすがに少し一対一とは違うわね。補習もなしだからいい予行練習になったわ。」

小山が感じたことはこちらも頷く

「こっちも久保が一回戦闘不能になったし後は佐藤が別隊で一回戦闘不能だったか?」

「えぇ。伝達部隊ではそうなっているわ。しかし、こっちはほぼ全員戦闘不能になっているし。特に霧島さんを出せなかったことが少し痛いわね。」

「やっぱり将来的な仮想敵国ってAクラスか。」

「まぁ2年はBクラスだけど三年になったら受験勉強でほとんど成績が優劣がつきづらくなるから。」

「……お前もしかして点数調整して代表に入った口か。」

「えぇ、学園長にお願いしてAクラス並の点数であれば、CかDの代表にならせてほしいとお願いしていたのよ。」

なるほどな

「まぁ、200点代後半を出すCクラス代表なんか聞いたことがなかったし、まぁ納得だな。とりあえず……今日はちょっと削られすぎたから少し補充に回すか。Fクラスと協定を結んだからCとBの教室を無料で交換できるけど。」

「……そんなことできるの?」

「Fを脅しての戦後会談を仕切らせることになっているからな。」

「また脅したんですか?」

「脅したっていうよりも一方的な虐殺ですよね。あれ。工藤さんが言ってましたよ。相手の戦法を見抜いて一方的に条約を取り付けたって。」

「……絶対あなただけは敵に回したくないわね。」

小山は呆れたようにしているが

「別にいいだろ。これが俺のやり方なんだし。」

弱みに付け込みそこを集中狙い

少し引いているのだが

「……まぁ、でも霧島の提案を却下しとけばよかったって反省中。正直かなり勝ち目薄いんだよな。特化型偏り過ぎだし。最低でも交渉で有利にするか、姫路か明久のどちらかを勝たないといけない。……Bクラス戦ではその二人がやっぱり目立っているしな。」

工藤の報告により100点代の点数でありながら多くの敵をかわし続け400点以上の理系で敵を焼きつくす姫路はやっぱり士気の高いFクラスに主戦力であり、今日はBクラス前まで前線をあげている

「……はぁ、まぁ俺たちはとりあえず和平ににて終戦。条約は一年間の不可侵でいいか?」

「えぇ。それでいいわ。それと、Bクラスには自分たちの力で攻め込むから別にいいわ。」

「それじゃあ、模擬戦争を終える。簡単な書類だけ取っておくぞ。」

「えぇ。」

すると調印し終える。これでとりあえずは終わりだな

簡単な挨拶を終えると

「黒壁くん終わった?」

「……木下か。」

「えぇ、せっかくだから一緒に帰らない。あれをお願いしたいんだけど。」

「……別にいいけど。」

俺はため息を吐く。明久と結衣に晩飯はいらないと連絡する。それとあの情報も添付しておく。

「……これでいいか。」

パタンと携帯を閉じると俺は木下の元に歩く

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。