魔法少女オレガ☆ヤンノ!?   作:かずwax

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最近はひょっとして2000件も夢じゃないと馬鹿な妄想してる自分がいます!


27話 知らない宇宙人に声かけられてもついていってはいけません

「あははははははは!まどか、なにそれマジで!?」

 

「酷いよさやかちゃん!笑うなんて!仁美ちゃんまで!」

 

「ふふふふ、ごめんなさい」

 

「・・・・・・・・はあ」

 

現在俺はまどか達とショッピングモール内のフードコートで駄弁り中。内容はもちろん今日転校してきた暁美ほむらのこと。まどかがほむらと夢の中で会ったことがあると言ったところさやかと仁美お嬢様がツボってしまったらしい。

 

正直俺は笑えない。因果関係もあるんだろうがほむらのまどかに対する執念のストーカーぶりが時空を超えて発揮されたとしか思えない。女の想念って怖いね。寒気してきたよ?

 

ていうか、さやか超うるさい。少しは隣で上品に笑ってる緑のお嬢様を見習え。爪の垢煎じて飲ませてもらえ。

 

 

 

・・・何で俺はここにいるんだろうか?

・・まあ、ほぼ自分のせいなんだんけどさ・・

 

 

 

屋上でのシロべえとのやり取りの後再度ほむらと接触しようとしたんだけど失敗しました。理由は周りの野次馬衆が原因です。転校生ってだけで目立つのに成績優秀、スポーツ万能の美少女とあっちゃ周りは放っておかない。休み時間の度にほむらの回りには俺を邪魔するが如く鉄壁の布陣が出来上がっており一瞬の隙もなかった。

 

くそ!何で俺はまどか強制連行の時に一緒に行かなかったんだよ!?

あの時が最初で最後にして最大のチャンスだったんじゃないのか!?

何でよりにもよってそんな時にヘタレ発動してんだよ俺は!!

シロべえにも散々なじられるし心はぼろぼろだ・・・

 

そんなこんなで気づけば放課後になっていて仕方ないのでほむら接触は諦めてかわりにまどか達のショッピングモール行きを阻止する事に変更した。しかし何故か俺は四人で今ショッピングモールど真ん中にいる。

 

いやだってしょうがないじゃないですか?押しに弱い俺が現役押せ押せ女子中学生三人を止められる訳ないじゃん。一瞬で押しに負けて、しかも俺まで一緒に行くはめになってしまった。・・・泣きたい。

 

く!こうなったらせめてまどかがキュゥべえと接触しないようにしなければ!

 

 

 

「あら、もうこんな時間。ごめんなさい、お先に失礼しますわ」

 

 

 

一人脳内で決意表明していた俺はその一言で現実に戻された。どうやらお開きのようである。お茶のお稽古があるとかで仁美お嬢様は先に帰っていった。か弱そうに見えて実は護身術使えるパワフル緑を見送った後、俺はさやかがCDショップに行きたいとほざく前に先手必勝でそのまま帰宅の流れにこじつけるため素早く口を開く。

 

 

「じゃ、私たちもそろそろ(キュゥべえと会わないうちに)帰ろっか」

 

「あ、あたしCD買いたいんだ。二人とも一緒に来てくれない?」

 

「うん、いいよ。上条君にだよね?優衣ちゃん行こっか」

 

「え?ちょっと!」

 

まどかが俺の腕を引っ張りそのままCDショップがある方角に歩きだした。

 

 

 

えええええええええええええええ!?

 

俺の意見はガン無視されて強制連行!?別に今日じゃなくても良くない!?

そっちには死亡フラグがタイムセールしてるから行きたくないんだよ!!

 

いやだあああああああああ!!行きたくないいいいいいいいいい!!

でも逃げられない!!まどかが天使の微笑みで俺の腕ガチガチに掴んでるから!!

どこからそんな力出てんの!?全然振りほどけないんだけど!?

ヤバイ!まどかが悪魔に見える!

天使のふりした悪魔に見えるううううううううう!!

 

こうして俺はピンクの悪魔によって馬鹿さやか提案のCDショップへ連行されていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪・・・助けて≫

 

 

「え・・誰?」

 

あ、来た。

 

CDショップにて俺はシロべえクオリティ「テレパシー盗聴器」でまどかが聞こえてるであろうキュゥべえの罠であるピンクホイホイのヘルプテレパシーを盗聴している。CDショップでイヤホン付けてても違和感ないのは助かるな。

 

≪助けて・・まどか・・!!≫

 

「誰!?誰なの!?」

 

俺の目の前では一般人が見れば病院案件ものの挙動不審なまどかが周りをキョロキョロしている。

 

 

 

頭に響いた声が気になるんだろうな。まあ誰だって名指しで助け求められれば嫌でも気になるわ。

 

うむ、流石黒幕と名高いインキュベーター。今日も元気に外道してるね!

だが、残念ながら今回は俺がいる!まどかを誘い込みたいようだけどそうはいきません!

 

俺はまどかが動き出す前に素早く彼女の前に立ちふさがる。

 

「まどか!私CDどれを買うか迷ってるんだ!一緒に選んでくれない!?」

 

「優衣ちゃん!さっきの声聞こえなかった?助けてって誰かが言ってた。助けを求めてるみたい。一緒に探しに行こう!」

 

「え!?まどか!?」

 

まどかが俺の話を再びガン無視しそのまま人の腕掴んで走りだそうとする。

 

人の話全然聞いてねえじゃねえかああああああああああ!!

やめて!そいつは全く助け必要としていない奴だから!!君おびき寄せるための罠だから!

むしろ今俺が助けてほしいよ!誰かいないのか!?

 

! そうだ!いるじゃん!さやかが!俺がだめでもさやかならこの猪ピンク止められる!!幸いさやかはキュゥべえのテレパシー届いてないし、まどかがおかしいと思って俺と二人がかりで止めてくれるはず!頼りにしてるぞさやか!!

 

「さやか助けて!まどかを止めて!」

 

俺は期待をこめてさやかの方に振り向き彼女に助けを求めた。

 

 

 

 

 

「~~~~♪」

 

頼みのさやかは俺達の様子も俺の助けを呼ぶ声にも気づかず暢気にヘッドフォンで音楽を楽しんでた。

 

 

さやかああああああああああああああああ!!!

お願い気づいて!!せめてこっち見て!!

君の親友がまさに今破滅の道に足を踏み入れようとしてるよ!?こんな時に助けなくてどうすんだよおい!?暢気に自分の世界に浸ってんじゃねえええええええ!!

 

 

結局さやかは最後まで気づかず、俺はまどかに引きずられる形であの修羅場に向かうはめになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「声が近くなってきたね。どこにいるんだろう?」

 

「それより早くここから出ませんかまどかさん?」

 

「立ち入り禁止」って書いてあるのにこの娘どんどん中に入っていくんですけど。肝据わりすぎじゃね?俺なんてこの薄暗い空間にびびりまくってんのに。普段はおどおどしてるけどやっぱりあのかっこいいまどかママの娘さんだなあと再認識させられるわ。

 

少し奥の方に進んでいくとホラーのように天井からずり落ちてきたキュゥべえがボロボロ(笑)で現れた!

 

「大丈夫!?貴方が私を呼んだの?」

 

「まどか・・」

 

「・・・・・うわぁ」

 

まどかが慌ててキュゥべえを抱き怪我の具合を心配している。ちなみに俺はキュゥべえの狡猾さにドン引きしている。ほむらに襲われるというピンチをまどか接触というチャンスに変え、ついでにほむらを可愛いマスコットを攻撃する悪い奴認定までさせるという計算高さ。

 

転んでもタダでは起き上がらない。それがこのインキュベーター!!

君たちのその定評ある腹黒さはもはや軽蔑を通り越して尊敬すら俺は抱き始めているよ!!

 

 

 

ガシャン!!

 

 

「あ」

 

鎖が落ちる音がしたので顔をあげるとほむらいました。

 

おお!魔法少女姿!感動するなー。

そういやまともに魔法少女の衣装見んのマミちゃんくらいだったからちょっぴり嬉しい!でもタイミングが嬉しくない!やっぱり来たか!

 

おいほむら、あの白い悪魔さっさと根絶やしにしといてくれよ。職務怠慢だぞ。

つうかとんでもないタイミングで出てきたな。完全に悪役ポジの登場シーンだったぞ。

 

「そいつから離れて」

 

一瞬だけほむらが俺の方を見たがすぐにまどかと瀕死(笑)のインキュベーターに視線を戻しゆっくり近づいていく。

 

「だって・・この子怪我してる!駄目だよ!酷いことしないで!」

 

「貴女達には関係ない」

 

白い死体もどきをかばうまどかと淡々と悪役演技中のほむら。重い空気が流れている。

 

 

 

・・正直俺は帰りたいです。こんなドシリアスな雰囲気の上に完全空気扱いだから尚更。

 

いや・・むしろこれはチャンスじゃないか!?

今ならほむらと話ができる!まどかも誤解が解ける!インキュベーターの悪質さも理解してもらえる!!おお!一石二鳥どころか一石三鳥じゃないか!!

 

よし!さっそく話しかけてみよう!

 

「あの・・」

 

ほむらに近づき話しかけるも一瞬で視界が真っ白になってしまった。

 

「優衣こっち!逃げるよ!!」

 

「さやか!?」

 

さっきまで暢気に音楽聴いていたさやかが今は俺の腕を掴み走っている。どうやらさっきの白いのは消火器の煙だったようだ。・・いやそれよりも

 

さやかあああああああああああああ!!

君ホント間が悪いよ!!助け求めた肝心な時はガン無視したくせに邪魔しないでほしい時は助けに入りやがって!!

何なんだ君は!?邪魔しに来たの!?

間の悪さって伝染するものなのか!?

ていうか、ほむらは!?

 

 

慌てて後ろを振り向いてみるとほむらは使い魔と交戦中。

 

ヤバイ!結界こっちに広がってきてる!

ほむら!早く切り上げて追ってきて下さい!!マミちゃんよりも早く!!

 

 

「何なんだよあいつ!今度はコスプレ通り魔かよ!?」

 

隣で青がギャーギャー騒いでるがそれどころじゃねええええええええええええええええええ!!!

 

まずい!結界に囲まれた!逃げ切れなかった!!

 

ほむら!!Hurry up!!!

君の大事なお友達のまどかがピンチだ!早く助けに来い!あとついでに俺とさやかも助けてくれ!

 

「あ、あれ出口は?どこよここ!?」

 

「道が変わってる!?」

 

ようやく周りの景色がおかしい事に気付いたらしい二人。幸せだね。俺なんて最初から知ってるから怖くて涙止まらないんですけど・・。

 

「大丈夫だって優依!ちょっと迷子になっちゃっただけだって!」

 

「泣かないで優依ちゃん。ちゃんと帰れるから」

 

「うん・・。(生きて)帰れるよね?」

 

女の子に慰められる俺って情けない。

でも涙が溢れてくるんですよ!

 

「何これ!?」

 

さやかが叫んだので周りを見てみると、綿菓子に髭が生えた連中が俺達を囲んでた。

 

「薔薇園の魔女」の使い魔だ!

名前知らねえ!名前なんてったっけ?

くそ!こんな危険な時にインスピレーションが働いて俺の脳内ではこいつらを「コットン100」と勝手に命名してしまってる!

 

なにやってんの俺!?

 

「冗談だよね?あたし悪い夢でも見てるんだよね!?」

 

さやかが俺とまどかを抱き締めながら現実逃避してる!俺も現実逃避したいわ!

 

このさいほむらじゃなくてもいい!

マミちゃあああああああん!助けてええええええええ!!

 

俺の心の叫びと同時に周りにいた使い魔が消し飛んだ。

 

「あ、あれ?」

 

「これは?」

 

「・・・まさか」

 

 

 

「危なかったわね。でももう大丈夫」

 

「マミちゃん!」

 

優雅な動作でソウルジェム片手にこちらに歩いてくる。

 

やっぱりマミちゃん来たああああああ!!

 

ほむらテメエ何やってんだ!普段からあんだけまどか救うって言ってる癖に少しは有言実行しろよ!こんな時ぐらい間に合え!これじゃ白いGの思うツボだろうが!

 

「あら・・優依ちゃんどうしてここにいるの?今日は用事があるから行けないって私と買い物に行くの断ったでしょ?ひょっとしてお友達と遊びに行くために断ったのかしら?優依ちゃんにとって私は友達より軽い存在なの?」

 

「えーと・・」

 

笑顔のはずなのに凄い迫力があるのは何ででしょうか?冷や汗が止まらない。言葉も刺々しいし。

 

何か怒ってません!?

 

いや確かにマミちゃんから今日は一緒に買い物行こうと誘われたけどまどか達のキュゥべえ接触を阻止しなければならないから断った。

 

さもなければ地球規模の破滅が待ってるからな!マミちゃんと会ってしまったら契約待ったなしになるから阻止したかったのに!

 

・・・あれ?マミちゃん足止めすれば良かったんじゃね?そうすればあのふざけた魔法少女体験コースなんて実現しなかったかもしれない。うわっ選択ミスした!

 

それにしてもえらい怒ってるなーマミちゃん。空気がピリピリしてる。だがこの怒りは何となく分かる!

 

例えるなら彼女に別の女とデートしてたの咎められてるような感じの怒り方なんですけど!?何で!?

 

「キュゥべえを助けてくれたみたいね。ありがとう。その子は私の友達なの。優依ちゃんのお友達だから二年生?」

 

「はい・・あの私この子に呼ばれて・・」

 

俺がしどろもどろになってる間にマミちゃんが視線をキュゥべえに移し、まどかに話しかける。

 

実はシロべえのリンクが切られてからマミちゃんの家には別のキュウべえがいる。俺とシロべえがマミちゃん宅に行くと入れ違いでいなくなるが。

 

別人が知り合いに成り済ましてるというホラー展開が身近な所で起こってるのでヒヤッとする毎日です。

 

「あの・・貴女は?」

 

「そうそう自己紹介しないとね。後は優依ちゃんから納得のいく説明もしてもらわないと・・でもその前にちょっと一仕事片付けちゃっていいかしら!」

 

俺の尋問が何気に確定宣言された後、マミちゃんは魔法少女に変身し、空高く舞い上がり大量のマスケット銃を召喚させる。

 

リボン銃の火花の嵐が降り注がれ被害者のコットン100達に命中する。きっと名前通り燃えやすいだろう。

 

それにしても観客が三人いるせいかマミちゃんやる気も火力も三倍仕様になっているようだ。あと俺にハブられた腹いせとか・・ないよね?

 

「すごい・・」

 

そりゃすごいですよまどかさん。いつもよりド派手なんですから。

 

使い魔がいなくなって空間が歪み元の場所に戻る。

 

それと同時に大遅刻しやがったほむらが荷物の上に舞い降りた。

 

何やってたんだ!完全に手遅れなんですけど!?マミちゃんがいなかったら俺達死んでたんですけど!?

 

 

「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐ追いかけなさい。今回は貴女に譲ってあげる」

 

俺達を守るようにマミちゃんが前に立つ。

 

「私が用があるのは・・」

 

そう告げてほむらはキュゥべえを見る。

 

おい!完全に誤解しか生まないからやめなさい!ただでさえ君は壊滅したコミュニケーション能力なのに!

 

「飲み込みが悪いわね。見逃してあげるって言ってるの」

 

ほらあ!キュゥべえを友達だと思ってるマミちゃんが殺気立つじゃんか!何してんの君は!?

 

「・・・・・・」

 

「お互い余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」

 

マミちゃんがトラブルを呼び寄せそうな喧嘩腰で挑発する。

 

「・・・・・・・」

 

いや、マミちゃんあんた穏便に済ませたいのか喧嘩売ってんのかどっちなんだよ!?

 

介入しようかと思ったけど無理!こんな一触即発の殺伐とした雰囲気に入り込むなんて自殺行為!ましてや相手は二人とも百戦錬磨のベテラン魔法少女。割り込んだら最後、一瞬で俺が塵と化すわ!

 

しばらくの沈黙のあとほむらは悔しそうな顔を少しだけ見せ、背中向けて去ってしまった。

もう少し粘れや。マジでキュゥべえの思うツボじゃん!

 

「「はあ」」

 

まどかとさやかが安堵の表情で息を吐いてる。

 

あーこのあとマミちゃんの家で魔法少女の説明かあ。ほむらってその間どうしてるんだろう?

 

 

 

は!そうだ!ほむらだ!

この時なら周りに誰もいないし話せるチャンスじゃん!

 

マミちゃん宅に行ったってどうせあのキュゥべえに上手いこと言いくるめられるだろうから今の内にほむらと協力関係になっておこう!別に俺がこの我の強い三人の説得とか無理って思ってない!ないったらない!

 

そうと決まれば善は急げだ!ほむらを探さなくては!

 

 

「ごめんマミちゃん!ちょっと用事思い出したから行くわ!後で家によるからまどかとさやかよろしくね!」

 

「え!?待って優依ちゃん!」

 

「優依ちゃんどうしたの!?」

 

「ちょっと訳分かんないんだけどー!」

 

まどかとさやかの事はマミちゃんに押し付け、クルクルさんの制止を振り切り俺はほむらが去った方向へ走り出す。

 

暴走紫さんとちゃんと話せますように!




優依ちゃんやる事全てことごとく失敗!
まあ予想はついてるでしょうけども!

次回こそほむほむと本当の接触になります!
果たして上手くいくでしょうか!?
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