魔法少女オレガ☆ヤンノ!?   作:かずwax

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ついに原作開始!

設定に矛盾が無いか改めてアニメ観直しての投稿!!


・・・結果トラウマ刺激されただけでした・・・


深夜に観なきゃ良かった・・


原作中の俺の死亡フラグ
25話 へタレにモチベーションの維持は難しい


人生には必ずと言って良い程、運命の日もしくは勝負の日というのが存在する。その日の出来事の影響で今後の未来が大きく変質してしまう程大きな力がある。それは第三者にとっては些細な出来事なのかもしれない。しかし当事者にとっては地球がひっくり返るぐらいの出来事だ。彼らはその重大さを気づいているかいないかでも展開は変わってくる。その判断は極めて難しい。

 

 

しかし、言える事は一つある。

人生最大の勝負の日は一日の始まりが重要であると断言できる。その日最初に何をするかによって一日、いやこれから先の物事が順調になるかどうか密接に左右される。

 

 

 

 

俺、神原優依にとって今日が人生において最も重要な勝負の日である。なんせ今日はこの世界「魔法少女まどか☆マギカ」の物語が始まる「暁美ほむらが転校してくる日」なのだ!ここでミスれば原作同様お先真っ暗だ。気合を入れなければならない!

 

そんな俺だけでなく地球にとっても超重要な一日の俺の始まりは友人の佐倉杏子に土下座するという幸先の悪すぎるスタートになってしまった。

 

なんてたって昨夜は紫のサイコパスの戦慄犯行現場の実況中継に心が折れて涙が止まらず俺の家に遊びに来た杏子に泣きついて一晩中慰めてもらうという黒歴史確定の事をやらかしてしまったのだ。散々慰めてもらった後、気絶するように眠り朝一番で飛び起き即土下座の形になった。穴があったら入りたいです永住したいですマジで。

 

 

杏子の方は俺の黒歴史を気にしておらず、むしろ俺を心配してくれる女神様仕様だった。後ろに後光が差していた気がする!

 

 

 

・・・ただその後でしばらく見滝原に来ないで欲しいと頼んだら「あぁ?」と凄み、かつて見た事ない程の恐ろしい顔になっていた。ちなみに杏子様の後ろには鬼神のスタンドらしき幻覚が見えた気がした。うん、絶対に幻覚だ。

 

見滝原から遠ざける理由は単純。保険になって欲しいからです。

 

この先はっきり言って予測不可能。イレギュラー(俺とシロべえ)がいるし、それに伴って重要人物達の交友関係や考え方、行動も多少変わってきてる。{例:杏子とマミちゃん}それがどう絡んでくるか予想もつかない。そして紫さんが原作より暴走してぶっ飛んでたからという理由もある。

 

 

何だこのカオスは?始まってすぐ死なないよね俺?

 

 

取りあえず最初は俺とシロべえで頑張ってみて無理そうなら、もしくは様子見て問題無さそうなら杏子の力を借りようかと考えている。遠ざける案は何故かシロべえからの懇願の形で押し切られたものだ。杏子の事苦手なのか?

 

こちらの事情は杏子本人に言えるはずもなく、色々忙しくなる事を伝え、ひと段落したら俺から会いに行く事を約束した。嘘は言ってないのでこれで大丈夫だろう。

 

杏子は渋々、それはもうすっごい渋々といった感じで了承してくれた。嫌そうな表情で俺の事睨んでたけど。しばらくの食事と寝床くらい我慢してくれよ。命かかってんだから。

 

まあ窓開けて風見野に帰ろうとしてる頃には「頑張れよ」と激励をもらい、俺の好きな銘柄のチョコレートをくれた。俺はその時嬉し涙が出そうになった。これから先、心バッキバキに折れる展開も十分ありえるのでこんな些細な優しさがしみる。そうして俺は杏子を見送った。

 

 

 

 

 

 

 

「よし!やるか!」

 

「一人で何ぶつぶつ言ってるのかと思ったら、ひょっとして恐怖で頭がおかしくなったのかい?」

 

杏子が去った後、急いで制服に着替え準備を整えあとは出掛けるのみとなった。俺は気合を入れるために声を出してやる気を高めているとそれに水を差す声が。この毒を吐く奴は見んでも分かるけど一応声がしたベッドの方を振り向く。案の定ベッドの上にシロべえが座っていた。どうやらほむらの見張りを終えて杏子と入れ替わる形で部屋に入ってきたようだ。

 

こんな日でも相変わらずムカつく毒舌だが、今日の俺は一味違う!この程度の些細な事で怒ったりはしない!余裕の笑みを浮かべて流そうじゃないか!

 

「ふふん、そんな訳あるか。これは気合を入れてるのさ!モチベーションを高めるためには声を出す事が大事さ!杏子からも激励をもらったから今の俺は絶好調!!」

 

「へえ、その佐倉杏子に朝から土下座してた奴のセリフとは思えないね。よくもこんな大事な日の朝から不吉なもの見せてくれたね?まあ僕は優依の無様な姿を嘲笑いながら見てたけど」

 

「お前いつから見てたんだよ!?」

 

 

せっかく人が調子良い時になんて事言うんだよ!いつから見てた?ホントにいつから見てたの!?ていうか何でよりにもよってコイツに土下座してるとこ見られなきゃいけないんだよ!コイツ死ぬまでからかってきそうで怖いんだけど!?

 

内心悶えている俺などお構いなしでシロべえは容赦してくれない。

 

「それよりもちゃんと分かってるよね?今日だよ?暁美ほむらが転校するのは。へタレないでよね?昨夜みたいな泣き言はなしだから!」

 

「分かってるっての!早々へタレになるかよ!ていうか昨日はホント怖かったんだぞ!?途中で止めるとかもっとマイルドに説明してくれるとか配慮があってもよくない!?」

 

昨日の犯罪実況を思い出し文句を言うもシロべえは負けていなかった。

 

「僕は実際その犯行現場見てるんだよ!?こっちの方が怖いに決まってるじゃないか!インキュベーターの僕にあの暁美ほむらを監視させるって、死んでくださいと言ってるようなもんだよ!これぐらいで済んでむしろ感謝して欲しいくらいさ!というか僕悪くない!悪いのは全部、暁美ほむらと優依だ!」

 

「お前あれわざとか!?」

 

まさかの自白に驚愕し犯人の尻尾を掴んで振り回す。シロべえがどさくさに紛れて俺にシロべえパンチしてくるが気にしてられるか!昨日は散々ほむらの恐怖を刻みこまれたんだ!これくらい許されるはず!

 

結局出掛ける時間までずっと喧嘩していたので慌てて家を出る。

 

慎重にやらなければ瞬時に死亡フラグが大量発生するのがこの世界「魔法少女まどか☆マギカ」だ!破滅の原点「見滝原」に来た当初はビクビク怯えていたが、今やこの街が俺の第二の故郷と呼べる程に愛着を持った。死亡フラグホイホイの重要人物達とは赤の他人どころか結構仲の良い友人になってしまったが後悔していない。もし彼女達が死んだりしてしまったら俺立ち直れないかも。

 

もうすっかり情が移ってしまった。見捨てる事なんて出来ない、絶対ハッピーエンドにしてやる!毒舌だけど頼りになるシロべえもいるし何とかなりそうだ!

 

 

 

待ってろよ暁美ほむら!お前が見たかったハッピーエンドを俺が見せてやるからな!

 

 

 

心でそう宣言し俺は学校へ続く道を駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まどかside

 

今日はとっても不思議な夢を見た・・と思う。よく覚えてないんだけどなんだか大事な夢だった気がする。夢の中で出てきたあの女の子は誰なんだろう?

 

 

疑問に思いつつ朝起きてからいつものようにパパに頼まれてママを起こして一緒に身支度した。手に持ってる二つのリボンの色を迷ってたんだけどママが選んだのは派手な赤いリボン。

 

ちょっと恥ずかしかったけどママがその方が良いっていうからこれにした。変じゃないかな?

 

それからは家族みんなで朝食を食べて家を出る。友達と待ち合わせをしている場所まで走っていると先に皆来てた。

 

 

「おはよう!さやかちゃん!仁美ちゃん!優依ちゃん!ごめんね遅くなっちゃって!」

 

 

「まどか遅い!遅刻だよ!」

 

「おはようございます。大丈夫ですわ。いつも通りの時間ですから」

 

「・・・・・おはよう」

 

いつも一緒に登校してるさやかちゃんと仁美ちゃんがこっちに振り向いてそれぞれ私に話しかけてくれる。これはいつものやりとり。でも今日は優依ちゃんも一緒!

 

以前にこの日は一緒に学校に行こうって約束してたんだ!しかも優依ちゃんから提案してくれて嬉しかった。さやかちゃんも仁美ちゃんも喜んでたっけ。学校では一緒にいる事が多いけどなかなか登下校の時間合わないからちょっと寂しいなって思ってた。だからその分嬉しい!これからも一緒に学校行けないかな?今度聞いてみよ。

 

 

「あれまどか?リボン変えたんだ?ついにまどかも色づいたってか?」

 

さやかちゃんが早速リボンに気づいてくれたけどからかい混じり。私はそれに嬉しさ半分、戸惑い半分。

 

「・・派手じゃないかな?」

 

「とっても似合ってますわよ」

 

仁美ちゃんが褒めてくれた。良かった!似合わないって言われたらどうしようって思ってたから。

 

「・・・・・・・・」

 

「優依どうよ?まどかの奴ますます可愛くなっちゃってさ!けしからん!まどかはあたしの嫁なのに!」

 

さやかちゃんが優依ちゃんをこづいているが微動だにしない。ひょっとして似合わなかったのかな?優依ちゃん私のリボン見て顔真っ青にしてるもん。

 

「・・・変だったかな?このリボン似合わなかった・・・?」

 

「・・似合ってるよ・・うん、泣きたくなるぐらい似合ってる」

 

「そ、そっか、ティヒヒ。ありがとう」

 

恐る恐る聞いてみると優依ちゃんが褒めてくれた。学校でも一、二を争う美少女の優依ちゃんに褒めてもらえるのは照れちゃう。

 

でも優依ちゃんどうして泣きそうなんだろう?顔色も悪いし。また昨日夜更かししたのかな?だって優依ちゃんよく寝不足になって顔色悪いまま学校に来るから今回もそうかも。たしか夜更けによくネットしたり、優依ちゃん曰く「可愛くない似非ペット」と喧嘩してるらしい。いいなーペット。羨ましいや。そう伝えたら何故か気まずそうな顔されちゃった。ホントに可愛くないのかな?それにしても睡眠不足は美容の大敵だって言ってるのにいつになったら聞いてくれるんだろう?可愛いんだから勿体無い。後でまた言っておこう。

 

優依ちゃんはちょっと変だけどすごく可愛い女の子で話が面白い。去年転校してきた時はこんなお姫様みたいな子とここまで仲良くなれるなんて考えもしなかった。ましてや一緒に学校に行くまで仲の良い友達になれたなんて今でも信じられない。二年生のクラスも一緒になれた。勿論さやかちゃんも仁美ちゃんも同じクラス。しかも優依ちゃん私と席がとっても近いからよくおしゃべりしちゃう。すごく楽しい!

 

 

そして今日私たちのクラスに新しい転校生がやって来る。女の子かな?優依ちゃんみたいに仲良くなれるといいな。

 

 

期待を胸に私は皆とおしゃべりしながら学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すみません。俺もう帰っていいですか?まだ学校にすら到着してないのに全力ダッシュで家に帰りたい!

 

何が起こったかというと朝皆と一緒に登校するため待ち合わせ場所で待機してると遅れてやって来たまどかが赤色のリボンしてたそれだけ。それだけだったけどまどかが赤色のリボンつけたのは合図に見える。

 

破滅フラグ進行中という合図に見えるううううううううううう!!

 

だって原作第一話でまどかリボンが赤色にチェンジしてたのが破滅スタートの合図みたいなものだったんだもん!最終話でこのリボンほむらの手に渡るんだよ!?つまりそれは破滅フラグはリボンに始まり、リボンで終わるようなもんだ!しかも今回は俺を苦しめるための序章のように見える!そんな呪いのアイテムを身に着けたまどかに恐怖を覚えるのは当然だろうが!やめて!俺にそのリボンの感想聞かないで!怖い一択だから!

 

家を出た直後はあんなに決意とやる気に満ち溢れていたのに、まどかリボンを見た瞬間、モチベーションがジェットコースター並みの勢いで一気に氷点下まで下降した。

 

調子に乗ってこの日は一緒に行くなんてアホみたいな提案しなきゃよかった・・。

 

 

 

更に悪い事にクラスの俺の席「まどかの前」!大事なので二回言う!「まどかの前」だよ!?転校生としてクラスの前に立ち、まどかにガン飛ばす暁美ほむらの視界圏内ど真ん中じゃねえかああああああああああああああ!!!嫌でも視界に入るじゃん!思いっきり警戒されるじゃん!あの暴走紫に!

 

誰が決めたんだ俺の席は!?邪神か!?邪神なのか!?

 

 

 

超帰りてええええええええええええええええ!!!

今すぐ帰ってベッドにダイブしたい!ゲームに逃げたい!

ロクな目に遭わない未来しか思い浮かばねえよ!!

 

 

そんな事考えてるとやっぱり足取りが重い。両足に鉛を装備しているみたいだ。今の俺を動かしているのは僅かばかりの義務感と責任感のみだ。俺の現実は校舎に向かう中学生のはずなのに今の気分は絞首台に向かう死刑囚のようだ。一歩一歩が死に向かっている気がする。

 

 

 

 

≪たかがリボンの色が変わったぐらいで尻込みするなんて本当に救いようがないへタレだね。こんな調子で暁美ほむらに会って大丈夫かい?≫

 

≪うっさい。へタレのモチベーションはどんなに高くても些細な事で瞬間冷却のように一気に低下するんだよ!あと全然大丈夫じゃない!ほむらと会う所を想像しただけでも身体震えてくるんですけど!気絶しそうなんですけど!?≫

 

≪はあ・・先が思いやられるよ・・≫

 

 

憂鬱な気分を増長させるようにシロべえの毒を含んだテレパシーが届く。今回はシロべえも学校に行く。実は俺の右肩にぶら下がってます。意外と軽いね。しかも魔法少女でさえも視認出来ず俺のみ姿が見えるというハイスペックな技術を行使中だとか。現に今、俺の目の前でキュゥべえが見えるはずのまどかとさやかがシロべえに気づかずイチャイチャしている。

 

これならほむらにも気づかれない!やるなシロべえ!!

ただその毒舌は減点だけどな!!

 

慌てて作ったらしいんだけどシロべえのとんでもないハイスペックぶりに生存の未来が輝いてる!シロべえのおかげでさっきまでの陰鬱な気分から再びやる気に満ち溢れ気分が高揚してきた!いける!俺達の未来は明るい!!

 

 

≪なんにせよこの世界の命運は俺達にかかってる!俺達がやらなければならないんだ!!失敗は許されない!必ず皆を救うんだ!!大丈夫!俺達なら出来るさ!!≫

 

俺は力強くシロべえに伝える。

 

コイツのおかげで何とかやっていけそうだからな。これから先、何があってもお互い手を取り合って助けていこうと思ってる。正直俺はシロべえの事・・相棒だと思ってるし。

 

賛同してくれる事を期待してシロべえがいる方に顔を向ける。

 

 

 

 

 

≪え?何その主人公みたいなセリフ?似合わないし恥ずかしいよ。しかも本気のドヤ顔とか超ウケるんだけどー≫

 

対してシロべえは心底馬鹿にした声で過去最高の毒を吐き、嘲笑うように尻尾で俺の後頭部をバシバシ叩いてる。

 

 

 

取りあえず地面に叩き付けてやろうかな?その後顔を踏んづけてやるのもいいかもしれない。大丈夫だろ?誰も見てないし俺しかシロべえ見えないもん。完全犯罪可能だもの。

 

確かに自分でも恥ずかしい事言ってる自覚はあったよ!でもいいじゃん!こんな時くらい!俺だってカッコつけてみたいんだよ!それなのに肩に乗ってるコイツはその願望を理解していない!精神疾患といえどまだまだ未熟だな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい!なにボーっとしてんの優依!おいてくよー?」

 

「ごめん!今いく!」

 

俺を呼ぶさやかの声で現実に戻され今は登校中という事を思い出す。はるか前方には女子トリオが立ち止まって俺を見ていたので慌てて返事をして三人がいる方へ走り出す。

 

≪やっぱり行くしかないか≫

 

≪それ以外選択肢あるのかい?≫

 

学校はもうすぐそこ。暁美ほむらに会えるのもすぐだ。

不安しかないが原作に関わらないと死亡フラグ一択だ。俺は恐怖を振り切るようにしっかりした足取りで地面を蹴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪やっぱり怖いいいいいいいいいいいいいい!!今日休んじゃ駄目ですか!?≫

 

≪はよ校舎に入れへタレ≫

 

・・・・泣きたい。




原作第一話です!

しかし相変わらず優依ちゃんのこのグダグダ感!
覚悟決めてもすぐウジウジ悩んでます!!

何故まどか達と仲が良いのに登下校がバラバラかというとどっかのクルクルさんに捕まるからです(特に放課後)

杏子ちゃんは序盤は参戦しません!
・・これが裏目に出ないと良いのですが・・理由バレたらガチギレされそうですw

次回は暴走紫こと暁美ほむら登場回です!
優依ちゃんの胃がもつのか見物です!

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