魔法少女オレガ☆ヤンノ!?   作:かずwax

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少し見ない内にお気に入りが1000件突破してる衝撃!!
軽い趣味程度で始めた投稿がここまで読んでくれたことに感動を覚えています!

皆さんがヤンデレorまどマギ(特に杏子ちゃん)が好きだと信じています!



23話 愚痴=現状報告

「心が折れた」

 

どうも!神原優依です!無事二年生に進級し本来なら平日の今、俺は学校にいなければならない筈なのに倒れてしまったので途中で学校から帰って現在布団の中に籠っております。倒れた理由はまた後程。

 

家にいるのは暇なので今の現状(関係者達)について整理しようと思う。

 

まずは俺の所にいる元インキュベーターのシロべえ(結局改名させた)について。

 

他のインキュベーターから助けたのを機会に味方になり死亡フラグ回避のため協力関係にある。

その際あいつには俺の転生の事と原作の事を包み隠さず話した。協力してもらうのに何も知らないんじゃ身動き取れないからね。

 

思いのほかあっさり信じてくれたので拍子抜けだった。

 

あと協力(嫌々)してくれるとはっきり宣言してくれた。

 

その時は飛び上がって喜んだよマジで。

味方が出来て超嬉しい!

しかもあの諸悪の根源「インキュベーター」がだ。

毒舌だがシロべえの技術力に期待だ!

 

ちなみに今あいつはここにいない。

色々様子を見に行くって出掛けたきりだ。

あと他のインキュベーターと見分けがつくように俺の髪飾り用リボン(緑色)を首に巻いている。

 

うん、見た目だけ可愛いからあざとい。

中身全く可愛くないんだけどさ。

 

これから先の死亡フラグ回避のため急ピッチで色々やってくれているため多少の毒舌は目を瞑る。明るい未来が見えそうだ!

シロべえに関してはそんな所か。次は

 

 

 

 

「優依ちゃん身体は大丈夫?お見舞いに来たよ」

 

 

「お見舞い品も持ってきてやったぞー?取りあえず上がっていい?」

 

 

 

今は夕方、放課後に俺をお見舞いに来てくれたピンクとブルーについて話そうと思う。

 

「倒れた時は心配したけど今は元気そうで良かったよ」

 

「心配かけてごめんねまどか。この通り元気だから」

 

まずは俺の体調を気遣ってくれるピンクの天使「鹿目まどか」から。

 

ご存じ俺がいるこの世界「魔法少女まどか☆マギカ」の主人公。

最終回直前まで魔法少女にならないという主人公にあるまじきアウェー感だが、実態は地球どころか宇宙消滅させる程の破壊力を持つ恐ろしい爆弾の持ち主。

 

何を犠牲にしても絶対契約させられない!

最優先事項だ!

取りあえずキュゥべえに接触させないようにしなきゃ俺が死ぬ!

 

 

 

 

「たくさー恭介に続いてあんたまで学校来なくなるとか勘弁してよねー?」

 

「貧血で倒れただけだから大丈夫だって!明日ちゃんと行くよ?」

 

次に俺の見舞いに来といて真っ先に片思いの幼馴染の名を出す恋愛至上主義の青髪「美樹さやか」。

 

結論から言うと契約するだろうね。

 

だってさやかの願いであるヴァイオリン野郎こと上条が事故りやがったので。

チッ何のためにあんだけ車に気を付けろと口酸っぱく言ったと思ってんだあの野郎?

ご利益があるという神社の交通安全のお守りまであげたのに意味ないじゃん。

 

あ、でも一歩間違ってたら死んでた可能性あるらしかったので一応効果あったのか・・?

 

あー思い留まってくれるように説得しないとな・・出来んのかな?

 

ちなみにこの二人とはまたクラス一緒です。

逃れられない運命を感じ俺はその日泣いたよ・・。

 

お見舞い品のお菓子に連絡事項のプリントや授業内容の書いたノート、宿題などを届けてくれてしばらくおしゃべりしたあと二人は帰っていった。

 

魔法少女絡んでなかったらホント普通の子たちだな。

そのままでいてくれよマジで!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「優依ちゃん、倒れたって聞いたけど大丈夫かしら?」

 

「マミちゃん来てくれたんだ。ありがとう」

 

誰に聞いたのか世話焼き姉さんの黄色いくるくる「巴マミ」が夜にお見舞いにやって来た。

 

「ご飯はもう食べた?よければ今から雑炊作るからキッチン借りるわね?」

 

「・・・」

 

許可出してないのにマミちゃんはさっさと部屋を出てしまった。

 

最近は謎のアイドル「Ribbon」として動画で爆発的人気になっている。デビュー間近だと噂だ。

 

俺は相変わらずマネージャー兼プロデューサーとして一緒にいる事が多い。

 

学校やプライベートでは友達として接している。

マミちゃんが孤独にならないように(浮かれないように)気を付けている。

 

目標はみんなのトラウマならぬ俺のトラウマである「巴マミマミる事件」を起こさないようにする事。

目の前で頭部食いちぎられる光景なんて見たくないです。夢に出てきそう・・。

やっぱり魔法少女体験コースというふざけた死亡フラグを阻止するしかないかも。

 

「お待たせー熱いからやけどに気を付けてね?」

 

「美味しそう!ありがとうマミちゃん!」

 

ぼんやり考えてたらめっちゃおいしそうな卵雑炊が入っているお椀を持ったマミちゃんが部屋に入ってきた。彼女はそのまま俺のベッドに腰かけ雑炊をスプーンで掬って、

 

「はい、あーん」

 

「・・・・・・」

 

いい笑顔で俺の口の前に持ってきた。

 

それくらい自分で食べられるんですよ?

かわいい女の子に夢の「あーん」をしてもらうのは非常に嬉しいが倒れた理由が理由なんですごい情けない!

 

マミちゃんは世話焼きなところがあるが最近は特に顕著だ。よく手作りの料理やお菓子をくれるし服のコーディネートもやってくれる。

友達と話してるといじめられてないか心配してくれる。この頃は進路について聞いてくる。

進路より先に生存しないと駄目なんだけどね。

 

「あーん」

 

なかなか口を開かない俺に痺れを切らしたのかさっきより笑顔三割増しになった。怖い。

 

「・・・・・あーん」

 

渋々口を開けて甘んじて受け入れてもぐもぐする。

 

おお!ダシがきいててめちゃ美味い!さすが!

 

そんな俺の様子をマミちゃんはニコニコしながら見ている。

 

「おいしい?」

 

「すっごく美味しい!相変わらず料理うまいね!良いお嫁さんになるよ!」

 

「うふふ、嬉しい事言ってくれるわね。たくさん作ってあるから遠慮しないで食べてね?はい、あーん」

 

「・・・・・・・・・」

 

再び俺の前にスプーンが差し出される。食べきるまでこれ継続なの?

 

 

 

 

結局雑炊を全て「あーん」で食べさせられた。パトロールがあるためマミちゃんは俺が完食したと同時に帰って行った。その世話焼きなところを少しでもほむらに出してたら絶対死亡フラグ回避されたのになー。仲良く出来るようにしてもらわないと。でもなーあのぼっち二人の赤点コミュ力には任せられないし仲人ポジで何とかするしかなさそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お腹が膨れ夜も更けてきてウトウトしてきたのでそろそろ寝ようかと思う。防犯のため窓も閉じとかないと。

 

 

 

 

 

 

 

「何だよもう寝るのか?わざわざ来たのに愛想ねえな」

 

「げ、杏子」

 

窓の鍵を閉めようと立ち上がった瞬間に窓が開く。

 

不法侵入者は気遣いの欠片も見えない赤いポニーテールの「佐倉杏子」だ。

杏子に関しては特に問題ないだろう。

実際一番まともで強いし頼りになる。

さやかの魔女化を阻止が条件だけど絶対生き残ってもらわないと。俺の心の拠り所で常識人だもの!

 

「げって何だよ?今日はいつもより寝るの早くないか?熱でもあんの?」

 

「熱はないけど今日学校で倒れちゃってさ」

 

「え!?大丈夫なのかよ!?アンタ立ってていいのか?さっさとベッドで横になれ!」

 

「大丈夫だって。ただの貧血(嘘)だったから」

 

杏子が慌てて俺をベッドに寝かせて心配そうに額に手を当てる。悪ぶっててもこういう友達思いな所あるからあのほむらさえも信頼するんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・誰か来てたのか?」

 

「ん?ああ友達だよ?お見舞いにって」

 

「・・・・・ふーん」

 

俺に熱が無いと知った杏子は安心したのかようやく部屋の様子に気づき机に置いてあったお菓子(まどさや土産)を見る。それを確認すると案の定眉をひそめていた。

 

何故かこいつは俺の部屋に人が入るのを嫌がる。いつ君の私室になったんだ?そういえばあの変態がやらかした百合事件以降、杏子の様子が変わった気がする。具体的に言うと距離が近いしスキンシップが多くなった。あと俺の好き嫌いとか把握してる。まあ元々社交的な面があったし、杏子の境遇から友達もいなかっただろうから少し甘えてんのかもしれないので大目に見ることにしている。

 

ただ「自由に好き勝手に生きてみたいと思わないか?」と真顔で聞くのやめてください。遠まわしに僻んでんのかと思うから。

 

それにしてもこんだけ俺に会う回数多いのにマミちゃんと鉢合わせしないのか謎だ。同じ日に来ても必ず時間がずれて会いにくるし。まあ鉢合わせして険悪な雰囲気になられて俺の胃に穴があくよりかはいいんだけど。

 

 

ちなみに杏子には俺が魔法少女と関わりがある事を言っていない。何故かシロべえに止められた。それはもう必死に。何であんなに必死だったのだろうか?

 

 

 

「優依、これアンタの好きな漫画の最新刊じゃん。買ったのか?」

 

些細な自問自答をしていた俺が退屈だったのか杏子が本棚にあった漫画(百合処分済み)を取り出して読んでいた。

 

「違うぞ。それトモっちから・・・あ」

 

「・・・・・・・」

 

軽い感じで聞いてきたので軽い感じで返したら杏子から凄い怒気が!!百合事件以降、杏子はトモっちの事敵認定しているようでこうして名前を出すと怒る。表情は見えないが激怒してるのは分かる!怖いいいいいいいいいい!!!

 

「あの・・杏子様」

 

「・・今日はもう休むんだろ?アタシが付きっきりで面倒見てやるから安心しろ」

 

安心できるかああああああああああああ!!

 

とんでもない威圧感出しながら明るい笑顔で俺の頭撫でてくんのにどう安心しろと!?ちょっと撫でる力強いんですけど!?目笑ってないんですけど!?

 

俺はガタガタ体を震わせる。口は災いの元というのは本当だ!更に体調悪くなりそう!

 

 

 

 

ああ、そういえば俺が倒れた理由言ってなかった。今日さ学校にいる間シロべえから連絡が来たんだ。連絡はたった一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪優依、暁美ほむらが来たよ≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それ聞いた瞬間俺の視界はブラックアウトしました。

 

 

マジで来ちゃったんですよ奴はあああああああああああ!!!

 

これで否応なしに原作が始まるのは確定したようなもんだ!!

しばらく涙が止まらなかったよ・・。

 

幸い(?)なのは来たのがクーほむ(シロべえ確認済み)だったことだ。

これがメガほむなら難易度ヘルモードになってただろうから。

シロべえがいなかったのもほむらを見張ってもらうため。

 

 

「ううううううう」

 

「今度は寒いのか?あっためてやるから大人しくしろよ?」

 

 

杏子が怖いのとこれから先の未来を想像し震える俺を寒いと勘違いしたのか杏子が勝手に人のベッドに侵入して抱きしめてくる。不安だったけど人肌に安心した俺はそのまま眠りに落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロべえside

 

 

僕の名前はシロべえ。

 

正直この明らかに適当につけた感がある名前は不服だけど仕方ない。

優依がつけたものだしね、代わりに彼女が使ってたリボンをくれたから大目にみようと思う。

 

僕は元インキュベーターだけど精神疾患になってしまいリンクを切られたから現在は腐れ縁の優依の家で居候してる。

 

元僕たちに処分されそうになったあの日、僕を助けてくれた優依から衝撃の事実を聞かされた。

優依は転生者(しかも男)で、もうすぐこの世界滅亡しちゃうかもしれないっていうね。しかも優依の前世の世界ではこの世界の事はアニメの話だったなんていうショッキングな事まで。

 

驚いたけど納得した。それでいくつか不可解な事は説明つくし、何より僕を助けてくれた優依を信じてるからね。疑わないよ。

そして皮肉に思った。宇宙の寿命を延ばす筈が結果的に遠回りに、そして破滅に向かわせてるなんてさ。インキュベーターの名が泣くね。

 

全てを聞いて僕は優依に協力を申し出た。

 

もちろん死にたくないからっていうのは大きいけどそれだけじゃない。

優依の力になりたいし、インキュベーターがもたらした負の連鎖を断ち切りたかったからだ。協力を申し出たときの優依の反応は省いておく。ウザかったからね。

 

 

 

 

今日はこの世界にとって重要な事が起きた。

 

ついに「暁美ほむら」がやってきたんだ。

見張っていた病室でそれを確認し、優依に報告するとあのへタレは気絶した。情けないな。今のところほむらに動きはないが安心できない。

 

 

 

今僕は天井に隠れて優依の様子を見ている。

時間があるしこの世界の重要人物について僕なりの観察結果をまとめようと思う。

決してほむらが怖いからとか優依の弱みを握れるんじゃないかとかは思ってない。

 

 

現在優依の家に来ているのは二人。いずれも重要人物だ。

 

 

最初に「鹿目まどか」。優依曰く「ピンクのリーサルウェポン」。

 

ふわふわした天使のほほえみをしている彼女だけど別の時間軸の場合は地球消滅キャンペーンが展開されるらしい。

そんなアルマゲドンみたいな彼女だけど実は前に観測した時、魔法少女の素質は平均並みだった。ほむらが来た事で素質が跳ね上がった。

救うはずが結果的に破滅に追い込んでるって笑えないね。

インキュベーターもよく彼女を契約させようとしたもんだ。呆れるよ。

 

さしずめ見た目天使な「ピンクの悪魔」といった所だ。

 

 

 

 

次に「美樹さやか」。優依曰く「魔女化皆勤賞」。

 

彼女には「魔法少女=魔女化」の方程式があるらしい。

インキュベーターからすれば理想的だ。契約させないのが一番だろうけど観察した彼女の性格上難しいね。

 

僕の方からも万が一に備えて手を打っておこうと思う。

 

 

二人が帰った後にやって来たのは「巴マミ」。

優依曰く「奇跡の豆腐メンタル」。

 

それは僕も同意。戦闘力と精神力が反比例してるから。

だから別の時間軸でソウルジェムの秘密を知った時無理心中しようとしたらしいんだけど・・ごめんねマミ。僕君ならやりそうだと思ってしまったよ。

まあその前に君が首なし人形にならないようにしなきゃね。

最初の難問だよ。僕もその「マミる」がトラウマになりそうだから頑張らないと。

 

 

あとね優依?

マミの世話焼きが嫌ならはっきり言った方が良いよ?

 

彼女は何もかもお世話して依存させる気満々だし、君が誰かと仲良く話してるのを物陰から涙目で見てるんだよ?

進路を聞くのはね、高校はマミの家から通うように仕向けられないか考えてるからなんだ。

これでマミはまだ優依の事を友達認識だから驚きだ。

それ以上の思いには無自覚。それは幸いかな?

 

 

ただこれから先は分からない。

 

原作始まるみたいだし、マミも優依に対する自分の思いに気づいて厄介な事になるかもしれない。こじれないといいんだけど。

 

ちなみに僕の中ではマミは「めんどくさい押し掛け女房」だ。

 

 

 

・・・まあ次に来るであろう「彼女」に比べればマシな部類だけど・・・。

 

 

 

 

 

ほら来た。

 

暗い夜でも分かる赤毛のポニーテール「佐倉杏子」が窓から不法侵入でやってきた。

優依曰く「頼りになるツンデレ任侠聖女」。

どの時間軸でも一番あてになる常識人と優依は言うが、僕は断固異議申し立てをする。

 

優依、杏子に執着されてストーキングされてるよ?

 

こっそり尾行して優依の一日の行動や好みを把握してるし、優依にナンパや痴漢する奴がいたら裏でこっそり脅すか半殺しにしてる。

 

性質の悪い事に杏子は優依に対して異性に向けるような明確な好意を自覚してるしそれを受け入れてさえいる。

しかも独占欲が強いのか優依に好意を持ってる男子の恋愛フラグをこっそり潰してるし、優依が男女問わず誰かと仲良く話してると殺気を出す。

 

それに比例してソウルジェムが凄い速さで濁るから魔女化しないか怖い!

 

風見野に戻ってる間はいつも通りアウトローな生活してるんだけど年明け辺りから少し行動が変わった。

具体的にいうとよくペットショップやドラッグストアに顔を出す事が増えた。

 

・・ペットショップでは檻や鎖、首輪をひたすらじっと見てる。

 

ドラッグストアではお菓子を見る事もあるんだけど薬のコーナーで睡眠薬をチェックしてる。

最近なんて媚薬を探してるみたいだし、どこで入手したのかコンパクトなスタンガンを常にポケットに忍ばせてる。

 

杏子が優依の家に初めて来た時の異様な雰囲気でなんとなく察してたけどここまで依存するとはね。あの時は避難して正解だった。

 

取りあえず「ワルプルギスの夜」の戦いが終わったら僕は優依を遠くへ逃がそうと思う。僕の佐倉杏子の評価は「病んでる赤いセコム」だ。

 

 

 

ここまで依存してる杏子に優依が魔法少女と関わりがあるなんて絶対知られちゃいけない!

杏子は魔法少女に関して快く思っていない。

もし知られたら何するか分からない!僕殺されるかもしれないし!!

 

だから優依には黙っておくよう念を押した。

 

あと杏子とマミが鉢合わせしないように僕が調整してる。

じゃないと今頃血みどろの戦いやってただろうから。

 

 

こんなギリギリ修羅場回避してる状態なのに「暁美ほむら」が来てしまった。

 

優依曰く「ぶっ飛んだ暴走特急」。

僕は彼女を知らないからどんな人物か分からないけどとにかくブレーキが壊れているらしい。

 

ただでさえ病み気味な魔法少女が二人いるのに更に上が来るなんて僕はストレスではげてしまいそうだ。

 

・・まあ取りあえずまとめはこんな所かな?

 

先が思いやられるよ。

 

 

僕はため息を吐いてベッドで横になる優依を見る。この先いばらの道になる彼女の身が心配だ。僕も出来るだけ支えるようにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「優依、これアンタの好きな漫画の最新刊じゃん。買ったのか?」

 

「違うぞ。それトモっちから・・・あ」

 

 

 

馬鹿ああああああああああああああ!!

 

 

優依馬鹿ホント馬鹿!!杏子に対して最大の禁句言ったよ!

地雷ワード踏み抜いたよ!よりにもよって一番憎悪してる幼馴染の名前を出すんじゃない!あんだけ杏子の前で口に出すなって言ったのに!

 

 

ああああああああああああああ!!

 

まずい!杏子の目からハイライト消えてる!

殺気溢れてる!これ「ワルプルギスの夜」までもつの!?

不安しかないんだけど!?こんなんで大丈夫なの!?

その前にいろいろ終わるんじゃないの!?

というか何自分から破滅フラグ作ってんのさ!

 

だから僕に「死亡フラグ製造機」「ヤンデレ生産機」って認識を持たれるんだよ!

 

 

あいつホント馬鹿!!

 

 

優依に罵倒しつつ佐倉杏子の殺気に震えながら結局僕は天井裏で一晩過ごすはめになった。




サブタイトル「シロべえの受難」

苦労してますね!間接的にですがついにほむほむ登場です!


原作前も次でラストになりまーす!

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