プロローグ~絶望からスタート~
俺は今絶望している。
人生のうちに何回か死にたくなるような絶望感を味わった事があるが、今回はその比ではない。
というか俺は一度死んでいる。
俺はもともとしがないリーマンだった。それがある日突然死んでしまった。
原因は「ごめん。つい殺しちゃった☆」と全く反省の色がない自称[神]の少年の仕業だ。
「お詫びに転生させてあげるよ。あと特典もあげるね☆」と勝手に決められ、追い出される形で俺は転生した。・・・・・・・・・・・・女に。
ただでさえ、自分が一度死んだ事にショックだったのに、ましてや女になってる。しかも美少女。
立ち直るのにすんごい時間がかかったが、十三年も女として生きてると案外順応するものらしい。まあ未だに、口調(素の部分)とか男女の接し方とかに戸惑ってしまうけど、何とかなっている。
これからも、まあ何とかなるだろうとのほほんと思っていたんだ。さっきまでは。
原因は今日のとある時間に今世の俺の母親(超美人)が俺に言ったことだ。
「1か月後、仕事の都合で見滝原市という町に引っ越す。学校は見滝原中学校という所に通うことになった。今日から引っ越しの準備を始めるぞ。」
俺に超特大の爆弾を残して、さっさと自分は引っ越しの準備を始めてしまった。
俺はその言葉を聞いてしばらく動けなかった。どうやって自分の部屋に戻ってきたのかさえ思い出せない。俺は頭を抱える。てっきり、ただ女として転生しただけかと思ってた。現実はそんなに甘くなかった。
どうやらこの世界は夢と希望の魔法少女が絶望と破滅に向かう鬱アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の世界のようだ。
・・・うん。俺死ぬな。二度目の人生わずか十数年で死ぬ。
「魔法少女まどか☆マギカ」
名前から想像できないが、うら若き乙女たちが救いのない戦いに身を捧げ無情に散っていくとんでもない鬱アニメである(俺の偏見)。
一歩間違えれば地球規模で破滅一直線を辿るストーリー。おかげさまでこのアニメを観たときの俺のメンタルHPは即底をついた。しばらく立ち直れなかった程の威力だ。ただでさえ俺のトラウマTOP3に入っているのに、それがまさか自分がその世界に転生していようとは・・・・・。
しかも・・物語の中心地「見滝原市」に引っ越すことになるなんて・・・
何故だ!?神よ!俺が嫌いなのか!?
俺はお前が嫌いじゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
とまあこんな感じで進んでいく予定です。