魔法少女オレガ☆ヤンノ!?   作:かずwax

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まだ原作前ですが皆さんに楽しんで頂けて嬉しいです!


16話 マネージャーって何だっけ?

原作介入すると決心し、マミちゃんの専属マネージャー宣言の日と悪魔の使者キュゥべえの不法侵入の事件を経て勝手に人の部屋に住み着かれた日からある程度日数が過ぎたとある日の事。俺は何故か魔女の結界の中にいた。

 

「うおおおおおお!怖い!逃げたい!帰りたい!死にたくない!」

 

「うるさいよ。静かに見れないのかい?」

 

 

 

現在俺はキュゥべえと一緒に魔女の結界の隅で縮こまっている。似非マスコットは戦闘に慣れない悲鳴をあげる一般人の俺に容赦ない言葉を浴びせてくる。俺はマネージャーであって、魔法少女じゃないのに、どうしてここにいるのかというと・・・それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ティロ・フィナーレ!!」

 

 

 

俺の視線の先にいる本日も元気に厨二あふれるネーミングセンスの技名を叫び、魔女という名の被害者にオーバーキルな超火力を浴びせてる黄色のクルクルな魔法少女さんが原因です。

 

魔法少女の事を打ち明けられたあの日、不本意ながら俺にも魔法少女の素質があると知ったマミちゃんはあろうことか契約を勧誘してきた。その時は俺が彼女自身の問いかけと魔法少女の実態を諭したことで諦めてくれたんだけど、マネージャー宣言した次の日あたりから魔女退治の同行をお願いされた。納得したふりして全然諦めてねえじゃねえかあああああ!!最初は断ってたんだけどあまりにもしつこかったので、一度だけならと折れたのが運の尽き。以来事あるごとに魔女退治の同行に連れ回されるはめになった・・・。やっぱり押しに弱いわ俺。

 

 

そのため毎回死亡フラグが成立しないか怯えている。あとマミちゃんがマミらないかも。幸い、マミちゃんは今のところ負けなしだし、俺にリボンバリアーを張ってくれて安全対策してくれるけど、ぶっちゃけ足手まといにしかならないし、俺の心身がもたないので家で待機したいのが本音。

 

 

 

 

 

 

 

「わひゃああああああああああ!!」

 

さっきの衝撃で使い魔が俺達がいる方向に吹っ飛ばされてきた。リボンバリアーに遮られ肉が食い込んだ状態になっており、どこのスプラッターな映画だと問い詰めたい光景が今俺の前に広がっている。当然叫ばずにはいられない!

 

 

 

「これくらいの事でいちいち叫ばないでくれるかい?全く少しはマミを見習って欲しいよ。どうして君みたいなヘタレに凄まじい魔法少女の素質があるのか理解出来ないよ。いっそのこと願い事はヘタレ治してくださいで良いんじゃないかい?そしたら君はヘタレ治るし、僕らも待ってればその内エネルギーを回収出来る。一石二鳥じゃないか。今からそれで契約するかい?」

 

俺は青筋を浮かべて隣の奴を睨む。人の感情を理解出来ない似非マスコット野郎は恐怖に耐える俺に容赦ない言葉のナイフを突き刺してくる。真っ白な身体の癖に真っ黒な毒舌を吐いてくるな。思えばコイツと初対面の時から毒吐かれた気がする。最近は特に顕著だ。どうやら少し、おしおきが必要みたいだ。俺はマミちゃんに向かって声を張り上げる。

 

 

 

 

 

「マミちゃん!キュゥべえが囮になってくれるって!ヘタレな俺と違って勇敢に身体張ってくれるってさ!!」

 

 

「ちょ!?本気じゃないよね!?マミ!さっきのは冗談だよ!本気にしないでね!」

 

 

俺の言葉にキュゥべえが慌てて否定してる。何でそんなに必死で叫ぶの?別にいいじゃん。代わりいっぱいいるんだから。そしてさっきから尻尾で俺を叩くんじゃない!痛いわ!仕返しとばかりにコイツの長い耳を引っ張ってみる。そんな俺達の幼稚なやり取りが見てられないのかマミちゃんがこちらを振り向き

 

「二人共。あともう少しで終わるから大人しく待っててね?」

 

「「ハイ」」

 

注意してきました。勿論従います。その時は俺もキュゥべえも心は一つになってたと思う。注意してきた時のマミちゃんに逆らってはいけない。これ暗黙の了解。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マミside

今私は魔女と戦っている。前の私だったら戦うのが怖くて独りになったらいつも泣いてばかりいた。けど今は違う。優依ちゃんがいてくれるもの。とても心強い。優依ちゃんが魔女に襲われて助けたあの日、彼女にも魔法少女の素質があると知った時は嬉しかった。私の友達である優依ちゃんが魔法少女になってくれればもう何も怖くない!そう思って期待したのに、まさかの即答の拒否。どんなに説明も説得もしてみたけど優依ちゃんは頑なに拒否した。

 

それどころか私の目を見て、今幸せか?辛くないか?と質問してきた。私は咄嗟に答える事が出来なかった。今の私の現状は幸せとは程遠いものだから。魔法少女は誰からも理解されない孤独なもの、優依ちゃんはそれを理解してた。だから契約しないと言っていた。その通りなので私は何も言えなかった。佐倉さんが去ってしまってから、私はひとりぼっち。また新しい仲間が出来ると思っていたので、とても落ち込んだわ。

 

でも、優依ちゃんは私の手をとって、はっきり宣言してくれた。私の力になりたいって!私を支えたいって!涙が出るくらい嬉しかった。魔法少女になってくれないのは残念だけどそれは仕方ない。優依ちゃんが決める事。少しでも一緒に居たくて危険を承知で彼女を魔女退治のお供に来てほしいと頼んだ。最初は断られたけど諦めずにお願いしていたら、渋々了承してくれた。優依ちゃんが近くにいてくれるのが幸せでつい何度も付いてきてもらってる。だって彼女は私の大事な友達で私だけのマネージャーですもの!私とっても幸せ者ね!

 

 

今までの事を振り返りながら魔女と戦っていると、何やら優依ちゃんとキュゥべえが私に向かって叫んでいる。よく聞こえなかったけど、応援でもしてくれているのかしら?嬉しいけど、大声を出すと魔女がそっちに狙いをつけてしまうと危ないから注意しておかなくちゃ。

 

「二人共。あともう少しで終わるから大人しく待っててね?」

 

「「ハイ」」

 

何故かこれはハッキリと聞こえた。

 

あまりの息ピッタリに苦笑いをしてしまう。案外二人は仲が良いのかもしれないわね。・・さてと、そろそろ魔女には退場してもらいましょうか。気持ちを切り替え、私は大量のマスケット銃を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様ー」

 

可哀想になってくるくらい魔女を大量のマスケット銃で蜂の巣にし完勝したマミちゃん。俺は取り敢えず労いの言葉をかける。ちなみに口調の事はマミちゃんに通達済み。彼女はあっさり受け入れてくれて男の子の口調の優依ちゃんかわいいと褒めてくれた。見習え赤いの。

 

 

 

「ええ、どうだった?優依ちゃんにも出来そうじゃないかしら?」

 

「嫌です。怖いです」

 

どさくさに紛れて勧誘すんな!どこぞの宇宙人じゃあるまいし!そういうのは居候の毒舌ぬいぐるみで間に合ってるんで!即答で却下だ!

 

 

 

「あらそう?でも慣れてくるわ。それまで頑張りましょう」

 

「慣れるまで付き合わせる気か!?嫌です!お断りです!」

 

とんでもねえ事言い出した!マジで付き合わせる気だ!その割にはマミちゃん、あんまり残念そうにしてないし、結構あっさり退くな。何でだ?

 

 

「マミ、優依のヘタレ具合は筋金入りだ。戦いに連れ出したらますます萎縮する真性のチキンハートさ。だったらまだ戦いの必要性を説く方が余程建設的・・・て、優依、僕の首を締めるのを止めてくれるかい?」

 

俺は無言で無礼な宇宙人を締め上げる。いい加減コイツを侮辱罪で訴えてもいいかもしれない。

 

 

「もう二人共やめなさい。緊張感を持たないとダメよ?今日はもう遅いから私の家で反省会しましょう」

 

「反省会は俺とキュゥべえが役立たずという事だけだから。それより俺の家、今日は親いないんで泊まってかない?新作料理の感想を聞きたいし」

 

「嬉しいわ。じゃあ遠慮なくお邪魔させてもらおうかしら?」

 

嬉しそうな笑顔で俺の手を握るマミちゃん。しかも恋人繋ぎ。別に良いし嬉しいけど、俺歩くペース遅いし、よくこけるからリード頼みますよ?

 

 

「性格馬鹿でヘタレな癖に料理は出来るんだね?意外過ぎる才能だよ。・・・優依、僕の尻尾引っ張るのやめてくれないかい?」

 

 

 

 

俺達はわいわい喋りながら家に向かう。こういうのも悪くないな。・・・・魔女退治の同行は勘弁して欲しいけど。




とある日のマネージャー業!
二日に一回くらいはマミさんに連れ去られてます!
だいたい二人と一匹はいつもこんなやり取りしてます!
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