変人がAクラスに降臨しました   作:孤独なバカ

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「……ってことがあって。」

「全く君は。どれほどトラブルに巻き込まれるんだ。」

昼休憩時に俺と久保、木下と工藤は屋上に上がり飯を食べていた

「俺だって巻き込まれたくて巻き込まれる訳じゃないんだよ。」

と俺たちの手元にはそれぞれだの食事があり

俺と工藤は弁当で、木下と久保は購買のパンを屋上に持ってきている

「しかし、どうするの一騎討ちも場合、こちらが不利なんでしょ?」

「あぁ。10戦あったら6は負ける。あいつらは多分康太の保体と結衣の家庭科はほぼ確定。工藤には悪いけど振り分け試験のあいつ調子悪くて400点代だったからな。あいつ普通なら500点オーバーなんだよ。」

「…えっ?」

「それに結衣に至っては家庭科で700点オーバー。普通の試召戦争じゃ使えないけど、一騎討ちなら確実に使ってくるだろうな。」

この学園じゃ家庭科は使えないのだが一騎討ちだからこそできる。

「まぁ、後から作戦は伝えるけど。ちょっと木下としてはあまり気が進まない作戦をとるかもしれない。」

「……どういうこと?」

「教科選択権を強制的に使わせようと思う。姫路と明久に教科選択権を与えたくないしな。」

……あんまり好きじゃないやり方だけどな

「……はぁ、あんたね。それやめなさい。」

「……何が?」

「黒壁くん、いつも結構Sなのに友達が傷つくことだといつもそんな顔するよね。」

「顔?」

俺は首を傾げる。

「まぁ、いいわ。まぁやれることなら引き受けるわよ。」

「助かる。」

俺はため息を吐くとすると屋上の扉が開く

「あれ?」

「あら?」

「えっ?」

するとFクラスの明久たちと目が合う。

「あれ?お兄ちゃんも屋上でご飯食べているの?」

すると結衣がキョトンとしていると

「あのな。あんなガリ勉みたいに勉強ばかりしている空間にいると息苦しくて飯も美味しくいただけねぇよ。」

「お主、本当に次席なのかの?」

「……確かめてみるか?」

「いや。日本史700点オーバーのお主に勝てるわけなかろう!!」

すると首を物凄い勢いで横に振る。

「あんた、何敵に点数を公開しているのよ。」

「別に。明久は俺の点数ほぼ理解しているしな。明久の勉強は俺が見ているし。別に俺の点数は知られても作戦の誤差はないさ。それにこちらは文系中心で攻めるしどうせ補充試験を受け直すことになる。それに姫路ごとき何とでもなるという雄二に向けてのプレッシャーにもなるしな。それに腕輪の能力を知っているのは霧島だけだ。それさえ知られなかったら俺は問題ないんだよ。てか文系で俺に勝てる奴なんてそうそういないし。俺はこの腕輪があるからな。」

俺の手には緑色腕輪が装備されている。去年の模擬召喚獣大会に出場して操作においてはぶっちぎりのトップだったからこの腕輪を手にいれることができたのだ

「あれ?秀吉くんが二人?」

「ちげーよ。本物の双子だよ。男女でこんなに似ているのは少し驚くけどこっちの木下はピンク色の髪留めしているだろ?分かりにくいと思うが。」

「しかしお主は一度も間違えたことがなかろう。姉上の髪留めもお主が買ったものだと聞いておるのじゃが。」

余計なことを言うなよ秀吉

正直木下はこの学校へ来てからの初めてできた友達だし、誕生日プレゼントで秀吉の誕生日パーティーをした時に同時に渡したものだ

「…別に。」

「しかし姉上はその髪留めを大切にしているからのう。姉上がこの前専用の小物入れに」

「ちょっと秀吉。」

「……あぁ。うん。気に入ってくれたならよかったけど。」

「こういうところがずるいんだよね。」

すると工藤が剥れる

「何がだよ。」

「まぁ、ずるいわね。」

「お兄ちゃんは確かにずるいです。」

「……何がずるいんだよ。」

俺は首をかしげた時だった

バタンと目の前で康太が倒れる

「えっ?」

とっさのことだが久保も見たらしくお互いが声を失ってしまう

康太を見ると軽く痙攣状態におちいると

「わわ、土屋くん。」

姫路がかけよるとすると康太が立ち上がり手を親指一本をあげる

多分何だかのサインだろうが

……見なかったようにしようか

「そういえば、最近できたクレープ店って結構人気らしいんだけど本当なのか?」

「あ、あぁ。美味しいと評判って聞いているな。」

「あれ?黒壁くんって甘いの大丈夫だっけ?」

「俺は結構好きだぞ。だけど結衣がカロリー気にして滅多に行けなかったから。」

「だから、結構私を連れてよく行っていたのね。でも何で私を連れていくのよ。」

「いいじゃん。その分勉強教えてやっただろ?」

「数学は教える側だったはずだけど。」

「理系についてはスルーで。」

俺はさすがに苦笑してしまう

理系に限ったらBクラス中位からAクラス下位周辺だし

なお、普通に雑談を楽しみ昼休みは過ぎていったのだがFクラスの雄二と秀吉が倒れた理由は明久に聞いても教えてはくれなかった。


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